2012年05月23日

「超再現!ミステリー」第6回「“話題作…ともだち”空手チョップでド派手女子高生を襲う不思議犯人…出生に超秘密が(“ともだち”謎の犯人空手チョップでド派手女子高生を襲う…少女出生の秘密に犯人の影)」(5月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「超再現!ミステリー」第6回「“話題作…ともだち”空手チョップでド派手女子高生を襲う不思議犯人…出生に超秘密が(“ともだち”謎の犯人空手チョップでド派手女子高生を襲う…少女出生の秘密に犯人の影)」(5月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

直木賞にノミネートされた作家が描く学園ミステリーをおくる。主人公は、祖父から剣術をたたき込まれた女子高校生。彼女が通っている学校の女子生徒が何者かに襲われる事件が相次いで発生した。さらに、校内一の美女といわれる美術部員が殺され、主人公はどこかひねくれた感じの女子転校生と共に真犯人捜しを始める。このミステリーの結末とは。ゲストは西山茉希、ピース・又吉直樹、ユージ。司会は徳井義実、綾部祐二、紗栄子。
(@nifty tv番組表より)


5月22日放送にて再現されたのは『ともだち』でした。
『ともだち』には過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。

『ともだち』(樋口有介著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【ともだち(樋口有介著)】

◆問題編(前半)スタート

神子上一刀流道場の娘・神子上さやかは高校2年生。
さやかの父である公介は刑事だったが、6年前に殉職していた。

そんなある日、事件が起こる。
派手好きの女子高生・竹田アリサが何者かに空手チョップで昏倒させられたのだ。

事件があっても、日常は続く。
学園は通り魔事件の話題で持ち切りであるものの、特に変化は無い。
美術部員であるさやかは、今日も部活動に勤しむことに。

そんなさやかに声をかけて来た人物が。
同じく美術部員の小夏左和子である。
さやかは左和子に特別な感情を抱いていた。

と、そこへ1ヶ月前に学園に赴任した美術部顧問・坂巻八津夫がやって来る。
坂巻はそのルックスから女子生徒に人気の教師であった。

その放課後、坂巻の彼女・青木律子が坂巻を訪ねる。
梅原産婦人科医院で働く青木だが、梅原は病気で余命幾許もないことが分かったらしい。
何やら考え込む坂巻。
偶然、その様子を見かけるさやか。

一方、左和子は帰宅するや、父・小夏貞夫に心配されていた。
どうやら、通り魔事件について耳に入ったらしい。
心配しなくてもいいのに……と考える左和子だったが。

矢先、2人目の被害者が……。
これまた派手好きの2年生・西田聖美も空手チョップで昏倒させられたのだ。
これで、連続通り魔事件である。

思わぬ事件に理事会は紛糾。
理事の1人・藤原は理事長・永井に詰め寄るが……。

美術部に転校生がやって来た。
間宮祐一という男子高校生は、何故か左和子と親しそうな素振りを見せる。
心がざわつくさやか。

神子上無風斎が門下生の小山内に稽古をつけていた。
稽古後の話題は自然と現在の事件に。
小山内は今回の通り魔事件を担当し、犯人を捜していた。

小山内によれば、被害者2人に面識はなく、空手チョップ一撃で沈められていた。
これを聞いた無風斎の表情が曇る。
さやかの父・公介は通り魔により殉職していた。

そんなある日、さやかを尾行する謎の影が……その正体は、玉尾水涼だった。
水涼はさやかのファンだと言う。

水涼を連れ画材店を訪れたさやかは、そこで左和子と間宮に出会う。
左和子に食事へと誘われるさやかだが、間宮が気になった為に断ってしまうが……。

その夜、左和子は人気のないを道を避け、大通りを帰宅していた。

翌朝、神子上家を小山内が訪ねて来る。
3人目の被害者が出たと言う。
しかも、被害者は絞殺されていたらしい。

その被害者の名はさやかも良く知る人物だった。
小夏左和子である―――。

◆スタジオ

タイトル「ともだち」から友情を試す為の通り魔ではないかとの説が浮上。
さらにさやかの父が通り魔により命を落としていたことから、無風斎と小山内にも疑惑の目が。

此処で、被害者の雰囲気が違っていたことから便乗犯説も出る!!

◆問題編(後半)スタート

左和子は人気のない路地で何者かに殺されていた……。
左和子の死に憤りを感じるさやか。

そんなさやかのもとを間宮が訪れる。
間宮は左和子の使っていた絵の具セットをさやかに渡す。
使って欲しいらしい。
間宮と左和子は従兄妹とのこと。
さやかが左和子に特別な感情を抱いていたように、左和子もまたさやかに特別な感情を抱いていたと間宮は語る。
決して、さやかの一方通行ではなかったのである。

左和子宅を訪ねたさやかと間宮、左和子の母・真知子は1人娘を亡くした悲しみに暮れていた。

その頃、学園の理事長・永井は理事・藤原に責め立てられていた……。

さやかは左和子の無念を晴らすために、犯人を捕まえることを決意する。
そんなさやかの背後に水涼の影が……。

翌日、小山内は犯人を逮捕すべく繁華街を張り込んでいた。
その目に派手な服装の女子高生と怪しげな男、そのさらに後ろを行く女子高生の姿が飛び込んで来る。

まさか……小山内の脳裏をある仮説が過る。

と、案の定、人気のなくなったと思われる場所で格闘の声が響く。
小山内が駆け付けてみると、そこには木刀を手にしたさやかと倒れ伏す怪しげな男の姿が!!

さやかが派手な格好に変装し、男を誘き寄せたらしい。
さらに後ろを追っていたのは、さやかに気付いた水涼だった。
倒れている男こそ通り魔なのだ!!

男の正体は理事・藤原だった。

後日、取り調べを行った小山内により、次のような動機が判明。
藤原は理事長の永井を失脚させる為に、事件を起こしたらしい。
ところが、左和子殺害のみは犯行を否認する。

さやかは空手チョップと絞殺と方法が違ったことで犯人が別にいると推理。

これを受けて間宮は「左和子の殺害現場が人気のない道だったことがおかしい、誰か同行者が居たのでは……」と疑問を呈する。
左和子が気を許す可能性があるのは、間宮本人か左和子の父・貞夫くらいらしいが……。

貞夫は左和子を可愛がっていた。
不妊治療の末にやっと授かった子供だったのだそうだ。

治療を行った梅原を訪ねたさやかと間宮。
梅原は左和子の出生の秘密を明かす。
左和子は他精子人工授精により、貞夫以外の父親から生まれた子供だったのだ。
しかも、その遺伝子上の父親は治療を担当した梅原本人だった……。

◆スタジオ(2回目)

「坂巻が左和子と交際し殺害した」説。
「間宮が左和子に恋慕し殺害した」説などが出る。
最終的に「坂巻と左和子恋愛説を発展させ律子犯人」説でファイナルアンサー。

◆解答編

梅原は余命幾許もない。
と、遺伝子上の娘である左和子の為に何かをしたくなった。
梅原は婿養子だが、妻との間に他に子供が居なかった。
そこで、遺産のすべてを左和子に遺すことにしたのだそうだ。
その矢先に、左和子が殺害されてしまったのだ。

其処へ青木律子がやって来る。
律子に見覚えのあったさやかはある可能性に気付く。

梅原は婿養子。
ということは、旧姓がある筈……これを聞き出したさやかは犯人を断定する。

さやかは水涼、間宮と共に犯人を呼び出す。

現れたのは美術部顧問の坂巻だった!!

梅原の旧姓は坂巻。
梅原と坂巻は兄弟だったのだ。
そして、律子は坂巻と交際していた。

坂巻は兄の財産を狙い、青木律子に近付き情報を引き出した。
そこで、左和子の存在を知った。
このままでは遺産が入らない……危機感を抱いた坂巻は、左和子に近付くべく学園に潜り込む。
さらに藤原の犯行に便乗し左和子殺害を決意、実行に移した。
左和子が人気のない道に誘い込まれたのは相手が教師という気安さの為だった。

「左和子さんは大切なともだちよ!!」
さやかの言葉と共に現れる小山内。
坂巻はこうして連行された―――エンド。

<感想>

幾つか改変点こそあったものの、シナリオの要点は原作通りでしたね。
ただ、原作のキモともいえる魅力が全く表現されていなかったような……。

原作である『ともだち』のキモはネタバレ書評(レビュー)を見て貰えれば分かる通り、「特別な人々がその特別な立場ゆえに苦しむものの、互いに出会ったことで癒しを得る」物語。
つまり、キャラクターのバックボーンが明確にされていないと楽しめない。
なのに、今回はそこが完全に端折られていたのが残念。

『ともだち』(樋口有介著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

特にさやかの古武士然としたキャラクターが明かされないと、展開に納得いかないのではないか。
ストーリーは割と忠実でも、楽しめなかったと思うなぁ……。
ラストの坂巻への台詞も「左和子さん」ではなく「小夏さん」なんだよね。
そこにさやかのパーソナリティが表現されているのですが……。
あぁ、此処はネタバレ書評(レビュー)記事の方でも「左和子さん」にしているので管理人もとやかく言えないです。
同じ理由だとしたら、分かり易さを追求したからなのかな?

ただ、時間的制約があったのだとは思うが、各キャラクターの設定は守るべきだっただろうに。
ちなみに、間宮は天才画家として将来を嘱望され、水涼は財閥令嬢だったりします。
左和子も学園のアイドル的存在です。
坂巻は画家としては知られておらず間宮にコンプレックスを持っていて、借金に追われています。
さらに、学園に赴任する為に金を使用しているとの設定も。

この設定を知った上で、上記のネタバレあらすじをもう一度読んで貰えれば印象が変わるかも。
これを知っていると、水涼が賑やかしではないこともお分かり頂けるかと。
そういえば、藤原を捕まえる罠は、原作だと水涼のアイデアとなっています。

それと、さやかが坂巻と青木を目撃するくだりは原作にはなし。
あの点は追加したドラマ版が正解だと思います。
物語として読ませる「小説」と映像で表現する「ドラマ」の違いでしょう。
あれが無いとドラマは難しい。

さて、全体としては「ほどほど」の評価かな。
やはり、この番組と相性の良い作品はトリック重視のものかなと思う。

で、次回の超再現なのですが、そのトリックものが来そう。
しかも、2時間スペシャルとのこと。
ちなみに来週、再来週(5月29日、6月5日)と2週続けてお休みなので、次回は6月12日の放送になるそうなので注意。

肝心の次回の「超再現!」作品ですが、次の2つ。

まず1作目が「女性刑事が4択の心理テスト」なので、上甲宣之先生の短編『防犯心理テスト』(宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー』収録)。

『防犯心理テスト』(上甲宣之著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー』収録)ネタバレ書評(レビュー)

2作目が「ストーカー被害、黒マント」なので、おそらく笠井潔先生の中編『追跡の魔』(文藝春秋社刊『魔』収録)と思われる。
遂に探偵・飛鳥井が登場しそうですね〜〜〜。
サイコセラピスト・鷺沼晶子も登場する筈です。

『追跡の魔』(笠井潔著、文藝春秋社刊『魔』収録)ネタバレ書評(レビュー)

いずれにしろ、半月後の放送とのことで期待しつつ首を長くして待つべし!!

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『ともだち』(樋口有介著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

超再現された「ともだち (中公文庫)」です!!
ともだち (中公文庫)





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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | ドラマ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
う〜ん、第3回と今回と見たんですが、やっぱりこの番組微妙だなぁ……。
ドラマ、アニメなどで、ちゃんと映像化されるならともかく、バラエティ番組で半端にネタバラシって……。
上手に映像化された作品は原作を読みたくなることがありますが、この番組で取り上げた作品を読みたいとは思わないなぁ。

だいたいあの問題編を見ただけで、どうやって間違えずに犯人を当てるんだろう?
ドラマの作りも甘いし。
(こちらのレビューを見てさらに実感しました)

あと、一応推理物を扱う番組で「絞殺」と「扼殺」を混同するって……。
最初に説明を聞いた時は『素手で相手を傷付けたチョップ犯と道具を使った「絞殺」をした殺人犯とは別人に決まってるんでは?「扼殺」ならまだ同一犯もあり得るけど……』と思ったのに、後で犯行の様子の映像が出たら……素手で「扼殺」してる!!
せめて言葉くらい正しく使いましょう……。
( ̄▽ ̄;)
Posted by パンプキン at 2012年05月23日 00:46
Re:パンプキンさん

こんばんわ(^O^)/!!
管理人の“俺”です!!

う〜〜〜ん、賛否あるかと思いますが、管理人はこの番組、割と好きです。

確かに、推理要素を期待して視聴すると困惑されるかと思います。
取り上げている原作自体が、論理的なフーダニットを想定していないものが多いので、厳密に犯人が誰と絞り込める伏線はあまりないですし。

どちらかといえば、犯人や展開の意外性を楽しむ番組かな、と。

なので、この番組はストーリーを楽しむ番組だと思って視聴されると良いのではないでしょうか。
未読の作品が取り上げられるとやっぱり気にかかるものですし。

ちなみに「絞殺」と「扼殺」確かに誤用されてますね。
ドラマ版を記録したネタバレ批評(レビュー)自体がそうなってる……気付きませんでした、不覚。

ちなみに原作ネタバレ書評(レビュー)だとちゃんと「扼殺」になってました、一安心。

とりあえず、訂正……しとこうかと思ったのですが、ドラマ版を正確に記録するとの立場から敢えてこのまま残しときます。

次回(6月12日)は笠井潔先生の探偵・飛鳥井シリーズが再現!!
黒マントの正体は誰か……これまた意外な人物が犯人なので期待ですよ!!
Posted by 俺 at 2012年05月23日 23:48
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