2012年06月11日

今月の「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」(13話)ネタバレ批評(レビュー)

ビッグコミックスペリオールにて連載再開された「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」13話のネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

焼かれる曹操水軍。
船は炎の中に消えて行き、兵員も多くが燃えて行く。

まさかの敗北に信じられないといった様子の曹操。
だが、火の手は其処まで迫っている。

対岸よりこの様子を凝視する一団が居た。
陸上戦に敗北し曹操に合流しようとしていた夏候惇と夏侯淵率いる黒騎兵である。
夏候惇、夏侯淵は曹操の苦境を知るが、手出し出来よう筈もない。
血の涙を流しつつ、主君の無事を祈るのであった。

当の曹操は未だ船上に居た。
既に多くの兵は河に飛び込み、岸へと向かっている。
そんな曹操に張允は脱出を主張。
こんな時の為にと謎の筒を肩から下げた女性の一団を連れて来る。
「女の方が息が長いんでさぁ!!」
バイタリティ溢れる張允は彼女たちと曹操を連れ、河に飛び込む。

こちらは諸葛亮。
下流に位置するゆえに火が迫るのではないかと疑問を口にする呉の将官に「油が拡散し過ぎて此処までは来ないでしょう」と断言していた。
その瞳には、燃え落ちて行く曹操水軍が映っていた……。

水中に逃げ延びた曹操たち。
女性たちが肩に下げている筒の中には空気が入っていた。
曹操と張允は息が苦しくなるたびに筒を受け取ると酸素を補給しつつ、目的地へと急ぐ。

一方、常元と倭の精鋭百は逃亡するであろう曹操を捜していた。
岸から上陸してくる敗走中の曹操軍を完膚なきまでに叩く倭軍。
だが、常元は「違う、曹操は此処にはいねぇ」と嘯くや、数騎を連れ別の場所へと赴く。

諸葛亮のもとに周瑜が現れる。
とりあえず、一段落ついたと口にした周瑜は、次の戦いが待っていると続ける。
この鉄が眠る地は誰もが欲しい筈だ―――そう赤壁の所有者を決める戦いが待っているのだ。

同じ頃、曹操水軍を壊滅させた関平たちは感情を爆発させていた。
中には喜びのあまり小躍りしている者も居る。
と、先程まで其処に居た劉備たちが消えている。
呆気にとられる関平の前に上流に回り込んだ劉備たちの姿が。
彼らは油を捲いている。
まさか―――関平の嫌な予感は現実のものとなった。

「俺か諸葛亮か、どちらにつくか早く決めるんだな。時間はないぞ」
劉備は火を点け、容赦なく関平を焼く構えを見せる。

その頃、常元の辿り着いた先は味方の陣営。
「おい、何をしに来たんだ?」と尋ねる倭の兵。
答えもせず周囲を見渡す常元の目に黒衣をまとった一団が飛び込んで来る。

「あれだ!!」

こんな時の為に劉備は俺をここに配したのかもしれねぇ―――そう思いつつ刀を抜く常元。
黒衣の最後方を歩いていた人物に向け刃を突き刺す。
それはその人物の肩を貫く。

衝撃に顔を歪めるその人物、その正体は……曹操である。
曹操たちは大胆にも敵中突破を図っていたのだ。
曹操が刺されたことに愕然とする張允と女性たち―――14話に続く。

<感想>

13話のネタバレ批評(レビュー)です。
キリが良いので、10話からタイトルも本作に準じて「SOUL 覇 第2章」に変更致しました。
新シリーズについては「SOUL 覇 第2章」のコミックス1巻も発売中です。
読むべし!!

では、今回の感想を。
曹操軍は呆気なく壊滅しました。
曹操自身も深手を負った様子。
これにより、戦自体は劉備、諸葛亮、周瑜の三者の争いに移行しました。

とはいえ、諸葛亮は自軍のほぼすべて(関平たち)を劉備に捕えられているようなもの。
既に戦闘不能状態。

となれば、劉備と周瑜の直接対決になりそう。
でも、周瑜は劉備シンパだからかなぁ。
どうなるか分からないぞ。

さて、こうなると気になるのは曹操の安否。
ただし、今回で止めを刺されていないようなので逃げ切りもありそうか。

手にかけたのが常元というのがポイント。
彼なら此処での寝返りもありうるからなぁ。
さらにひょっとすると、殺害した後に常元自身が劉備のように曹操を名乗りかねないのが怖い。
曹否が既に死亡している以上、それもありうる。
次々回で常元が曹操になっていたら……どうしよう。

曹操に肩入れする関羽たちの存在も忘れてはいけない。
曹操を逃がすべく登場か?
彼らの活躍が此処になる可能性もある。

ちなみに関平による劉備暗殺はご覧のように失敗。
劉備、すげぇ!!
この劉備が何故、今まで統一出来ていなかったのだろうか?

忘れてはいけないのは、鄒氏の拘束……の筈だったんだけど、姿が出ないな。
再登場なるか!?

一方、主要キャラたちの目指す国家像はこちら。
誰が最終的な勝者となるのか、あるいは史実通り第3者が勝つのか?

劉備「卑弥呼の血を引く者を王とする単一民族国家」
曹操「半永久的に1つの王朝に固定した上で、皇帝を上に戴く専制君主国家」
周瑜「宗教国家」
諸葛亮「民主主義国家」

今後の展開に―――要注目です!!

この衝撃を体感するには、スペリオール本誌をお読みになることをオススメします。
皆さんも興味があれば、下記アマゾンさんのリンクよりチェックしてみてください。

◆関連過去記事
・1話から10話までのネタバレ批評(レビュー)へのリンクはこちら。
「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」10話までまとめ!!

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