2012年05月16日

「人喰い研究所殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

遂に解答編がスタート!!ネタバレあります、注意!!

「人喰い研究所殺人事件」登場人物一覧:

金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

緑川繭:研究所所長、眼鏡がチャームポイントな金田一たちの中学時代の同級生。
中神深志:副所長、繭を覗けば本エピソード唯一の眼鏡。
小鷹美苗:研究員、鷹の名は伊達じゃない!?目つきが鋭い美女。
財前乙彦:観光客、あやねのツレ。影が薄い。第3の被害者。
谷瀬あやね:観光客、財前とのコンビでこっちが主導権を握ってそう。
葉島秋也:研究所管理人、渋めのおっちゃん。
麻木根司:宿泊者、宝探し目的な人1。第2の被害者。
鰐部鋭介:宿泊者、宝探し目的な人2。第1の被害者。

<10話あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中学時代の同級生・緑川繭に会うために「仁久井村」を訪れた金田一と美雪。
そこは昭和の面影を色濃く残す村だった。

旧友との再会を喜ぶ金田一たち。
だが、その夜、村へ通じる唯一の吊り橋が何者かにより焼き落とされてしまう。
しかも、元研究所員である鰐部が謎の転落死を遂げる。
不穏な空気に包まれる中、今度は麻木根が死亡。
さらに、財前までもが殺害される……。

3人もの被害者が出たこの事件、遂に金田一は真犯人を突き止める。
金田一に指摘された犯人の名は中神だった!!

まずは、鰐部に続き麻木根殺害のトリックが解明。
次は、財前殺害のトリックが明かされる!!
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

財前は、中神を襲撃した際に見つけたある物により命を落とすことになった。
そのある物とは、麻木根殺害のアリバイトリックに用いられたPHSであった。
PHSを手に入れた財前は中神を脅迫したのだ。

だが、財前は中神を甘く見ていた。

呼び出された財前は第一研究室で中神に昏倒させられてしまう。
中神はそのまま絞殺しようとするが……。

その時、電話が鳴った。
相手は繭である。
聞けば、金田一たちと共に第一研究室にやって来ると言う。
慌てた中神は意識のない財前を部屋の隅に片付けると、鍵を扉の下へと押しやった。
その後、自身は死角に隠れる。

やって来た金田一たちは扉の下の鍵を用い中へと入室。
金田一たちの注意が前方へと向かっていることを利用してやり過ごすと、後方から声をかけた。
この際、懐中電灯を用いることで死角を作ることも忘れなかった。
その後、金田一たちを外へと誘導すると扉の内側に財前の首に繋がるロープを巻き付けそのまま閉めたのだ。
鍵は戻すふりをして回収しておいた。

これが財前殺害のすべてである。

だが、財前の死亡推定時刻、中神には完璧なアリバイがある。
しかし、これもトリックだと金田一は主張。

財前の窒息死は絞殺によるものではなく、中神が水道管を用い二酸化炭素を地下へと送り込んだ為のものだったのだ!!
金田一は入れ歯洗浄剤を用い地下への水道管が最近使用されたことを証明する。

こうして、中神の犯行は暴かれた。
だが、あくまで犯行を否定する中神だったが……。

2つある鍵の内、実際に使用可能な鍵は1つしかないと金田一。
扉の下に隠し置いて保存した鍵ならば、出入りするたびに長年踏まれ続けたことで形が変わり満足に使用できないのだ。
この金田一の指摘に中神は罪を認めるのだった―――11話(解決篇3話)に続く。

<感想&推理>

……と、10話はだいたいこんなところでした。

とりあえず答え合わせ。
出題された3問のうち、今回の内容ですべてが解答可能に。

1.「犯人の名前」。
2.「麻木根殺害時のアリバイトリックを推理せよ」。
3.「財前殺害時の密室トリックを推理せよ」。

1と2は前回分で既に添削済み。
3についてですが、設問が些か不適切ですね。
これは密室トリックではなく、アリバイトリックだもんなぁ。

とりあえず、3としては「鍵は誤魔化して、中神が水道管を使い地下へと二酸化炭素を送り殺害した」みたいな感じかな。

それと、財前が気付いた物はやっぱりPHSでした。
最初の通りでよかったのか……答え変えるんじゃなかった。

ちなみに、8話ネタバレ批評(レビュー)で管理人が展開した「人の出入りでセンサーが反応し部屋の明かりが点灯したり消灯したりするんだから、入った時点で消灯していた金田一たちの前には先客(財前たち)が居たんだよ」説は大ハズレ……あくまで懐中電灯で死角を作ることに意味があったようです、トホホ。

そういえば、いつ使われるか注目された入れ歯洗浄剤は無事に使用されましたね、一安心。

で、今回で中神が犯行を認めたので、次回は動機と暗号2つの解読にて締めのようですね。
今回はこんなところか。

で、当の「仁久井村(ひとくいむら)」ですが、「にくいむら」とも読める。
他にも「ヒト」と読ませる漢字があるにも関わらず、わざわざ「仁」の一字を使っていることから意味ありげ。
これも何かに関連するか?

第11回の展開がどうなるか、要注目!!

◆「人喰い研究所殺人事件」関連過去記事
「人喰い研究所殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【犯人断定!?】「人喰い研究所殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「人喰い研究所殺人事件」第9話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

シリーズの1つ「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)





「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)





◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
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posted by 俺 at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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