2012年04月19日

「人喰い研究所殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第7話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!
それと現時点での犯人候補を挙げています。
詳しくは本記事下部にある「感想&推理」をどうぞ!!


「人喰い研究所殺人事件」登場人物一覧:

金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

緑川繭:研究所所長、眼鏡がチャームポイントな金田一たちの中学時代の同級生。
中神深志:副所長、繭を覗けば本エピソード唯一の眼鏡。
小鷹美苗:研究員、鷹の名は伊達じゃない!?目つきが鋭い美女。
財前乙彦:観光客、あやねのツレ。影が薄い。第3の被害者。
谷瀬あやね:観光客、財前とのコンビでこっちが主導権を握ってそう。
葉島秋也:研究所管理人、渋めのおっちゃん。
麻木根司:宿泊者、宝探し目的な人1。第2の被害者。
鰐部鋭介:宿泊者、宝探し目的な人2。第1の被害者。

<7話あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中学時代の同級生・緑川繭に会うために「仁久井村」を訪れた金田一と美雪。
そこは昭和の面影を色濃く残す村だった。

旧友との再会を喜ぶ金田一たち。
だが、その夜、村へ通じる唯一の吊り橋が何者かにより焼き落とされてしまう。
しかも、元研究所員である鰐部が謎の転落死を遂げる。
不穏な空気に包まれる中、今度は麻木根が死亡。
さらに、財前までも殺害される……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

財前が消えた―――谷瀬からの連絡により捜すこととなった一同。

館内はほぼ確認し終え、残すは第1研究室のみ。
ところが、マットの下にある筈の鍵が無い。
中神が第3研究室に保管していた鍵を使い、扉を開けた金田一の目に飛び込んで来たものは!!

内側から扉に寄りかかるようにして、ドアノブに結んだロープに首を吊り息絶えた財前の姿だった……。
その手には第3研究室の鍵が握られていた。

中神によれば、第1研究室の鍵は第3研究室に施錠した上で保管していたらしい。
つまり、施錠者である中神以外には軽々に手が出せない状態だった。
第3研究室には勝手口があるが、そちらも内側から施錠されていた。
勝手口は外側の鍵穴が潰されており、内側から施錠すれば誰も入れない。

つまり、中神が犯人でない限り、財前は密室の中で死亡していたことになる。
そして、中神には財前の死亡推定時刻にカラオケを楽しんでいたとのアリバイがあった。
もちろん、これには金田一、美雪、繭も同行している。

一方、小鷹と葉島には今後のことを相談するべく食堂に居たとのアリバイがあった。
1人、谷瀬のみ部屋に居たとアリバイが無い状態だが……。

当の谷瀬は財前の死を自殺と主張、他殺を唱える金田一と真っ向から対立する。

遂に他殺として警察が介入。
旧知の俵田の口添えもあり、金田一は地元警察に好意的に迎え入れられる。

こうして、第1研究室を調べた金田一だったが、最初に足を運んだ時に比べただ1点変化があることに気付く。
室内に据え付けられた洗面台が濡れていたのだ。
どうやら、水を流した人間がいるようだ。
だが、栓が止められている為に、どんなに蛇口を捻っても水は流れない筈だが……。

此処で地元警察の担当者から俵田の話を聞いた金田一。
彼が何時の間に電話をかけたのか気に掛ける。
あっさりと地元の知恵を教えてくれる担当者。
それを聞いた金田一は犯人のトリックに気付く。

そして、出るあの言葉。
「ジッチャンの名にかけて!!」金田一少年の名台詞が事件に解決の光を指し示す―――8話に続く。

<感想&推理>

……と、7話はだいたいこんなところでした。

う〜〜〜ん、かなり悩む展開が来ましたね。
これ、犯人を間違えると財前殺害のトリック自体が変わって来ることになりますね。

財前殺害のトリックですが、一見密室トリックに見えます。

確かに、小鷹や葉島が犯人ならば鍵の問題が残る。
……が、中神が犯人であれば何のことはない。
密室でもなんでもありません。
第3研究室に保管しておいた鍵を使えばいいので。

こうなると、問題はむしろ中神がカラオケをしていたとのアリバイトリックの方。
つまり、カラオケをしていた中神が如何にして財前を殺害したのか。

アリバイトリックとして考えられるのは主に次の3つ。

1.殺害時刻の錯誤。
2.殺害現場が違う。
3.遠隔操作による殺人。

ただ、財前の場合は死亡推定時刻が確定しているので1はない。
2についても、気付かれずに財前の遺体を第1研究室に運び込むのは至難の筈。

となると、3の可能性が高い。
鰐部殺害と同じパターンですね。

で、こうなると重要視すべきなのは第1研究室の洗面台に水を流した形跡があったこと。
あれはS字の水道管に栓をしたと考えられないでしょうか。
つまり、栓をした上で何かを室内に流し込んだ。
さらに、第1研究室は地下である。

そして、これまでの犯行は鰐部が転落死、麻木根が手首を切った、財前が縊死。
ところが、5年前のヒトクイの殺害方法は転落死、ガス自殺、睡眠薬、手首を切る、焼死。

焼死はおそらく谷瀬用に犯人が残していると見て、睡眠薬は麻木根の際に用いられているので1つだけ残りますね。
そう、ガスです。

なんとなく、何か見えてきましたね。
これに中神が犯人であると仮定すると……。
そういえば、4話でストレステストとして無尽藻に二酸化炭素を与えるとのくだりがあったような……。

これらを総合すると……こうなります。
財前殺害は地下にある第1研究室を密閉した上で、室外から二酸化炭素を送り込み酸欠で殺害したのではないか。
で、7話で勝手口から外へ出た金田一は、建物に沿うように設置された地下へと続くパイプを目撃しています。
おそらくこれで二酸化炭素を地下に送ったのではないでしょうか。
でもって、水を流し栓をした。

確か第1研究室は第3研究室の真下。
コーヒーを淹れるとして、中神が洗面台を利用すれば十分可能な気がします。
どうでしょうか?

そして、地元の知恵はこれまでも何度か述べたインターネット回線を用いたIP電話のことかな。
ネットは使える筈なので。
それにハンズフリーの端末か。

さて、中神が犯人だとして、気になるのは谷瀬まで真犯人の刃が届くかどうか。
このペースでは間に合いそうにない気がするので、解答編で緑川因子が原因で命を落とす自滅パターンかなぁ……などと妄想。

今回はこんなところか。

で、当の「仁久井村(ひとくいむら)」ですが、「にくいむら」とも読める。
他にも「ヒト」と読ませる漢字があるにも関わらず、わざわざ「仁」の一字を使っていることから意味ありげ。
これも何かに関連するか?

第8回の展開がどうなるか、要注目!!

◆「人喰い研究所殺人事件」関連過去記事
「人喰い研究所殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【犯人断定!?】「人喰い研究所殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

シリーズの1つ「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)





「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)





◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。


【関連する記事】
posted by 俺 at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。