ネタバレあります、注意!!
<あらすじ>
空き部屋で発見された撲殺死体。池袋署捜査係、姫川玲子、動く!
札って燃やすと臭いっていうよね。死体を焼いたのと同じ……。
(光文社公式HPより)
<感想>
ドラマ版『ストロベリーナイト』も好評のうちに最終回を迎え、映画化まで発表された姫川玲子シリーズ。
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」映画化決定!!
そのシリーズ最新作が『小説宝石』誌上で連載中です。
それが『ブルーマーダー』。
2012年5月号時点で、第5話までが連載されています。
これまでのあらすじや感想については、過去記事のネタバレ書評(レビュー)をどうぞ。
今回はマサ&おっさんと菊田はお休み。
玲子と下井の視点で描かれました。
青いベネチアンマスクを着用したマサこそが、ブルーマーダーのようです。
ここでタイトルに繋がるワケですね。
前回、玲子が出会った闇社会の人々に活気が無かった理由がブルーマーダーにあったことが、今回のロクサーヌの証言で判明。
凶暴なバットマンみたいになってます。
こうなると、ブルーマーダーは玲子と感応し易いタイプのような気がします。
そして、だいぶ全体像が見えてきたような気がします。
とりあえずは次の3者がポイントか。
ブルーマーダー(マサ)を追う玲子。
逃走犯・岩渕を追う菊田。
消えたSこと木野を追う下井。
この3人が追うそれぞれの人物が深く関与しているのは間違いないようです。
そして、ブルーマーダーことマサが事件化する人物とそれ以外とを選別しているらしいことも判明。
復讐対象者のみ死体を残している模様。
マサと行動を共にするおっさんも気になる。
さらに、消えたSこと……木野の行方は?
そういえば、本作『ブルーマーダー』は『ストロベリーナイト』の伏線を丁寧に拾っているような気がしますね。
シリーズ中、もっとも『ストロベリーナイト』に近い作品となるかもしれません。
などなど、『ブルーマーダー』は、かなり先が気になる展開となっています。
触りを知りたい方は、とりあえずネタバレあらすじをどうぞ!!
ただし、内容は管理人なりにかなり改編しております。
正確なところをお知りになりたい方は本記事下部のアマゾンさんリンクよりどうぞ!!
<第5回ネタバレあらすじ>
・前回(第4回)のあらすじはこちら。
『ブルーマーダー 第4回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)
連続殺人犯の魔の手が遂に現職警官にまで伸びた。
被害者は大竹。
大竹は不審な人物を見かけ、職務質問をかけたところ襲撃されたらしい。
大竹と面識のあった玲子は慌てて大竹のもとへ。
大竹は入院していたが命に別状はないと言う。
相手は手慣れた様子で大竹を無力化、たまたま近隣住民が気付いたから命が助かったと洩らす大竹。
夫の無事を泣きながら喜ぶ大竹の妻の姿を見た玲子は大塚のことを思い出す……。
一方、下井は消えたSこと木野の消息を探るうちに、闇社会の人間たちが何者かに怯えていることを知る。
その頃、玲子のもとに喜ばしくない情報が……勝俣も捜査に乗り出したらしいのだ。
どこかでかちあうかもしれない……玲子を悪寒が襲う。
振り切るように聞き込みに出かけた玲子はロクサーヌという名の女性と出会う。
ロクサーヌは保護を訴えていた。
なんでも、池袋が危険な街に変貌したので帰国したいらしい。
事情を訊いたところ、ブルーマーダーなる怪人物が誰彼かまわず虐殺を繰り広げているというのだ。
ブルーマーダーは青い仮面を被った男で、犯行後に被害者を折り畳みバッグに詰めてしまうとのことだが……。
余りに突拍子のない話である。
だが、ロクサーヌは本気で怯えている。
もしや、ブルーマーダーこそ自身の追っている連続殺人犯では……そう考える玲子。
しかし、ロクサーヌの証言には決定的なものが欠けていた。
ブルーマーダーの存在を示す証拠がないのだ。
真偽に悩む玲子だが、連続殺人事件の被害者の携帯に残されたメールと写真を発見したことでその存在を確信する。
其処には折り畳まれた被害者が写っていたのである―――第6回に続く。
◆関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
「感染遊戯」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『アンダーカヴァー(「宝石 ザ ミステリー」掲載)』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『女の敵』(誉田哲也著、宝島社刊『誉田哲也 All Works』収録)ネタバレ書評(レビュー)
・『ブルーマーダー 第3回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)
・『ブルーマーダー 第4回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ版】
・土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第1話「シンメトリー」(1月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第2話「右では殴らない(前編)」(1月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第3話「右では殴らない(後編)」(1月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第5話「選ばれた殺意の径〜過ぎた正義(後編)」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第6話「感染遊戯」(2月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第7話「悪しき実(前編)」(2月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第8話「悪しき実〜嗚咽(後編)」(2月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第9話「ソウルケイジ(前編)」(3月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」第10話「檻に閉じ込められた親子〜ソウルケイジ(中編)」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・連続ドラマ「ストロベリーナイト」最終話(最終回、第11話)「こんなにも人を愛した殺人者がいただろうか〜ソウルケイジ(後編)」(3月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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