2012年08月25日

『ブルーマーダー 最終回(第9回)』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)

『ブルーマーダー 最終回(第9回)』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

空き部屋で発見された撲殺死体。池袋署捜査係、姫川玲子、動く!
札って燃やすと臭いっていうよね。死体を焼いたのと同じ……。
(光文社公式HPより)


<感想>

ドラマ版『ストロベリーナイト』も好評のうちに最終回を迎え、映画公開も予定される姫川玲子シリーズ。

【速報】映画版『ストロベリーナイト』原作は『インビジブルレイン』と判明!!

そのシリーズ最新作『ブルーマーダー』が『小説宝石』誌上で連載中。
2012年9月号にて、遂に最終回を迎えました。
これまでのあらすじや感想については、過去記事のネタバレ書評(レビュー)をどうぞ。

最終話を読んで分かったのですが、『ブルーマーダー』は玲子と菊田の決別(けじめ)の物語だったんですね。
今話にて玲子と菊田は精神的な決別を迎えます。
菊田ファンは動揺するだろうなぁ……。

一方で、木野(マサ)、岩渕(トキオ)、茅場(おやっさん)の物語も終焉。
木野は既に前回時点で逮捕、残る岩渕と茅場も今回にて逮捕されることに。

木野を密告した人物の正体も明らかに。
奇しくも第7回ネタバレ書評(レビュー)の感想で書いたことが当たっていたことが判明。
しかし、動機が「あれ」とは思わなかった。

さらに、ちゃっかり活躍している勝俣。
今回も登場し、『ストロベリーナイト』同様に玲子を評して行きました。

やはり、本作『ブルーマーダー』は『ストロベリーナイト』の伏線を丁寧に拾っていましたね。
シリーズ中、もっとも『ストロベリーナイト』に近い作品の印象。

興味のある方はネタバレあらすじをどうぞ!!
ただし、内容は管理人なりにかなり改変しております。
正確なところをお知りになりたい方は本記事下部のアマゾンさんリンクよりどうぞ!!

<ネタバレあらすじ>

・前回(第8回)のあらすじはこちら。
『ブルーマーダー 第8回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

木野が逮捕され取り調べを受けていた同じ頃、菊田は逃亡中の岩渕を遂に発見していた。
岩渕は茅場(おやっさんの本名)と共にその事務所で生活していたのだ。
だが、菊田は知らない。
岩渕がブルーマーダーこと木野の手解きを受けたことで、彼に比する野獣となっていることに。

菊田は同僚の長瀬と共に茅場の事務所へ突入。
だが、岩渕に捕まってしまう。
岩渕は菊田と長瀬が所持していた拳銃を奪うと、そのまま籠城を開始する。
手負いの獣が牙を剥いたのだ。

この報は姫川玲子のもとにも届いた。
玲子は岩渕と茅場の写真から、彼らが木野の仲間であると気付いた。
このままでは菊田が殺されてしまう……佐田や大塚のように。

親しい者がいなくなってしまう。
そんな辛さはもう御免だ!!
覚悟を決めた玲子は現場へ向かう。

現場は凄惨としていた。
追い詰められた岩渕は銃を乱射し、捜査陣に応戦していたのだ。
玲子は岩渕の銃があと1発で弾切れになり、2丁目に切り換えるに違いないと判断しその隙を突く作戦を立てる。

同僚から拳銃を借りると、背中にテープで貼り付け隠した。
その上で、銃を所持していないことをアピールしつつ、単独で岩渕の懐に飛び込んだのだ。

岩渕は玲子の姿に油断し、彼女へ屋内へと通す。
菊田に銃を突き付けていた岩渕だが、玲子へと銃口の向きを変えた瞬間。
玲子も隠し持っていた銃を抜き、相手に向ける。

呆気にとられた様子の岩渕だが、動揺は少なかった。
「お前に撃てる筈がない」と開き直るや菊田に銃を向け直したのだ。

菊田の命の危機に、慌てた玲子。
岩渕が木野と同じく虐げられ続け、罪まで着せられ投獄されていたことを思い出し、彼の復讐心を折ることに。
岩渕の復讐心が正当なものであることを認めつつ、自身もまた岩渕と同じように過去に謂れの無い乱暴を受け傷付いた被害者であると語る。
さらに、そんな自分だが警察組織に入ったことで立ち直ることが出来たこと。
それもひとえに仲間が出来たからであること。
そんな大切な仲間の1人である菊田を自分から奪わないで欲しいと訴えたのだ。

この説得に岩渕は戸惑う。
その隙を突き、菊田と長瀬が反撃。
岩渕を取り押さえる。

茅場は抵抗する素振りも見せず投降。
「岩渕は悪くない。誰も殺していない。これまでの殺しはすべてマサの犯行だ」と岩渕を庇う。
これを聞いた玲子は岩渕にも仲間が居たと彼を諭す。

一方、下井の見舞いに平間が訪ねて来ていた。
下井は「木野を売ったのはお前だな」と平間に詰め寄るが、彼は否定。
木野の情報を他部署にバラし、恩を売っていたのは事実だが、木野を密告するメリットが無いと語る。
そして、木野を密告した大物の名を明かすのであった。
それは当時の平間の上司であり、現在の玲子の上司でもある管理官・安東であった。

平間と共に安東のもとへ向かった下井。
安東はあっさりと木野を密告したことを認める。
組織刷新の流れの中、旧態依然の組織体制をリセットする必要があったと語り出す安東。
Sがある限り、旧態からは抜け出せないと判断し、排除したのだと明かす。

「それならば、撤収させるだけで良かった筈では!!」
安東の冷たい物言いに喰ってかかる下井。
だが、安東は「本当に関係が解消されるには根から排除する必要があった」とにべもない。

暫し睨み合う2人。
そこへ勝俣が木野を連れ現れる。
木野はすべてを聞いていた。
どうやら、下井が図ったようだ。
「死んで化けてでも復讐を果たす」と叫ぶ木野。
「そんな謂れは無いが受けて立つ」と揺らがない安東。
安東は毅然としたままその場を去り、木野は下井に謝罪する。

木野は死刑になるのは間違いない。
だが、その前に病死することになるだろう。
下井は「木野は誰にも出来ないことを1人でやろうとしていた」と彼の行為を陰ながら認めるのだった。

木野が護送されることになった。
その表情を見た玲子は「逮捕時に比べて穏やかになった」と評する。
これを聞いた勝俣は「相変わらずお前はあっちの人間だ」と玲子を評するのだった。

数日後、入院した菊田のもとを玲子が見舞いに訪れていた。
妻・梓と共に玲子を迎える菊田。
玲子は改めて、菊田が遠い存在になったと実感。
だが、牧田の件での自身の裏切りが原因であると自嘲し、彼の結婚を祝福する。
「もしも、もう1度姫川班を作ったら呼んでもいい?」
「ええ、もちろん。その際は一番に駆け付けます」
玲子の問いに菊田は一も二もなく応じるのだった。

その帰路、井岡から電話が玲子に入る。
なんでも、物凄いネタを持っているらしい。
そのネタとは「菊田の結婚」であった。
「知ってるわよ、今、会って来た」玲子の言葉に「え?」と凍りついた井岡。
相変わらずの井岡に苦笑いする玲子。

次いで國奥からも電話が入る。
これまた、物凄いネタについて。
その内容は「菊田の結婚」であった。
「だから、知ってるって!!」
思わず叫ぶ玲子―――『ブルーマーダー』エンド。

◆『ブルーマーダー』関連過去記事
『ブルーマーダー 第3回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー 第4回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー 第5回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー 第6回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー 第7回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

『ブルーマーダー 第8回』(誉田哲也著、光文社刊『小説宝石』連載中)ネタバレ書評(レビュー)

◆「誉田哲也」先生関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
「感染遊戯」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『アンダーカヴァー(「宝石 ザ ミステリー」掲載)』(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『女の敵』(誉田哲也著、宝島社刊『誉田哲也 All Works』収録)ネタバレ書評(レビュー)

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【ジウシリーズ】
『ジウ 1〜3』(誉田哲也著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『ヒトリシズカ』(誉田哲也著、双葉社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『三十九番』(誉田哲也著、双葉社刊『痛み』収録)ネタバレ書評(レビュー)

【ドラマ版】
土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第1話「シンメトリー」(1月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第2話「右では殴らない(前編)」(1月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第3話「右では殴らない(後編)」(1月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第4話「過ぎた正義(前編)」(1月31日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第5話「選ばれた殺意の径〜過ぎた正義(後編)」(2月7日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第6話「感染遊戯」(2月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第7話「悪しき実(前編)」(2月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第8話「悪しき実〜嗚咽(後編)」(2月28日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第9話「ソウルケイジ(前編)」(3月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」第10話「檻に閉じ込められた親子〜ソウルケイジ(中編)」(3月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」最終話(最終回、第11話)「こんなにも人を愛した殺人者がいただろうか〜ソウルケイジ(後編)」(3月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 00:00| Comment(2) | TrackBack(0) | 書評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
どうもはじめまして。
このサイトはとても参考になり、いつもサイトを拝見させていただいております。
スイマセン、『ブルーマーダー』の第1回,第2回の記事はないのでしょうか?
Posted by 匿名希望男性 at 2012年09月10日 19:01
Re:匿名希望男性さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

お役に立てているようで嬉しいです(^O^)/!!

もし間違っていたらゴメンナサイなのですが、お名前も同じようですし「匿名希望男性」さんは『ブルーマーダー』第6回ネタバレ批評(レビュー)のコメント欄にて同じご質問を頂いた方でしょうか。

一応、お尋ねの件についてはそちらでお返事させて頂いた通りとなっています。
具体的にはこの後の引用にある通りです。

ちなみに、引用中にある「まとめ記事」については、2012年9月6日12時にアップさせて頂いております。

PCでご覧頂いている場合、ブログ左上隅のカレンダーから2012年9月6日を選択して下さい。
上から2番目の記事です。

携帯の場合は「カテゴリ」から「書評(レビュー)」をご選択頂き、2012年9月6日をご覧ください。

軽いあらすじ程度になりますが、お役に立てば幸いです(^O^)/!!

ここから引用〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

『ブルーマーダー』の1回と2回については記事はありません。
お恥ずかしいのですが、実を言うとその2回とも未読です。

連載を読み始めたのが第3回からとなっておりまして、それ以前のストーリーについては『ブルーマーダー』連載本誌に記載された「あらすじ」より確認させて頂いております。

ですので、1回と2回については「あらすじ」以上のことは分からない状態です。
3回目以降はきちんと連載にも目を通しているので確実なのですが……。

お役に立てるかどうかは分かりませんが、連載を追っていたレビュー記事については、後ほどまとめ記事をアップする予定となっています。
本作『ブルーマーダー』のレビューにつきましても同様です。

そこで少しですが1回と2回に該当する箇所についてあらすじとして触れると思いますので、ご覧頂ければお役に立つかもしれません。

まとめについてのアップは2週間以内を予定していますが、具体的な日付は未定です。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ここまで。
Posted by 俺 at 2012年09月11日 00:06
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