2012年08月01日

「超再現!ミステリー」第11回「夏休みSP…イケメン&女子高生が事件解決裏切る女友達の本音…裸で死んだ美女に嫉妬(樋口有介著の青春ミステリー“風少女” ある女性が風呂場ででき死した!!そこには同級生同士の絡み合った人間関係が)」(7月31日放送)ネタバレ批評(レビュー)

「超再現!ミステリー」第11回「夏休みSP…イケメン&女子高生が事件解決裏切る女友達の本音…裸で死んだ美女に嫉妬(樋口有介著の青春ミステリー“風少女” ある女性が風呂場ででき死した!!そこには同級生同士の絡み合った人間関係が)」(7月31日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

前橋市を舞台に、若者たちの軌跡を描いた樋口有介の青春ミステリー「風少女」の謎解きに挑戦する。父危篤の報を受けて帰郷した青年・亮は中学時代に好意を寄せていた麗子の妹・千里と偶然出会い、麗子が死んだことを初めて知る。事故死という警察の見解に納得のいかない亮は千里と共に独自に調査を始め、中学時代の同級生らを訪ねて独自の調査を始める。ゲストは東貴博、加藤ローサ、神木隆之介、スーパーガールズ・田中美麗。司会は徳井義実、綾部祐二、紗栄子。
(@nifty tv番組表より)


7月31日放送にて再現されたのは『風少女』でした。
過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。

『風少女』(樋口有介著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【風少女(樋口有介著)】

◆問題編(前半)スタート

1人の女性が死んだ。
死亡したのは川村麗子、浴槽での溺死である。

麗子の妹・千里は姉の死を悲しむ。
姉の遺品を整理していた千里は、斎木亮から麗子へあてたらラブレターを発見する。

当の斎木亮は故郷の群馬へ帰って来ていた。
父が病死し、その葬儀の為である。
亮の姉・斎木悦子、妹・斎木桜子と父の死を悲しむ亮。

その翌日、亀橋和也から麗子の死を聞いた亮は中学時代を思い出す。
麗子は亮の初恋の相手であった。

麗子の死について調べた亮は、体内から睡眠薬が検出された事故死であったことを知る。
だが、他に気になる情報は無い。
そこへ、千里が訪ねて来た。

千里から麗子について聞く亮。
麗子は会計事務所に勤務していたが、その日に限って仕事を無断欠勤した。
不審に思った麗子の母が部屋を訪ねたところ、死体を発見したらしい。

千里は麗子の死が事故であるとどうしても信じられない。
麗子はビタミン剤すら飲まない。
しかも、裸で死ぬなど麗子らしくない。
どれこれもが麗子らしくない―――千里の主張に亮もまた同意するのであった。

亮は麗子に恋人が居たか気に掛ける。
特に居なかったと思うと答える千里。
友達も桑原や野代など同性しかいなかったようだ。

調査を始めた亮。
亀橋和也によれば、麗子は浴槽に頭を打ち付け、意識を失い溺死したらしい。

亮の父の通夜に、竹内常司が現れた。
竹内によれば、麗子と交際していたらしい。
自分の所為で麗子が死んだと主張する竹内。

竹内は「麗子が自分と別れ、氏家と交際しようとしたのが原因だ」と語る。
竹内によれば、医者を目指していた氏家と麗子は密かに交際していたそうだ。
だが、麗子は竹内と交際し、氏家は桑原智世と同棲していた。
竹内は「自分が別れを認めなかった為に玲子が死んだ」と繰り返す。

警察に勤める叔父・片桐を訪ねた亮は、捜査記録を見せて欲しいと頼む。
「亮さんの初恋の相手なんです」千里の口添えもあり、認められることに。

麗子の死体には頭部右前方に打撲傷があった。
睡眠薬は、麗子のかかりつけ医から処方されたものらしい。

そこから導き出された結論はこうである。
仕事から帰った麗子はシャワーを浴び、浴槽に入ろうとした。
ところが、眩暈に襲われバランスを崩し、そのまま頭を打ち付け気絶し溺死した。

脱いだ服も畳まれていた。
争った形跡もない。
窓に鍵はかかっていなかったが2階なので考えにくい。
すべてが事故死を示していると主張する片桐。

脱いだ服が畳まれていたことを気に掛ける亮。
しかも、ベランダからならば2階といえども脱出可能であった。

と、麗子宛に届いた竹内の手紙を発見。
そこには「氏家は麗子に相応しくない。あいつは桑原智世だけではなく、野代にも手を出している軽薄な人間だ。僕とは別れさせない」と書かれていた。
竹内の手紙は麗子が死んだ2日後の消印であったが……。

スナック「青猫」へ足を運んだ亮。
氏家は医者になることに失敗し、スナックのマスターになっていた。
氏家だけではなく、野代と竹内も其処には居た。
亮は「麗子殺害は他殺である」と其処に居たメンバーに揺さぶりをかける。

それを聞くや、顔色を変え逃げるように立ち去る竹内。
「竹内は精神的にまいってる……」野代は呟く。

氏家の同棲相手である看護師の桑原智世を訪ねる亮。
智世は「麗子は竹内と交際していた」と証言。
さらに、氏家との同棲は解消していると語る智世。
氏家の為に一時的に身を退いたとのことだが……。
亮は折鶴を智世に貰う。

千里のセッティングで、麗子のかかりつけ医に話を聞くことになった。
千里は亮にあからさまな好意を示す。

かかりつけ医の大森によれば、麗子は「知り合いの勧めによって睡眠薬が欲しい」と語っていたそうだ。
だが、処方された薬は一錠しか使用されていなかったようである。

その夜、片桐から連絡が入る。
竹内が死亡したのだ!!

◆スタジオ

Q:なぜ、竹内は死んだのか?
A:竹内は口封じで殺害されたとの説が浮上するが……。

◆問題編(後半)スタート

叔父・片桐から捜査一課の近藤を紹介された亮。
竹内は橋から飛び降りしており、遺書に亮の名前も出ていたらしい。
しかも、遺書では「竹内が麗子を殺した」とされていた。

しかし、近藤と片桐は遺書の内容を明かさず内々に処理することを決める。

この決定に納得いかない亮。
矢先、千里が「麗子は誰とも交際していなかった」との情報を仕入れて来る。
麗子は亮のことが好きだったようだ。

亀橋から麗子について詳しい情報を得ようとする亮。
亀橋は「麗子が嫉妬の的だった」ことを明かす。
「風呂で裸だった」、「睡眠薬を飲んでいた」、「頭を打っていた」など麗子を貶めるような情報を聞いたらしい。

亮は「麗子が頭を打っていたことは公開されていない」ことに気付く。
「あいつから聞いた」と語る亀橋。

片桐に「麗子殺害犯は竹内以外に別に居る」と伝える亮。

亮は「麗子殺害犯」に真相を確かめるべく足を運ぶ。
訪ねた相手は桑原智世であった。

麗子は医者から貰った薬を1錠も飲んでいなかった。
使用されたと思われた1錠は、警察が成分分析の為に使用したモノだったのである。

では、麗子が服用した睡眠薬は何処から来たものか?
犯人が持ち込んだモノとしか考えられない。
そして、犯人は麗子の処方された睡眠薬を知っていた人物である。

竹内に処方された睡眠薬は一般的な睡眠薬ではなかった。
つまり、竹内では麗子に同じ成分の睡眠薬を服用させることが出来ない。

麗子は誰かに勧められ睡眠薬を手に入れていた。
それは友人である智世しか考えられないのだ。

妄想だと否定する智世。
だが、智世は「犯人以外知らない筈の麗子の頭の傷」について亀橋に教えていたのだ。
これが決め手となり、麗子は犯行を認める。

麗子殺害当日、智世は麗子を訪ね隙を見て睡眠薬を盛ると彼女を昏睡させた。
その後、浴槽で溺死させると、室内を片付け、脱出したのだ。

◆スタジオ(2回目)

Q:なぜ、桑原は麗子を殺したのか?

「智世は亮が好きだったのでは」説が浮上。

一方、専門家の意見。
・嫉妬心では?
・挫折を抱えた心の屈折があるに違いない。

スタジオでは以上を踏まえ、氏家と智世が同棲解消したことに注目。
中学時代、智世は亮が好きだったが、麗子にとられ挫折。
ところが、氏家も同じように麗子にとられた。
その為に殺害したとの推理でファイナルアンサー!!

ここで、恒例の4択クイズ。
正解者には番組より原作者のサイン本がプレゼントとのこと。

1.彼氏を奪われた嫉妬。
2.彼氏が相手にされなかった。
3.才色兼備な麗子への妬み。
4.その他。

◆解答編

「許せなかったの……彼を馬鹿にされることが」
麗子は氏家のアプローチを袖にした。
自分がこんなにも支えていた氏家を麗子はあっさりと振ったのだ。
許せなかった……これこそが動機だったのだ。

「氏家が庇ってくれるといいな」
そう告げると折鶴を智世に返却する亮。
そのまま、その場を去る。

翌日、亮は東京へと戻った。
見送りに現れる千里。
そんな千里に麗子の影を見る亮―――エンド。

<感想>

「超再現!ミステリー」その内容は『風少女』でした。

『風少女』(樋口有介著、東京創元社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『風少女』は第6回で『ともだち』が再現された樋口有介先生の作品。
樋口先生の長編第2作目であり、直木賞候補にまで上げられた名作の1つ。

「超再現!ミステリー」第6回「“話題作…ともだち”空手チョップでド派手女子高生を襲う不思議犯人…出生に超秘密が(“ともだち”謎の犯人空手チョップでド派手女子高生を襲う…少女出生の秘密に犯人の影)」(5月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

『ともだち』(樋口有介著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

では、感想。

ラスト周辺まで大筋こそ改変していなかったものの、構成や一部の設定が変更されていましたね。
ラブレターを見つけるオープニング部分は原作だと割と最後の方のエピソードだった筈。

スタジオでの出題が「フーダニット」から「ハウダニット」「ホワイダニット」にまで幅が広がったのは良かったですね。
ただ、何も『風少女』で「ホワイダニット」を出題しなくてもとは思う。
原作から考えれば、どちらかといえば「フーダニット」だったのでは?
そもそも『風少女』は心情を描いた作品であって、意外性を追求した作品ではないからクイズ形式の番組と相性が悪いような気も……。

それと、「フーダニット」にするには、智世を犯人と断定するロジックが原作に比べて弱体化していましたね。
原作だとあれに「医療関係者だから睡眠薬が入手しやすい」が加えられており、それが最も大きな理由だった筈。

さらに、原作だと「別に智世は氏家を愛していたワケではなかった」気が。
確かに「愛している」とは言っていたが、どちらかといえば「智世自身の為に愛している」のであり、「自分のプライド=交際相手の氏家」だったからこそ、「それを否定した麗子が許せない」との展開だったと思う。
なので、ブランドで身を固めるような感じの「割と打算的な愛」。
再現版のように「献身的な愛」ではなかった筈なんだけどなぁ。

ラスト辺りも原作と変更されてましたね。
智世関連を含んで、興味のある方は原作のネタバレ書評(レビュー)をご覧頂くとして。
特に顕著だったのは、千里と恋愛関係に発展させなかったこと。
確かに「あっさり姉が亡くなったので妹」を選ぶのには抵抗があるから、これはこれで心情的にはアリなんだけど、原作に準拠するならば其処まで再現して欲しかった。
最近では、再現と謳いつつもオリジナル要素が多いような気も……。

などなど、幾つか不満点がありますが、設問などで「フーダニット」以外を取り入れ始めたのは画期的だと思います。
断然、コレは支持したい。
あとは、作品に合わせた適切な設問を出すこと。
これで、スタジオパートに不満は無くなる筈。

再現パートについても、各回ごとにいろいろ不満はあれど、確実にその数は減っている気がします。
つまり、かなり改善されて来ているので頑張って欲しい!!

で、次回の超再現なのですが、1週間の休みが入って8月14日放送予定。
超再現の対象となる作品は、森川楓子先生『林檎と蛇のゲーム』(宝島社刊)。
あらすじはこちら。

<あらすじ>

謎の1億円と殺人事件をめぐるひと夏の大冒険!

事故で母を亡くし、父と二人暮らしの珠恵。ある日海外出張が決まった父が、娘の面倒をみてもらおうと、昔の同級生で水野という女性を連れてきた。しかし水野を「父親の恋人かもしれない」と疑った珠恵は、水野とうまく打ち解けることができない。ところが愛猫の失踪事件が発端で、珠恵は殺人事件に巻き込まれてしまう。さらに父の寝室から一億円を発見。その隠し金を抱え、水野と逃亡しなければならない事態になって……。読売新聞が運営しているポータルサイト「yorimo」の連載でも人気を博した『このミステリーがすごい!』大賞発のガールズ・ミステリーを文庫化!
(宝島社公式HPより)


管理人未読の作品です。
なかなかミステリアスな作品のようですね、注目です!!

◆関連過去記事
あのミステリ小説も実写化されるかも!?2012年4月より「超再現!ミステリー」放送開始!!

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超再現された樋口有介先生「風少女 (創元推理文庫)」です!!
風少女 (創元推理文庫)





次回、超再現予定「林檎と蛇のゲーム (宝島社文庫)」です!!
林檎と蛇のゲーム (宝島社文庫)





「超再現」といえばこちらも。
「超リアルCG再現 恐竜 (双葉社スーパームック)」です!!
超リアルCG再現 恐竜 (双葉社スーパームック)





「連合艦隊―超精密3D CG再現 (双葉社スーパームック)」です!!
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