<あらすじ>
閑静な住宅地、板倉家では一年に一度のピアノの調律が行われていた。古いアップライトのピアノを調律してもらうと板倉茂男(麿赤兒)はそんな調律を尻目にうるさくてかなわないと出かけてしまう。祖母の形見としてピアノを大事にしている嫁の板倉仁美に対して、捨ててしまえと冷たく茂男は言い放つ。そうして出かけていった茂男が雑木林の中で死体で見つかるのだった。雑木林に早速呼ばれたのは警視庁捜査一課の警部占部明日香(神保悟)ら。そこへ検事霞夕子(沢口靖子)が検察事務官の桜木洋一(西村和彦)と共にやってくる。外傷はまったくなくおそらく心臓発作が死因だろうという占部。板倉茂男は心臓に疾患を抱え、ニトログリセリンを常備していたが死亡した当日は薬を持ち歩いていなかったという。よく見ると左手にふたのない薬入れを握りしめていた。さらに夕子の目は、あることを見逃さなかった。夕子は早速板倉家を訪れ茂男の部屋を見せてもらう。息子の数馬(宮川一朗太)と妻の仁美(高橋ひとみ)に案内される。夕子は茂男の左手にあるペンだこを見逃さず左利きであることを息子たちに確認する。また薬をその日も茂男が持って出たかどうか確認すると几帳面な父親が薬を出かける際に忘れるはずはないという。さらに夕子は茂男の靴を見せてもらうことに。そこでさらに夕子は他殺であると確信するのだった。夕子にそう思わせたのは茂男が左利きであるということ。いったい夕子は何に気づいたのか。さらに司法解剖の結果、確かに板倉茂男は心臓発作ではなく現場の水たまりに頭を押さえつけられて殺害されたと見て間違いないという判断が下される。
早速、夕子はさらなる捜査を進めるため仁美に話を聞くことに。仁美の過去を探るうち、意外な事実が明らかとなる。仁美はかつては優秀なばかりか正義感あふれる弁護士だったことが分かる。罪を犯した人々を裁判後も面倒を見て更正させてきた。がある時突如弁護士を辞めたという。仁美に話を聞く夕子だったが、仁美は夕子の心の中を見透かすようにしながら、なかなか心を開こうとはしない。そんな中、板倉家の捜査を進める中で板倉仁美宛てに書かれた手紙が見つかる。しかも仁美が望むならば茂男をあやめてもいいという内容だった。そんな手紙が見つかったことをきっかけに仁美は自分が殺したと自供する。しかし、釈然としない夕子。夕子はさらに仁美を知る人に話を聞き、また仁美本人に会い、さまざまな質問を繰り広げる。が、仁美はここでもまた夕子が聞きたいと思っていたことを先回りして答えるなど優秀な弁護士であればこその対応をするため、夕子でさえもなかなか核心に迫れないのだった。夕子対仁美、二人の女の心の探り合いの結末は。 夕子は真実を突き止めることができるのか。
(金曜プレステージ公式HPより)
では、続きから……(一部、重複あり)。
板倉茂男が不審な死を遂げた。
本来、利き手で蓋を開けるべきところを薬瓶を握っていたことから、夕子は事故死に疑惑を抱く。
さらに、茂男の脱げた靴の紐がきちんと結ばれていたことから他殺を確信する。
茂男は息子・数馬の妻である仁美と不仲で有名だった。
近所で、よく言い争いしてる現場を目撃されていたのだ。
容疑は必然的に仁美へと……。
一方、数馬には佳代という女性の目撃証言がアリバイとなっていた。
矢先、仁美宛の手紙が茂男の書斎から発見される。
そこには「あなたが困っているのは知っている。あなたが望むなら茂男を殺害しても良い」と記されていた。
数馬は「1週間ほど前に茂男から見せられた、仁美には関係ない」と強調するが、直後に仁美は罪を認める。
夕子は仁美が何かを隠していると確信するが……。
仁美は元弁護士だった。
夕子の話術も悉く目的を見抜かれ通用しない。
仁美の周辺を調べることに。
仁美には、ピアノの調律師が年一回通っていた以外は特に目ぼしい交流も無かったようだ。
実はピアノが趣味だった占部警部によれば、ピアノの調律はそれは丁寧に施されているらしい。
7年前に弁護士を辞めた仁美。
元同僚に尋ねると「正義感が強く、ほとんど手弁当で仕事をする、まさに弁護士の鑑だった」と述べる。
さらに、「ただ1つ、関係あるかどうか分からないが」との前置きで「7年前、ある殺人事件の目撃者になっていた」との事実を明かす。
7年前、弁護士だった仁美は当時住んでいたアパートから殺人を犯し逃げ去る犯人を目撃したのだそうだ。
殺害されたのは、仁美のアパートの向かいに住んでいた吉岡夏樹という主婦。
夫と子供の留守中の出来事だったと言う。
当時の担当刑事によれば、夏樹は男関係が激しく、中には行きずりの相手も居た為に容疑者を特定できなかったそうだ。
しかも、夏樹には息子・祐に虐待を行っていた疑いもあった。
正義感の強い仁美は何度となく夏樹の虐待を止めようとしていたらしい。
夏樹の夫・吉岡について調べた夕子は、吉岡が調律師をしているとの事実に行き当たる。
吉岡を訪ねた夕子たち。
吉岡は「仁美と直接、話したことはない」と主張する。
だが、夕子は例の手紙も吉岡の手によるものではないかと疑う。
上層部が夕子に圧力をかけ始める。
早く、仁美を起訴しろと言うのだ。
だが、夕子は仁美の犯行ではないと睨んでいた。
夕子は職を賭して正義を貫くことを決める。
占部たちは吉岡と仁美の接点を。
夕子たちは仁美が担当した依頼者をそれぞれ調べることに。
仁美は依頼人の為に精力的に働くことから、皆に慕われ恩人と呼ばれていた。
次いで茂男について調べ始める夕子。
入院先の担当看護師によれば、仁美と茂男はまるで本物の親子のように仲が良かったそうだ。
茂男はずけずけ物を言うので誤解され易いが根は悪くはないらしい。
そんな茂男を仁美も理解していたそうだ。
占部が吉岡と仁美が接触していた事実を掴む。
再度、吉岡家を訪れる夕子。
息子・祐は父1人子1人の家庭ながら真っ直ぐ元気に育っていた。
急に来訪した夕子たちにも明るく接する。
と、夕子は祐の部屋で手製のバッグを見つける。
祐によれば、7年前から手製のバッグやシートを年1回プレゼントして貰っているらしい。
贈り主が誰かについては知らないらしいが……。
7年前、仁美宅からピアノの音が聞こえたことから吉岡がその場に居たと推理した夕子。
仁美はピアノが弾けない。
その時も吉岡が調律していたに違いないのだ。
例の手紙の主も吉岡だろう。
仁美は吉岡が茂男を殺害したと考え、吉岡を庇おうとしているのだ。
これを聞いた吉岡は真実を明かすことを決意する。
仁美の取り調べが再開。
7年前の事件について触れる夕子。
夏樹殺害で「犯人を見た」と語った仁美の証言は偽証だった。
仁美は祐への虐待を止めようと必死だった。
いろいろ手を変え対応策を練るが、結局解決出来なかった。
手に詰まった仁美は、祐の父親である吉岡を調律を口実に呼び出し、虐待を止めるよう働きかける。
だが、吉岡は「夏樹はいつか分かってくれる」と繰り返すばかり。
しかし、仁美は挫けなかった。
必死に吉岡に訴え、遂に何かあれば仁美と協力して事に当たるとの言質を引き出す。
だが数日後に事態は急変。
祐に虐待する現場を目撃した吉岡は夏樹を止めた。
揉み合いとなり、誤って夏樹が死んでしまう。
吉岡家を注視していた仁美はこれにいち早く気付き、駆け付けた。
このままでは祐が両親を一度に失ってしまう。
そう考えた仁美は吉岡に第一発見者になるよう指示。
自身も偽証しこれをサポートした。
認めようとしない仁美だが、「吉岡さんは今回の事件の犯人ではありません」との夕子の言葉に驚きを隠せない。
吉岡には殺害当時、南房総市に居たとのアリバイがあったのだ。
仁美が庇おうとしたことは無駄だったのだ。
1年に1度、5月7日に吉岡が調律するべく仁美を訪ねるのは祐の成長報告を伝える為だった。
しかも、5月7日は祐の誕生日だと言う。
報告を続けていた吉岡は、茂男と仁美の不仲を目撃した。
恩人である仁美が苦しんでいる、何かをしてあげたい。
そこで、あの手紙を書いたのだ。
仁美は「誰も祐を守ってくれなかった!!他に方法は無かった」と怒りをぶつける。
これに、「それが本当に正しい行為だと思うのなら、何故、弁護士を辞めたんですか?あなたは自身を裁いたのではないですか?」と語りかける。
「あなたは優し過ぎる」夕子は言う。
そんな仁美の優しさを茂男も実は理解していた。
それは担当看護師の証言通りであった。
夕子は「祐の為にも真実を明かすべきだ」と仁美に促す。
吉岡も7年前の罪を償うべく出頭。
茂男を殺害した真犯人、それは数馬だった。
夕子は数馬の犯行に気付いた理由を語る。
例の手紙は、茂男の書斎で見つかったが、茂男の指紋が見つからなかったのだ。
しかも、数馬は「一週間前、茂男に見せられた」と証言していたのである。
だが、指紋は出ていない。
つまり、すべて数馬の嘘だったのだ。
数馬のアリバイを証言した女性・佳代は数馬の愛人だった。
数馬は「愛人に妊娠したと告げられ仁美との離婚を迫られたこと」が殺害のきっかけとなっていた。
だが、妊娠の事実も嘘だった。
数馬が茂男を殺した理由はこうだ。
数馬は仁美と離婚したいと茂男に切り出した。
だが、茂男は離婚に反対。
「仁美は実の娘のようなものだ。財産も与えるつもりだ」と主張した。
そこで「息子よりも嫁をとるのか」とカッとなり殺害してしまったのだ。
親子になりたかった……そう洩らす数馬。
茂男の脱げた靴の紐を結んだのも、数馬なりの茂男への愛情表現だったらしい。
こうして、数馬は逮捕される。
仁美は「1年に1度のプレゼントの贈り主」として遂に祐と顔を合わせるのだった。
仁美も偽証の罪を問われることになるのだろう。
数日後、夕子は家族と楽しく一日を過ごし鋭気を養うと、仕事に赴くのだった―――エンド。
<感想>
沢口さん主演「検事・霞夕子シリーズ」第3弾。
前作は2011年9月2日に放送されているので、実に9ケ月ぶりのシリーズ新作となります。
これまでのシリーズ作品過去記事はこちら。
・金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「3週連続・罪と女とミステリー第2夜 夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜猟銃に撃たれた老人・痴漢に間違えられた男…2つの事故に疑惑が生じた時女たちの運命が変わる…!」(9月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
ドラマ原作は夏樹静子先生『年一回の訪問者』(集英社刊『ひとすじの闇に』)。
<あらすじ>
ふとしたことから、殺人事件は始まる!浮気、交通事故、遺産相続…ごく身近な出来事の裏には、闇の世界がまっている…。巧妙なトリックを駆使してもろくも崩れる現代家庭を描く。(解説・山村正夫)
(集英社公式HPより)
では、ドラマ版感想。
家族同士の繋がりをテーマとしたドラマでした。
吉岡と祐、夏樹と祐。
茂男と仁美、茂男と数馬。
そして、家族ではないが精神的に繋がった仁美と祐。
まるで親子のようでした。
そう……どちらかといえば、家族の中でも特に親子を中心にしていましたね。
各親子が悲劇的な結末を迎える中、ラストに出て来た霞家の団欒はかなり印象的でした。
全員、絵に描いたようなニコヤカ。
作中で描かれた他家との対比を考えると……ちょっと怖いなと思ってしまったり。
夕子を支える家族としての構図は必要だと思うけど、数馬の号泣や仁美と祐の直後に出さなくてもいいかなぁ。
ラストに主人公と家族の触れ合いを描くのは2時間ドラマの定番とはいえ、違和感を覚えたり。
他は特に不満なし。
現在の事件よりも7年前の事件がメインとなっていましたが、これまた定番と言えるでしょう。
なかなか良かったと思います。
◆夏樹静子先生関連過去記事
【書籍】
・「見えない貌」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「てのひらのメモ」(夏樹静子著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「天使が消えていく」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「第三の女」(夏樹静子著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『死なれては困る』(夏樹静子著、徳間書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
【ドラマ】
検事・霞夕子シリーズ
・金曜プレステージ 夏樹静子サスペンス・検事・霞夕子「首吊り死体が歩いた!悲劇の始まりは1年前の交通事故…歯科医の死体!残された親指の指紋の謎が解けた時…事件の真相が明らかになる(森を歩く死体)」(2月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「3週連続・罪と女とミステリー第2夜 夏樹静子サスペンス・検事霞夕子〜無関係な死〜猟銃に撃たれた老人・痴漢に間違えられた男…2つの事故に疑惑が生じた時女たちの運命が変わる…!」(9月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
その他
・月曜ゴールデン夏樹静子原作「Wの悲劇」(1月11日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・月曜ゴールデン 夏樹静子サスペンス「見えない貌〜イソ弁里村タマミの事件簿〜ダムに美しき水死体!出会い系美人妻の孤独と禁断愛…真相を追う母を襲う新たな殺人…真実のカギは親子愛」(6月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・NHKドラマスペシャル てのひらのメモ「あなたは本当にわが子を放置したの?裁判員に選ばれた一人の主婦がたどり着く真実」(10月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「夏樹静子作家40年記念 天使が消えていく〜小さな命を守れ!欲望の街を走る女性記者!死者からの手紙!驚愕の結末とは!?」(10月30日放送)ネタバレなし感想
・金曜プレステージ「夏樹静子サスペンス弁護士・朝吹里矢子〜古都・おさない証言にゆらぐ老舗〜能登和倉温泉・目撃者は5才児金沢−東京繋ぐ犯行のシナリオ」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「女刑事・左近山響子 90便緊急待避せよ 復讐殺人フライト!!ハイジャック未遂の罠隣席は、連続殺人犯!?立ち聞きされた密会」(5月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「夏樹静子・作家40年記念 第三の女 運命の出会いは交換殺人の幕開けフランスで愛しあったあの女は一体誰なのか禁断の恋はエリート准教授を転落させていく…」(12月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
【その他情報】
・夏樹静子先生インタビュー記事が「asahi.com」に掲載!!
・夏樹静子先生、読売オンラインにて囲碁について語られる!!
<キャスト>
霞 夕子:沢口靖子
桜木洋一:西村和彦
占部明日香:神保悟志
岩瀬厚一郎:石丸謙二郎
板倉仁美:高橋ひとみ
吉岡文平:大浦龍宇一
板倉数馬:宮川一朗太
板倉茂男:麿 赤兒
霞 友行:ダンカン
霞 彩子:松原智恵子
霞 夏子:鍋本凪々美 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)
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