2012年08月19日

土曜ワイド劇場「私は代行屋! 晴子の事件推理 バージンロードを奪った殺人犯!謎の遺留品が語る母娘の愛憎!!少女が苦悩する27年前の殺人事件に驚愕の真実!」(8月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「私は代行屋! 晴子の事件推理 バージンロードを奪った殺人犯!謎の遺留品が語る母娘の愛憎!!少女が苦悩する27年前の殺人事件に驚愕の真実!」(8月18日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

葛城晴子(高畑淳子)は『はあとふるサポート』に勤める代行屋。訳あって3年前から社長・星川護(小野武彦)の下で働いている。
はあとふるサポートの仕事は冠婚葬祭からビジネスまで、さまざまなシーンで依頼主が求める人物になりきり、任務を遂行するというもの。お見舞いや子どもの送迎、チンドン屋にホステス、キャバ嬢、時には依頼主の妻としてパーティーに出席したりと、モラルに反すること以外なら何でもこなす。
ある日、晴子は結婚式に親族として出席してほしいとの代行依頼を受ける。依頼主は有名バッグメーカーの創業者の息子・岩崎遼平(寺井文孝)と婚約者の広瀬瑞希(小野真弓)。瑞希には身内がいなく、披露宴には仕事関係の招待客も多いため、そのときだけでも恰好をつけたいというのが遼平の身内を含む彼らの意向だった。事情を理解した晴子は、さっそく瑞希の親族になりきるため綿密な打ち合わせを始める。
当初、晴子は瑞希の叔母になる予定だったが、遼平の従兄・山内浩輔(小林正寛)からの提案で急きょ母親役に変更。披露宴では、遼平の新社長就任も発表されるとあって、晴子は思わぬ大役を担うことになる。
結婚式当日、どこからどう見ても完璧な母親になりきった晴子は、自信を持って控え室を出ようとする。その瞬間、見知らぬ人相の悪い男が、いきなり扉を開けて中を覗き込んでくる。晴子の顔を見た男は、怪訝な表情だけを残し何も言わずにその場を立ち去っていった…。
結婚式は予定通りにスタート。美しいウェディングドレス姿の瑞希を見て、自分も幸せな気分に浸る晴子。ところが、その直後、会場に姿を現さなかった山内の刺殺体が客室で発見され、式は中止になってしまう。
その後、山内には造反計画があったことが明らかになる。年下の遼平が社長に就くことを不服とし、デザイナーを引き連れてライバル会社に移籍するつもりだったらしい。また、結婚式の二日前、山内の自宅を不審な人物が訪れていたことが防犯カメラの映像から判明する。事件捜査に当たる警察官の乾寛二(近藤芳正)は、偶然にも晴子の高校時代の演劇部の後輩で、人相確認を求められた晴子は、その不審な人物が、結婚式当日に晴子の控え室を覗き込んできた男と同一人物であると告げる。その時の男の態度からして、男は瑞希の本当の母親を知っている可能性が浮上。乾たちはすぐに男の身元調査を開始する。
調査の結果、男は暴力団員の副島剛志(春田純一)と判明。また、瑞希の実の母・菅原夏美(烏丸せつこ)が、副島とともに偽装結婚で荒稼ぎをしていたという関係性も明らかになる。夏美の所在はいまだ不明だが、驚いたことに夏美は過去に殺人事件を起こし服役していたという事実まで露見してしまう。
実母の衝撃的な過去を知った瑞希は、結婚を白紙に戻すと言い始める。次期社長の妻が殺人犯の娘でいいわけがない…そう瑞希は考えたのだ。なんとかして瑞希の支えになりたいと願う晴子は、社長の星川から「代行屋だからできることもある」とそっと背中を押され、自ら夏美の居場所を探し始めることに。
夏美の足取りをたどる中で、晴子は、夏美が折り合いの悪かった姑に追い出され泣く泣く瑞希を手放したこと、心身ともに弱っていた時に悪い奴につけ込まれ借金まみれになったことなどを知る。
夏美の苦しみを察し胸を痛めつつも、晴子はどうにか夏美の居場所を突き止める。だが、訪ねてみると、そこには乾の姿が。「あとは警察に任せて」という言葉に、晴子は夏美を乗せた警察車両を見送るしかなかった。
取り調べに応じる夏美は、刺殺現場に落ちていた犯人のものと思われる遺留品に強い動揺を見せる。「なんでこれが…?」。そう言いかけた夏美だが、急に苦しみ出し、意識を失ってしまう…!
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

バッグメーカー・ランブルの後継者・岩崎遼平と瑞樹の結婚式当日。
遼平の従兄である山内が殺害された。

どうやら、山内は遼平を裏切り他社へ移籍するつもりだったらしい。

この容疑者として、副島が浮上。
副島に関連して瑞希の実母・夏美も捜査線上に現れる。
さらに、過去に夏美が沢渡と言う男性を殺害していたことも判明。

夏美は瑞希とは別に生活していたが、この事態に取り調べを受けることに。

夏美は取り調べ中、山内殺害現場に落ちていた手製のピンクの熊人形を目にした途端、倒れてしまう。
実は、夏美は病魔に侵されていた。
夏美の担当医である彩乃は、手術さえすれば助けることが出来ると主張する。

晴子は孤独な夏美に自身の過去を語り始める。
夫を亡くした晴子は衝撃に打ちひしがれていた。
そんなある日、たまたま通りがかった老婆が晴子に声をかけ、老婆に母親を演じて貰ったことで晴子は救われた。
こうして、晴子は同じように誰かを救えるならと代行屋に勤め始めたのだ。
これを聞いた夏美は心が揺らぐ。

沢渡殺害事件における夏美の担当弁護士・磯村によると、当時瑞希らしい少女が夏美を訪ねて来たらしい。
だが、瑞希は夏美の事件自体を知らなかった。
一体、何がどうなっているのか?

矢先、夏美の入院先に副島が現れた。
晴子は乾に通報し、これを逮捕する。

副島は死亡した山内に頼まれ、夏美が殺人犯である証拠を持って行っただけだと語る。
副島の山内殺害容疑はすぐに晴れた。

山内殺害犯は右利きだった。
だが、副島は右手が使えなかったのだ。

乾は夏美に容疑の目を向ける。
これに彩乃は激しく反発。
乾の知人である晴子にも夏美に近付かないよう宣告する。

社長の星川らの協力で、沢渡殺害についての情報が集められた。
沢渡は、4歳の女児の居るホステスと半同棲していたらしい。
さらに磯村弁護士から、訪ねて来た少女の右腕に特徴的な丸い痣が2つあったとの情報も提供される。

晴子は彩乃のもとへ。
彩乃には丸い痣が2つ右腕にあったのだ。

沢渡はホステスの娘・綾乃を虐待していた。
夏美はそんな彩乃に瑞希の姿を重ね、虐待の当事者である沢渡を排除した。
これが沢渡殺害の真相である。
この際に、夏美はピンクの熊人形を彩乃に渡したのだ。

夏美は彩乃が好奇の目に曝されないよう庇い通した。
その後、彩乃は母に捨てられ施設に送られた。
彩乃にとって、夏美は実の母よりも母親らしい人であった。
彩乃はそれと告げず、夏美を追い続けた。

磯村を訪ねた少女も彩乃。
夏美が弁当屋に勤めれば、アルバイトとして傍で見守った。
夏美が畑仕事に勤しめば、近くの大学に進学。
遂には医者となった。

常に夏美の為を想い行動していた彩乃。
そんな中、副島と山内が結託したことを知った夏美は瑞希の結婚を守るべく山内を止めたのだ。
だが、山内は止まらず揉み合う内に刺殺してしまった。

彩乃は夏美をこの手で助けたかったと涙する。
晴子は彩乃に手術をさせてあげて欲しいと乾に懇願。
遂に手術を達成させる。

夏美の手術は無事成功。
彩乃は逮捕されることに。

夏美は彩乃があのときの子供であったことを知っていた。
「ごめんね、彩乃」謝る夏美。
「謝らないで。あなたが居なければ私は……」彩乃は夏美の手を握り締める。
「あなたは私の娘よ」夏美は彩乃を娘と呼ぶのだった。

連行されて行く彩乃。

入替りに、瑞希が夏美のもとに駆けつける。
瑞希は夏美と親子の名乗りを上げるのだった。

晴子は自身の役割を終えたことを悟ると、そっと去るのであった―――エンド。

<感想>

「私は代行屋! 晴子の事件推理」シリーズ1作目。
原作なし、オリジナル作品です。

では、ドラマ版の感想を。

人情重視のサスペンスになるのかな。

驚くほど普通ですね。
設定の特異性に比べ、ストーリー展開はまさに普通でした。

そんな中、代行業とかけて夏美と綾乃の疑似親娘の関係を描いたのは良かった。
ただ、晴子の代行業になぞらえると、ラストで晴子が去ったように、夏美と綾乃の関係も瑞希の登場で終焉を迎えるのでしょうか。
そう考えると、ちょっと虚しかったり……。

全体的に設定自体は良かったと思うので、もう2、3作続ければかなり味が出るような気はします。

<キャスト>

葛城晴子:高畑淳子
乾 寛二:近藤芳正
吉村彩乃:東風万智子
広瀬瑞希:小野真弓
菅原夏美:烏丸せつこ
星川 護:小野武彦 ほか
(公式HPより、敬称略)


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