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2012年08月22日

水曜ミステリー9「捜査検事 近松茂道12 帰れない故郷〜新潟佐渡殺人航路!許されない愛に憎み合う姉妹不自然な指紋が明かす真実と嵐の夜の秘密(新潟〜佐渡殺人航路 牧場姉妹にかけられた料理人殺害の疑惑!欠航嵐の夜の謎の密会)」(8月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜ミステリー9「捜査検事 近松茂道12 帰れない故郷〜新潟佐渡殺人航路!許されない愛に憎み合う姉妹不自然な指紋が明かす真実と嵐の夜の秘密(新潟〜佐渡殺人航路 牧場姉妹にかけられた料理人殺害の疑惑!欠航嵐の夜の謎の密会)」(8月22日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

新潟に赴任してきた捜査検事の近松茂道(高橋英樹)が、事務官の白石鈴子(渋谷飛鳥)の案内で佐渡を見学していたところ、事件の一報が入った。新規開店を目前に控えた小料理屋の店内で、板前の山下雅史(長谷川朝晴)が殺害されたのだ。
第一発見者は、店の経営者であり、山下の婚約者である香川百合子(藤谷美紀)。東京で昔の仲間の葬儀に出席し、翌日帰ってくると山下が殺害されていたという。そこに、山下が東京の老舗料亭で働いていた時の同僚・大村征二(風見しんご)が訪ねてきて、事件が発覚した。
百合子は、2ヶ月前に山下と共に東京から自分の故郷である新潟に帰ってきていて、自分たちは結婚間近だったと主張する。しかし大村は、5日前に山下からかつての板長に、もう一度東京で働かせて欲しいと突然電話があり、その際、百合子と別れる手切れ金として借金を頼んでいたと話す。心配した板長の命を受けて、大村は山下の様子を見にやって来ていたのだ。
山下の死亡推定時刻は、14時から17時の間。この間、百合子は13時11分の新幹線で新潟を発ち、上野に15 時14分に着いたというが、その後、ホテルにチェックインするまで、2時間もの空白があった。捜査陣は、百合子が犯行を行った後、15 時頃に新幹線に乗ったのではないかと疑いの目を向ける。しかし、刑事の馬渕一郎(榎木孝明)から捜査報告を受けた近松は、凶器となった花瓶はもちろんのこと、流し台や戸棚の引き出し、水道のレバーからも百合子の指紋が出なかったことに疑問を覚える。
そんな中、捜査陣は、山下が殺害された当日に百合子が近所の美容室で15時頃の新幹線に乗ると話していたという証言をつかむ。しかも、2週間ほど前、山下が百合子以外の女性と一緒にいるところを見たという証言まで出てきて…。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

百合子が経営する小料理屋にて、料理人の山下が殺害された。
第一発見者は百合子と大村。
大村は山下の元先輩で、辞めた「築地金月」に戻りたがっている山下に資金を手渡しに来たらしい。
死亡推定時刻から、山下は前日の土曜日に殺害されたと判明。

近松は指紋が拭われていたことから、香川百合子の犯行を否定する。
現場は百合子の店である、百合子が犯人であれば指紋を拭きとる必要は無い。

百合子と高瀬千尋が姉妹と判明。
しかも、百合子は知らなかったが、山下と千尋は過去に恋人同士であった。
だが、百合子のように故郷を捨てられなかった千尋は山下と別れ、地元に生きる三生と結婚したのだった。

すべては姉の所為だと責める千尋に百合子は愕然。
自分が山下を殺害したと供述を始めてしまう。

百合子の無実を信じる近松はさらに調べを続ける。

すると、千尋の夫・高瀬三生が犯行を認め始める。
三生は千尋と山下の過去を知り、問い詰めたのだ。
揉み合いになり、三生は山下を突き飛ばしてしまう。
山下は倒れ込んだまま、動かなくなってしまった。

山下を殺害してしまったと思い込んだ三生は、店外へと逃げ出す。
誰かにぶつかったが、覚えていないらしい。

近松は三生が突き飛ばしたときに山下は気絶したが生きていたと結論付け、別に真犯人が居ると考える。

山下雅史の師・黒川が東京からやって来た。
山下に預けた包丁を返却して貰いたいらしい。

実は、体調を崩していた黒川は自分の店「築地金月」を山下に譲るつもりだった。
包丁はその後継者の証。店を継げば、大きな影響力を持つ。
だが、山下が死んでしまったので後継者の証を取り戻そうと言うのだ。

しかも、発見者である大村征二が事件当日の土曜日に一度、山下を訪ねていたらしいことも判明。

ここで近松は後継者問題に注目。
山下でなければ大村が後継者となると知り、大村を調べ始める。

なんと、大村が山下を憎んでいたことが判明。
大村は百合子に横恋慕していたのだ。

真犯人は大村に違いない。
三生とぶつかったのも大村だったのだ。

黒川に依頼し、大村を呼び出した近松。
事件当日にぶつかった三生に引き合わせる。

焦った大村は「この人の方が怪しいですよ。僕とぶっかったときも急いでいたし。きっと、逃げ出したんだ……」と語るに落ちてしまう。
大村は現場に居たことを認めたのだ。

こうして大村の犯行は立証された。
大村は三生により気絶していた山下を介抱していて、ふっとこいつさえ居なければと思ったらしい。
そこで殺してしまったのだ。

「あいつに甘過ぎるんだ。料理はなぁ、一度辞めておいて、戻りたいからで戻って来られる世界じゃないんだ!!」
「だからといって、人を殺すんですか?私はそんな料理人の作った料理は食べたいと思わない」
正当性を主張する大村を否定する近松。

百合子と千尋は和解。
三生と千尋も和解した―――エンド。

<感想>

捜査検事・近松茂道シリーズ12作目。
シリーズ原作は高木彬光先生「近松検事」シリーズ。
興味のある方は本記事下部にあるアマゾンさんのリンクよりどうぞ!!

ちなみに、シリーズ前作である第11弾は2012年2月15日に放送されており、およそ半年ぶりの最新作となりました。
シリーズ過去作については過去記事ありますね。
興味のある方はこちらをどうぞ!!

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水曜ミステリー9「捜査検事 近松茂道10 上州白滝姫伝説殺人事件〜美しい桐生織に秘めた薄幸な女の覚悟13年前の冤罪を恨む男アリバイ黙秘の理由(桐生織伝説殺人事件〜元刑事を恨む謎の男空白の3時間!再会の連鎖が生む湖の悲劇)」(10月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

水曜シアター9 旅情ミステリーSP 捜査検事・近松茂道(9)「みちのく安寿と厨子王伝説殺人事件〜赤い傘が隠した姉弟の別れ獄中死の父が堕ちた罠偽りの12年を暴く!(捜査検事 近松茂道9−安寿と厨子王伝説殺人事件−)」(3月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、ドラマ感想を。

全体として安定感はあったんだけど、物語は特に面白くは無かったかなぁ。
ただ、人情派の近松らしい物語だったと思います。

そういえば、なんで山下は三生に問い詰められたときに正直に語らず思わせぶりな態度を取ったんだろう。
千尋と暮らす三生に対する嫉妬でしょうかね。

それと、語るに落ちる部分が早過ぎて、ちょっとしたコントみたいだった。
もう少しやり取りを挟んだ方が緊張感があったかも。
ここだけ気になりました。

これはこれでアリかな。
次回にも期待!!

<キャスト>

近松茂道:高橋英樹
馬渕一郎:榎木孝明
香川百合子:藤谷美紀
高瀬千尋:宮本真希
黒川嗣郎:寺田農
高瀬三生:遠山俊也
大村征二:風見しんご
白石鈴子:渋谷飛鳥
山下雅史:長谷川朝晴
田中庄治:佐渡稔 ほか
(公式HPより転載、順不同、敬称略)


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