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<第86話あらすじ>
〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜
沖縄へと到着した大和たち。
途中、トラブルに巻き込まれたものの、ついに響子と出会うことに成功する。
泰成の義父・鈴木も響子のバーに接近。
何やら、狙いがあるようだが……。
一方、水原と夏美は沢田の痕跡を追い「鎌倉四季寿荘」へ。
そんな中、響子は大和に見せたいものがあると、何やら箱を持ち出して……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
響子は大和たちに「見せたいものがある」と箱を持ち出してくる。
中身は当時の響子の日記や、竜との想い出の品の数々だった。
日記によれば「雄大と竜は、決行当日の午後から行方が知れなくなった」らしい。
響子が大和に語って聞かせた通りである。
箱に収納された「竜の想い出の品」を眺める大和たち。
竜とのペアウオッチについて「竜の物がすぐに壊れてしまい、余り着ける機会は無かった」と自嘲気味に語る響子。
他にもカメラ、グラサン、アルバムなどが其処には保管されていた。
アルバムを開いた大和は、ある疑問を抱く。
「予行演習の写真を此処に納めていないのは、何故ですか?」
この問いに響子は静かに応じる。
実は予行演習の写真は竜用と響子用に2枚現像されていた。
1枚はアルバムに、もう1枚はいつでも竜に渡せるよう外に置いてあった。
竜たちと別れてから、父親の意向で海外へ留学した響子。
帰国した後、1978年に沢田が訪ねて来たらしい。
その際にアルバムから響子用の1枚が持ち去られたのだ。
今では、あの1枚しか残されていないと言う。
沢田は1980年に政界に出馬しており、リスクとなりうる品を回収しに来たと考えることが妥当らしい。
この説明に納得した大和の目に、奇妙な石が映る。
大和の視線の意味に気付いた響子。
なんでも、雄大の荷物の中に入っていた代物らしいが……よく分からないらしい。
大和はこの奇妙な石に何故か強く惹かれる。
一方、「鎌倉 四季寿荘」に一泊した水原と夏美。
現女将に沢田について尋ねると「前女将と沢田が幼馴染だった縁で宿泊するようだ」との答えが。
「な〜〜〜んだ」と肩を落とす水原だったが、前女将の持ち物として奇妙な石を見せられる。
水原と大和、2人は互いに知らぬことだが、その奇妙な石は形状が全く同じ物であった―――87話に続く。
<感想>
石、石、石!!
沖縄篇第9回。
鈴木は休憩。
今回は雄大と水原の視点での物語となりました。
2人は互いにそれと知らず沢田に迫って行っているようです。
今回の気になる点は、何と言ってもあの奇妙な石。
「前女将と沢田は幼馴染」=「前女将と沢田は同郷」。
その女将が持つ石と同じ物を雄大も所持していたとのことで「前女将と雄大も同郷」。
つまり、「雄大と沢田も同郷」。
ここまでは、沢田と雄大は過去編で同郷と示されているので間違いないでしょう。
問題はその出身地。
長崎なのは、同じく過去編で判明して居る為、その具体的な出身地を明かす品があの石になるのか。
でもって、過去に関口が軍艦島に上陸した際に感慨深げな感想を洩らしていたことから、どうも軍艦島に関係のある品ではないかと思われるのですが……3億円が隠されていたのも軍艦島でしたし。
以前、大和たちが訪れた軍艦島はコンクリートに舗装されていました、その欠片か何か?
管理人的には、前女将のエピソードは以上のように沢田と雄大の出身地に関わる為のものと考えているのですが……でも、それでどうにかなるとも思えないしなぁ。
う〜〜〜ん、新たな謎が。
ちなみに、例の予行演習の写真の重要性も再度強調されました。
沢田がわざわざ自ら出向いて回収したということは、500円札と並び根幹に関わるキーアイテムと言えそう。
前回から主張し始めた「雄大は沢田に囮として利用された。実際の犯行は鉄也によるものではないか=雄大囮説&鉄也犯行説」の可能性や如何に!?
鳴海鉄也が犯人ならば、年齢的に些か疑問は残るものの、響子、東海林の発言共に矛盾は無くなる筈ですが……。
いよいよ、次回は鈴木大活躍!?
そして、忘れてはならないのは、真玉橋。
どんな立場で登場するのか?
さらに、気になる関口は!?
変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?
@大和たち(水原含む)
A沢田たち(眼鏡男、関口)
B雄大一派(雄大死亡!?)
C泰成一派(義父の鈴木)
Aの沢田たちも眼鏡男と沢田の間には含みがある様子。
Cの泰成と義父の間もいろいろあり、決して一枚岩とは言え無さそう。
以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?
とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
87話に期待です!!
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◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から第80話(講談社ヤングマガジン連載中)までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第81話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第82話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第83話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第84話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第85話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
◆登場人物一覧
【現代】
鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中
鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
未来の両親:突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。
土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。
響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。
関口:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。
沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)
松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。
朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。
小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。
真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。泰成すらも信用していないようだが……。
森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。
【三億円事件当時】
川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?
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