2012年07月03日

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜7人の刑事〜5 3都温泉殺人事件!!湯布院・東京・登別を結ぶ血煙ルート…不可解な連鎖が復讐の炎を燃やす!毘沙門天400年が見た血煙の謎と涙の真実」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「警視庁南平班〜7人の刑事〜5 3都温泉殺人事件!!湯布院・東京・登別を結ぶ血煙ルート…不可解な連鎖が復讐の炎を燃やす!毘沙門天400年が見た血煙の謎と涙の真実」(7月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

警視庁捜査一課の班長・南部平蔵(村上弘明)と妻の敦子(岡田奈々)は、結婚記念日に神楽坂の高級料亭『みずかわ』で食事を楽しんでいた。その時、料亭に悲鳴が響く。
南部が駆けつけると、客室の一つで仲居が立ち尽くし、客の滝野良三(石橋保)が頸動脈を切られ死んでいた。南部班のメンバーが料亭に集結する。
凶器のナイフは指紋が消されており、部屋は密室だった。滝野は不動産会社の社長である。女将の水川静江(菊池麻衣子)によると、滝野は初めての客で同伴者はいない。『みずかわ』の主人の清一(宍戸開)は事件直後、外出先から戻り言葉を失った。
タクシーの乗車記録から、滝野が『みずかわ』に行く前に、木工所の副社長・宮守隆一(長谷川公彦)と会っていたことが判明する。二人は懇意にしていたようだ。その宮守も愛人・中川春菜(伊藤久美子)のマンションで、滝野と同じ手口で殺される。次第に滝野と宮守が羽振りのいい暮らしをしていたことが浮かんできた。宮守の義父、剛造(穂積隆信)は宮守が大金を手にしていたことを知り、首をかしげる。
宮守の部屋を捜索した南部と高村(鈴木一真)は、高額不動産の写真ばかりを載せたファイルを発見する。やがてそれらの土地がすべて借金の形となって人手に渡っていたことが分かった。さらに滝野と宮守、そして自称暴力団員・国本行雄(榊原俊彦)、六本木のホステス・向山エリカ(仁科仁美)が手を組んで、闇カジノを舞台に詐欺を働いて土地を手に入れ、大金を得ていた疑いが浮かぶ。エリカも一週間前に殺されており、国本は行方が分からない。土地を騙し取られた誰かが詐欺師たちに復讐を企てたのだろうか…。刑事たちは手掛かりを求めて北海道、九州へと急行する。
だが、意外な人物が連続殺人の犯人だと名乗り出て、事件は一挙に解決する。しかし、南部はそれでも解き明かされていない真実に気付くのだった…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複あり)……

妻・敦子と「料亭 みずかわ」に食事に来た南部。
5枚の梅の花びらをあしらった帯を巻いた「みずかわ」の女将・静江に案内され部屋に通される南部。
静江の所作は女将に相応しい堂々としたもの。
格式を感じた南部は緊張する。

料金は気になる、しかし、料理は上手い。
「葛切り」に舌鼓を打っていたところ、悲鳴が聞こえて来る。

慌てて現場である「桔梗の間」に駆けつけると、不動産会社社長・滝野が殺害されていた。
頸動脈を切られての失血死である。
ところが、窓の外には足跡が無く、廊下には仲居が2人居た。
現場は密室だったのだ。

外出から戻った「みずかわ」の主人・清一に、震えながら抱きつく静江。
帯の6枚の梅の花びらが南部の記憶に残っていた……。

こうして南部は捜査を開始。

矢先、滝野と親交があったとみられる木工所の副社長・宮守隆一もその愛人・中川春菜のマンションで頸動脈を切られ殺害される。
宮守の義父・剛造は隆一に愛人を作れるだけの金がある筈はないと首を捻る。

さらに、中川春菜と同じ六本木のクラブ・フュージョンに勤める向山エリカも、一週間ほど前に登別で頸動脈を切られて殺害されていたことも判明。

宮守隆一の所持品から高額不動産の写真が載ったリストが発見される。
そういえば、滝野は不動産会社社長だったが……。
こうして、滝野良三の扱った物件について調べた南部たち。
結果、「蕎麦屋・青柳亭」や「とある高級ブティック店」などが相場の2割と格安の価格で取得されていた事実を掴む。
しかも、ブティックの経営者は追い詰められて自殺していた。

今は湯布院に居るという「蕎麦屋・青柳亭」の主人・青柳孝一を訪ねた南部たち。
滝野について尋ねたところ、青柳は「あの人は恩人です」と事情を語り始める。

何でも、向山エリカに「いい儲け口がある」と誘われ、国本の経営するカジノに連れて行かれたらしい。
最初こそ、抵抗感のあった青柳だが、そこで出会った宮守隆一が大金を儲けている姿を目にするうちにカジノにどっぷり浸ることに。
ところが、どう足掻いても勝てず借金ばかりが膨れて行く。
国本から返済を迫られ困っていたところ、カジノで知り合った滝野が店を手放す代わりに話をつけたとのことらしい。

これを聞いた南部は、滝野、エリカ、国本、宮守たちがグルで不動産詐欺を行っていたと推理する。
今回の連続殺人は、詐欺被害者による復讐なのではないか……詐欺グループの主犯を国本と見た南部は、その保護を急ぐ。
だが、国本は既に行方不明になっていた。

国本宅を調べた南部は、そこで「料亭 みずかわ」もターゲットとなっていたことを突き止める。
南部は水川清一も青柳同様に手口で騙されていたに違いないと考え、犯人は水川ではないかと睨む。

あとは密室トリックだ。
南部は廊下に居た2人の仲居が据え付けのエレベーターに気を盗られた隙に廊下を駆け抜けたと見抜く。
これで密室は崩れたのだ。

ところが、今度は水川が消えてしまう。
しかも、品川埠頭でまたも頸動脈を切られた死体が発見される。
殺されたのは―――国本であった。

犯行目的はすべて達成されてしまったのか!?
落胆する南部に驚きの報告が……水川が自首したのだ!!

水川は国本たちの詐欺に引っ掛かり、「みずかわ」を守る為に殺害したと供述する。
だが、南部にはどこか引っ掛かりがあった。

敦子と話しているうちに、引っ掛かりの正体に気付く南部。
ヒントは静江のしていた帯にあった。

静江を訪ねる南部。
南部は滝野殺害は静江の犯行であると告げる。
清一が出来たことは静江も出来たのだ。
清一は静江を庇ったのである。

南部は静江の帯について語り出す。

静江のしていた帯の梅の花の花びらの枚数が、滝野殺害前と後で1枚増えていたのだ。
その理由は1つ、帯に滝野殺害時の返り血が付着したことが原因であった。
これを知らされた静江は罪を認める。

清一の行動を黙って耐えていた静江。
だが、エリカを尾行した静江は清一が国本たちに騙されていたことを知った。
しかも、「みずかわ」の権利書は既に国本たちの手に渡っていたのだ。
何とかしなければ……と追い詰められた静江はエリカを登別に追った。
だが、エリカはそんな静江の行動を侮蔑する。
逆上した静江はエリカを殺害してしまう。

権利書を取り戻すべく滝野と連絡を取った静江。
「桔梗の間」に滝野を通した静江は、エレベーターのトリックを用い人目につかず滝野と接触した。
権利書について交渉にかかった静江だが、滝野はエリカ殺害をネタに脅迫して来る。
こうして、滝野も殺害された。

次は、宮守である。
権利書を取り戻そうと宮守宅を訪ね、彼を殺害したのだ。

最後は国本。
品川埠頭に呼び出すと殺害したのだった。
そして、遂に権利書を取り戻したのだ。

静江は元仲居だったが先代の引き立てで清一と結婚し女将となった。
その恩を返したい……その一念だったと言う。

そんな静江に、南部は「あなたはその大事なみずかわを殺人現場とすることで汚したんですよ」と諭す。
これを聞いた静江は号泣するのだった。

清一が静江の犯行に気付いたのは戻って来た権利書を見つけたからだそうだ。
静江は清一に「みずかわ」を託す。

「詐欺が立証されて、情状酌量されればいいけどなぁ……」そう呟く南部。
「みずかわの葛切りは上手いですもんねぇ……」南部の心中を読んだような溝口の言葉―――エンド。

<感想>

「警視庁南平班」シリーズ第5弾。

原作は鳥羽亮先生の『赤の連鎖 強行犯刑事部屋』(光文社刊)。
「強行犯刑事部屋」シリーズの1作です。
あらすじはこちら。

<『赤の連鎖 強行犯刑事部屋』あらすじ>

ほおずき市の夜、老舗料亭の一室で男の変死体が発見された。現場は密室に近い状態で、そこになぜか赤ベコが。捜査が難航するなか、また殺人が発生、そこにも赤ベコが。そして、その後も連続して起こる殺人。捜査にあたる西浅草署の刑事・高杉順平を翻弄し続ける真犯人は意外な人物だった――。当代屈指の人気時代小説作家の名作警察小説シリーズ第二弾、待望の文庫化。
(光文社公式HPより)


そのドラマ版。
前作(2011年11月8日)からはほぼ8ヶ月ぶりの登場です。

では、早速、感想を。

南部パートが、前作にも増してコメディパートになっていましたね。
南部の虫嫌いが事件解決に全く絡まないのもお馴染みです。

そして、静江は殺しのエキスパートだなぁ……女将よりも殺し屋みたいだった。
特に国本殺害の手並みは尋常ではない。
必殺仕事人の「おりく」みたいだった。

トリックもあんまりトリックになっていなかったような……。
廊下に居た人の注意をエレベーターで惹いて隙を突き、その前を通るとは……大胆すぎるほどに大胆だ。
これに別のトリックを加えて……というのならば納得も行くが、これ1つで「トリックだ!!」と言われても。
そんなの「目撃者の勘違い」、「目撃者の見間違い」と同じのような……。
現に、目撃者の供述に嘘があったようなものだし。
少なくとも「見えない犯人」のパターンに加えるべきではないと思うなぁ……。

それにしても、中川春菜、青柳孝一、宮守剛造が全く関係ないのも意外でした。
てっきり、これに静江を加えた4人全員が詐欺の被害者やその縁者で犯人4人に復讐しているとばかり。
人数も合致しているし。
静江の自白シーンでも「まだ裏があるんでしょ」とニヤニヤしていた管理人はそのまま番組が終わり愕然としました。

管理人的にはこんなストーリーを妄想していました。
自殺に追い込まれたブティック経営者の娘が中川春菜。
春菜は宮守に近付き、これを殺害。
湯布院の青柳は、温泉地繋がりで登別のエリカを殺害。
宮守剛造が国本を殺害、と。
そして、静江が滝野殺害。
ある意味、4人による交換殺人みたいなものかなぁ……と思っていたのですが、予想外でした。
少なくとも、青柳の謎の視線だけは意味があると思っていたのだけど。

まぁ、今見ると上記の説には無理があるし、本作のシナリオの方がシンプルで良かったですね。
本作の方が正解だった気がします。
その点はアリです。

さて、今回も毎回指摘している問題点は無くなっていました。
そう、「ハンチョウ」の後だと構成的に似通っているよ問題(補足参照)のこと。
しか〜〜〜し、「ハンチョウ」は既に設定変更されています。
しかも、先週で終わっていました。
見事にクリアですね。

(補足)「『ハンチョウ』の後だと構成的に似通っているよ問題」とは?

以下の構成が似通っていることから管理人が命名した問題。
似た感じのドラマが連続して放送されることで新鮮味が失われる問題を指す。

似通っている点はこちら。

熱いリーダー:南部VS安積
冷静なサブリーダー:高村VS村雨
チームの紅一点:細谷VS水野
ユニークキャラ:富井VS須田

これらの主要メンバーに加えてその他の面々という点も近い。

ちなみに、このシリーズは第1弾から批評(レビュー)してますね。
過去記事がありますので興味のある方はそちらをどうぞ!!

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<キャスト>

南部平蔵(なんぶへいぞう):村上弘明

高村六郎(たかむらろくろう):鈴木一真

細谷玲子(ほそやれいこ):伊藤かずえ

溝口史郎(みぞぐちしろう):火野正平

南部敦子(なんぶあつこ):岡田奈々

浅田裕久(あさだひろひさ):永倉大輔
富井健次(とみいけんじ):前田健
友木哲也(ともきてつや):藤沢大悟

水川静江(みずかわしずえ):菊池麻衣子

水川清一(みずかわせいいち):宍戸開

国本行雄(くにもとゆきお):榊原利彦
向山エリカ(こうやまえりか):仁科仁美

滝野良三(たきのりょうぞう):石橋保
宮守隆一(みやもりりゅういち):長谷川公彦
宮守剛造(みやもりごうぞう):穂積隆信 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


ドラマ原作「赤の連鎖―強行犯刑事部屋 (光文社文庫)」です!!
赤の連鎖―強行犯刑事部屋 (光文社文庫)





ドラマ第4弾の原作「刑事魂 (講談社文庫)」です!!
刑事魂 (講談社文庫)





同じく南平班シリーズからドラマ第2弾の原作です。
「切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)」です!!
切り裂き魔―警視庁捜査一課南平班 (講談社ノベルス)





主人公・南部平蔵にちなんで南部繋がりで「南部鉄瓶 チャコケトル23376」です!!
南部鉄瓶 チャコケトル23376





同じく「南部鉄瓶 お茶道楽セット」です!!
南部鉄瓶 お茶道楽セット





◆その他の鳥羽亮先生「警視庁捜査一課南平班」シリーズはこちら。

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