<あらすじ>
アメリカ国防情報局に3年間留学した犯罪心理分析のプロ・梶原圭子(片平なぎさ)は、警視庁に設置されたばかりの捜査支援課犯罪心理分析室に主任として着任する。圭子は着任早々、警視庁捜査一課の湯島恭太郎(内藤剛志)から協力を求められる。公園で身元不明の男性の刺殺体が発見され、身元を特定するため似顔絵を公開したところ、2人の女性が自分の婚約者だと名乗りをあげた。そこでどちらかが嘘をついていないか見極めて欲しいというのだ。
名乗り出たのは、与党の大物議員・緒方新之助(佐々木勝彦)の娘・緒方涼子(友倉由美子)と、大手外食チェーンの社長の娘・中里忍(久保田磨希)だった。事情聴取時の映像を見た圭子は、2人の表情から、2人とも嘘はついていないと判断する。人間は嘘をつくと、必ずその表情に左右非対称、上下不整合といった不自然さが生まれるが、2人の表情にはそれが見られなかったのだ。
ところが、事情聴取の後、緒方涼子を偶然見かけた圭子は、涼子を迎えに来ていた新之助の秘書・滝山隆介(神尾佑)に、一瞬「憎しみ」の感情が浮かんだのを目撃してしまう。それは0.25秒以下というほんの一瞬だけ現れる「微表情」というものだった。気になった圭子は、そばにいた刑事の小山田(水橋研二)に、滝山を調べるよう頼む。 その後、被害者がジュエリーショップのオーナー堀口小百合(芳本美代子)の借りた部屋に住んでいたことが判明し、圭子と湯島は小百合を訪ねる。小百合は、殺害された男性は結婚詐欺師で、自分もお金を騙し取られていたとして、事件への関与を否定する。その時の小百合の表情や挙動から、小百合は嘘をついていないと圭子は判断する。だがそれと同時に、報道未発表である被害者の手の傷のことを、なぜか小百合がすでに知っていることにも気づく。しかし結局、小百合にはジュエリーデザイナーの常盤由紀子(吉田羊)と打ち合わせをしていたというアリバイがあることがわかり、捜査は振り出しに戻ってしまう。
ところがその直後、圭子はひょんなことから、被害者を知っているらしい女性・高島仁美(高橋由美子)と出会う。被害者のことなど知らないと嘘をつく仁美の態度を不審に思った圭子は、仁美の後を尾行。すると、なぜか緒方新之助の秘書の滝山も彼女を見張っているらしいことに気づく。そしてその直後、何者かによって仁美が歩道橋から突き落とされ…。
(水曜ミステリー9公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……。
圭子は被害者を知ると言う少年・健太を通じて仁美と知り合う。
健太は仁美の息子だった。
だが、仁美は「健太が嘘を吐いたのだ」と主張。
健太の言葉を認めようとしない。
矢先、仁美が歩道橋から突き落とされ、意識不明の重体に。
圭子の進言で湯島は仁美の過去を追う。
仁美は児童福祉施設の出身。
当時の写真から、鈴木次郎、佐藤一郎と偽名を名乗っていた結婚詐欺師が沢村勝と判明する。
沢村は仁美と同じ施設の出身者だった。
どうやら、沢村と仁美は同じ境遇の者として肩を寄せ合って生きていたらしい。
当時の関係者によれば、真理子という少女が死亡する痛ましい事故が遭ったらしいが……。
沢村が緒方を脅迫していたことが判明。
緒方は不正に手を染めていたのだ。
しかも、その秘書・滝山が緒方に黙って賄賂を受け取っていたことも分かる。
だが、滝山は沢村殺害を否定する。
井島小百合のアリバイが虚偽であると判明。
沢村の殺害現場付近で、小百合の姿が目撃されていたのだ。
常盤由紀子の証言については、恩義ある小百合を庇ったものと思われたが……。
その夜、夫・隆俊と話していた圭子は「藤の花」との言葉から真相に気付く。
圭子は仁美や真理子たちが写った当時の写真に藤の花を見出す……。
翌日、圭子は「凶器のナイフがあれば井島が犯人で間違いないのだが……」と由紀子に洩らす。
その夜、小百合の自宅付近にナイフを持った由紀子が現れる。
その背中に「秋山みのりさん」と声をかける圭子。
すべては圭子の罠だった。
由紀子ことみのりは、整形していた為に表情が読みにくかったのだ。
圭子が嘘を見抜けなかったのはその所為だった。
みのりは仁美や沢村と同じ施設の出身者。
だが、ある事件が彼らを変えた。
仁美とみのりは、敢えて危険な地へ真理子を送り込み、死に追いやっていた。
罪を背負ったが誰にも言い出せない……それ以来、みのりは顔を変え名前を変え別人として生きていた。
だが、それが沢村にバレた。
沢村はみのりの所持していた藤の花のペンダントから正体に気付いたらしい。
沢村は真理子の事件を持ち出し、みのりを脅迫した。
しかも、沢村を介して仁美と引き合わせた。
無邪気に再会を喜ぶ仁美に底知れぬ恐ろしさを感じるみのり。
同時に、みのりは自分を恩義で縛る小百合を疎ましく思っていた。
そこで、小百合の犯行に偽装し沢村を殺害した。
この際にペンダントで沢村の手が傷付いてしまった。
そこで、傷をつけ誤魔化すことに。
みのりが去った後に小百合が到着、巻き込まれることを恐れ逃げ出した。
小百合が沢村の傷を知っていたのはこの為である。
その後、みのりは自身の正体を知る仁美も殺そうとしたのだ。
「いずれ脅迫する気だったに違いない」そう思っての犯行だったそうだ。
圭子はそれを否定。
仁美が健太を嘘吐きにしてまで沢村を知らないと主張したのはみのりを庇う為だったからだと教える。
これを聞いたみのりは泣き崩れるのであった。
仁美の意識が回復。
同時に、仁美は健太と親子の絆を回復する。
人の善意を信じる圭子。
そんな圭子に対し、クールな態度を崩さない湯島。
だが、圭子は知っていた。
湯島の本質は人を信じる熱血漢であることを―――エンド。
<感想>
原作なし新シリーズ第1弾です。
設定的にテレビ朝日の連ドラ「ホンボシ〜心理特捜事件簿〜」に近い物を感じました。
となると、和製「ライ・トゥ・ミー」となるのかな。
・2011年1月からの木曜ミステリーは船越英一郎さん主演「ホンボシ〜心理特捜事件簿〜」に!!
さて、そんなドラマ版の感想を!!
今回、ながら見だったので内容に間違いがあるかも。
だもんで、かなりさらっと流しています。
でも、これぐらいの方が内容的に把握しやすいよね。うん。
きっとそうに違いない。
なので、余り感想は述べられないなぁ……。
強いて言えば、2時間ドラマでこの題材を此処まで大きく取り上げたのが珍しいかも。
公式のあらすじが幾つか変更されているようですね。
まず、あらすじで堀口小百合となっているのが、ドラマでは井島小百合になってました。
なんでだろう。
さらに、あらすじには野寺の名前が無い。
あんなに最初から登場していたのに、なんでだろう。
そういえば、野寺のキャラはかなり良かった。
ちなみに本作は明らかにシリーズ化を狙っているような気がする。
湯島の妻の件は次回への伏線ではなかろうか。
見た範囲での判断になるけど、シリーズ化しても良さそうかな。
<キャスト>
梶原圭子:片平なぎさ
湯島恭太郎:内藤剛志
野寺弘樹:鈴木一真
高島仁美:高橋由美子
梶原隆俊:田口浩正
堀口小百合:芳本美代子
山村加奈:東風万智子
常盤由紀子:吉田羊
田所幸作:吉満涼太
小山田郁夫:水橋研二
梓川清:笠原秀幸 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより転載)
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ながら見はいいですね!
音だけきこえていて、いい感じの時にピクッと反応して集中しながら観るって感じの方がいいです。
片平なぎさの旦那役の田口浩正さんがいい味だしいて個人的にまあまあ面白かったです(^^)
こんばんわ(^O^)/!!
管理人の“俺”です!!
>音だけきこえていて、いい感じの時にピクッと反応して集中しながら観る
確かに、今回そんな感じでした。
メリハリが効いた作品だと効果的ですよね。
>田口浩正さんがいい味
こちらも確かにいい味出してましたね。
田口さんと野寺役の鈴木一真さんが良かった。
そういえば、田口さんて普段2時間ドラマに余り出演されていないイメージなので新鮮でした。
それと、このドラマでの役どころが「9係」を思い起こさせたのもポイント高かった。
やっぱり、シリーズ化して欲しいですね。