2012年03月08日

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平(9) びわこ由美浜殺人事件〜京都絵ろうそくの炎が映す殺人連鎖!偽りの遺留品に秘めた20年の懺悔と哀しみ(京都老舗絵ろうそくの炎が焦がす復讐の連鎖)」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「さすらい署長風間昭平(9) びわこ由美浜殺人事件〜京都絵ろうそくの炎が映す殺人連鎖!偽りの遺留品に秘めた20年の懺悔と哀しみ(京都老舗絵ろうそくの炎が焦がす復讐の連鎖)」(3月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

急病の前署長に代わり、滋賀県大津市の大津中央警察署長に就任した風間昭平(北大路欣也)は、就任3日前に琵琶湖の由美浜で扼殺事件が発生したことを知り、刑事の大城静香(柴田理恵)らとともに早速捜査会議に出席する。
被害者は、南田不動産の社長・南田聡(木村康志)。過去に詐欺や恐喝の前科があり、金銭関係や女性問題で相当トラブルを抱えている人物だった。捜査線上には、南田から大金を騙し取られていた後藤金融の社長・後藤幸雄(高橋弘志)と、やはり南田に店の金を騙し取られていた京都・伏見の蝋燭店「伯蝋堂」専務の河辺庄市(冨家規政)が容疑者として浮かぶ。しかし、後藤は犯行時間帯に取引先と会食をしており、河辺にも南田の愛人・半田江里子(クノ真季子)が営むクラブで飲んでいたというアリバイがあった。
その日、大学時代の友人・脇坂康晴(伊吹吾郎)と会う約束をしていた風間は、偶然脇坂が伯蝋堂の蝋燭をひいきにしていることを知り、店に案内してもらうことにする。伯蝋堂では、店主の河辺庄右衛門(津川雅彦)と次男の継男(池田貴宏)、角村紀久代(床嶋佳子)が働いていた。そこへ、長男の庄市が戻り、庄右衛門や継男と言い争いを始めたことから、風間は庄市が店の権利書を勝手に持ち出したらしいことを知ってしまう。さらに風間は、帰り際、ある女性が伯蝋堂に向かう姿を目撃する。
翌日、昨日見かけた女性が南田の愛人・半田江里子ではないかと思った風間は、再び伯蝋堂へ向かった。しかし、江里子のことを尋ねるも、庄右衛門は頑なな態度で風間を追い返してしまう。その後風間は、紀久代から、昨日やって来た女性は江里子であること、庄右衛門と江里子はしばらく二階で何かを話していたが、江里子が帰った後、庄右衛門が「金なんか渡せるか」と興奮した様子で語っていたことなどを聞きだす。
やがて大津中央署の刑事たちは、南田が伯蝋堂の権利書を持っていたとの証言を後藤から得る。家宅捜査をしたものの南田の自宅から権利書が見つからなかったことから、風間は、庄市が南田から権利書を取り戻し、それが江里子の手に渡った結果、江里子が庄右衛門に権利書と引き換えに金を要求しに来たのではないかと推測。刑事たちは、庄市と江里子を参考人として連行することを決める。
ところが、刑事たちの動きを察知した庄市、江里子は相次いで姿をくらませてしまう。庄市にすんでのところで逃げられた静香は、庄右衛門を訪ね、庄市の居所をなんとか掴もうと躍起になるが、興奮した庄右衛門は倒れてしまい、そのまま入院してしまう。
翌朝、行方が掴めなかった江里子が遺体となって発見された。江里子のコートには、風間が伯蝋堂で見かけた蝋燭の原料、ハゼの実がついており…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

久保健太郎・満里親娘が経営する食事処の行きつけになった風間。
そこには、久保が父親代わりとなって育てている板前修業中の弟子・向井亮介も居た。

江里子に続き、河辺庄市も殺害されてしまう。
捜査を続ける風間だが、庄右衛門が庄市の殺害について自首して来たことにより事態は急転する。

風間は庄右衛門が誰かを庇っていると看破。
その相手が角村紀久代だと察する。

実は紀久代は庄右衛門の子供を産んでいた。
その子供こそ、向井亮介だったのである。
そして、久保健太郎は紀久代の幼馴染。
彼は紀久代に頼まれ、亮介を預かっていた。

矢先、紀久代と久保が姿を消す。
2人が自殺しようとしているを考えた風間は消息を追う。

紀久代は過去に南田と顔見知りであり、亮介の出生の秘密を知る南田を恐れていた。
その南田が何者かに殺害された。
直後に、権利書を巡り江里子と庄右衛門が対立。

庄右衛門を救うべく紀久代は江里子と交渉するが、揉み合いになり殺害してしまう。
江里子の所持していた権利書を入手した紀久代。

だが、今度は庄市が立ち塞がった。
庄市は南田殺害が自身の犯行であると明かすと、江里子殺害と亮介について紀久代を脅迫し、権利書を渡すよう迫った。
争ううちに紀久代は庄市に殺害されそうになる。

そこへ、紀久代の様子を不審に思っていた久保が駆け付け助けるべく庄市を殺害してしまったのだった。

庄市が南田を殺害。
紀久代が江里子を殺害。
久保が庄市が殺害。

3人の被害者に対し、3人の加害者が存在したのだ。

自殺しようとする2人、其処へ現れる風間。
風間の説得を受けた2人は自殺を思い留まる。
紀久代と久保は逮捕されることになった。

逮捕の事実を伝え聞いた庄右衛門は涙を流す。
「ワシよりも立派な母親と父親代わりの人が居る」
紀久代と久保を想い、亮介との父子の名乗りを取りやめる庄右衛門だった―――エンド。

<感想>

「さすらい署長風間昭平」の第9弾です。
前作は2008年7月2日の放送となるので、実に3年8ヶ月ぶりの新作となりました。

原作は、中津文彦先生『びわこ由美浜殺人事件 さすらい署長・風間昭平』(光文社刊)。

<あらすじ>

国際会議のテロ対策のため、風間昭平は大津中央署の特認署長を命じられた。だが赴任早々、琵琶湖の人口渚・由美浜で男性の絞殺死体が発見される。被害者は京都で高級蝋燭を商う老舗の専務だった。さらには同一犯の犯行と思われる第二の死体が大原で発見された。滋賀と京都にまたがる連続殺人の哀しい真相とは!? 悠久の湖に人間の切ない思いが浮かび上がる。
(光文社公式HPより)


では、ドラマ感想を。

テンプレ通りの作品でしたね。
キャストこそ豪華でしたが、内容はいつも通りでした。

1つ気になるのは、庄右衛門が名乗りを上げなかった亮介に遺産を残すのかどうかかな。
庄右衛門の為に紀久代は犠牲になったようなものなので、そこは報いて欲しいなぁ……。

そうそう、久保役の羽場裕一さんも良かった。
2012年2月25日に放送された「土曜ワイド劇場 終着駅の牛尾刑事vs事件記者冴子 ラストシーン」にて、悪役を演じられていたのですが、それとのギャップが凄い!!
あちらが純愛を玩ぶ悪人なら、こちらは純愛に殉ずる男。
やっぱり、プロの役者さんですね。

土曜ワイド劇場「35周年特別企画 終着駅の牛尾刑事vs事件記者冴子〜ラストシーン!!雪山に消えた第三の殺人者!チョコが告げる泥棒猫の殺意…」(2月25日放送)ネタバレ批評(レビュー)

そして、紀久代役の床嶋佳子さんは月曜に続き今週2度目の2時間ドラマ登場。
前回はレッドへリングでしたが、今回は犯人役でした。

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それにしても、来週(3月14日)は「水曜ミステリー9」お休みなんですね。
「相棒」も休みなので、来週はミステリ無しですね。
ある程度、視聴者層が被っていることもあると思う(現に管理人がそうなので)し、こういう時こそ放送すべきだと思うんだけどなぁ……。

<キャスト>

風間昭平:北大路欣也
角村紀久代:床嶋佳子
大城静香:柴田理恵
久保健太郎:羽場裕一
西田琢美:鶴田忍
安永係長:曽我廼家文童
立原:春田純一
勝田:渋谷哲平
水島:黒川英二
藤岡:伊集院八朗
立番の警官:田井克幸
阪本一平:左とん平
河辺庄市:冨家規政
河辺継男:池田貴宏
半田江里子:クノ真季子
向井亮介:吉田哲也
久保満里:坂口あずさ
南田聡:木村康志
後藤幸雄:高橋弘志
脇坂康晴:伊吹吾郎
河辺庄右衛門:津川雅彦 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


「びわこ由美浜殺人事件: さすらい署長・風間昭平 (光文社文庫)」です!!
びわこ由美浜殺人事件: さすらい署長・風間昭平 (光文社文庫)



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