登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<第81話あらすじ>
〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜
事件の鍵を握るであろう響子に会うべく、フェリーにて沖縄へと向かう大和。
途中、旧紙幣盗難に遭うなどトラブルに巻き込まれるが無事に切り抜ける。
いよいよ、沖縄へ到着。
響子が営むバーを捜す大和たちの目の前に車上荒らしの罪で海兵隊員に咎められる中学生の男女の姿が!!
未来は思わず助けに飛び出すが、逆にピンチに陥ってしまう。
其処へ現れた人物こそ、尋ね人の響子だった!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響子の仲裁によって事無きを得た大和たち。
傷の手当を受けることもあって、響子のバーへ向かう。
其処には先程の海兵たちも居た。
それまでの剣呑とした空気は取り払われ、今はどこか申し訳なさそうに肩を竦めている。
どうやら、響子に厳しく説教されたようだ。
大和たちに謝罪する彼ら。
バーの女給・キャサリンと笑い合いながら話しているところを見ると、普段は気のいい陽気な人々らしい。
そんな彼らを眺めながら、大和は未来に危険を顧みず助けに飛び出した理由を尋ねる。
「女の子も居たから……」
その返答に未来の心の傷の重さを察する大和。
関口に受けた辱めは、未遂であったとはいえ、年若い未来に未だ癒えぬ深い傷となっているのだ。
そんな2人をじっと観察する響子は、大和の中に雄大の面影を見るのだった……。
その頃、真玉橋はまたもガムシロとミルクを取り違え、むくれていた。
そんな彼がニヤリと微笑む。
彼の視線の先……PCのディスプレイの中には大和と未来の手配写真が映っていた。
響子に情報を訊くべく、バーの閉店を待つ大和たち。
その目の前で、客たちが波が引くように去って行く。
どうやら、彼らには門限があるらしい。
彼らにも複雑な事情があると知った大和にキャサリンが声をかける。
グラマーな彼女の胸元についつい目をやってしまう大和。
そんな大和に嫉妬する未来。
大和たちの様子をにこやかに眺めていた響子。
だが、大和の口から「3億円事件」の名が出た途端、態度が豹変。
鋭い眼差しで敵意を剥き出しにするのだった。
響子に何があったのか―――82話に続く。
<感想>
真玉橋!!
沖縄篇第4回。
遂に響子との邂逅を迎えました。
響子は大和に雄大の面影を見出した様子。
やはり、大和は雄大の血縁で間違いないようです。
まさか、この物語でクローンはないだろうし。
それにしても、3億円事件の名を聞いただけで態度が豹変すると言うことは余程の重大事があったのでしょう。
響子の恋人だった望月竜の去就とも関わりがありそう。
そして、新キャラのキャサリン。
バーのアイドル的存在のようですが、鈴木の義父というヤバ目なキャラがいるだけに彼女の身に危険が迫る……のか?
そして、キャサリンに気のある様子の海兵さんも……ひょっとして危ない?
一方、真玉橋さえもあのヤバい目つきに。
こちらは水原の後継ポジションかと思いきや、関口の後継ポジションの可能性が。
鈴木の義父が大暴れした後に消されるとしたら彼にかもしれない。
こうなると、沖縄編での大和たちの味方になりそうなのは響子、キャサリン、海兵さん。
敵に回りそうなのは、鈴木義父。
どちらに転ぶか不明なのは真玉橋、窃盗犯。
出て来るかどうかさえも不明なのが、例のバイクの1人旅女性か。
あれ……真玉橋が敵だったとしても、意外と均衡しているなぁ。
これに水原がやって来れば、有利なぐらいか。
あ、水原が来る時は関口も来るか……。
とりあえず、敵味方に応援が来るかどうかがポイントになるかもしれないなぁ……。
変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?
@大和たち(水原含む)
A沢田たち(眼鏡男、関口)
B雄大一派(雄大死亡!?)
C泰成一派(義父の鈴木)
Aの沢田たちも眼鏡男と沢田の間には含みがある様子。
Cの泰成と義父の間もいろいろあり、決して一枚岩とは言え無さそう。
以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?
とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
82話に期待です!!
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◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から第80話(講談社ヤングマガジン連載中)までネタバレ批評(レビュー)まとめ
◆登場人物一覧
【現代】
鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中
鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。
土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。
響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。
沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)
松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。
朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。
小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。
真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。泰成すらも信用していないようだが……。
森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。
【三億円事件当時】
川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?
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