2012年03月28日

2012年3月15、22日の「空が灰色だから」ネタバレ批評(レビュー)

1巻も好評発売中の阿部共実先生「空が灰色だから」(秋田書房)。
ネット上で話題となっており、順調に版を重ねているとの情報も流れています。
実際、読んでみると不思議な魅力を持つ本作。
面白いものを読んだら語らずにはいられない管理人にとって、十分に語るべき対象となる作品であります。

というわけで、前回のネタバレ批評(レビュー)以降に掲載された作品をそれぞれあらすじのみ、まとめておきます。

これを読んで興味を持たれた方は、是非「週刊少年チャンピオン」本誌連載とコミックスにもチャレンジして貰えればオススメした甲斐があるかもしれません。
直に本作を目にして貰えればその不思議な魅力をご理解頂けるかと思います。

では、本作の魅力をお伝えするべくネタバレ批評(レビュー)です。

◆2012年3月15日「週刊少年チャンピオン」掲載

少女が呑気に街を歩いている。
そんな少女を見詰める影があった―――。

数分後、少女は路地裏に居た。
少女の前には中学生男子が1人。
少女は彼に恐喝されているのだ。

だが、彼女は自身の危機を認識していないようで、相手に対しておどけた態度をとり続ける。
苛立つ恐喝者だが、少女は意に介さない。

確かに、「金を出せ」と言われれば現金を取り出しはする。
だが、鞄から出して来たのは100万円を超える大金。

驚く恐喝者に「友達宅から盗んで来ちゃいました〜〜〜、てへっ!!」と口にする少女。
呆気にとられた恐喝者だが、必死に冷静さを取り戻そうとする。

「じゃぁ、その中から1万円寄越せ」と要求すれば。
「えっ、1万円でいいんですか?いい人ですね。ルール守る人ですか?」と矢継ぎ早に応じる少女。

「アウトローと言いつつも、きちんとルールは守る人ですか」
「タバコは吸うけど、万引きせずにきちんと買うタイプですか」
「それって、流行のツンデレですか?ねぇ、そうですか?」
重ねられていく少女の言葉。
恐喝者の苛立ちは募るばかり。

「舐めてるのか?何するのか分からねぇぞ!!」と脅しつければ。
「ひぃ〜〜〜、○○○(自主規制)する気ですか!!」と大袈裟に驚く始末。

「そんなことはしない、痛い目に遭わせるだけだ」と慌てて訂正すれば。
「ああ、安心しました。何するか分かってるじゃないですか」と被せて来る。

と、この調子で恐喝者の神経を逆撫でするような発言を続ける彼女。
辛抱強く付き合っていた恐喝者だが、遂にキレた!!

暴力に訴えようとするが……少女はニヤリと笑うや「正当防衛ですよね」と呟く。

数分後、拳を血に染めた少女の姿が其処にはあった。
恐喝者は血溜りに沈んでいる。

少女は恐喝者の懐を探ると財布を捜し当てる。
それを手に取り、最後に一言。

「あなたのような人のおかげで助かります」

◆2012年3月22日「週刊少年チャンピオン」掲載

世の中の悪を懲らしめることを使命とする魔法少女―――に憧れる女性が居た。
彼女は既に引き籠りを続けて、ウン年になる。
当然、少女と言う年齢でもない。

母親は呆れ、仕事に就くよう促すが、彼女は聞く耳を持たない。
「この世に悪がある限り、懲らしめなければ!!」と、魔法少女の衣装を身に纏い、お供の人形を連れると街へと飛び出した。

パトロールに臨む彼女。
その目に悪が飛び込んで来る。

小学生の男子児童が同年代の子供たちに揉みくちゃにされていたのだ。
これはイジメに違いない!!

魔法のステッキを振りかざし、子供たちに鉄拳制裁を下す彼女。
子供たちは「影踏み鬼をやってただけなのに……」と逃げ出す羽目に。

次いで、路上にゴミを撒き散らす如何にもな不良グループを発見。
これも懲らしめるかと思いきや……右に左にと目が泳ぐ。
そのまま見て見ぬふりを決め込んだそのとき。

「こらっ!!ゴミを捨てるな!!」と勇敢な近所のおじいちゃんの叱責が飛ぶ。
不良グループにその声が届くワケもなく、哀れおじいちゃんは暴力に曝されるか……と思われた。

が、如何にもな不良たちはおじいちゃんの一喝に素直に応じ、ゴミを片付け始める。
呆気にとられる彼女。

些かペースを乱されつつ、パトロールは続く。
そこへ絹を裂くような女性の悲鳴が!!
見れば、男が女性を掴んで羽交い絞めにしているではないか。

助けるべくステッキを投げつける彼女。
狙い違わず(!?)女性の後頭部に命中!!

捕まえようとしていた男性は「何でこっち!?」と突っ込む。
「大丈夫か、おい!?」と女性を助け起こす男性。
どうも2人は恋人同士、誤解から痴話喧嘩に発展していたようだ。
「もう君を失いたくない、結婚してくれ!!」男のプロポーズに喜ぶ女性。
2人は抱擁する。

2人の醸し出すラブラブオーラにやられた彼女は自宅に戻る。

その母親が帰宅すると、彼女は普通の服装でキッチンに立つとカレーを作っていた。
娘の変化に驚く母に、彼女はパイナップルカレーを披露する。

「意外と美味しい」と目を見開く母親。
「そ〜〜〜だね、意外と世の中に悪ってないもんだね」と彼女。

「今からでも就職できるかな」と呟く彼女。
「あんたが思っているほど、あんたは世の中にとって毒にも薬にもなりゃしないよ」と母。

母と娘の食卓は淡々と続く―――エンド。

<感想>

「空が灰色だから」は「週刊少年チャンピオン」に連載中の漫画。
読むと心がざわついて何処となく落ち着かなくなる作風。

この間から何となく感じていたのですが、本作は過去に「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた倉島圭先生「24のひとみ」にテイストが似ていますね。

従来の枠に囚われない世界観は両者の特徴と言えるでしょう。
その味は、古典部シリーズ『氷菓』のアニメ化で話題の米澤穂信先生の著作『儚い羊たちの祝宴』に通じるモノがありそうです。

『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ批評(レビュー)

「空が灰色だから」は期待の注目株ですね。

◆関連過去記事

阿部共実先生「空が灰色だから」(秋田書房)の1巻が発売!!不思議な魅力を湛えた本作に注目すべし!!&今週号ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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