2012年07月21日

金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ45 志摩半島殺人事件 伊勢志摩の海女伝説磯笛が誘う連続殺人!有名作家が残した死の伝言?鍵は25年前の海難事故と数奇な運命その渦巻く業とは?」(7月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「浅見光彦シリーズ45 志摩半島殺人事件 伊勢志摩の海女伝説磯笛が誘う連続殺人!有名作家が残した死の伝言?鍵は25年前の海難事故と数奇な運命その渦巻く業とは?」(7月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

ルポライターの浅見光彦(中村俊介)は「旅と歴史」の取材で三重県南部の志摩を訪れている。地元の阿児町役場に取材の協力を申し込むと、水産課の本橋係長(風間トオル)が快く引き受けてくれた。本橋によると、最盛期には千人を超える海女がいたが、今はめっきり減り、平均年齢も50歳を超えている。だが、10年ぶりに若い海女が誕生し、本橋は喜んでいた。浅見は岩崎夏海(渋谷飛鳥)という若い海女を紹介してもらう。夏海の母も海女で、彼女が高校一年の時にアワビ採りをしている時に海で溺れて死んだという。夏海は浅見に友達の嘉代(黒川智花)を紹介する。浅見が海女漁の小舟、アマ舟にのせてもらい取材をしていると、真珠の養殖筏に何か漂流物が引っかかっているのを発見する。男性の水死体だった、
浅見が通報した鳥羽署の竹林刑事(志村東吾)によると、小説家の袴田啓二郎(土平ドンペイ)だった。元ヤクザでヒット作を連発しており、マスコミで取り上げられることも多い。遺体の背中には刺創痕があり、犯人に背後から一突きされ、海に投げ捨てられたようだ。財布など金目のものはとられていない。袴田は志摩のホテルに宿泊しており、秘書の海藤(村上新悟)によると、講演会と新刊のサイン会があり、7時ごろ、ホテルを出たという。1本の電話の後、外出したそうだが、妻の直美(有沢比呂子)は「あいつよ!袴田は狙われていたのよ!」と取り乱している。袴田を殺したのは久能組の川上に違いないと直美はぶちまける。袴田はホテルを一人で出て、殺されたが、浅見は竹林刑事に「殺されるかもしれないのに夜の街に一人で出かけるのは軽率で無防備じゃありませんか」と疑問を呈する。秘書の海藤はホテルを出る前に袴田が携帯で「しばらくだな…会いたいね…俺も変わったしな…」と懐かしそうに笑顔で話している会話の断片を耳にしたという。
「旅と歴史」の取材を終えた浅見は本橋の妻の丹那子(田中美奈子)からアワビやサザエなどをもらい、帰路につく。だが、帰京した浅見に海女の夏海から「こんなことなら、取材に応じるのではなかった」という抗議の手紙が来る。浅見は夏海や嘉代に抗議の内容について直接、確認するため再び志摩を訪れるが、新たな殺人事件が発生し…。
(金曜プレステージ公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

三重県南部志摩半島の海女について記事にした浅見。
地元水産課の係長・本橋から若い海女として岩崎夏海を紹介される。
夏海は海女を目指す友人・嘉代を浅見に引き合わせる。
ところが、此処で死体を発見してしまう。

発見されたのは小説家の袴田啓二郎、何者かに殺害されたようだ。
死体の第一発見者となった浅見、否応なく巻き込まれることに。
そんな浅見に「週刊シリウス」の記者・野村恒夫が接近する。
浅見は相手にせず、特集記事をまとめるべく東京へ。

記事は好評。
喜ぶ浅見だったが、夏海からクレームが舞い込む。
再度、志摩半島へ向かった浅見。

夏海によれば、浅見の紹介を名乗る男にしつこく付きまとわれているので迷惑していると言う。
どうやら、勝手に名前を使われたらしい。
その男こそ「週刊シリウス」の野村であった。
しかも、夏海によれば「嘉代が海女を希望していることが両親にもバレてしまい猛反対されている」そうだ。

知らぬこととはいえ、自身にも責任があると感じた浅見は嘉代の両親に謝罪へ。
ところが、其処で意外な人物に出会う。
嘉代の両親とは本橋とその妻・丹那子だったのだ。
事情を説明し謝罪する浅見だが、本橋夫婦は嘉代の身を案じ反対を貫く。

実は、夏海の母・智子と丹那子は親友。
しかし、海女をしていた智子は素潜りの最中に事故で死亡していたのである。
同じような目に遭わせたくないと語る丹那子。

翌朝、当の野村が殺害されてしまう……。

容疑は野村と揉めていた夏海に向かう。
浅見は夏海の無実を証明するべく捜査に乗り出す。

野村は夏海以外にも袴田について調べていたらしい。
袴田の妻・直美と秘書・海藤に話を聞く浅見。
直美によれば「野村なんて男は知らない」らしい。
それどころか「袴田の前妻を包丁で脅しつけ、追い出し後妻に収まった」などと武勇伝紛いに口にする。

浅見は東京へ戻る。
母・雪江は袴田の著書について詳しく、2冊目の著作『四角い空は縞模様』について浅見に語る。
舞台は伊豆大島、25年前にあった袴田の逃亡時代を描いたものらしい。
これを聞いた浅見は、野村が毎朝新聞の記者時代に大島支局員だったことを思い出す。
2人の接点が伊豆大島にあったのだ。 

こうして、伊豆大島に飛んだ浅見。
25年前、野村は確かに袴田を取材していたが、特に親しかったワケではないらしい。
むしろ、別の事件を調べていたようだが……。

地元で営業するバーのママ・沢井真由美によれば、野村は真由美の妹の死について調べていたそうだ。
佐和子は25年前に袴田が起こした傷害事件の4日後に死亡していた。
佐和子の叔母の話によると、佐和子はダイビング中にレギュレーターが外れ溺死したらしい。
水産試験場の職員と婚約までしていたと言うが……。

調べたところ、この職員が本橋だと判明。

袴田啓二郎、野村恒夫……そして、本橋。
伊豆大島で意外な3人の接点が見つかったのだ。

本橋は佐和子の死にショックを受け、志摩半島に移り住んだのだそうだ。
丹那子から佐和子が遺書を残していた事実を聞き込む浅見。
表向き事故とされた佐和子の死だが、どうやら自殺のようだ。
丹那子は「本橋に責任があるという人も居たが、それは間違いだ」と主張し、何故か「今の家族が大事である」と浅見に告げるのだった。

翌日、丹那子は嘉代に「本橋と出会えたからこそ幸せになれた」と語る。

浅見は遺書の内容を確認するべく、沢井真由美を再訪する。
浅見の説得に応じた真由美は重い口を開く。
遺書の内容は壮絶なものであった。
結婚を控えた佐和子は袴田に暴行されていたのだ。
これに絶望し自殺してしまったらしい。
本橋にとって袴田は婚約者の仇だったのだ!!

浅見は本橋一家が事件に関わっていると考える。
世話になった本橋家を壊す結果になるかもしれない……浅見は悩む。

本橋に確認した浅見。
本橋は「家庭を守る為に2人を殺害した」と認める。
袴田に対しては、25年前の恨みから。
野村に対しては、袴田殺害についての口封じらしい。
本橋は浅見だからこそ、こうして真相を明かしたと告げ、嘉代を浅見に託す。
嘉代の願い「海女」を叶えて欲しいと言うのだ。

ところが、浅見はこれに疑惑を抱く。
袴田を殺すことが、本橋の語った家庭を守ることに繋がるのか?
まさか―――。

浅見の予想は的中。
直美が語っていた袴田の前妻こそ、本橋の妻・丹那子だったのだ。

本橋が何を守ろうとしていたのか理解した浅見は丹那子を訪ねる。

志摩半島に現れた袴田は丹那子を電話で呼び出した。
しかし、丹那子には本橋との家庭がある。
拒否したところ、袴田は恐ろしいことを口にする。
丹那子について小説に書くと言い出したのだ。
本橋にとって袴田は婚約者の仇、そんな奴に今また家庭を掻き乱される―――それがどれだけ本橋を苦しめるか!!
憤った丹那子は袴田殺害を決意する。

ところが、電話の内容を盗み聞きしていた本橋は先回りして袴田を殺してしまった。

しかし、今度は野村が真相を突き止めた。
浅見の海女特集に便乗した野村は嘉代を通じて本橋に気付いてしまったのだ。
こうして、野村は本橋を脅迫し始めた。

そこで今度は丹那子が野村を殺害したのである。

妻の敵を夫が、夫の敵を妻が討ったのだ。
2人は互いに外敵から家族を守ろうとしただけであった……。
丹那子もまた、嘉代に夢を叶えるよう言い置いて逮捕されてしまう。

1人残された嘉代は、両親の愛を見習うと浅見に告げると念願の海女になった―――エンド。

<感想>

原作は内田康夫先生『志摩半島殺人事件』(中央公論新社刊)。

これのドラマ版にして、フジテレビ版浅見光彦シリーズ45弾。
前作(44弾)は2012年4月28日に放送されているので、約3カ月ぶりの新作になりますね。
前回同様になかなかのハイペースです。
前作のネタバレ批評(レビュー)もありますね。
興味のある方は感想のあとにあるので、どうぞ!!

ちなみに『志摩半島殺人事件』は、沢村一樹さん版の浅見光彦でも2001年にドラマ化されていますね。

では、ドラマの感想を。

かなり切ない物語でした。

ただ、浅見は「本橋家を壊すかも……」と口にした割には特に悩むこともなくあっさりと壊しましたね。
幾ら正義があるとは言え、もう少し苦悩する素振りを見せても良かったのでは?

それと、嘉代が海女になったからといって終わりなのは如何か。
本橋夫妻にはこれから裁きが待っている筈なので、浅見は兄の紹介で優秀な弁護士でも口利きすべきでしょう。
今回の本橋については同情の余地が大いにあるのだから……。

「名探偵は人に嫌われる(好まれない真実を暴くので)」と言いますが、浅見の場合、誰にも恨み言を言われないのが違和感かなぁ……。
ただでさえ、お兄さんの立場があって周囲は遠慮がちなのに。

今回もクレームをつけたのは夏海ぐらいだった。
その点、夏海が最後に嘉代の為に浅見を責めないのには違和感あった。
もっとも、浅見にも非はないワケですが……。

気になったのはここらだけで、全体としてはなかなか良かったですね。
次回に繋がる作品だったと思います。

ちなみに「月曜ゴールデン版 浅見光彦」の主役を務められた沢村一樹さんが、2012年9月3日放送予定「第31弾 箸墓幻想」にて浅見役を引退されることが明らかになっています。
こちらも注目です。

沢村一樹さん演ずる最後の浅見光彦決定!!2012年9月3日放送予定「第31弾 箸墓幻想」とのこと!!

一方、浅見光彦シリーズ原作ですが、内田康夫先生が2012年に完結する旨を2011年に宣言されています。
2012年は既に半年が経過しましたが、今のところこれについては続報がありませんね。
こちらの動向も注目です。

内田康夫先生から浅見光彦シリーズ完結宣言が!!「最後の事件」は2012年に!!

【浅見光彦シリーズ(フジテレビ版)】
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ちなみTBS版浅見光彦はこちら。

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<キャスト>

中村俊介
黒川智花
渋谷飛鳥
田中美奈子
風間トオル
榎木孝明
野際陽子 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


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