<あらすじ>
鴨志田新一(伊東四朗)は、警視庁東王子署の警部補。別れた妻との間にもうけた娘・岡崎真実(羽田美智子)は警察庁刑事局のエリート警視だが、鴨志田と真実が実の親子だということは、2人の職場の人間は誰も知らない…。
ある朝、2人の同居人である司法浪人生・姉小路行人(石井正則)がジョギング中に王子稲荷神社を通りかかったところ、男性が血を流して倒れているところに遭遇。被害者は行人に何か言いかけたが、絶命してしまった。行人からの電話で現場に駆け付けた鴨志田は、被害者が土の上に指で書いたと思われる「カ」、「イ」、そして、ニョロッと引かれた線のあとに「ム」という文字が残されているのを発見する。
まもなく、刺殺されたのは、北区に本社を構える“久慈物産”の専務・井上正国(隆大介)と判明。実は、久慈物産には粉飾決算疑惑があり、警察庁が内偵を進めていたところで、刑事局長から捜査協力を命じられた真実も捜査に加わることとなった。
久慈物産は、会長の久慈麗人(津川雅彦)を筆頭に、その長男・海人(山口良一)が社長を、長女・真紀子(三谷悦代)の夫・白鳥光雄(江端英久)が副社長を務めているが、内部告発により、海人と副社長夫妻が会社の金を不正に流用した疑いが持ち上がっていたのだ。警察庁は井上が中心におり、粉飾決算で作った裏金を社長と副社長夫妻に渡していたものと推測。今回の殺人事件も、粉飾決算の発覚を恐れた会社上層部の犯行だとにらんでいた。
豪奢な久慈邸を訪ね、久慈家の面々にアリバイを聴取した、鴨志田と真実。井上が刺された午前7時ごろ、海人と白鳥、真紀子の3人は、社長秘書・金澤梓(麻乃佳世)の運転でゴルフ場に向かう途中だったといい、麗人は近所の“遠き島”という名の喫茶店にいたと話す。
その麗人のアリバイを確認するため、店を訪れた鴨志田。店主の山下渚(愛華みれ)は、確かに麗人が7時ごろに来店していたと証言。鴨志田はその店で、麗人が、天才バレリーナ・神之原歩美(栗生二稲)を擁する“神之原バレエ団”を大々的に支援していることを知る。
さらに、梓から話を聞いた鴨志田は、彼女が何かを隠していると直感。大崎刑事らに張り込んでもらうが、その尾行を振り切って梓は逃走。そして翌朝、死体となって発見されてしまう。
鴨志田の携帯電話には、「私をつけても無駄よ」という梓からの勝ち誇ったようなメッセージが残されていたのだが…!?
はたして、久慈物産をめぐる連続殺人と粉飾決算疑惑の真相は…!?
そして、井上が残した「カ」「イ」「ム」というダイイングメッセージの意味とは…!?
(土曜ワイド劇場公式HPより)
では、続きから(一部、重複アリ)……。
井上に続き、梓も殺害された。
捜査を続けた鴨志田は、愛知県南知多にて久慈麗人の隠し子が居ることを突き止める。
麗人は山下聡美との間に子供を儲けていたのだ。
その子供こそ山下渚であった。
さらに、神之原歩美の実母は渚であった。
井上はこの事実を掴み麗人を脅迫、さらに会社を欲しいままにした為に麗人を守ろうとした渚に殺害されたのである。
「カ」「イ」「ム」のダイイングメッセージの意味は「会長の娘」だったのだ。
そして、梓は渚が井上を殺害したことを脅迫した為に口封じに殺害されたのであった。
そう―――2件の殺人事件の犯人は渚であった。
渚を庇う麗人だったが、渚自身はそんな麗人を救うべく自身の罪を認める。
渚はこうして逮捕された。
一方、渚の献身を知らない神之原歩美は海外公演へ出かけるのであった―――エンド。
<感想>
「おかしな刑事」シリーズ9作目。
前作が2011年12月10日放送なのでほぼ半年ぶりの新作となります。
ちなみにシリーズ過去作のネタバレ批評(レビュー)ありますね。
興味のある方はこちらをどうぞ!!
・土曜ワイド劇場「おかしな刑事 居眠り刑事とエリート女警視の父娘捜査 東京タワーは見ていた!消えた少女の秘密・血痕が描く謎のルート」(12月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「おかしな刑事〜居眠り刑事とエリート警視の父娘捜査 サクラソウは見ていた!死体に付いた花弁と、女流画家の美しい罠」(6月4日放送)ネタバレ批評(レビュー)
では、ドラマの感想を。
う〜〜〜ん、思った以上に内容が薄かった気がします。
あらすじは上記の通りです。
まとめると、もっと短くなるでしょう。
正直、引き伸ばしが過ぎた気がしないでもない。
本作もまた2時間超が負担になっている印象。
2時間超の放送時間自体は内容さえ充実すれば好ましい筈なのですが……ここ数回、上手く活用されている印象がありません。
折角のキャストも有効活用できていたかと問われれば疑問。
ただ、雰囲気それ自体はいつもの「おかしな刑事」でした。
此処は良かった。
シリーズ次回に期待です!!
<キャスト>
鴨志田新一:伊東四朗
岡崎真実:羽田美智子
姉小路行人:石井正則
三浦由紀子:田島令子
久慈麗人:津川雅彦
山下 渚:愛華みれ
井上正国:隆 大介
金澤 梓:麻乃佳世
久慈海人:山口良一
坂下純次:小倉久寛 ほか
(公式HPより、敬称略)
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このシリーズも9作目、次作で、大台に突入となるわけですが…。何か空振りというか、何と言うか…。では、いつものように感想を。
(感想)
1、行人君は、あいかわらず、良いキャラですよね。ランニングをする格好が、明らかに、彼には似合わないにもかかわらず、「ケバイ」のを堂々と着たり、お見合い会場を抜け出したり、今回も楽しませてもらいました。
2、今回の事件の犯人、私自身、かなり早い段階で、ストリー上、会長か渚に絞れてしまったので、拍子抜けはしましたが、まあ、「2ドラ」の推理の練習には良かったのではないかと(笑)。
3、津川雅彦の「たぬき親父」演技は、良かったと思いますが、管理人さん同様、もっと良い活かし方があったのでは?と思ってしまいましたね。
4、「2月牛」から「2月午(うま)」は、発想が出来ません。強引だったですね。個人的には、会長宅の1000万の壺、これが現金受け渡しの代わりに使われていた(7作目で、現金の代わりに絵画を用いていたのと同じですが)と言うストーリにしても良かったのではと思いました。
5、作品の出来が悪いと、つい細かい事まで気になるのですが、2人が知多半島に行ったシーン、宿泊先は晴れ、フェリーの目的地は雨、距離が近いのに、この天気は変ですよね。撮影期間に、晴れがなかったのかもしれませんが、せめて、その辺りは、慎重にしてもらいたかったものです。
そう言えば、今後のラインアップ、予告編で、2週間後は、終着駅シリーズが来ますね。そして、渡瀬版十津川も、22日に放映予定と、大型作品が登場するので、楽しみはまだまだ残っています。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
1.行人君、大活躍でした。
シリーズの影の主役です!!
2.キャスト的に限られていましたね。
3.キャラを絞って、久慈麗人だけで押すのもアリだったかもしれません。
4.謎があまり謎では無かったような気もします。
特に拘る必要もない謎が多過ぎました。
確かに芸術品などを代用するのもアリですね。
5.天気ですね、気付きませんでした。
でも、目立つ箇所での整合性は重視して欲しいかな。
次回、次々回期待ですね(^O^)/!!