2012年06月08日

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年7月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年7月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

<ネタバレあらすじ>

幼き日のマウ。
両親は彼女に「妖精の扉」をプレゼントした。
これさえあれば、妖精の世界に行けるらしい。
これを聞いたマウは大喜び、扉を大事に抱え持つのだった……。

そして、現在。
あの“闇市場の魔女”マウが森羅を呼び出した。
何でも鑑定して欲しい品があると言う。

何かを企んでいるに違いないと警戒しつつ、マウの差し出した美術品を鑑定する森羅。
しかし、マウに利用されることを恐れる森羅はその真贋を明かさない。
マウは機嫌を損ねた様子でその場を去ってしまう。
そんなマウを尾行する森羅と七瀬。
なんと、マウが鑑定を依頼した品は本物だった。
おそらく取引に用いる品に違いない。
「取引の現場を押さえなければ……」森羅は意気込む。

再び過去。
マウの両親は怪しげなブローカーから明らかに贋作と思われる美術品を購入しようとしていた。
必死に止めようとするマウだが、両親はマウを子供と侮り、その言葉に耳を貸さない。
モン・バッタを名乗るブローカーは無力なマウを嘲笑う。
1人、妖精の扉を見詰めるマウは悪い大人には罰があるべきだと呟くが―――。

再び現在、マウを尾行する森羅たち。
マウは海沿いのパーラーや遊覧船などあちこちを移動していた。
もしかしてバカンスなのでは……と訝しむ七瀬だが、森羅はマウの怪しい行動に一貫性があることを見抜く。
パーラーも遊覧船も、すべてとある港を視界に収める範囲に存在したのだ。

あの港で取引を行うつもりに違いない!!
そう断じた森羅は、旧知である警視庁の鯨崎に応援を要請。
ついに取引現場に踏み込む。

ところが、其処にはマウの姿は無い。
代わりに見も知らぬ男が……モン・バッタである。
鯨崎によれば、モン・バッタは指名手配犯。
架空の取引相手に釣られ、ノコノコ現れたらしい。
こうして、モン・バッタは逮捕されることに。

マウの姦計に気付いた森羅だが、もはやどうしようもない。
地団太踏んで悔しがるのだった。

その様子を遠くから眺めるマウの姿。
マウは両親を騙したモン・バッタに復讐したのだ。
その為に、鯨崎を動かせる森羅を利用したのだった。

とはいえ、仮にも相手は「CMBの指輪」の持ち主である。
早々に謝罪に出向かなくちゃ……と思うマウなのであった。

翌朝、そんなマウのもとに明らかに出所不明の美術品が持ち込まれる。
普通のブローカーならば敬遠するところだが、マウは違う。
「任せなさい」と胸を張るマウ。

そう……彼女は真贋を見抜く妖精の目を持つ妖精の女王なのだから―――エンド。

<感想>

「月刊少年マガジン」2012年7月号掲載分です。

今回は森羅のライバルであるマウの過去が明かされました。
マウはかなり良家の子女だったようですね。
で、幼い時分から美術品についての知識を豊富に所持するも、両親にその才を理解されず親元を出奔。
才覚を活かし、闇ブローカーになったようです。
ただ、「妖精の扉」を大切に保管しているところを見ると、両親に対し愛情はある様子。

ある意味、マウの真の理解者は森羅と言えそうですね。
互いに互いの力量を認めていますし。
今後も良いライバル関係が続きそうです。

ちなみに、今回のモン・バッタ。
姓名を入れ替えると、バッタモンになります。
関西で言うところの「バッタもん」をもじったものでしょう。
つまり、「偽物」や「怪しい品」との意味になりますね。
ちなみに、関西では「偽物」を「パチもん」とも言います。
これは「パクリ商品」→「パチったもの」→「パチもん」の流れ。
それにしても、モン・バッタという名前を見たときには笑いました。

◆関連過去記事
「C.M.B. 森羅博物館の事件目録(「月刊少年マガジン」2012年6月号掲載分)」(加藤元浩著、講談社刊「月刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

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