2012年03月02日

『リカーシブル 6章(連載第4回)』(『小説新潮 2012年03月号』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)

『リカーシブル 6章(連載第4回)』(『小説新潮 2012年03月号』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<感想>

『小説新潮』で連載中の第4回。
今回は6章が掲載されました。

いよいよもって謎は深まるばかり。
ユウコとリンカの言葉を鵜呑みに出来ないのは当然として。

「タマナヒメ」とは何なのか?
サトルが見ているものの正体とは?
どうにも怪しいリンカの狙いは?

一方、遂に事件も発生。
「タマナヒメ」について良く知る三浦が死亡した模様。
三浦が死亡したことにより、間接的に三浦の語った「タマナヒメ」が正しいことが証明されましたね。

サトルにばかり注意が向かっているのも気にかかる。
ハルカにも何か秘密がありそう。

そして、管理人的に『リカーシブル』はミステリではなく、伝奇物のように思えるのですがどうなるのでしょうか?

気になるのは友人・リンカの名前。
『リカーシブル リブート』だと「リンコ」でしたが、彼女だけ名前が変わったことには意味があるのか?
ひょっとすると、「リンカ」=「リーンカーネーション」の略なのか?
だとすれば、「転生」の意味を持つことになるが。

やっぱり、分からないなぁ……。
現状で、既に伏線が張られているのでしょうか?
だとすれば、物凄い物語と言えそうです。

次回以降にも要注目!!

<ネタバレあらすじ>

前回まではこちら。
『リカーシブル リブート』(『Story Seller 2』収録、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『リカーシブル 5章(連載第3回)』(『小説新潮 2012年02月号』掲載、米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

リンカの仲介で当代のタマナヒメに会うことになったハルカ。
当代のタマナヒメは、ユウコという名の女性。
ハルカが見たところ、普通の女子高生である。

ユウコによれば、三浦が言うようなタマナヒメはもはや存在せず、現在ではシンボリックなものに過ぎないらしい。
それに賛同するリンカ。
遂には三浦がオーバーなのだとの結論に至ってしまう。

何処か納得のいかないハルカだが、そんなものなのかもしれないと無理に納得することに。

その帰り道、リンカと別れてすぐにサトルと出会う。
サトルは見知らぬ家の前で佇んでいた。

事情を尋ねたところ、なんとなく覚えのある家だったらしい。
もっとも、サトルの記憶が確かなものかどうかはハルカには分からない。
何故か落ち着かない気持ちのまま、帰宅するハルカ。

その夜、水野が死亡した例の報橋で事件が起こる。
パトカーに誘われ、現場へ向かうハルカ。
其処で目にしたのは燃え尽きた車の姿だった。
恐ろしくなったハルカはそのまま自宅へと逃げ帰る。

翌朝、登校したハルカは昨晩の事故で三浦が死亡したことを報されるのだった―――第5回(第7章)に続く。

◆関連過去記事
「インシテミル」(文藝春秋社)ネタバレ書評(レビュー)

「儚い羊たちの祝宴」(新潮社)ネタバレ書評(レビュー)

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【リカーシブル】
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(ナイフを失われた思い出の中に)

【その他】
探偵Xからの挑戦状!「怪盗Xからの挑戦状」(米澤穂信著)本放送(5月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

◆映画情報
米澤穂信さん原作の「インシテミル」映画化!!

◆小説賞関連
2010年ミステリ書籍ランキングまとめ!!

第10回本格ミステリ大賞・小説部門ノミネート作品発表!!
(追想五断章にてノミネート)

「リカーシブル」連載中「小説新潮 2012年 03月号 [雑誌]」です!!
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◆米澤穂信先生の作品はこちら。


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