「空が灰色だから」は「週刊少年チャンピオン」に連載中の漫画。
読むと心がざわついて何処となく落ち着かなくなる作風が特徴。
今週号はこんなストーリーでした。
ここからネタバレになります、注意!!
人の話を聞くことが大好きな主人公。
クラス1大人しい女子に興味を持った主人公は彼女に近付く。
彼女は自分からは話そうとしない。
そこを無理にでも聞き出そうとする主人公。
趣味や生活について話題を振る。
彼女は遂に口を開くのだが……その内容は支離滅裂なものだった。
いや、複数の話題を並行して会話しているのだ。
内気な彼女は人に話したいことがいっぱいあり過ぎて順序立てて話すことが出来なかった。
普通ならば、距離を置いてしまうところだが、主人公は違った。
こちらも筋金入りの“聴き屋”だったのである。
迎え撃つとばかりに彼女の話を聞いて行く。
いつしか、夜になりあたりが闇に包まれた頃、彼女は満足したように一息ついた。
そして、振り返るとこう言うのだ。
「ここまでありがとう。私が聴くから次はあなたの番よ」と。
主人公は聴くことは得意でも話すことは苦手。
この言葉に困惑してしまうのだった―――エンド。
こんな感じのエピソードが毎回出て来ます。
今回は少し毒のあるほんわか系のストーリーでした。
回によっては全くテイストの違うストーリーが展開されるのも本作の魅力。
悲恋の物語があったかと思えば、コワイ系やほのぼの系、マニアック系もある。
かなり幅が広く面白い。
管理人のベストはストーカーのエピソードと、野球部の女子マネのエピソードがかなり心を揺さぶられた。
ネタバレあらすじでは本質を伝えきれていないかな……それだけ独特な味のある作品だと思って頂きたい。
そうですね、本作は例に挙げると、押切蓮介先生の漫画と近いものがあるかもしれない。
押切先生好きな方は本作を読んでみるのも良いかも。
注目の1作になりそうです。
そして、「週刊少年チャンピオン」本誌ではゴルフ漫画「ライジング・インパクト」で知られる鈴木央先生の新連載も開始。
その名も「ちぐはぐラバーズ」!!
読んでみたところ、「ライジング・インパクト」のようにアーサー王伝説をモチーフにしているところもあるので、興味のある方はこちらも注目。
最近は「週刊少年チャンピオン」に面白い漫画が多いように感じます。
特に「空が灰色だから」は期待の注目株かな。
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