2012年04月22日

『悲しむべきこと』(星新一著、新潮社刊『ボッコちゃん』収録)

『悲しむべきこと』(星新一著、新潮社刊『ボッコちゃん』収録)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

著者が傑作50編を自選。SF作家・星新一の入門書。バーで人気の美人店員「ボッコちゃん」。彼女には、大きな秘密があった。

スマートなユーモア、ユニークな着想、シャープな諷刺にあふれ、光り輝く小宇宙群! 日本SFのパイオニア星新一のショートショート集。表題作品をはじめ「おーい でてこーい」「殺し屋ですのよ」「月の光」「暑さ」「不眠症」「ねらわれた星」「冬の蝶」「鏡」「親善キッス」「マネー・エイジ」「ゆきとどいた生活」「よごれている本」など、とても楽しく、ちょっぴりスリリングな自選50編。
(アマゾンドットコムさんより)


<感想>

「野生時代」の特集に触発されて、星新一熱が再燃した管理人です。
やっぱり、星先生の作品はいいですね。
短い中に濃いエッセンスがグッと凝縮されていて、読むとハッとさせられます。

本作『悲しむべきこと』は新潮社刊『ボッコちゃん』収録の一篇。
短編です。
人の本質を突いた一篇。

それはそうですよね。
相手に同情するくらいだったら、資産家なんだから援助すべき話で。
それを別の標的を勧めていることからしても、実にズルい。

本作を読んで、流行語になったこの言葉を思い出しました。
「同情するなら金をくれ!!」

<ネタバレあらすじ>

赤い服に赤いズボン、トナカイに引かせたソリに乗った人物と言えば、サンタクロース。
そんなサンタクロースが資産家であるエヌ氏の家に強盗に入った。

驚くエヌ氏にサンタクロースは自身の境遇について語り始める。
サンタクロースによれば、自分の資産を投げ打って子供たちにプレゼントを配り続けていたが、遂に底を付き借金までした為にその返済に追われているらしい。

事情を聞いたエヌ氏はサンタが驚くほどに号泣。
当事者のように同情すると、あるアイデアを提案する。

あるデパートがクリスマス商法で儲けている。
本来、サンタに肖像権の許可をとるべきところを無断使用している彼らから盗んではどうか、と。
もともとサンタが貰うべきものではないか、との論法である、

「それならば良心も傷まない」と乗り気になったサンタは早速、そのデパートへ。

1人残されたエヌ氏は笑う。
サンタクロースならば盗みを成功させるだろう。
そうすれば、目の上のコブが無くなり、我が社がナンバーワンだ!!

エヌ氏がサンタに勧めたデパートはエヌ氏の商売仇だったのである―――エンド。

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【その他】
世田谷文学館にて「星新一展」開催中!!

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 星新一作品レビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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