2012年02月19日

土曜ワイド劇場「逆転報道の女 〜ワケあり主婦キャスターが挑む天才医師の不審死!2億の保険金!?医療ミスに隠された復讐の殺意!」(2月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「逆転報道の女 〜ワケあり主婦キャスターが挑む天才医師の不審死!2億の保険金!?医療ミスに隠された復讐の殺意!」(2月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

ニュースキャスターに復帰したばかりの西野沙織(高島礼子)に、デスクの小久保(近江谷太朗)から大臣の隠し子騒動を直撃取材しろとの指示が下る。だが、スキャンダルを追うだけの報道に懐疑的な沙織は、同じタイミングで飛び込んできた医師の不審死を取材することを独断。カメラマンの石田翼(原田龍二)を伴い、遺体発見現場へと向かう。
警察の見立てによると、医師・三上悟(平井孝幸)の死は飛び降り自殺の可能性が高いという。しかし、過去に三上を取材した経験のある沙織は、飛び降りたと思われる橋の上で発見された三上のコートが、きれいに畳まれていたことに違和感を抱く。沙織が取材した当時、無医村での僻地医療に精力的に取り組んでいた三上は医師としては技術も志も高く優秀だったが、身の回りのことには無頓着で、洋服を畳むような性格ではなかった。沙織は、小久保の猛反対を押し切り、復帰第一弾のニュースにこの事件を取り上げる。よしんば自殺にしても、僻地医療に邁進してきた医師がなぜ自ら死を選ばなければならなかったのか、その真相を知ることに報道の価値はある。沙織を現場復帰させたプロデューサーの大倉健(益岡徹)は、そんな沙織の報道姿勢を全面的に支援する。
小久保に限らず、7年ぶりに復帰した沙織への風当たりは強かったが、沙織は毅然と取材を続行。勤務先だった白麗大学病院に赴き、三上が外科部長の祖父江脩一(三浦浩一)の娘と離婚調停中だったこと、そしてその結婚をめぐり同じ外科医の阿久津卓也(岡本光太郎)と対立したことなどを突き止める。だが、いずれも三上の自殺説を裏付けるような内容でしかない。
が、その帰り道、沙織は警視庁捜査一課の坂口銀三郎(渡辺哲)と遭遇。警察は自殺以外の可能性を視野に入れている!沙織は、すぐには報道しないとの約束で坂口から情報を引き出す。なんと、三上の体内からは睡眠導入剤が検出され、二億円もの生命保険がかけられていた。受取人は、元妻の神崎有美(渡辺梓)。三上とは離婚してすでに3年が経過している。
さらに、三上は2年前の手術中に町工場を営む森孝史(皆川猿時)の妻を死亡させていたことが分かる。もともと困難な手術だったと病院側はいうが、森は今でも三上の医療ミスだと信じていた。しかも、三上が死亡した時刻に森のアリバイはなかった。
事件性が高まると、小久保は手のひらを返したように報道を先走る。保険金殺人か医療ミス報復殺人か。他局も含め、報道は過熱する。保険金殺人でも医療ミス復讐殺人でも構わない。話題になればそれでいいのだ。沙織はそんなマスコミのあり方が許せない。
そんな中、白麗大学病院が突然の記者会見を開く。その席で祖父江は、今月、三上が医療ミスを犯し、そのために患者が一人亡くなったことを発表。三上の自殺はそれを苦にしたもの…そんな憶測が出回るに及んで、他殺としてこのニュースを扱ってきた小久保は焦り始める。追い討ちをかけるように、有美のアリバイも成立。警察の捜査も終了してしまうかに思われた。しかし、沙織は警察が新たな容疑者として森に焦点を絞っていると察知。矛先を失ったマスコミは遅かれ早かれ森の工場に殺到する。そう考えた沙織は、森と一人娘の彩花を独断で匿おうとする。沙織にはどうしても二人を報道被害から守りたいとの思いがあったのだ…。
その翌日、沙織は不意に阿久津からの呼び出しを受ける。不審に思いながらも病院の研究室を訪ねる沙織。そこで、筋弛緩剤を使って自殺したと思われる阿久津の死体を発見してしまう…。
(土曜ワイド劇場公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

阿久津が死亡したが、報道は三上殺害一色に。
遂に森の存在に辿り着く。

夫を何者かに殺害された沙織は7年ぶりにニュースキャスターに復帰した。
この夫の殺害において、「夫の不倫」などあることないことを報道された沙織。
以来、沙織は報道の在り方に疑問を抱いていた。

そして、今また森親娘に報道被害が迫ろうとしている……。
沙織は森親娘を救うべく匿うことに。

一方で、祖父江を調べた沙織は、祖父江が10年前に山中で遭難した際に謎の女性に助けられて以来、その女性を命の恩人として大切にしていたことを知る。
だが、祖父江の娘によれば、その女性は“祖父江のストーカーのようなもの”らしいが……。

その頃、他局の取材攻勢に乗り遅れることを危惧した石田は森の避難先を小久保に教えてしまう。
小久保の指示で森を取材した石田だったが、他局に尾行され森は苛烈な報道攻勢に遭ってしまう。

石田の独断に怒る沙織だが、もはやどうしようもない。
当の森は沙織に失望し、沙織の言葉を聞こうともしなくなってしまう。

挫けかける沙織だが、彼女を信頼する大倉と亡き夫の言葉を思い出し、再び立ち上がる。

沙織の調査の結果、今月になって三上が医療ミスで死亡させたとされる患者が、赤坂でホステスをしていた田辺香織だと判明。

田辺を調べた沙織は、田辺がクラブのオーナーであり、祖父江と交際していたことを突き止める。
もしや、祖父江を追い回していたストーカーというのは田辺ではないか……疑問を抱いた沙織。

田辺の実家を訪れた沙織は、香織の両親からその葬儀の様子を撮影したビデオを見せられる。
そこには、沙織が以前に見かけた入院患者の女性・野村が映っていた……。
野村を訪ねる沙織だが、彼女は何も語ろうとはしない。

同じ頃、森への取材攻勢は日に日に激しさを増すばかり。
耐えかねた森は自宅に戻るが、それで取材が止む筈もなく……事態は悪化の一途を辿る。

沙織は森を信じ、真実を明らかにすることを誓う。
これを聞いた森の娘・彩香は「父さんは自分と居た」と告げる。
事実ならば、森は無実となるが……。

森が任意の事情聴取を受けることに。
小久保は取材するよう沙織に命令するが、沙織は祖父江を捜す。

山梨県の丹波山にある別荘に居るという祖父江を追う沙織。
そこは奥多摩の近くである。

一方、森の窮状を見かねた野村は、田辺についての情報を電話で沙織に打ち明ける。
すべてのピースが沙織のもとに集まりつつあった。

祖父江と対峙する沙織。
野村の情報は田辺と祖父江が言い争いしていたとのものだった。
祖父江には田辺殺害の動機があったのだ。

祖父江を追い詰める沙織の背後に近付く影。
その手には筋弛緩剤入りの注射器が握られている。
まさに振り下ろされようとしたその時!!

そこへ隠れていた石田たちクルーが現れる。
影の正体は、看護師長の鶴見だった。
祖父江を支えていたのは鶴見だったのだ。
そして、田辺を医療ミスに偽装し殺害したのも鶴見だった。

さらに、坂口たちも登場。

三上殺害当日、祖父江が三上を別荘に呼び戻していたことが判明。
さらに、別荘と三上の転落現場を繋ぐ路上にあったNシステムから、殺害時刻付近に車に乗った祖父江と鶴見が撮影されていた。

三上の死亡現場で、コートは丁寧に畳まれていた。
同様に鶴見は潔癖主義者、コートを畳んだのは鶴見だった。
三上を殺害したのは、祖父江と鶴見だったのだ。

三上は田辺が鶴見に殺害されたことに気付いた。
祖父江に相談したが、祖父江は鶴見を庇う為に三上を殺害したのだ。

では、鶴見は田辺を何故、殺害したのか?
坂口の問いに「あの女は私から先生を奪ったんです」と叫ぶ鶴見。

祖父江が「田辺の医療事故を三上によるもの」と会見したことも鶴見を庇う為だった。
そして、阿久津殺害も……。

阿久津は田辺の死について祖父江を脅迫した。
それを聞いた鶴見が、沙織に対して行おうとしたように殺害したのだ。

10年前、山で祖父江を救ったのは鶴見だった。
以来、鶴見は祖父江を愛し支え続けたのである。

一部始終を撮影するカメラの前、祖父江と鶴見は罪を告白し涙を流す。

鶴見は10年前に夫と息子を災害で亡くしていた。
ひょっとすると、山へ入ったのも自殺しようと考えてのことなのかもしれない。
そんな鶴見にとって、祖父江は彼女のすべてだったのだ-――。

野村がこれまで沈黙を続けたのは、過去に報道被害に遭っており、同じ目に遭うことを避けたかったかだそうだ。
だが、森の姿を目にし、立ち向かう必要を認めたのだった。

沙織は祖父江と鶴見の犯行を報道する。
次いで、森の無実と、2年前の医療ミスがミスではないことを明かし三上の名誉を回復したのだった。

森がアリバイを語らなかったのは、娘・彩香の為だった。
妻を亡くした悲しみから酒に溺れた森に失望した彩香は、三上の死亡当日に万引きしてしまった。
その夜、森は彩香を引き取りに行っていたのだ。
もしも、森がアリバイを主張すれば彩香の罪を世間に報せることになる。
そこで、森は沈黙を貫いたのだった。

沙織は森のアリバイを証明するこの彩香の証言映像を公開しないことに決めた。
それは森の意志を守る為である。
そんな沙織の判断に頷く石田たち。

そして、今日も沙織は取材を続ける。
その手に夫の遺品を握り締め―――エンド。

<感想>

原作なし、オリジナル作品です。

では、ドラマの感想。

完全にシリーズ化を狙ってますね。
沙織の夫の死の真相は次回以降に持ち越しとなりました。

印象に残ったのは小久保。
憎まれ役として、いい味を出していましたね。
ところどころで飛ばすオヤジギャグも視聴者の感情を逆撫でしていました。
あれはシナリオの狙い通りでしょう。
この作品、小久保を視る為だけにでも続けて欲しいところです。
かなり、インパクトのあるキャラと言えるでしょう。

他にも、沙織も正統派の主人公でしたし、テーマ性もあったし、なかなか良かったかな。

ただ1点、難があったとすれば、ラストで祖父江&鶴見、野村、森と真相が連続で出て来たところ。
連続で出すとしたら、2つくらいが妥当かなぁ……。
テーマを前面に押し出す為とはいえ、野村の沈黙の理由は、祖父江&鶴見の前の段階で明かしても良かったかな。

とはいえ、全体的に満足いく出来と言えると思います。
面白かった。
十分にシリーズ化して欲しい作品です!!

<キャスト>

西野沙織:高島礼子
石田翼:原田龍二
小久保満:近江谷太朗
江畑佳代:秋本祐希
梅崎忠司:朝倉伸二
西野祐介:飯田基祐
西野雅子:水野久美
森孝史:皆川猿時
神崎有美:渡辺梓
鶴見貴美子:あめくみちこ
祖父江脩一:三浦浩一
坂口銀三郎:渡辺哲
大倉健:益岡徹 ほか
(敬称略、順不同、公式HPより)


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