<ネタバレあらすじ>
関平たちの活躍により、許都を失った曹操軍。
本拠地を無くした彼らは“背水の陣”で赤壁へ侵攻を開始する。
水路を曹操、張允。
陸路を夏候惇、夏侯淵率いる黒騎兵が進む。
一方、迎え撃つは周瑜率いる呉軍。
前回、全土を制圧すれば国を与えると約束したことにより、西洋兵はもとより奴隷たちも士気が高い。
特に奴隷たちは周瑜に個人的な忠誠を誓い、親衛隊となっていた。
呉軍も一路、赤壁へ。
同じ頃、劉備と向き合う諸葛亮の姿。
諸葛亮は、劉備が曹操を騙り大喬を討ったことを看破。
自身の目的と劉備の狙いが合致していることを認める。
手を組むことを提案する劉備だが、諸葛亮は劉備が自身に降るならばと挑発する。
放っておいても年齢順に群雄が消え、残るのは自分だと嘯く諸葛亮。
そんな諸葛亮に、劉備は「焦るな」と忠告する。
さて、劉備より100人隊を与えられた常元はと言えば。
普段の野心は何処へやら、劉備に義理が出来たと粉骨砕身して働くと部下に洩らしていた。
そんな常元の言葉を胡散臭く感じる部下たち。
いよいよ、曹操軍と呉軍は赤壁にて対峙。
互いに水軍同士の睨み合いが続く中、周瑜は小手調べとばかりに小舟(走舸?)5隻を牽制に送り出す。
他方、曹操軍では張允が「上流に位置している以上、こちらが圧倒的有利」と断言。
2分の1の兵力で対応可能と判断し、迎撃指示を出そうとしていた。
其処へ小舟が一艘盗まれたとの報告が届く。
盗んだのは常元の100人隊。
曹操軍と呉軍の両方を相手取った常元は弓矢の雨の中を横断する。
「両軍から無傷で矢を奪うのよ」と豪語する常元だったが、これは劉備の策だった。
高みから両軍の様子を窺う劉備は「今回ばかりは諸葛亮に協力する」と笑う。
常元が横断したことにより、刺激された曹操軍。
張允は呉軍の5隻に対し、3隻の出撃を命令。
これを見た諸葛亮は「まずは曹操軍」と呟く。
曹操軍VS呉軍の前哨戦。
此処に「赤壁の戦い」の戦端が開かれようとしていた―――10話に続く。
<感想>
9話のネタバレ批評(レビュー)です。
一息に盛り上がってまいりました。
いよいよ、「赤壁の戦い」の火蓋が切って落とされようとしています。
まずは、水軍による前哨戦の模様。
とはいえ、どう考えても本作の張允が智将には見えない上に「上流なので圧倒的優位」との発言も含めて、諸葛亮&周瑜の前に水軍が惨敗する姿しか思い浮かびません。
ここらは史実通りの展開となりそう。
それにしても、此処で演義の「10万本の矢」のエピソードを持って来るとは驚いた。
しかも、エピソードの主役が常元とは……やはり、「覇」は侮れない。
そして、何となく諸葛亮に死病フラグが。
年齢順に消えるのを待てばよい筈の諸葛亮が「焦っている」ということは「時間が余り無い」ということ。
ひょっとして、周瑜の代わりに喀血来るか。
「北斗の拳」のトキ状態かも。
こうなると、常元のポジションがさらに強化される可能性もある。
やはり、常元には龐統ポジションが待つのか?
忘れてはいけないのは、鄒氏の拘束。
こちらは、戦闘中のドサクサに紛れ最終的に脱出しそうな気配。
それで、罠に嵌った曹操が命を取り留めるパターンか。
一方、主要キャラたちの目指す国家像はこちら。
誰が最終的な勝者となるのか、あるいは史実通り第3者が勝つのか?
劉備「卑弥呼の血を引く者を王とする単一民族国家」
曹操「半永久的に1つの王朝に固定した上で、皇帝を上に戴く専制君主国家」
周瑜「宗教国家」
諸葛亮「民主主義国家」
いよいよ始まる「赤壁の戦い」。
今後の展開に―――要注目です!!
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◆関連過去記事
・1話ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
とんでも「三国志」の決定版「覇-LORD-」がビックコミックスペリオール誌にて連載再開!!
・今月の「覇-LORD-」(第2話)ネタバレ批評(レビュー)
・今月の「覇-LORD-」(第3話)ネタバレ批評(レビュー)
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・アンディ・ラウの「三国志 THREE KINGDOMS:RESURRECTION OF THE DRAGON」ネタバレ批評(レビュー)
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・「三國志」魏の武将・曹休の墓発見か?
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