2012年08月29日

【新たな疑惑浮上?】「香港九龍財宝殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第6話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)です。

新シリーズ第6回!!容疑者が絞られています!!

【「香港九龍財宝殺人事件」登場人物一覧】
金田一:主人公。最終エピソードまで犯人にも被害者にもならないでしょう。
美雪:言わずと知れた金田一少年のベストパートナー。最終エピソードまで犯人にも被害者にも(以下略)。

佐木(弟):2代目記録係。流石に犯人はないだろうが被害者になる恐れはある。
瀧川龍太:ファッションショー「ガーリーモード」の責任者。
佐久間猛:「ガーリーモード」の関係者。
楊蘭(ヤン・ラン):美雪のソックリさん、腹部に「龍の瞳」に関する刺青を入れている。
新力(シン・リー):金田一たちが香港で出会った人物。第二の被害者。
陳永福(チャン・ヨングー):香港のプロモーター。第一の被害者。蝶が苦手。
柳愛碧(リュウ・アイビー):香港のデザイナー。第三の被害者。
李白龍(リー・パイロン):台湾の刑事、毒龍を知っている。
金龍東(キム・ロンドン):ガーリーモード関係者が宿泊するホテルの従業員。

明智警視:4話にて登場、剣持と共に日本から情報を提供した。
剣持警部:4話にて登場、明智と共に日本から情報を提供した。

王龍(ワン・ロン):王皇帝と呼ばれた男。謎の3人に殺害された人物。
メイジン:ワンの妻。ワンとの間に4人の子供を設けた。
ワンの子供:4人兄妹とのこと。リー、ロンドン、ヤンとあと1人居るらしい。
謎の3人:王皇帝殺害に関与した3人組。シン、チャン、リュウと思われる。

<6話あらすじ>

“毒龍”は核兵器だった!!
残り10時間ほどで爆発するソレを止めるべく、隠し場所の在処を捜す金田一と佐木、リー刑事。

其処へ美雪から電話がかかってくる。
美雪は大澳村に居るらしい。
助けに行かなければ……焦る金田一。

と、タイミング良く東涌から電話が。
なんと、誘拐されていたヤンが保護されたと云う。
どうやら、誘拐犯人はヤンの刺青から“毒龍”の在処を確認すると用済みとして解放したらしい。
ヤンによれば、犯人は黒いレインコートの下に赤いコートを着ていたそうだ。
だとすれば、犯人は女性となるが……。
さらに、ヤンは左手を犯人のナイフで怪我したらしい。

毒龍も其処にある筈……ということで大澳村に向かうこととなった一同。
だが、毒龍は大澳村の何処にあるのか?
此処で金田一はヤンの刺青と大澳村の地図の形が合致することに気付く。
ヤンの刺青にあった逆鱗こそが、毒龍の隠し場所であると推理する金田一。
早速、そちらへと移動するが……。

そこで赤いレインコートを着た人影を目撃。
これを追跡することに。

人影の後を追って廃宿らしき場所に突入する金田一と佐木。
と、其処には手にガラス片を握り込み死体となったリュウの姿が!!
彼女こそがヤン誘拐犯人なのか?

しかも、その部屋の奥には暴行を受け怪我を負い、顔の左側を包帯で覆った女性が。
「はじめ……」
「美雪!!」
金田一は惨たらしい姿となりながならも一命を取り留めた美雪と遂に再会するのだった……。

こうして、美雪らしき女性を保護した金田一。
すべての犯人であるリュウの自殺で事件の幕は閉じたと思われた。
だが、金田一はリュウの手がガラス片で怪我をしていなかったことに注目。
犯人は別にいると断定するのだった―――7話に続く。

<感想&推理>

新シリーズ「香港九龍財宝殺人事件」第6話です。

今回、公式にて見事に容疑者リストにヤンが名を連ねました、パチパチ(拍手)。
ヤンが犯人なのは確実ですね。
襲撃時にレインコートの下に赤いコートが見えたと云うのも眉唾ですし。
左手に怪我をしているのも、リュウ殺害時にガラス片で怪我したことを隠す為のものっぽい。

ただ、彼女の現在地如何ではもう1人絡んで来そうな展開です。
これについては後ほど説明するとして。

まず、2つツッコミを!!

「地図の刺青を記したヤンではなく美雪の監禁先が何故、毒龍の在処となるのか!!」
「用済みだからってヤンを解放した犯人が、不要な筈の美雪を拘束しておく必要がないだろうに!!」

フゥ……すっきりした。
では、続けましょう。

【リュウ殺害される……犯人は?】

途中で目撃され、宿へと金田一たちを誘導した赤いコートの女はリュウではないですね。
金田一もそれは認めてるし。

となると、これは誰かの変装になりますね。
つまり、リュウの振りをして赤いコートを羽織った犯人は金田一たちを誘導。
リュウの死体まで案内したことになる。
この誘導をした人物こそがリュウ殺害の犯人でしょう。

さて、誰の変装かが問題。
普通に考えれば、リュウの死体の奥で震えて監禁されていたとされる美雪……を名乗る女性でしょう。
この女性は美雪ではない以上、そのソックリさんであるヤンの筈……なのですが。

さて、此処で1つ問題を片づけておく必要がある。
現在、ヤンは何処に居るのか?

常識的に考えれば、東涌で保護されている筈。
となると、美雪を名乗る女性と入れ替わることは不可能。
かといって、ヤンを名乗って美雪が東涌で保護を求める筈もない。

これ、ひょっとしてもう1人美雪のソックリさんが居るんじゃないか
まさか、ヤンは双子だったとか言わないよねぇ……嫌な予感。
でも、その下地はあるんだよね。
3兄弟と違い妹のヤンは当時、メイジンのお腹の中に居たワケだから双子か三つ子か誰も確認できない。
さらに、世の中に似た顔の人は最低3人は居ると云うし。

つまり、美雪はまだ解放されていない。
東涌に居るのがヤン。
金田一によって助け出された顔半分を包帯で覆ったお嬢さんがヤンの双子……となる。

一見、ヤンと美雪による2人1役と思わせておいて、美雪とヤン以外のもう1人による2人1役ではなかろうか。

以上の説を確認する為にも、ヤンの現在地は非常に重要。
あるいは、あくまで偽美雪がヤン単独だとするならば「東涌で保護された後に、疲れから眠った振りをしつつ、眠らせた美雪と入れ替わり殺害現場へ向かうことも可能といえば可能」だけどどうなんだろうなぁ。
結局、ヤンが東涌で保護されているかどうかでかなり変わって来そうな予感。

個人的には「3兄弟と違い、ヤンがわざわざメイジンのお腹の中に居た設定」だったのには意味があると思うので、双子説があり得る気もします。
もともと、「美雪とソックリ設定」自体がこれに繋げる為のような気もするし。
だとすれば、シン殺害も2人がかりなので「ヤンのアリバイがある間にシンが殺害されよう」が「ホテルで殺した後に部屋へ運び込もう」が可能になるし。

でもこれだと些かフェアじゃない気も……どうなんだろう。
フェアにするとなると現時点での登場人物を活かす必要があるから、兄妹としてヤンと面差の似通ったロンドンあたりが女装し顔見知りの居ない東涌で保護される役割を背負って協力したことになるのかな。
ただ、これ無理あるよなぁ……。

やっぱり、まだヤンの双子説の方が話がスムーズになりそう。
どうかな?

どちらにしろ、ヤンと美雪を見分ける機会はいずれ訪れそうか。
1話の「匂い」か、3話の「手錠の痕跡」でヤンと美雪を見分けるとかもありそう。
もっとも大きい差は刺青でしょうが……。

【6話まとめ】

物語上必要とはいえ、全体的に流れが恣意的過ぎる気もする。
犯人の誘導に悉く金田一がかかってるし。
やっぱり、スペシャルドラマ化だからかなぁ……。
「香港九龍財宝殺人事件」はミステリよりはサスペンス。
トリックはあまり重要視していない模様、インパクト勝負の気がします。
それだけに美雪とヤン以外のもう1人、“ヤンの双子説”もありかな、と。
今回、犯人あてクイズあるのかなぁ……第7話に注目!!

そんな「香港九龍財宝殺人事件」ドラマ化が明らかにされました。
詳しくはこちらをどうぞ!!

【速報】現在連載中!!「金田一少年の事件簿 香港九龍財宝殺人事件」がドラマ化決定!!

さらに「リアル脱出ゲーム」さんとコラボすることも判明。
タイトルは「からくり館からの脱出」とのこと。

超イベント開催判明!!「金田一少年の事件簿×リアル脱出ゲーム『からくり館からの脱出』」とは!?

◆「香港九龍財宝殺人事件」関連過去記事

2012年7月スタート「金田一少年の事件簿」新シリーズタイトルは「香港九龍財宝殺人事件」!!

「香港九龍財宝殺人事件」第1話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第2話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

【容疑者はあの人!?】「香港九龍財宝殺人事件」第3話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第4話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

「香港九龍財宝殺人事件」第5話(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆シリーズ関連過去記事
・「金田一少年の事件簿」より「暗黒城殺人事件」のまとめはこちら。
「暗黒城殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「人喰い研究所殺人事件」のまとめはこちら。
「人喰い研究所殺人事件」(「金田一少年の事件簿」、講談社刊「週刊少年マガジン」連載)まとめ

・「金田一少年の事件簿」より「ゲームの館殺人事件」のまとめはこちら。
「ゲームの館殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・「金田一少年の事件簿」より「錬金術殺人事件」のまとめはこちら。
「錬金術殺人事件」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・同じく「高度1万メートルの殺人」のまとめはこちら。
「高度1万メートルの殺人」まとめ(「金田一少年の事件簿」より)

・さとう先生による読み切り「トキメキトキナ消失宣言」のネタバレ批評(レビュー)はこちら。
「別冊少年マガジン」(講談社)より「トキメキトキナ消失宣言」ネタバレ批評(レビュー)

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◆金田一少年の事件簿シリーズコミックはこちら。


◆金田一少年の事件簿シリーズ映像作品はこちら。
【関連する記事】
posted by 俺 at 21:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
二人一役は雪霊でもあるけど
考え方としては面白く、納得がいく。

金田一の名前を呼ぶとき
「ちゃん」がなかった。
単純にそこまで言える気力が
なかっただけかもしれない。

もう一つは包帯が気になる。
犯人がするかな?目を隠したかったとか?
僕の頭の中では金田一が追う赤いコート=
犯人=捕まってるフリをしてるヤン

あまり好きではないですけど、今回は
共犯の可能性は高いように感じますね。
そうだと、白竜も怪しく感じる。
Posted by 最近どう? at 2012年08月30日 15:57
美雪が「はじめ『ちゃん』と言ってなかったのが疑問
Posted by 慮る at 2012年08月30日 16:00
Re:最近どう?さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

なるほど、確かに救助された美雪(仮)は「ちゃん」づけしてませんね。
これが次回も続くと大きな根拠となりそうです。

確かに包帯も気にかかりますね。
美雪(仮)の正体は誰なのか……?

第7話にも注目ですね!!
Posted by 俺 at 2012年08月30日 20:48
Re:慮るさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

確かに救助された美雪(仮)は「ちゃん」づけしてませんね。
これが次回も続くと、別人説の大きな根拠となりそう。
美雪(仮)の正体は誰なのか……?

第7話にも注目!!
Posted by 俺 at 2012年08月30日 20:50
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