2012年09月15日

今月の「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」(16話)ネタバレ批評(レビュー)

ビッグコミックスペリオールにて連載再開された「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」16話のネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

一瞬の隙を突き孫権を斬殺した周瑜。
あまりの早業に呆気にとられる周囲を横目に「俺が孫権だ!!」と主張する周瑜。

「孫氏を絶やす分けにはいかぬ。ゆえに俺が孫権となる。周瑜は病死したのだ!!」

一方的と言えばあまりに一方的な言い分ではあるが、魯粛を始め呉の諸将はこの主張を受け入れる。
こうして“周瑜”が“孫権”となり、呉を治めることに。
孫権を利用し呉の奪取を狙っていた諸葛亮はその場で拘束されてしまう。

その頃、常元により曹操を取り逃がしたとの報告を受けた劉備。
関羽が曹操陣営に与したと聞かされた劉備は「そちらに賭けたか……」と洩らす。

だが、当の関羽、張飛、趙雲たちは曹操陣営を去っていた。
「命を助けられたからにはこれくらいは許してやるさ」と嘯く曹操。
曹操のもとを去った関羽は劉備のことを心に思い浮かべるのだった……。

数日後、劉備のもとへ周瑜が孫権を殺害し名を継いだ情報が飛び込む。
諸葛亮の策が失敗したことを察する劉備。

そんな劉備に孫権(周瑜)から書簡が届く。
招きに応じて劉備が向かった先には一艘の大型船が。
船上には孫権と鎖で拘束された諸葛亮の姿。

孫権は「諸葛亮の身柄を引き渡す代わりに赤壁の権利を譲る」よう要請。
劉備は諸葛亮の命を惜しみ、この取引に応じる。

こうして、諸葛亮は劉備の傘下に加わった。
だが、諸葛亮にはまだ自身がトップに立ちうる秘策がある様子だが……。

と、其処へ関羽来訪の報が。
出迎える劉備に関羽は「お前を殺し、新たな劉備になる」と宣言。
近くの倭国兵が斬り伏せられてしまう。
向き合う2人、果たしてどうなるのか?

一方、赤壁の痛手を癒していた曹操に反乱の報が届く。
反乱の地は「豫州」とのことだが……。

その頃、豫州では背中に「愛」の一文字を刻んだ謎の武将が暴れていた。
その額には馬蹄形の「U」の字の痣が―――17話に続く。

<感想>

16話のネタバレ批評(レビュー)です。
キリが良いので、10話からタイトルも本作に準じて「SOUL 覇 第2章」に変更致しました。
新シリーズについては「SOUL 覇 第2章」のコミックス1巻に続き2巻も発売。
読むべし!!

では、今回の感想を……。
やっぱり衝撃的な展開になりました。

孫権を殺害した周瑜はそのまま孫権を名乗ることに。
これにより、周瑜は病死したことになりました。
時期的には演義と辻褄が合うかな。

諸葛亮は周瑜に敗れ、劉備に助けられる形に。
誰がこれを予想できたでしょうか。

そして、曹操のもとを去る関羽たち。
これ気になりますね。

関羽、張飛、趙雲の3人で曹操のもとを去りながら劉備陣営に現れたのは関羽だけ。
趙雲は劉備支持者だし、戻って来てもおかしくないのにこの場に居ない。
となれば、今回の関羽の「劉備抹殺宣言」は劉備を試す為の嘘でしょう。
流石に劉備の交代は無い筈です、関羽の交代はあるかもしれないけど。
おそらく、順当に劉備の答えに感銘を受けた関羽が帰順。
隠れて様子を眺めていた趙雲と張飛も同様に戻ることになると思われます。

というワケで、今後の劉備陣営は諸葛亮、関羽、張飛、趙雲、常元、関平らで決まりか。
最終的には赤壁後の演義の形に近付きましたね。

そして、あの“愛”の一文字を背負った武将は誰だ?
直江兼続……ではないだろうし、豫州ということはまさか司馬懿ではなかろうな。
額の「U」が馬蹄形だとすると、馬に関連する武将の可能性が……あっ、馬超か?
でも、豫州だしなぁ……。

ストーリー的には劉備陣営に人材が集中しつつあるので曹操陣営にも新規武将が必要な筈。
だとすれば、司馬懿の可能性が高いと思うけど……。
でも、あれだけ武闘派な感じだし、馬超でも不思議ではないか。
諸葛亮の秘策と関わりがあるとすれば、馬超の可能性が高い気もするし。

どちらにしろ、背中に「愛」の一文字を背負うキャラではない気がするところが「覇」の恐ろしいところだ。
となると、別の武将の可能性もあるなぁ……。

では、今回のストーリーを受けて各陣営を再度、整理しましょう。
現状のところ、勢力は5つ。

劉備:常元を加えた倭軍、諸葛亮、関平。
曹操:曹丕、夏候惇、夏侯淵に黒騎兵残存部隊
孫権(周瑜から改名):西洋兵中心の呉軍を完全掌握。
関羽:劉備に宣戦布告するも、説得されそうかな。
謎の武将:豫州で反乱を起こす。馬超か司馬懿?

なんだか全体的に展開が刹那的かつ流動的になって来ているように感じるのは気の所為か。
そして、消えた鄒氏は何処に?
このままフェードアウトか。

一方、主要キャラたちの目指す国家像はこちら。
果たして、この設定は今も有効か?
そして、誰が最終的な勝者となるのか、あるいは史実通り第3者が勝つのか?

劉備「卑弥呼の血を引く者を王とする単一民族国家」
曹操「半永久的に1つの王朝に固定した上で、皇帝を上に戴く専制君主国家」
周瑜「宗教国家」
諸葛亮「民主主義国家」

今後の展開に―――要注目です!!

この衝撃を体感するには、スペリオール本誌をお読みになることをオススメします。
皆さんも興味があれば、下記アマゾンさんのリンクよりチェックしてみてください。

◆関連過去記事
・1話から10話までのネタバレ批評(レビュー)へのリンクはこちら。
「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」10話までまとめ!!

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