2012年05月16日

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第84話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第84話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<第84話あらすじ>

〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜

沖縄へと到着した大和たち。
途中、トラブルに巻き込まれたものの、ついに響子と出会うことに成功する。

そこで響子から見せられた写真、3億円事件直前の物だと言う。
しかし、写真には幾つか奇妙な点が存在していた。
不審を覚える大和だが……。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

響子に見せられた3億円事件実行直前の写真を思い返す大和。
その中に1人、ペンダントを身に着けた人物が居た―――雄大である。
だが、大和はあのペンダントを既に見たことがあった。
あの杖の男だ……大和は思い出す。
こうして、杖の男=雄大であると結論付ける大和。

一方で、大和は写真それ自体に違和感を抱いてもいた。
それは実際に響子に疑問をぶつけた後も続いていた。

何故、バイクの偽装を早々に解く必要があったのか?
何故、実行当日の数時間前に予行演習する必要があったのか?
何故、急にアジトを移動させる必要があったのか?
そもそも、何故、証拠となりうる写真を撮影したのか?
そして、大物である沢田の関与……。

響子が明確な解答を示さないことも大和を焦らしていた。
だが……大和は思う。
時間はまだある、響子にはまた尋ねれば良いのだ。
何より、父・鉄也が犯人ではないと分かったではないか……。
安心した大和はそのまま眠りに落ちるのだった―――。

一方、水原と夏美は沢田の別荘付近に居た。
蕎麦屋にて昼食をとった2人。
水原は夏美の胸に輝く見覚えのないペンダントを見つける。

中身を確認する水原だが……そこには何もなかった。

証拠品かもしれない物を黙って拾ったことを謝罪する夏美。
水原も夏美には弱い、そのまま許してしまう。
こうして、雄大のペンダントは夏美の手元に……。

その夜、響子のバー。
甲斐甲斐しく給仕するキャサリンに下卑た目をした男が語りかけていた。
下品な男の物言いに思わず距離をとるキャサリン。
男はキャサリンのそんな様子を歯牙にもかけず1人、ビールを飲み続ける。
その男の名は……鈴木である!!―――85話に続く。

<感想>


鈴木ぃ〜〜〜!!


沖縄篇第7回。
前回に引き続き、写真の謎が取り上げられました。
内容的には前回と同じですが、繰り返すということは重要事項であるということ。
これはチェックしておいた方が良さそうです。

一方、雄大のペンダントは正式に夏美の手に。
水原もその存在を知っている状態となりました。
これがどう影響するか。
ところが、当のペンダント(ロケットか)の中身は空。
既に持ち去られた後だったのか、空であることに意味があるのか。
あるいはペンダントそれ自体が重要アイテムなのか。
う〜〜〜ん、謎は尽きません。

そして、鈴木(義父)登場。暴れまわりそうですね。
活躍しちゃうとすれば……まずは、キャサリンが危ないか。

そして、もっとも気にかかるのがコレ。
大和が「響子にはいつでも聞ける」と考えていることから「響子に聞けなくなる」可能性。
響子が行方をくらますのか?何者かにより口封じされるのか?
まさか、こちらも鈴木ってことはないよなぁ……。

忘れてはならないのは、真玉橋。
どんな立場で登場するのか?
さらに、気になる関口は!?

変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?

@大和たち(水原含む)
A沢田たち(眼鏡男、関口)
B雄大一派(雄大死亡!?)
C泰成一派(義父の鈴木)

Aの沢田たちも眼鏡男と沢田の間には含みがある様子。
Cの泰成と義父の間もいろいろあり、決して一枚岩とは言え無さそう。

以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
85話に期待です!!

ちなみに、2012年6月6日に「三億円事件奇譚 モンタージュ」最新第8巻が発売予定。
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◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

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◆登場人物一覧

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。

関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。

小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。

真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。泰成すらも信用していないようだが……。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

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