2012年07月28日

2012年7月26日の「空が灰色だから」ネタバレ批評(レビュー)

待望の2巻も発売された阿部共実先生「空が灰色だから」(秋田書店)。
ネット上で話題となっており、1巻は今も順調に版を重ねているとの情報も流れています。
2012年7月18日には「asahi.com」さんにて「シュールで不思議な短編集」として紹介もされました。
実際、読んでみると不思議な魅力を持つ本作。
面白いものを読んだら語らずにはいられない管理人にとって、十分に語るべき対象となる作品であります。

というわけで、2012年7月26日に掲載された作品のあらすじをまとめておきます。

これを読んで興味を持たれた方は、是非「週刊少年チャンピオン」本誌連載とコミックスにもチャレンジして貰えればオススメした甲斐があるかもしれません。
直に本作を目にして貰えればその不思議な魅力をご理解頂けるかと思います。

では、本作の魅力を出来る限りお伝えするべくネタバレ批評(レビュー)です。

◆2012年7月26日「週刊少年チャンピオン」掲載

女子高生が3人、連れ立って歩いている。
背の高いおっとりとした牛島。
小柄だが勝気そうな乙香、
ボーイッシュなアスカである。

乙香はアスカに苦言を呈する。
その言葉はどこまでも辛辣、かつ止まることなく、アスカの心を抉る。
アスカ曰く、乙香のマシンガントークである。

アスカは牛島に救いを求めるが……。
牛島も乙香の言葉を正論であると認める。

追い込まれたアスカにさらに乙香のマシンガントークが襲い掛かる。
恋人である釜瀬まで引き合いに出されたアスカは白旗を掲げることに。
勝敗が決したことで、話題はカラオケへ。
そのまま、カラオケに向かうが……。

途中、1人となった乙香は、アスカも牛島も居ないと分かると急に肩を落とす。

(あああああああああああ……言い過ぎたかもしれない)
(いや、絶対に言い過ぎだって!!)
(あの発言は嫌われるよ)
(良く考えればあれも攻撃的過ぎた)
(だから、駄目なんだよ私)
(いつもいつもこう)
(もともと私なんて、話さないと意味がない娘なんだ)
(でも、話すと相手を傷付けちゃう)
(どうしたらいいのかな……)
(いや、どうしようもないのか)
(釜瀬にも逃げられたし……)
(本当だったら釜瀬と付き合っていたのも私だったのに……)
(このまま一生結婚出来ないのかなぁ……)
(子供も出来ないまま、死ぬのかぁ……)
(お母さん、ごめんなさい)
(お母さんと言えば、この間、暴言をぶつけてしまった……)
(ああああああああああああああああああああ、なんてことを!!)
(あああああああああああああああああああああああああああああ)
(あああああああああああああああああああああああああああああ)

暫く後、カラオケを終えたアスカたち。
乙香はと言えばスッキリした顔で立っている。
「カラオケはいいねぇ、歌ってる間は何も考えないで済むし。」
そして、また乙香のマシンガントークがアスカに襲い掛かる。
こうして、同じことが繰り返されるのであった―――エンド。

<感想>

2012年7月26日掲載のものです。

ありますね、こういうこと。
自分の発言を後になって振り返るっていうこと。

かくいう管理人も実はこのタイプ。
流石に乙香ほどではありませんが「あれはまずかったかなぁ」と思うと1人反省会が行われます。
酷い時は悩んじゃって何も手につかないほど。
割と引き摺ったりする人には多いかも。

そんな覚えはないという方も、お酒を呑んだ翌日に前日の言動を「やべぇ」と振り返ることはありませんか?
あの感覚です。

もっとも、乙香の場合は脅迫観念レベルにまで達しています。
情緒不安定ですね、完全に。
いつか、乙香の心に平穏が訪れる日は来るのでしょうか。

そんな「空が灰色だから」は「週刊少年チャンピオン」に連載中の漫画。
読むと心がざわついて何処となく落ち着かなくなる作風。

この間から何となく感じていたのですが、本作は過去に「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた倉島圭先生「24のひとみ」にテイストが似ていますね。

従来の枠に囚われない世界観は両者の特徴と言えるでしょう。
その味は、古典部シリーズ『氷菓』のアニメ化で話題の米澤穂信先生の著作『儚い羊たちの祝宴』に通じるモノがありそうです。

『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ批評(レビュー)

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