2012年08月15日

『狼と兎のゲーム(第4回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)

『狼と兎のゲーム(第4回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)です!!

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

超豪華執筆陣の「超」最新作!
(アマゾンドットコムさんより)


<感想>

我孫子武丸先生『狼と兎のゲーム』連載4回目です。

相変わらず暴虐の限りを尽くす茂雄。
今度は智樹たちの担任であるアンナ先生を凌辱するとの暴挙に。
おそらく、茂雄はこの事実をもとにアンナ先生を脅迫し、智樹とコスモ捕縛に利用するつもりでしょう。
具体的には、智樹の携帯に連絡させ行先を聞き出すか、誘き寄せるなどか。
これで、アンナ先生は茂雄側となった可能性が高い。

ただ、タイトルからも推測できるように、最終的には「狼と兎」……つまり、「狩る側と狩られる側」とが転じる展開になる筈。
ラストで、兎である筈の智樹とコスモが、狼である茂雄を抹殺することになると思われる。
この「窮鼠猫を噛む」展開の発端がアンナ先生になるかもしれない。
コスモはアンナ先生に好意を抱いていた設定なので、茂雄がアンナ先生に何をしたか知ったコスモが追い詰められたこともあり茂雄を殺すのか?
ただ、どちらかといえば、茂雄を殺害するのはコスモよりも智樹の役割のような気がする。

それと、未だガイアを茂雄が殺害した明確な描写がないことが気にかかる。
確かに茂雄はかなり危険な人物ではあるが、ガイア殺害は本当に彼の犯行なのか?
今回でかなり可能性は低くなったが、コスモがガイアを殺害し、その罪を茂雄に着せ、智樹を巻き込むことで智樹に茂雄を殺害させるつもりはないだろうか。
この辺りにも注目すると、さらに面白いかもしれない。

果たして次回の展開は如何に!?

<ネタバレあらすじ>

〜〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
父親・茂雄から虐待を受け続けるコスモとガイア。
コスモと友人であった智樹は彼から助けを求められる。
だが、子供である智樹には何も出来ない。

そんなある日、ガイアが死亡。
智樹とコスモは、その死体を埋める茂雄を見てしまう。
死体遺棄現場を目撃された茂雄は口封じの為に智樹を追う。
まずは、智樹の行方を確かめるべく、巡回中を装い智樹宅を訪ねるが……。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

茂雄が母のもとを訪ねたことを知った智樹は激しく動揺。
母の安否を確認すると、コスモと連絡を取りつつ、彼を監視する。

その途中、茂雄の後輩巡査に出会った智樹。
かくれんぼをしていると伝え、その場を逃れるが……。
智樹は思う―――かくれんぼと言うよりは「狼と兎」だな、と。
同じ遊びを「警察と泥棒(ケイドロ)」と呼ぶ場合もあるが、警察である茂雄に追われる智樹は泥棒ではない―――兎のように一方的に狩られるのみである。

一方、茂雄は後輩巡査より智樹が近くに居たことを聞かされる。
智樹に監視されていたことに気付いた茂雄は、舐められたと激怒。
だが、同時に智樹たちに自身の脅し(ガイアのことを誰かに洩らせば皆殺しにしてやる)が効果を示していることを確信し、決着を急ぐことを決意する。

コスモと智樹は、コスモとガイアの母に保護と茂雄の告発を依頼するべく東京へ向かおうとしていた。
だが、それには交通費がない。
そこで、智樹が茂雄を監視中に、コスモが自宅から小遣いを持ち出すことに。
その額、千数円。
到底、東京までの旅費には不足している。

困った智樹は母の財布から金を盗むことに。
なんとか、東京までの交通費を確保した智樹たちはそのまま東京へ。
目指すはコスモの母の手紙にあった住所である。

これに対し、茂雄は自身の身分と立場を利用し状況把握に勤しむ。
コスモたちが小遣いを持ち出したことを確認した茂雄は2人が何処かへ向かったと推測。
行先を調べるべく、智樹とコスモの担任・アンナを訪ねる。
アンナを介し智樹宅と連絡を取った茂雄は、智樹も金を盗んで家を出たと知る。

さらに、今度はコスモの親として智樹の母と電話で会話。
ここで、東京について智樹が興味を持っていたことも入手する。

「そうですか……いえ、大騒ぎされない方がいい。自分の意志でお金を持ち出しているようですし。内々で調べるようこちらで頼んでみます」
智樹を心配する母に、通報しないよう電話で釘を刺す茂雄。
その足元には下半身を剥き出しにされ、茂雄に無理矢理玩ばれたアンナの姿があった。
電話を切った茂雄、怯えるアンナに笑いかける。
「いやぁ、悪かったな。今度は優しくしてやるよ」
アンナがくぐもった悲鳴を上げた―――4話に続く。

◆『狼と兎のゲーム』関連過去記事

「狼と兎のゲーム(第1回)」(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

「狼と兎のゲーム(第2回)」(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

『狼と兎のゲーム(第3回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

◆「狙われた病室」関連過去記事

『狙われた病室(監禁探偵2)』1話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

『狙われた病室(監禁探偵2)』2話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

『狙われた病室(監禁探偵2)』3話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

『狙われた病室(監禁探偵2)』4話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

【容疑者絞りました】『狙われた病室(監禁探偵2)』5話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

◆関連過去記事

「狼と兎のゲーム(第1回)」(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

「狼と兎のゲーム(第2回)」(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

『狼と兎のゲーム(第3回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

・[速水三兄妹シリーズ]
「8の殺人」(講談社)ネタバレ書評(レビュー)

『夏に消えた少女』(我孫子武丸著、新潮社『Mystery Seller(ミステリーセラー)』掲載)ネタバレ書評(レビュー)

「監禁探偵」(我孫子武丸原作、西崎泰正画)まとめ

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「TRICK×LOGIC(トリックロジック)」5話「亡霊ハムレット」推理にチャレンジ&発売からほぼ一週間が経過して……
(我孫子先生担当の「盗まれたフィギュア」について推理)

第4回が掲載された「メフィスト 2012 VOL.2 (講談社ノベルス)」です!!
メフィスト 2012 VOL.2 (講談社ノベルス)





我孫子先生が原作を担当したコミック「監禁探偵 (マンサンコミックス)」です!!
監禁探偵 (マンサンコミックス)





我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病 (講談社文庫)」です!!
殺戮にいたる病 (講談社文庫)





同じく「弥勒の掌 (文春文庫)」です!!
弥勒の掌 (文春文庫)





◆我孫子武丸先生のその他の作品はこちら。


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