<あらすじ>
民間の警備会社パーフェクト・プライベート・ガード「PPG」では、進藤輝(寺脇康文)をはじめ腕利きのボディーガードが日夜命がけで依頼人を守っている。
ある日、知らない男に誘拐されかけたという小学生の南颯太(伊澤柾樹)とその母親の七海(原沙知絵)がPPGに現れた。七海は、借金が理由で離婚した元夫・祐介(趙王民和)の仕業かもしれないというが、肝心の少年は犯人のことをしゃべろうとしない。社長の服部(伊東四朗)の号令で、進藤たちがもうけ度外視の手厚い警護を開始する。
進藤は颯太の登下校に付き添いながら誘拐犯について尋ねるが、颯太は頑なに口を開かない。それどころか、なぜかすきをついては逃げ出そうとする。ついに進藤が目を離してしまった瞬間に、颯太は見知らぬ男にさらわれそうになる。その男は最初の誘拐犯とは別人だったという颯太。後日警察の調べで男の身元が判明したが、道を聞いただけだと証言して釈放された。さらに颯太のことをじっと見つめる不審な主婦も現れ、進藤たちはグループによる犯行とみて警戒を強める。
そんな中、深夜の南家で放火事件が発生。進藤は野次馬の中に件の主婦を見つけ、こっそり後をつけて住まいを特定する。しかしその翌日、主婦は遺体となって発見され、進藤は容疑者として連行されてしまう。
(月曜ゴールデン公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
とある女性が絞殺された。
被害者はアパレル会社に勤務する秋山裕子。
巡査殺害事件の容疑者と目されていた人物である。
巡査を殺害した際に拳銃を奪って逃走していたが……。
司法解剖の結果、その体内から覚醒剤が検出された。
担当した捜査一課の課長である坂口は何か裏にあると捜査を進める。
一方、腕利きのボディーガード・進藤は南七海の依頼でその息子・颯太のボディーガードを依頼された。
何者かに誘拐されそうになったのだと言う。
示威行動の必要性を認めた服部は「ロープロファイル(陰ながらの警護)」を否定し「ハイプロファイル(表立っての警護)」を採用する。
こうして、進藤が颯太の登下校に付き添うことに。
同時に、颯太が狙われる理由を調査担当の和田が調べる。
颯太の母・七海は夫である柴崎佑介と最近になって離婚していた。
理由は佑介がリンリンこと田中美咲と言うホステスと浮気したとされていた。
背後関係を調べたところ、浮気の事実はなく、どうやら祐介が騙されていただけらしい。
七海は颯太を狙っているのは親権を奪われた佑介だと疑っていたが……。
進藤は颯太のスケッチブックにクレーンの絵が描かれているのを見つける。
何か意味があるようだが……。
矢先、颯太が何者かに襲われる。
相手は進藤が現れるとすぐに逃げ出した。
車のナンバーから、仁科製鋼に勤務する佐々木博明と判明。
だが、佐々木は道を尋ねただけと主張する。
その日の夕方。
フルフェイスのヘルメットをした男に進藤が襲撃される。
ところが、男は颯太の父・佑介であった。
どうやら、進藤を颯太を襲った不審者と誤解したらしい。
佑介は自身の不甲斐なさから離婚してしまったが、本心ではやり直したいと思っていることを述べる。
進藤は颯太を狙ったのは佑介ではないと判断する。
一方、颯太を監視する人物は日を追うごとに増えて行く。
謎の主婦も監視に加わり、進藤は頭を悩ませる。
その夜更け、七海と颯太の自宅が放火される。
現場から逃げ去る謎の主婦を見た進藤は彼女を尾行し、中華料理店へと消えて行く姿を目撃する。
その翌朝、その主婦が何者かに殺害されてしまう。
颯太を監視していた主婦の正体は山口冴子。
冴子の遺体からも覚醒剤が検出されるが……。
この殺害容疑が進藤にかかってしまう。
進藤は坂口により連行され、取り調べを受ける。
そこへ服部が登場。
服部の口利きで進藤は解放される。
実は、進藤は元警視庁捜査一課の刑事、服部は元副総監であった。
同じ頃、七海の周辺に不穏な動きが……。
明らかに普通ではない男たちが監視していたのだ。
恐怖に駆られた七海は服部たちに助けを求める。
颯太はと言えば、サッカーの試合に出かけているらしい。
警護を担当していた山本もそちらに付いていた。
これを聞いた服部は、敵の目的が「七海に警護を引きつけておいて颯太を狙う」つもりであると看破。
自由になった進藤を応援に向かわせる。
颯太の警護に就いているのは新人ボディーガードの山本のみ。
山本は颯太に気を取られる余り、車の警戒を怠ってしまう。
その隙に車に何かを仕掛ける不審な男が……。
サッカーの試合が終わり、颯太は車に乗ろうと……。
と、そこへ進藤が駆け付ける。
進藤は車からガソリンが香ることに気付き、警察に通報する。
調べた結果、扉を開けた途端に発火するよう仕掛けが施されていた。
明らかに颯太の命を狙ったものだ。
どうやら、以前から颯太を監視していたダンプカーに乗っていた人物の犯行らしい。
余りにも不特定多数の人物が事件に関わり過ぎている。
進藤は颯太が狙われる理由は「怨恨」か「口封じ」だと推理する。
しかし、颯太は狙われる理由を明かそうとしない。
颯太への警護を強化すべきと主張する服部だが、七海は資金不足を理由にそれを拒否。
警察に依頼すると主張する。
これを聞いた颯太はその場を逃げ去ってしまう。
颯太はすぐに保護された。
進藤は七海に「もう少し任せてくれないか」と頼む。
4年前、捜査一課に所属していた進藤は目を離した隙に妻子を殺害されていた。
以来、自分の知る人間が傷つけられるのを黙って見ていられないらしい。
これを聞いた七海は引き続きの警護を依頼する。
その翌日、颯太の帰宅途中に佑介が現れる。
佑介は七海と颯太を守るべく、七海宅を監視していた男の1人を尾行し、その行先を突き止めていた。
男は西新宿の外れにある中華料理店に消えたそうだ。
進藤は佑介と共に中華料理店を訪ねる。
どうにも雰囲気が怪しい店内。
席に着いた進藤は佑介がクレーンを扱う技師だと聞く。
颯太のスケッチブックにクレーンの絵があったことを思い出す進藤。
やはり、颯太は佑介を慕っていたのだ。
そこへ、佐々木博明が現れる。
どうにも落ち着かない様子の佐々木。
進藤は彼に声をかけるが、逃げられてしまう。
その翌日、佐々木が殺害された。
秋山や山口同様の手口で絞殺であった。
しかも、やはり、覚醒剤が検出されたのだ。
坂口からこれらの情報を入手した進藤。
だが、坂口と擦れ違った瞬間、彼から例の中華料理店と同じ匂いが……。
同時刻、真壁と山本は颯太を警護していた。
最中、進藤についての話題が出る。
進藤は逮捕した犯人の1人から逆恨みされ、家族を殺害されたらしい。
真壁の怪我と会話とで夢中になってしまった2人。
颯太は警護の隙を突き、逃げ出してしまう。
その頃、七海のもとへは佑介が訪れていた。
佑介はもう一度家族をやり直したいと申し出るが、七海は拒否。
逃げ出した颯太はこれを聞くと、ショックで何処かへと消えてしまう。
進藤は颯太誘拐に不特定多数の人物が関わっていることに何か意味があると考え続け、遂に解を導き出す。
颯太は佑介を慕いクレーンの絵を描き続けた。
もしかして、颯太は秋山殺害犯の姿を目撃してしまったのではないか?
颯太が消えたと聞いた進藤は「自分の携帯のGPSを追跡する」よう山本に伝えると何処かを目指す。
当の山本は七海と共に居た。
七海は佑介とリンリンの関係が誤解だと知らされ、心が揺れていた。
山本は七海に家族の大切さを説く。
進藤の依頼を受けた和田は例の中華料理店に潜入。
そこで、覚醒剤取引の現場を目撃する。
和田の合図で捜査員が一斉に突入。
一味は一網打尽にされた。
こちらは、ショックを受けて走り続ける颯太。
その背後に近付く謎の影―――。
影は颯太に声をかける。
その正体は坂口であった。
坂口は拳銃を颯太に向ける。
しかし、そこへ進藤が駆け付けた。
進藤と揉み合いになる坂口。
颯太は逃げ出すが、坂口がそれを追う。
進藤は自身が囮となり、颯太を逃がそうとするが……。
坂口は進藤ではなく、颯太を追ってしまう。
追い詰められた颯太は咄嗟にロッカーに隠れるが……。
颯太を見失った坂口だが、佑介が現れ颯太を見つけ出してしまう。
これにより、颯太の居場所が坂口にバレた。
坂口から必死に颯太を庇う祐介。
さらに、2人を助けるべく引き返してきた進藤が盾になる。
銃を手にする坂口は「何故、自分が犯人だと分かったか?」と進藤に問う。
進藤が坂口の関与に気付いた理由は「坂口から中華料理店と同じくハッカクの匂いがしたから」だった。
例の中華料理店は覚醒剤を販売しており、出入りしていた坂口の身体には匂いが染みついていた。
坂口は取引を見逃す代わりに金銭を受け取っていたのだと言う。
ところが、客の1人だった秋山裕子が巡査に見咎められ、これを殺害してしまう。
秋山からすべてが露見することを恐れた坂口はこれを殺害する。
しかし、その殺害現場を颯太に目撃された。
今度は颯太を口封じする必要性が生まれた。
そこで、冴子と佐々木たちを使い颯太を狙ったのだった。
だが、進藤により尻尾を掴まれかけたので、その都度口封じしていたのだ。
坂口と対峙する進藤は、密かに駆け付けた山本たちにハンドサインで指示を出す。
これにより、不意を突かれた坂口。
思わぬ方向からの襲撃に油断した坂口は拳銃を失う。
進藤との格闘の末に敗れた坂口は、自身の部下の手で逮捕されるのだった。
颯太が坂口のことを黙っていたのは「このことを喋ったら両親を殺すぞ」と脅されていたからだった。
両親のことを想う颯太に、祐介と七海はもう1度やり直すことを決意する。
進藤は颯太に家族を守るよう伝えるのだった―――エンド。
<感想>
新シリーズ「守護神・ボディーガード 進藤輝」第1弾。
原作はなし、オリジナルドラマです。
さて、ドラマの感想。
全体的にはなかなか良かったように思います。
静かな中に熱い想いを秘めた進藤はなかなかのキャラ。
そして、寺脇さんには、熱い展開こそが合うと再確認。
面白かったです。
ただ、ストーリ上で幾つか疑問点も。
颯太が良く分からない。
何故、あの屋上を何度も訪れるのか?
目撃前は良い。だが、目撃後は変ではないか。
殺害を目撃した現場にも関わらず、その後もクレーンの絵を描く為に何度も足を運ぶものだろうか。
普通は、怖くて足が遠のくものだと思うけど……。
颯太は豪胆過ぎるのではないか。
仮に年齢的に殺人を理解していなかったとしたら、「両親を殺すぞ」の意味も分からない筈だし。
口封じが通用している以上、目撃した物の重要性も理解している筈なので、同じ場所には行かないと思う。
そこで、此処はネタバレあらすじでは割愛しています。
ネタバレあらすじをご覧頂ければお分かりのように、割愛したところで特に必要なファクターとも思えない。
それに颯太関連だと他にも疑問が。
「坂口のことを喋ったらダメ」なのであって、進藤たちから逃げる必要は無い筈なのだが……。
あれだったら「進藤と坂口が話している姿を目撃し、仲間だと思った」の方が納得できた。モヤモヤ。
あと、坂口も最初は颯太の身許を把握してい無かった筈なのに「両親を殺すぞ」だけで済ましたのは何故か?
殺害現場を目撃された際に、颯太を追えば追い付けただろうに見逃しているし。
如何に警官だとしても、クレヨンだけでは身許は追えないのではないか。
こちらも謎だ。
それと、坂口だけハッカクが匂ったのは何故だろう。
常連の山口冴子や佐々木博明からも匂うべきじゃないかな。
取引現場が店から扉ひとつ隔てた部屋なのは驚いた。
店内に入ったら、すぐ見えるだろうし。
あの店は食事しに来た普通の客は出入り禁止なのだろうか?
う〜〜〜ん、いろいろ謎だ。
でも、一番の謎はやっぱり颯太関係だったりする。
メインストーリーに関わる部分なのでモヤモヤする。
他は良かったんだけどなぁ……。
まぁ、細かいところが気にかかるぐらい集中して視聴できたドラマと言うことだと思います。
続編も期待したいところです。
2013年2月22日追記:
上記謎について、コメント欄で解答を教えて頂きました。
みちこさん、ありがとうございます(^O^)/!!
追記終わり
<キャスト>
進藤輝(しんどうてる):寺脇康文
○
真壁直史(まかべなおふみ):柏原収史
山本勇弥(やまもとゆうや):染谷将太
長久保吉乃(ながくぼよしの):平田薫
和田漠(わだばく):小倉久寛
○
南七海(みなみななみ):原沙知絵
南颯太(みなみそうた):伊澤柾樹
柴崎祐介(しばざきゆうすけ):趙王民和
坂口剛志(さかぐちつよし):梨本謙次郎
○
服部敬一(はっとりけいいち):伊東四朗 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
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かなりおもしろかったですね。颯太くんの態度は大人すべてに反抗している・・・という感じでしょうか。
犯行現場を目撃したことすら母親に言えないくらいでしたから。
そしてビルの屋上の件ですが、あれは別のビルだと思います。
進藤のセリフで、「見たんですね。あの屋上で」と言ってました。
色んなビルの屋上からクレーンの絵を描いていたみたいです。
そんなに簡単にビルの屋上に入り込めないと思うのですが(笑)
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
なるほど、颯太は大人に対し距離を取っていたんですね。
それで進藤たちからも逃げたのか。
さらに「ビルの屋上の謎」も納得出来ました。
いろいろなビルから1つのクレーンを描いていた……スッキリです!!
疑問が解消できました、ありがとうございます(^O^)/!!
坂口とはすれ違った時に残り香で進藤の鼻が
反応していましたね。あとの二人は追いかけた
だけでしたので距離の問題だと思います。
ボディーガードと言えば、2007/2/14に
水曜ミステリー9で、若村麻由美さんのが
おもしろかったですね。続編がまだないのが
残念です。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
なるほど、距離だったのか。
これでハッカク問題も解決です。
若村さん版の「ボディーガード」は未視聴です。
良かったとのこと、続編を期待したいなぁ(^O^)/!!