2012年03月10日

今月の「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」(10話)ネタバレ批評(レビュー)

ビッグコミックスペリオールにて連載再開された「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」10話のネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

いよいよ曹操軍と呉軍の前哨戦が始まる。
常元は曹操軍より盗み出した軍船を周瑜に献上し、劉備が呉軍に協力すると伝える。
これに意気上がる周瑜と、対照的に何やら考え込む諸葛亮。

その間にも戦況は刻一刻と変化を迎える。

初戦は水軍による戦闘から開始。
まずは、呉軍5隻と曹操軍3隻による攻防である。
上流に位置する曹操軍は張允の指示により、火攻めを敢行。
下流の為に上手く動けない呉軍は惨敗する。

一方、陸戦も開始。
夏候惇、夏侯淵率いる黒騎兵に対するは、ローマ騎馬兵団。
人と人がぶつかり合い、弾け飛んで行く。
夏候惇、夏侯淵の活躍は目覚ましく、こちらも曹操軍優勢に進む。
しかし、呉軍も退かず初戦は終わりを告げた。

同じ頃、劉備は両軍の戦闘に介入せず高みの見物を決め込んでいた。

その夜、夏候惇、夏侯淵は呉の騎馬軍団の弱点を見出したと叫び、完勝を宣言する……。

同じく曹操本軍では、張允が「上流に位置し、風上であること」を理由に勝利を確信していた。
そこへ物見から報告が。
呉軍が長江の両岸に砦を築き、その間に船を浮かべ巨大な柵を作ったのだ。

これを聞いた曹操はさらに勝利を確固たるものにすべく策をたてる。
その策とは、長江沿岸にある砦の片方を夏候惇、夏侯淵に陥落させた上で水軍で侵攻。
片側の砦を失った呉軍は機能がマヒする筈なので其処を殲滅するとのものだった。

この策は成功するのか―――?

一方、こちらは呉陣営。
長江の地形と砦を利用し巨大な柵を築いたものの、不利は否めないと考える周瑜。
諸葛亮は待っていれば風向きが変わると断言するが……。

其処へ劉備の使者が到着、伝言を伝える。
その伝言とは「風を待つのではなく、自ら起こせ」とのものだった。

これを聞いた周瑜は劉備に秘策ありと判断、大いに喜ぶ。
だが、諸葛亮は何やら考え込むとさらに沈み込んでしまう。

1人になった諸葛亮は、密かに鳩を飛ばす。
鳩の行先は関平のもと。

鳩から諸葛亮の密書を手に入れた関平は、その場で指示を読み上げる。
内容を聞いた関羽と張飛の顔色が変わる。
密書には「劉備を殺害せよ」と記されていたのだ。

遠く離れた呉軍の陣地。
「劉備こそ先に倒さなければならない……」
そこに胸中穏やかならぬ諸葛亮の姿があった―――11話に続く。

<感想>

10話のネタバレ批評(レビュー)です。
キリが良いのでタイトルも本作に準じて「SOUL 覇 第2章」に変更致しました。
新シリーズについては「SOUL 覇 第2章」のコミックス1巻も発売中です。
読むべし!!

では、今回の感想を。

よもやの張允大活躍、周瑜が黒星を喫するとの意外な結果に。
最終的には逆転すると分かってはいても、これには驚きました。

そして「赤壁の戦い」の筈なのですが、演義と比べると、それぞれの立ち位置が交代している状態にも驚き。

まず、海上要塞(柵)を作ったのが曹操軍ではなく呉軍側に。
そして、周瑜が諸葛亮に嫉妬し抹殺する筈が、諸葛亮が劉備に嫉妬し抹殺を目論むことに。
そういえば、初戦で勝利するのも呉軍ではなく曹操軍という点もそうですね。

ということは、「SOUL 覇 第2章」版の「赤壁の戦い」は立ち位置が入れ替わっている点がポイントかも。
今後の展開もこれに倣うか。

で、気になる諸葛亮による劉備抹殺計画ですが失敗に終わるのは明らかですね。
おそらく、関平による襲撃も予測済みでしょう。
むしろ、関平の軍を利用して夏候惇、夏侯淵を撃破する狙いか。
出奔中の関羽、張飛もこれを機に復帰するか。

で、最終的には「やっぱり敵わねぇぜ、劉備さん」みたいな感じに諸葛亮がなりそう。
なんだか、諸葛亮らしくないですが……。

忘れてはいけないのは、鄒氏の拘束。
こちらは、戦闘中のドサクサに紛れ最終的に脱出しそうな気配。
それで、罠に嵌った曹操が命を取り留めるパターンか。

一方、主要キャラたちの目指す国家像はこちら。
誰が最終的な勝者となるのか、あるいは史実通り第3者が勝つのか?

劉備「卑弥呼の血を引く者を王とする単一民族国家」
曹操「半永久的に1つの王朝に固定した上で、皇帝を上に戴く専制君主国家」
周瑜「宗教国家」
諸葛亮「民主主義国家」

いよいよ始まる「赤壁の戦い」。
今後の展開に―――要注目です!!

この衝撃を体感するには、スペリオール本誌をお読みになることをオススメします。
皆さんも興味があれば、下記アマゾンさんのリンクよりチェックしてみてください。

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・1話ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
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