2012年08月01日

「香港九龍財宝殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

新シリーズ第4回!!容疑者が絞られています!!

【「香港九龍財宝殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

佐木(弟):2代目記録係。流石に犯人はないだろうが被害者になる恐れはある。
瀧川龍太:ファッションショー「ガーリーモード」の責任者。
佐久間猛:「ガーリーモード」の関係者。
楊蘭(ヤン・ラン):美雪のソックリさん、腹部に「龍の瞳」に関する刺青を入れている。
新力(シン・リー):金田一たちが香港で出会った人物。第二の被害者。
陳永福(チャン・ヨングー):香港のプロモーター。第一の被害者。蝶が苦手。
柳愛碧(リュウ・アイビー):香港のデザイナー。
李白龍(リー・パイロン):台湾の刑事、毒龍を知っている。
金龍東(キム・ロンドン):ガーリーモード関係者が宿泊するホテルの従業員。

明智警視:4話にて登場、剣持と共に日本から情報を提供した。
剣持警部:4話にて登場、明智と共に日本から情報を提供した。

王龍(ワン・ロン):王皇帝と呼ばれた男。謎の3人に殺害された人物。
メイジン:ワンの妻。ワンとの間に3人の子供を設けた。
ワンの子供:男の3人兄弟、ロンドンはその1人。
謎の3人:王皇帝殺害に関与した3人組。シン、チャン、リュウと思われる。

<4話あらすじ>

チャンに続きシンが殺害された。
そして、未だに美雪の消息は掴めない。
金田一は、この危機に日本の剣持と明智に相談する。

チャン殺害についてだが、それぞれの座席は固定されておらず、何処に誰が座るかはランダムだったらしい。
そんな中、チャンを狙って毒を呑ませるのは困難である。
今のところ、チャン殺害はシンの犯行と目されているが……。
だが、当のシンでさえもチャンが席を交代しなければ、自身が危険に曝された筈だ……。

剣持からは瀧川の情報が。
実は瀧川は九龍出身だったらしい。
さらにリーも九龍出身だと分かる。

ヤンが金田一に助けを求めて来た。
リュウに外出に誘われたが、怖いのでついて来て欲しいと言うのだ。
金田一はヤンを守る為に佐木と共に2人の外出に同行する。
連れ回された末に、辿り着いたのは丘の上。
そこから100万ドルと称される香港の夜景を眺めることに。

リュウはドラゴン・アイについて語り始める。
当時、九龍を治めていたのはワン・ロン。
ワン・ロンは九龍の主、王皇帝と呼ばれた指導者だったらしい。
彼が指導者となれたのにはある理由があった。
それがドラゴン・アイ。
九龍に据えられた龍の像の瞳に埋められていた2つの宝石、それを手に入れた者が王となれるのだ。
リュウもそれを欲していたらしいが……。
さらに、ワンは妻・メイジンとの間に3人の子供が居たそうだ。

リュウの想い出話が終わり、さて帰ろうかと仕度を始めた面々。
そこでリュウがヤンに声をかける。
「ヤンさん」
「はい?」
あっと表情を変えるヤン。
ヤンはリュウの手前、美雪を演じていたからである。
リュウはそのまま何も気づかないふりを続けるが……。

キムのアパートに戻った金田一と佐木。
金田一はキムもまた九龍出身ではないかと疑問をぶつける。
瀧川やリーと同様に、キムも名前に龍が含まれていたからである。
キムはこれを認め、自身の出自について明かす。
実は、キムこそはワン・ロンの息子の1人であった。
キムによれば、彼は3人兄弟の末っ子で、ワンが死んだことで離ればなれになった2人の兄を捜すべく香港に来ているらしい。

キムがシンのアパートの真下に住んでいたことにも意味があった。
ワン・ロンは、シンと誰だか分からない他の2人に殺害されていた。
唯一、キムが顔を見ていたシンを監視することで、離散した兄たちの手掛かりが見つかればと考えたらしい。

同じ頃、ホテルの自室に戻ったヤンは何者かの襲撃を受けるのだった―――5話に続く。

<感想&推理>

新シリーズ「香港九龍財宝殺人事件」第4話です。
王皇帝ことワン・ロンについて新情報が明かされました。
さらに、ヤンが襲撃を!!
前回の予想通りの推移となりそうです。

では、これらを踏まえた上で推理していきましょう。

【4話の推理ポイント】

まず、チャン殺害のトリックについて。
こちらは2話のネタバレ批評(レビュー)を参照。
大筋はアレで間違いなさそう。
追加するとすれば、座席についてもある程度コントロールが出来そうだったことか。
真犯人にとっては、標的(チャン、シン、リュウ)の3人のうち、誰が毒を引き当てても良かった筈。
さらに、テーブル上の皿の柄は「花」と「蝶」の2種類。
チャンは「蝶」を嫌うので、「花」に毒を入れておけば確率は上がる。
しかも、美雪誘拐にシンを利用したようにチャンをシンに誘導させればもっと確実。
話の流れから、チャンを狙った犯行と思われるが、不可能ではない。

そして、ワン・ロンに妻子が居たことが判明。
子供は3人兄弟、そのうち1人がキムであることも分かりました。
今回の3人兄弟のコマを見た限りでは、髪の色から残り2人は瀧川とリーと思われます。

ただ、そんなに素直に受けて良いものか。
わざわざ男の3兄弟であると匂わせていることに引っ掛かりを覚える。
管理人としては、ここにも何かあるかもしれないと警戒中。
現在、絶賛容疑者となっているヤンもワンの子供だと思っているからだ。
たとえば、男の3兄弟と見せかけて1人だけ女子が混ざっていた可能性はないだろうか?
あるいは逆に、美雪が女性であることをミスリードとし、女性だと思われているヤンだが、男の女装の可能性はないだろうか?
女性にしては、ドラゴンの刺青をあまりにあっさり金田一に見せつけてたし。
個人的には後者の「ヤンは男性で、女装をしモデルをしていた」だと面白いと思うが……。
流石に考え過ぎだろうか?

【どうにも怪しい楊蘭】

で、相変わらず怪しいのはヤン。
今回、リュウに美雪ではなくヤンだと見抜かれていましたが、その現場を金田一たちに目撃させていることが怪しい。
さらに、今回ラストで襲撃を受けていましたが、相手はドラゴン・アイ目当てのリュウか。
どうにも、リュウの安否が気遣われるところなのは何故か?

美雪に続きヤンも誘拐されたとの設定で、リュウが最終的に殺されそうな予感。
その間に届く、拘束されたヤンの写真が添付されたメール。
この際のヤンとされるメール写真の主が美雪であることは想像に難くないか。
ヤンが美雪とソックリな理由は「ヤン自身のアリバイトリック」の為としか思えないし。
影の薄い佐久間はこの事実に気付き口封じに殺害されるパターンかなぁ。
この予想については第3話のネタバレ批評(レビュー)を参照のこと。
どちらにしろ、ヤンと美雪を見分ける機会はいずれ訪れそうかなぁ。
1話の匂いか、3話の手錠の痕跡でヤンと美雪を見分けるとかもありそうだ。

ちなみに、ドラゴン・アイはヤンの身体の刺青の下に埋められているとかどうだろう。

【4話まとめ】

ということで、現状での最有力容疑者は“ヤン”。
今回、素性を明かしたことでキムは容疑者候補から一歩後退。
ただし、シロとは言い切れない情勢。
3話で金田一を誘うなど、キムの動きも意図的な物を感じます。
ヤンとキムのコンビプレイの可能性もまだ残る。
5話以降でまた進展がある筈で、この2人は特に注目したいキャラではないでしょうか。

ちなみに「香港九龍財宝殺人事件」ドラマ化が明らかにされました。
詳しくはこちらをどうぞ!!

【速報】現在連載中!!「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件」がドラマ化決定!!

さらに「リアル脱出ゲーム」さんとコラボすることも判明。
タイトルは「からくり館からの脱出」とのこと。

超イベント開催判明!!「金田一少年の事件簿×リアル脱出ゲーム『からくり館からの脱出』」とは!?

◆「香港九龍財宝殺人事件」関連過去記事

2012年7月スタート「金田一少年の事件簿」新シリーズタイトルは「香港九龍財宝殺人事件」!!

「香港九龍財宝殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【容疑者はあの人!?】「香港九龍財宝殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

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