ネタバレあります、注意！！
＜『黒い画集』あらすじ＞
身の安全と出世を願う男の生活にさす暗い影。絶対に知られてはならない女関係。平凡な日常生活にひそむ深淵の恐ろしさを描く７編。
（新潮社公式ＨＰより）
＜感想＞
『黒い画集』に収録されている中編です。
ドラマ化されるとのことで、読んでみました。
・松本清張先生『寒流』（新潮社刊『黒い画集』収録）がドラマ化されるとのこと！！
う～～～ん、個人的にはちょっと合わなかったかな。
沖野の復讐は意外性があったのですが、奏功しているとは言えない気がしたのがその原因かも。
あれでは、問題は解決していないような……。
それまでの沖野の揺れ動くさまは流石の一言なので、これを狙って読むのもアリかも。
松本清張先生といえば『市長死す』もドラマ化が決定しており、こちらも目が離せません。
・『市長死す』（松本清張著、光文社刊『青春の彷徨』収録）ネタバレ書評（レビュー）
＜ネタバレあらすじ＞
銀行の支店長である沖野には奈美という愛人が居た。
だが、上司である桑山常務に奈美を奪われてしまう。
沖野は愛人の為に家庭を失っていた。
彼女にかける想いは桑山の比ではない。
こうして、沖野は桑山と対決することを決意。
桑山の不正を暴こうとするが……。
逆に桑山の息のかかった人間により、こっ酷い目に遭わされる始末。
上司に楯突いたことで、社会人としても未来を閉ざされてしまう。
なんとか一矢報いたい沖野は、桑山が珍しいキャデラックを愛車としていることに注目。
元探偵で今は車の営業をしている伊牟田博助の協力を得て、一計を案じる。
こちらは密会中の桑山と奈美。
逢瀬を楽しんだ後、外へ出ると見覚えのあるキャデラックが停まっている。
（はて、今日は車だったか？タクシーだったような……）
不思議に思いながら乗車する桑山。
そこで、はたと自分の車ではないことに気付く。
慌てて降りようとするが、タイミングよく巡回中の警官が。
この車は盗難車として被害届が提出されていた。
当然、桑山は取り調べを受ける。
もちろん、奈美も一緒だ。
こうして、桑山は密会していた事実を暴露されることになったのだった。
お察しの通り、これこそ沖野の復讐だったのである―――エンド。
・2013年1月14日にドラマ版が放送されました。こちら。
月曜ゴールデン「松本清張没後20年スペシャル『寒流』～黒い画集より～エリート行員の不倫の恋が上司の嫉妬を生み運命が転がる！一体誰が悪で誰が善なのか？幻の名作の意外な結末とは」（1月14日放送）ネタバレ批評（レビュー）
◆松本清張先生関連過去記事
【小説】
・「霧の旗」（松本清張著、新潮社刊）ネタバレ書評（レビュー）
・「書道教授」（松本清張著、文藝春秋社刊）ネタバレ書評（レビュー）
・「球形の荒野」（松本清張著、文藝春秋社刊）ネタバレ書評（レビュー）
・『市長死す』（松本清張著、光文社刊『青春の彷徨』収録）ネタバレ書評（レビュー）
・松本清張先生原作「砂の器」が5回目のテレビドラマ化決定。テレビ朝日制作、主演は玉木宏さん！！＆「砂の器」ネタバレあらすじ
【ドラマ】
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年スペシャル「中央流沙」（12月14日放送）ネタバレ批評（レビュー）
・月曜ゴールデン特別企画 松本清張生誕100年記念スペシャルドラマ『火と汐』（12月21日放送）ネタバレ批評（レビュー）
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・金曜プレステージ「松本清張ドラマスペシャル 山峡の章」（1月29日放送）ネタバレ批評（レビュー）
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・土曜プレミアム 松本清張２夜連続ＳＰ球形の荒野・後編「昭和３９年東京オリンピック開催日にすべての謎は明かされる！刑事も涙した戦争で引き裂かれた父娘の結末」（11月27日放送）ネタバレ批評（レビュー）
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・水曜ミステリー9「松本清張３週連続スペシャル 張込み～平凡な幸福を壊す殺人者！美しい人妻の秘められた過去！密会現場で刑事が最後に見た真実（3週連続松本清張特別企画“張込み” 強盗殺人犯追う刑事逃亡の果てに昔の女は家族を捨てるか？）」（11月2日放送）ネタバレ批評（レビュー）
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・水曜ミステリー9「松本清張企画最終章 聞かなかった場所～謎に満ちた夫の急死！燃える山鹿灯籠が暴く愛人との密会…女性官僚が堕ちた獣道（3週連続松本清張特別企画“聞かなかった場所” 夫に愛人が？女性官僚が堕ちた罠…俳句に隠された密会の屋敷）」（11月16日放送）ネタバレ批評（レビュー）
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