2012年01月31日

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第4話「過ぎた正義(前編)」(1月31日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第4話「過ぎた正義(前編)」(1月31日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

3カ月前、玲子(竹内結子)は国奥(津川雅彦)から届いた資料に着目する。5年前の女子高校生監禁殺害事件で、心神喪失のため無罪となった吾妻(端本宇良)と、6年前の女子児童暴行殺人で、少年法が適用され2年で出所した大場(柿沢隆史)が、それぞれ交通事故と薬物中毒で死亡したのだ。

玲子たちが事件を調べていくと、3年前に女子中学生を監禁殺害して、2年少しで出所している安井(トモ)という男が浮上するが、安井も自宅マンションから飛び降りて死亡してしまう。吾妻、大場、安井の3人とも犯した罪の割には軽い刑、または無罪で済んだ犯人だった。共通点を調書から洗い出した結果、全ての事件に倉田(杉本哲太)が関わっていることが判明。さらに、大場の事件には勝俣(武田鉄矢)も関わっていた。勝俣と会った玲子は、倉田について驚くべき事実を知る。
(@nifty tv番組表より)


では、続きから(一部、重複アリ)……

倉田英樹が収監され2年。
3ヶ月前より足繁く通う玲子だったが、今日も秀樹との面会はかなわなかった。
看守によれば、英樹の父・修二は全く会いに来ないらしい。

玲子は其処を出ると帰路につこうとした―――その前方に男の人影。
何かを感じた玲子は男に話しかける。
「倉田修二さんですよね、3件の殺人についてお伺いしたいのですが……」

遡ること3ヶ月前、新たに配属された葉山を加えた姫川班では2件の不審死が注目されていた。
1つは、女子高校生監禁殺害事件で心神喪失のため無罪となった吾妻。
もう1つは、女子児童暴行殺人で少年法が適用され2年で出所した大場。
それぞれ交通事故と薬物中毒で死亡したのだが、監察医の国奥はこの死にきな臭いものを感じていたらしい。

そこへ事件が発生、アパートで老人が刺され死亡したのだ。
犯人は少年3人ですぐに逮捕されたが、逮捕時に玲子と一騒動を起こす。
全く反省した様子のない3人に頭を抱える玲子。
結局、老人を殺害した少年3人は1年半の刑期となるらしい。

この事件を通じ、ふと国奥の勘が正しいのではないかと考えた玲子。
吾妻と大場について再調査を開始する。

吾妻が逮捕される前に頻繁に図書館へと通っていたことが判明。
どうやら、心神喪失状態を演じる為に資料を読み漁っていたようだ。
さらに、大場については刑期を終えた後にも関わらず、再犯に及ぼうとしていたことが判明。

この結果に「2人に天罰を与えた者がいるのではないか」と考えた玲子は、似たように罪に比して罰の軽かった者がどうなっているかを調べ始める。

条件に該当する者として、林、今川、安井の3人が浮上。
林は真面目に働いており、今川は構成員に、安井は雀荘に入り浸っていた。

中でも安井に注目した玲子。
安井は女子中学生を監禁殺害していたが2年で社会に出ていた。
しかも、彼が通報者に復讐の為に怪我を負わせたとの情報を得た為だ。
安井には反省の色も見られず、逆に玲子を恫喝して来るが……。

そして―――3件目が発生する。
被害者は安井である、自宅マンションから飛び降りて死亡していた。
玲子は安井も前の2件と同じく何者かに殺害されたと推理する。

吾妻、大場、安井。
この3人に共通する事柄を調べた玲子は、倉田という捜査員が3件すべてに関わっていたことに気付く。
さらに、大場の事件には勝俣も関与していた。

倉田について調べ始める玲子だが、職員録へのアクセスは禁止されており調べられない。

行き詰った玲子は仕方なく勝俣のもとへ向かうと、倉田について話を聞くことに。
勝俣によれば倉田は「イカレタ奴」だそうだ。
しかも、倉田は「目には目を歯には歯を」を地で行く思考法の持ち主らしい。
勝俣は倉田と玲子は本質的に似ていると指摘。
「扱えるとは思えねぇから、関わり合いになるな」との勝俣の言葉を否定し、喰らいつく玲子。
そんな玲子に根負けした勝俣は“貸し”として倉田についての情報を漏らす。

倉田は既に退職していた。
息子・英樹が殺人の罪を犯したのだ。
英樹は別れ話のもつれで交際相手を殺害したらしい。

倉田家を訪ねた玲子は、さらに倉田の妻が殺害された事実を知る。
倉田の妻を殺害したのは、英樹が殺した交際相手の父親だった。

その後の捜査で、倉田が吾妻の通っていた図書館に聞き込みに来ていたことも判明。
倉田が3人を私的に裁いた可能性が高まる。
老人殺害犯について、自身の無力を感じていた葉山は「倉田の正義が正しいのではないか」と率直な感想を述べる。
それに心動かされてしまった玲子は答えを求めるように英樹への面会を求める。

だが、面会は叶わない。

その帰路、英樹が収監された刑務所付近で聞き込みした玲子。
そこで、倉田修二が刑務所へと往復しながら中へは決して入ろうとしていなかったことを知る。
何度となく往復を繰り返していたという修二、それはまるで何らかの儀式のような―――。

玲子は幾度となく英樹のもとへと通い続けた。
やがて、その思考は修二のものと重なって行く―――。

そして、遂にその日がやって来た。
今、玲子の目の前には修二が居る。

修二を呼び止めた玲子は彼に語りかける。
「倉田修二さんですよね、3件の殺人についてお伺いしたいのですが……」

玲子は修二が3人を殺害したと断言。
だが、修二は「証拠がない」と鼻で笑う。
しかし、怯まない玲子。

「ですが、動機は分かります」
この玲子の言葉に興味を惹かれた修二は何を知っているのか尋ねる。

玲子は修二の心中を彼に代わって語り始める。

「当初、3人を殺害したのは過ぎた正義感からだと思いました。
ですが、それだけではありませんでした。
あなたは息子さんを殺害しようと考えているのですね。
その為に、引き返せないように息子さんと同じような人間を殺害した」

言葉を続けるべく息を吸う玲子。

「あなたは此処へ何度となく足を運んだ。
でも、中へは入らなかった。
英樹君と面会してしまえば……英樹君に反省の色が見られれば、あなたの決意は鈍ってしまうから。
私は息子さんを守ります。
そして……あなたを救います」

高らかに宣言する玲子に倉田は……。

「証拠を持って来い」

一言そう呟くと背を向ける。
慌てて追い縋ろうとする玲子だが、呼び出しの電話が。
新たな事件が発生したのだ。
玲子は倉田の遠ざかる背中を見ていることしか出来ない―――4話了。

・続き(後編)はこちら。
連続ドラマ「ストロベリーナイト」第5話「選ばれた殺意の径〜過ぎた正義(後編)」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

前後編となった「過ぎた正義」。
今回の前編はかなり良かったですね。
前編のみで既に完成されていると言っても良いでしょう。
何故ならば……とある理由があるからです。

その理由とは、原作の内容が前編で出尽くしていること。
つまり、原作『過ぎた正義』を映像化したものがドラマ版「過ぎた正義(前編)」なのです。
このことから、ドラマ版の後編については全くのオリジナルかと考えられます。
これがどうなるか……物凄く気になります。
追記:5話にて判明しましたが、後編についてはオリジナルではなく、『感染遊戯』に収録された短編『推定有罪/プロバブリィギルティ』にて語られた倉田と玲子のエピソードが用いられていました。詳しくは5話のネタバレ批評記事をどうぞ!!)

管理人的には、『過ぎた正義』は同名原作短編の時点で既に完成しており、今回の前編ラストのように玲子が決意表明して終わりという物語だと思っています。
これを覆すだけのストーリーが続くのか要注目です。
そのラスト次第では後のエピソード『感染遊戯』にも幾らか影響があるかも。

そんな「過ぎた正義(前編)」の変更点は次の通り。

倉田と勝俣が顔見知りになっている(原作では『推定有罪/プロバブリィギルティ』まで2人は互いを知らない)。
当然、勝俣関連はドラマ版オリジナル(原作『過ぎた正義』に勝俣は登場しない)。
ドラマ版には葉山の煩悶エピソードが追加されている。

こんなところかな。
全体としてかなりの完成度だったと思われます。

ただ、気になるのは菊田が図書館で吾妻の貸出履歴を入手していたこと。
「図書館の自由に関する宣言」で貸出履歴は保護されていたような……捜査機関でも入手は難しかった筈。
たしか、ドラマ「相棒」でも同様の理由で欠番となった作品があったと記憶しています。
ここらは大丈夫なのでしょうか?
其処がちょっと気になりました。
吾妻の自宅の本棚に並んだ本から突き止める展開では駄目だったのでしょうか……。

上記の点が気にはかかりますが、ラストの倉田と対峙する玲子も原作のイメージ通りで良かった。
後編にも期待大!!

『過ぎた正義(『シンメトリー』収録)』ネタバレ書評(レビュー)はこちらから。

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

◆関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
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posted by 俺 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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