2012年06月02日

『私のカレーライス』(佐藤青南著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー』収録)

『私のカレーライス』(佐藤青南著、宝島社刊『「このミステリーがすごい!」大賞10周年記念 10分間ミステリー』収録)ネタバレ書評(レビュー)です。

本作以外に『禁断のパンダ』についてネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念特別編集!

「バチスタ」シリーズ 海堂尊から話題の『弁護士探偵物語』法坂一広まで現代人気作家大競演!

1作品10分間で読めるベスト・ショート・ミステリー集!

浅倉卓弥、海堂尊、柚月裕子、中山七里、高橋由太、七尾与史などを輩出してきたミステリー新人賞『このミステリーがすごい!』大賞。創設10周年を記念して、原稿用紙10枚の、オール書きおろしミステリーをお届けします。1編10分で楽しめてしまうベスト・ショート・ミステリー、29本! 謎解きあり、ユーモアあり、サスペンスありのお得な一冊。前述の作家をはじめ、『このミス』大賞作家が勢ぞろいです。
(宝島社公式HPより)


<感想>

今回は本作以外に『禁断のパンダ』についてもネタバレがあります、注意!!

『10分間ミステリー』に収録された短編です。
主人公の独白形式で進み、彼女とその恋人・健二、さらに親友・リオとの顛末を描きます。
そのラストには背筋が寒くなるでしょう。
つまり、『○○料理』オチです(『禁断のパンダ』とかのアレ)。

ただ、短編と言うよりは超短編の為、ラストのアレも思ったより効果は薄い。
もう少し粘ってアレの方が破壊力は増した筈だ。
そう考えると、本短編集の性質上、致し方ないことではあるが、勿体ない気がする。

ちなみに、作者である佐藤青南先生は第9回「このミス大賞」優秀賞を『ある少女にまつわる殺人の告白』にて受賞されています。
過去記事があるので興味がある方はどうぞ!!

『ある少女にまつわる殺人の告白』(佐藤青南著、宝島社刊)ネタバレ書評(レビュー)

<ネタバレあらすじ>

私は恋人・健二が大好き。
健二はカレーが大好き。
だから、私の作ったカレーにいろいろ文句をつけるのだけど私はそんな健二が大好きだった。

私の親友・リオは私が健二の話をすると決まって嫌な顔をする。
そして次の台詞に繋がる。
「だから、合コンで会った男は……」
でも、私は健二が大好きだった。

そんなある日、健二から別れ話を切り出された。
リオのことが好きになってしまったらしい。
リオも承知の上らしい。
でも、私は健二から離れられない……。

リオから電話があった。
健二が消えたらしい。
私はリオに言ってやった。
「健二はあなたと会いたくないんだ」って。
電話口でリオは混乱していたみたい。

私は今、とっても満足してる。
だって、ずっと健二と一緒なんだもん。
テーブルの上には彼の好きなカレー。
味付けに健二は文句を言えない筈よ。
だって、彼は食べることが出来ないし。
そもそも、このカレーは健二の味なんだもの―――エンド。

「『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリー (宝島社文庫)」です!!
『このミステリーがすごい!』大賞10周年記念 10分間ミステリー (宝島社文庫)





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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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