2012年05月24日

「人喰い研究所殺人事件」第11話・最終話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第11話・最終話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

遂にエピソード完結!!ネタバレあります、注意!!

「人喰い研究所殺人事件」登場人物一覧:

金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

緑川繭:研究所所長、眼鏡がチャームポイントな金田一たちの中学時代の同級生。
中神深志:副所長、繭を覗けば本エピソード唯一の眼鏡。
小鷹美苗:研究員、鷹の名は伊達じゃない!?目つきが鋭い美女。
財前乙彦:観光客、あやねのツレ。影が薄い。第3の被害者。
谷瀬あやね:観光客、財前とのコンビでこっちが主導権を握ってそう。
葉島秋也:研究所管理人、渋めのおっちゃん。
麻木根司:宿泊者、宝探し目的な人1。第2の被害者。
鰐部鋭介:宿泊者、宝探し目的な人2。第1の被害者。

<11話あらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

中学時代の同級生・緑川繭に会うために「仁久井村」を訪れた金田一と美雪。
そこは昭和の面影を色濃く残す村だった。

旧友との再会を喜ぶ金田一たち。
だが、その夜、村へ通じる唯一の吊り橋が何者かにより焼き落とされてしまう。
しかも、元研究所員である鰐部が謎の転落死を遂げる。
不穏な空気に包まれる中、今度は麻木根が死亡。
さらに、財前までもが殺害される……。

3人もの被害者が出たこの事件、遂に金田一は真犯人を突き止める。
金田一に指摘された犯人の名は中神だった!!

まずは、鰐部に続き麻木根殺害のトリックが解明。
次に、財前殺害のトリックが明かされた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

鰐部、麻木根、財前を殺害したのは中神だった。
中神を慕っていた繭は動揺する。

動機について語り出す中神。
なんでも、中神は施設出身。
そこで繭の父・緑川所長に見出され、彼の支援を得て勉学を修めた。
しかも、ただの支援者に収まらず、中神にとっては父のような存在だったらしい。

緑川所長は無私無欲の人で偉大な研究者であった。
そんな緑川を尊敬していた中神。
ところが、その緑川の長所が彼を殺した。

無尽藻の利権を巡り、谷瀬たちに殺害されてしまったのだ。

これに反論する谷瀬。
谷瀬自身は緑川所長殺害には関与していないらしい。
研究室に駆け付けた際には、既に鰐部たちにより殺害されている最中だった。
ここで谷瀬を見た緑川所長が誤解した為に3人に殺されたとの暗号を残すことに繋がったのだ。

本来なら鰐部たちの行為を告発すべきであった。
しかし、無尽藻の利権を分け前に説得された谷瀬は事実を隠蔽し共犯関係となることに。
鰐部たちが怖かったことも理由の1つだった。

ところが、結局、無尽藻のデータは分からずじまいとなってしまい当てがが外れたのだそうだ。

中神の動機は緑川所長の敵討ちだったのか?
と、これまで押し黙っていた繭が叫ぶ。
「あたしのせいだ」と。

実は繭は緑川所長の死を他殺と疑っていた。
そこで、鰐部たちのPCにスパイウェア(キーロガー?)を仕掛け、彼らのやり取りを監視。
遂に緑川所長殺害の証拠を見つけると、復讐の為に呼び出したのだそうだ。
繭は、この計画を匿名のブログに残していたのだが、それを中神が目にし繭の手を汚させないよう先回りしたことが真相だった。

繭を守り切った中神は笑顔で連行されて行った。

さて、残されたのは2つの暗号である。
まずは、緑川所長の暗号。
「坂本竜馬の写真」と「四六時中」のアレである。

金田一は「四六時中、見る為には机のシートに挟まなければならない」と推理。
実行したところ、「何かあったら、中神を頼れ」とのメッセージが浮かび上がる。
奇しくも、緑川所長は中神が信頼出来る人物だと予見していたのだ……。

こうして、村を後にすることにした金田一と美雪。
別れ際、繭は自身の作った暗号のヒントとして、当時の「座席表」を渡す。
これを見た金田一は暗号の意味に気付き、ニヤニヤ。
美雪はワケも分からず、金田一に意味を問うが―――「人喰い研究所殺人事件」終わり。

<感想&推理>

エピソード「人喰い研究所殺人事件」最終話です。
今回は残された謎である中神の動機と、2つの暗号が取り上げられました。

中神の動機は「父親とも慕っていた緑川の敵討ち」と「愛する繭を守る為」でした。
どちらかといえば、後者が主のようです。

でもって、暗号。

緑川所長暗号は「シートに挟む」が正解。
すると、文字が浮かび上がるとのものでした。

一方、繭の暗号は解法として座席表が必要な物でした。
で、座席表を用いると「DAISUKI」となる。

解法は次の通り。

「甲斐―1、高津―18、曽我―9、鳥本―7、寺迫―1、藤岡―20、鳥出―15」を座席表と照らし合わせる。

甲斐は座席表だと5番目なので、そこから1を引くと4になる。
アルファベットの4番目は「D」。
同様に高津は19番目、そこから18を引くと1になる。
アルファベットの1番目は「A」。
これを残り5回ほど繰り返すと「DAISUKI」になる。

以前の物に加えると「ありがとう、いつかどこかで、大好き」となるのかな。
そんな感じです。

そういえば、「人喰い研究所殺人事件」なんだけどサブキャラの扱いが「錬金術殺人事件」と同じ。

美影の立場が谷瀬(事後共犯、復讐対象になるも生き残る)。
小鷹の立場が壺の人(箱と壺が放置される、空気キャラ)。
葉島の立場がタレント(思わせぶりな因縁を口にするも何もなし)。
繭の立場が玲香(エピソードヒロイン)。
財前の立場がカメラマン(復讐対象外も犯人の都合により殺害される)。
中神と犯人(大切な人の復讐)。
被害者たち(因果応報)。

犯人と被害者の関係性は以前と変わらないものの、その他が割とパターン化しているような気がする……。
次回もこのパターンは避けて欲しいかも。

で、当の「仁久井村(ひとくいむら)」ですが「にくいむら」とも読める―――これっぽっちも関係ありませんでした。
そういえば、昭和の街並み設定もさして活かされていなかったような気が……。

次回エピソードは来週が休みなので、6月6日発売号に掲載予定とのこと。
こちらも注目!!

◆「人喰い研究所殺人事件」関連過去記事
「人喰い研究所殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【犯人断定!?】「人喰い研究所殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「人喰い研究所殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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「人喰い研究所殺人事件」第10話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

シリーズの1つ「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(上)(週刊少年マガジンKC)





「金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)」です!!
金田一少年の事件簿 錬金術殺人事件(下)(週刊少年マガジンKC)





◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。


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