本作「へ〜せいポリスメン!!」は稲葉そーへー先生による作品で、集英社刊ヤングジャンプに連載中。
警察官である主人公のゴウがそのとぼけた性格を活かしつつ、仲間たちと繰り広げるギャグ漫画です。
いわば、「平成版こち亀」。
本作については割とあちこちで感想があるようなので、詳しくはネットなどでお調べして頂ければお分かりになるかと思います。
その今回の掲載分が物凄く良かった。
もろに管理人の琴線に触れたので批評(レビュー)しちゃいます。
では、ネタバレあらすじです。
◆2012年4月5日「週刊ヤングジャンプ」掲載
不審な人物が空き地に居るとの通報を土地の所有者から受けたゴウ。
早速、駆け付けるやその人物に声をかける。
その人物は空き地に自生していた土筆を摘んでいたらしい。
土地の所有者の許可を得ずに摘んだことは罪に当たる旨を説明するゴウだったが、事情を聞いた土地の所有者はこれを許す。
暫し、土筆談義に花を咲かせる2人。
不審人物から野草博士へと転じたその人物は、土地所有者に他にも野草を摘ませてくれないかと頼む。
これも快く了承する所有者。
いつの間にやら、いつもの調子でゴウも野草狩りに加わり、春の七草などを摘んで行く。
食べ方などを教えられるゴウたち。
和気藹々とした時間が進む。
ついつい集中したゴウはいろいろな野草について尋ねるが……。
「ああ、これはですね……」
ある野草を尋ねたところで野草博士の動きが止まる。
数時間後、土地所有者が泣き崩れ、野草博士は困惑していた。
土地所有者の息子が逮捕されたのだ。
親が野草に疎いことを利用し、空き地で大麻草を栽培していたらしい。
しかも、乾燥させて自室に所持していたいたと言う。
ほのぼのとした空気から一転、空き地は事件の現場となった……。
この報告をゴウから受けた上司の木梨は反応に困るのであった―――エンド。
<感想>
内容はよくよく考えるとかなり不謹慎なものなのですが、其処へ至るまでの流れが本当に上手く出来ていて、ストンと予想もしないオチに辿り着いたときの驚きはミステリのそれと同じでした。
ここ最近は恋愛と性癖や誤解を絡めたギャグが多くて、ちょっとどうかなと思っていたのですが、今回は本当に良かった。
どちらかといえば、本作初期の作風を感じさせるモノでしたね。
ただ、ネタバレあらすじでは上手く伝えきれていませんね。
やはり、本作を直接ご覧頂くのがベストかな。
【関連する記事】
- 『スーサイド・パラベラム』第9話(道満晴明作、講談社刊『メフィスト 2016vo..
- 「実は私は」第1話から第160話まで(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャンピオ..
- 「ダジャレ禁止令」(志水アキ画、講談社刊「週刊少年マガジン」掲載)ネタバレ批評(..
- 「実は私は」第160話「藍澤渚と藍澤渚E」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」最終話(第35話)「事件の先に」..
- 「実は私は」第159話「藍澤渚と藍澤渚D」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第107話「いつかの文学全集」(加藤元浩作..
- 「黒霊ホテル殺人事件」(「金田一少年の事件簿R」、講談社刊「週刊少年マガジン」連..
- 「兄妹〜少女探偵と幽霊警官の怪奇事件簿〜」(木々津克久作、秋田書店刊「週刊少年チ..
- 「実は私は」第158話「藍澤渚と藍澤渚C」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第34話「真犯人」(作画・星野泰..
- 「実は私は」第157話「藍澤渚と藍澤渚B」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「C.M.B. 森羅博物館の事件目録」第106話「動く岩」(加藤元浩作、講談社刊..
- 「実は私は」第156話「藍澤渚と藍澤渚A」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第33話「真相」(作画・星野泰視..
- 「実は私は」第155話「藍澤渚と藍澤渚@」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 「実は私は」第154話「勘違いしよう!!」(増田英二作、秋田書店刊「週刊少年チャ..
- 【エピソード最終話】「黒霊ホテル殺人事件」最終話、第6話(「金田一少年の事件簿R..
- 「ABC殺人事件 名探偵・英玖保嘉門の推理手帖」第32話「二重人格」(作画・星野..
- 「ビーストコンプレックス」最終話(第4話)「カンガルーとクロヒョウ」(板垣巴留作..