2012年08月07日

月曜ゴールデン「船上パーサー・氷室夏子 豪華フェリー殺人事件 名古屋−仙台−苫小牧…血塗られた婚約パーティは密室連続殺人の始まり…セレブ客に渦巻く疑惑と嫉妬…(名古屋−仙台−苫小牧航路の船上で血塗られたドレスなど奇っ怪な事件から、密室連続殺人へと連鎖する!)」(8月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「船上パーサー・氷室夏子 豪華フェリー殺人事件 名古屋−仙台−苫小牧…血塗られた婚約パーティは密室連続殺人の始まり…セレブ客に渦巻く疑惑と嫉妬…(名古屋−仙台−苫小牧航路の船上で血塗られたドレスなど奇っ怪な事件から、密室連続殺人へと連鎖する!)」(8月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

氷室夏子(戸田恵子)は、郷田隆之(西岡徳馬)が船長を務める名古屋、仙台、苫小牧を結ぶ大型豪華フェリー「いしかり」に乗務するチーフパーサー。夏子たちアテンダントは名古屋港に停泊中、翌日に控えた洋上での祝賀イベント、世界に誇るアパレル商社レオンの会長・安部陽之介(宅麻伸)、社長・百合子(古手川祐子)夫妻の長男・太郎(長谷川朝晴)とレオン専属モデル・木島エリカ(宮下ともみ)の婚約パーティーの準備に追われていた。
ところが出航して間もなく、控え室に置かれていた純白のドレスが赤い血のようなもので染まっているのが見つかる!その場は裁断の魔術師と言われた百合子のとっさのアレンジで事なきを得たものの、船内には不穏な空気が漂い始める。
パーティー当日、陽之介は持病の心臓の病気を理由に突如引退発表を行う。しかも明日の親族会議で後継者が書かれた遺言書を披露するという。あまりにも唐突な出来事に、百合子をはじめ一同騒然となる。後継者の座をめぐってレオン関係者の錯綜する思惑をよそに、豪勢なパーティーはつつがなく進行していくかと思われたが…。
今度はステージ上で婚約を祝う薬玉が割れた途端、赤い滴が滴り落ち、白いケーキが赤く染まる!!会場の感嘆が悲鳴に変わるなか、胸を押さえ苦しそうに倒れこむ陽之介。駆け寄った夏子が胸ポケットのピルケースから取り出した錠剤を口に含ませ陽之介はかろうじて一命を取り留める。
船は夕刻いったん寄港した仙台を離れ、一路苫小牧を目指す。その夜、夏子は陽之介に部屋へ呼ばれ昼間のお礼を言われる。陽之介の無事な様子に安堵した夏子は自室へ戻り眠りつく。しかし、このまま無事を祈る夏子の願いむなしく、翌朝船のデッキでうつ伏せに倒れている陽之介が発見される!
(月曜ゴールデン公式HPより)


では、続きから……(一部、重複あり)。

陽之介は死体となって発見された。
どうやら他殺らしい。
しかも、エリカが姿を消してしまう。

謎のカメラ男や桑原なども不審な動きを示して……。

海上での捜査権は船長にある。
郷田と共に夏子は捜査に乗り出す。

関係者は百合子、太郎に専務の沢田、沢田の息子・茂、その恋人・金子ヒカリ、顧問弁護士の若林。
さらに、謎のカメラ男の正体は、安部家の次男坊・博であった。
博によれば、若林経由で陽之介に呼び出されたそうだが……。

苫小牧に寄稿した「いしかり」。
苫小牧東署の小林に捜査権が遷り、郷田たちはお役御免に。
後輩パーサーの山形などは、この数日間の出来事にお疲れ気味である。

一方、夏子はエリカが海上へ転落したのでは……と推理。
さらに、陽之介が若林と相談し遺したとされる遺書が見つからないことに疑問を抱く。

百合子と太郎が実の母子ではないことが判明。
百合子は陽之介の後妻、太郎は前妻の息子だったのだ。
しかも、博は陽之介と百合子夫妻の養子らしい。

陽之介の解剖結果が明かされた。
死因は心筋梗塞だったのだ。

しかも、茂が二重帳簿を行い差額を不正取得していたことも暴露される。
二重帳簿を突き止めたのはエリカ、陽之介も事前にこれを知っていたそうだ。
沢田は「茂に代わり既に会社に返金しており、終わったことだ」と主張するが……。

茂の恋人・ヒカリが何者かに殺害される。
相次ぐ悲劇に関係者たちは動揺するばかり。

ドレスと薬玉の工作がヒカリによるものと判明。
どうやら、茂も協力したそうだ。

矢先、エリカらしき人物の遺体が海上で発見される。

後継者問題に端を発していると考えた夏子は博を訪ねる。
博は映像制作会社を経営していた。

部屋に飾られた写真には、若い女性と幼い博の姿があった。
博は自分の出自について語り始める。
博の母は幼い頃に死亡しており、父も事故で亡くなったそうだ。
その後、陽之介と百合子夫妻に引き取られたらしい。
博は自分の居場所は安部家に無いと感じ、相続放棄するつもりだったと告げる。
その言葉に真実を感じる夏子。
そういえば、陽之介と百合子は太郎が居るのに何故、博を引き取ろうと考えたのだろうか……?

夏子は「追悼クルーズ」企画を百合子に持ち込む。
百合子はこれに応じる。
そこで社長室に飾られていた写真に興味を持つ夏子。
百合子によれば、24年前の自分の写真らしい。
どこかで見たような……記憶を探った夏子は、博と写った女性と同一人物であることに気付く。

33年前の百合子について調べるべく、陽之介たちを知る桑原を訪ねた夏子。
陽之介、百合子、博の父は同じ学校の生徒であった。
そして、もともと百合子と交際していたのは博の父親らしい。
それは熱烈な愛だったそうだ。
しかし、百合子は海外へ渡航し、2人の愛は終わりを告げたらしいが……。

愛する人の息子ゆえに博を引き取ったのだとしたら、百合子としては博に継がせたがっていたのではないか?
そもそも、何故、恋人と百合子は別れてしまったのか?
疑問を覚えた夏子は博の出自について調べ始める。

1週間後、追悼クルーズが行われた。
その席上、百合子は沢田専務を問い詰める。

25年前、博の父のデザインを奪った陽之介と沢田。
口封じすべく博の父を事故死に見せかけ殺害していたのだ。

あの晩、沢田は二重帳簿により窮地に陥った茂を救うべく、陽之介に詰め寄った。
そこで25年前の殺人について持ち出した。
これを百合子が聞いてしまったのだ。
初めて知る事実に百合子は強いショックを受ける。

24年前、百合子は博の父と大恋愛の末、博を生んだ。
だが、博は取り上げられてしまった。
そこで、傷心の為に海外へ渡航したていたのだ。

愛していた恋人の死が、陽之介によるものと知った百合子は陽之介に薬を与えず死に至らしめた。
ところが、そこをエリカに目撃され脅迫された。
エリカの日頃の横暴を見かねていたこともあり、揉み合う内にエリカは海上へ転落死した。

これを沢田が目撃していたのである。
沢田にとっては、陽之介もエリカも邪魔者であった。
とりあえず黙認することに。

ところが、今度はヒカリが百合子を脅迫し始めた。
ヒカリは百合子の犯行に気付いたのだ。
そこで、百合子がヒカリをも抹殺したのである。

百合子は陽之介を殺害する気は無かったらしい。
愛する人の死の原因を聞き、呆然としている内に心筋梗塞を起こしてしまったのだそうだ。

陽之介の遺書が発見された。
遺書は博が居た児童養護施設に預けられていたのだ。
遺書の内容は、経営権と株式は百合子と太郎、私有財産すべてを博に相続させるとされていた。
陽之介は博が百合子の息子だと知った上で、育てていたのだ。

百合子と博は改めて親子の名乗りを上げる。

そして、陽之介からのビデオメッセージが公開された。
博が映像制作会社を起業した時に、陽之介と共にこっそり撮影したものらしい。
そこには、陽之介から百合子への愛の言葉が録画されていた。
博と陽之介の間柄も決して悪くはなく、むしろ良好であったのだ。

ただ見守るだけの愛もある……陽之介の言葉に涙ぐむ百合子―――エンド。

<感想>

シリーズ第1弾。
原作なし、オリジナル作品です。

早速、感想をば。

船内での殺人とのことで「クローズドサークル」をイメージしていたのですが、特にそんなことはなく別にフェリーでなくともよい事件でした。
なんでフェリーにしたんだろう……。
イベント会社社長が主人公でも良かっただろうなぁ……。
むしろ、その方が映像制作会社の博と関わり易かったような。

エリカとヒカリがなかなか野心家揃いだったのは驚き。
あの調子だと、太郎や茂世代に変わった途端、2人にいいようにされていただろうなぁ……。

そして、なんだか太郎が切ない……。
後妻には愛されず、実父にも本当に愛されていたのか疑問。
ラストの映像を見たところ、陽之介の愛情は主に百合子に向かっていたみたいだし。
当然、百合子が愛した博にも愛情があったような描写だし。
博に比べ、太郎があんなだったのは愛情が薄かったからかもしれないなぁ……。

さて、ドラマ全体としては。
う〜〜〜ん、悪くはないけど、特に面白くも無かったかなぁ……。
途中で、説明が分かりにくい部分があったのも難か。
なので、普通くらいかな。
続編あってもいいけど、是非視たいほどではなかったかな。

<キャスト>

氷室夏子(ひむろなつこ)[「いしかり」のチーフパーサー]:戸田恵子
安部百合子(あべゆりこ)[レオンの社長]:古手川祐子
安部太郎(あべたろう)[安部家の長男]:長谷川朝晴
若林和敏(わかばやしかずとし)[レオンの顧問弁護士]:深水三章
氷室浩太(ひむろこうた)[苫小牧海上保安部保安官・夏子の夫]:春風亭昇太
安部陽之介(あべようのすけ)[百合子の夫・レオンの会長]:宅麻伸
郷田隆之(ごうだたかゆき)[「いしかり」の船長]:西岡徳馬 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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