<ナビゲーションパート・オープニング>
『月刊ホワイダニット』編集長の倉敷(中井貴一)が編集長室で食べたオムライスにより毒殺された。
幽霊となった倉敷は自身の死体を前に淡々としている。
今や倉敷が語る容疑者は、不倫相手と彼の部下、掃除婦の三沢さん、妻、ミステリー作家、副編集長、愛娘・美里と多岐に渡りつつあった。
誰も彼もが怪しい中、全員が裏で繋がっていたことが判明!!
愕然とする倉敷だが、起死回生の一手が舞い込む。
やって来たのは出前持ちである。
「私が死んでいます」
例の台詞を口にする倉敷、どこか嬉しそうだ。
それもその筈、彼が殺害されたことを示す証拠がやって来たのだから。
「ミステリでは土壇場で結末が逆転することもあるのです!!」
そんな倉敷の視線の先には出前持ちが立っていた。
「ちわーす、餃子お届けしました!!」
「私はオムライスだけでは足らず、餃子を追加注文していたのです。これから死のうとする人間が餃子を注文するでしょうか?」
改心の逆転劇を確信した倉敷は大きく頷くが……。
「ああ、それ俺だ」
副編集長が餃子を横取りしてしまった。
誰もこのやりとりは気にも止めていない。
結果、運び出されようとする倉敷の遺体……。
「ええっ」と凍り付く倉敷。
「まいどあり」出前持ちはそのまま帰ってしまう。
肩を落とした倉敷はぼやく。
「死人に口なし。魔術でも使わない限り彼らの罪を裁くことは出来ないようです―――」
<本編『再生魔術の女』>
ある女性(矢田亜希子)が死亡した。
その7年後、医師の中尾章代(鈴木京香)が院長を務める婦人クリニック。
そこを根岸峰和(小沢征悦)、千鶴(西田尚美)夫妻が訪れていた。
章代は、不妊治療をしながらも子宝に恵まれない夫婦と、望まれずに生まれた子供の養子縁組も行っている。
根岸夫妻は章代が手配した赤ん坊・光に会いに来たのだ。
千鶴は手放しで喜ぶが、峰和は章代の「特別にお持ちした話」という言葉が気に掛かっていた……。
翌日、「根岸コーポレーション」。
実は峰和は社長である根岸義政(竜雷太)の婿養子。
婿入りした後は専務となっていた。
そんな峰和のもとを同期入社の部下が呼び出された。
「送別会の準備をしておけ」そう告げる峰和。
送られる対象は呼び出された部下本人である。
「吉田真紀からパワハラの訴えがあったんだ。それでなくとも、彼女と寝たんだろ?」
「お前、まだ手柄が欲しいのか……」同期はうめくと言葉を失くしてしまう。
義政から子供の件について確認される峰和。
「生みの親については後腐れの無いように」と言い含められる。
「それについては安心です」と応じる峰和。
光の母親は女子高生らしい。
「では」と続ける義政。
今度は仲介役の章代についてである。
義政は章代についても警戒しているようだ。
峰和は杞憂に過ぎないと思うが、「特別にお持ちした話」との言葉を思い出す。
そんな折、峰和は章代から、彼がかつてよく使っていた店に呼び出された。
思わぬ偶然に驚く峰和に、章代は意味ありげに微笑む。
胸を高鳴らせる峰和に章代は「子供の親になるための条件」を確認する。
その条件とは次の5つであった。
赤ちゃんを愛すること。
夫婦が健在であること。
家庭内に不和の無いこと。
経済的に豊かであること。
そして……夫婦ともに犯罪歴のないこと。
最後の1条こそ些か奇妙ではあるが、意味があるのだろうと納得した峰和は礼を述べる。
「先生には感謝しております。特別に世話して頂いて」
「いえ、特別とはそんなことではありません」
またも意味ありげに微笑む章代。
そこへワインが運び込まれる。
銘柄を目にした峰和は「ほう!!」と驚く。
そのワインは峰和が愛好しているものと同じだったのである。
「私たち趣味が合うようですわね」
章代の言葉に峰和はどんどん惹かれて行く。
章代は現在の魔術として「精液の冷凍保存」について語り、「既に他界した人の赤ん坊を誕生させることも出来るんですよ」とまで口にする。
「そんなこともあるのか」と驚く峰和。
そこへバックミュージックが。
この音楽も章代の好みらしい。
これまた、峰和と合致していた。
「本郷様、ご無沙汰しております」店員が挨拶にやって来た。
本郷とは婿入りした根岸の旧姓である。
ところが、この事実をも章代は承知していた。
峰和は章代が自分に特別な興味を持っていると確信する。
「あなたは欲しい物はなんでも手に入れて来たんですね」
章代の言葉に何故か素直に頷いてしまう峰和。
こうして、急速に距離を縮める章代と峰和。
だが、章代はそのまま急用が入り、帰ってしまった。
峰和の中には、章代の鮮烈なイメージが残された。
峰和は帰宅してからも落ち着かなかった。
どうしても、章代の顔が離れないのだ。
そこへ千鶴が章代を家へ招きたいと提案する。
千鶴は光に特別な何かを感じ、この養子縁組をなんとしても成立させたがっていた……。
章代が家へとやって来た。
食事をとる峰和たち。
「気になっている人が居るんです……」
思わせぶりな章代の態度に峰和はさらに喜ぶ。
勢いのまま章代に香水を贈る峰和。
章代は「あなたのことは何でも知っているんです」と告げる。
「上京して住んでいたアパート取り壊されたそうですよ」
「そこの大家さんの娘さんと交際されていたんですよね」
「赤ん坊連れの旅行はまだ早いのでは……」
章代の言葉を聞くうちに、これまでの高揚感に代わり不安に駆られ始める峰和。
どう考えても章代の調査は好意の域を超えている、異常だ。
気まずくなる峰和に章代は妹について語り出す。
「私の妹もこの香水が好きなんです。でも、妹はもう居ません……。殺されたんです、7年前に」
呟くように語る章代に峰和は絶句する。
翌日、会社を出た峰和の目に驚きの光景が。
章代が義政と談笑していたのだ。
偶然出会ったと告げる章代だが、峰和は章代が何か目的を持って動き回っていると考える。
狙いを確認すべく、章代の家を訪れた峰和。
そこである絵を目にする。
章代によれば、絵を描いたのは妹・弓子(矢田亜希子)らしい。
章代の妹・弓子は美大の学生、クラブでホステスのバイトをしていたそうだが……。
章代は弓子の死について語り始める。
「警察の調べでは、窃盗団に暴行され殺されたそうです。ベランダ側の窓が開いていたので、そこから侵入したと考えられていました」
でも……と続ける章代。
「妹を殺したのは彼女の恋人です」
章代は断言する。
「すべては偽装だったんですよ」
「恋人の痕跡があったんですか?」
尋ねる峰和に首を横に振る章代。
「じゃあ、恋人が犯人とは言い切れないでしょう?」
「いいえ、でも恋人は居たんです。妹はある香水をつけていました。あなたが先日私に贈ったあの香水です」
息を呑む峰和。
「複数の女性に香水を贈るときは同じ香水を贈る物だそうですね。残り香で分からないように……」
「何が言いたいのやら……7年間、調べても駄目ならば、恋人についてはもう無理でしょう」
「いえ、それがそうでもないんです。弓子は占いに凝っていて本郷弓子という名で姓名判断を残していたんです」
章代の言葉は止まらない。
「私はこれを基に本郷について調べました。そしたら、妹のクラブの客の中に居たんです。その本郷は7年前にある企業の社長の娘と結婚していました。あなたですよ」
「証拠なんてないんでしょう?」
必死に動揺を押し隠す峰和。
「ええ、ありません。でも、代わりにあることをしました」
章代の雰囲気が一変する。
どこか、狂気を孕んでいるような……。
「妹は暴行されていたと言ったでしょう。
だから、妹の身体に残された犯人の精液を採取し冷凍保存していました。
1年前、本郷を突き止めたとき、同時に彼らが養子を求めていたことも突き止めました。
これは私にとって運命でした。
犯人が残した精子と私の卵子を使い、海外で代理母を雇った上で体外受精したんです。
あなたが連れて帰ったのは妹を殺した犯人と私の子供なんです。
あなたはこのスカーフで邪魔になった妹を殺しましたね」
章代の驚愕の告白を受け、峰和は膝から崩れ落ちる。
さらに追い詰める章代。
「弓子は私のたった1人の家族でした、何も殺さなくても良かったでしょうに。
もしも、あなたが犯人でないのなら、あなたがあの子を育てなさい。
でも、大きくなるにつれ、あなたに似てくるんでしょうね」
「返す、子供は返す」
立っていられず、座り込んでしまった峰和は譫言のように繰り返す。
「それは無理ね。奥さんはあの子を気に入っているもの。どう奥さんを説得するのかしら。
そうでなくとも、仮に私が真実を教えて上げたとしたらどうかしら。
最初は信じないでしょうね。でも、いずれ気にかかり始める。
いつかあなたとあの子をDNA鑑定するかもしれないわね。
どのみち、あなたは長く苦しむことになる」
この言葉に逆上した峰和は章代の首に手をかける。
……だが、出来なかった。
そんな峰和の耳に、弓子の声が聞こえる。
恐怖に駆られた峰和は、弓子の亡霊に怯えたようにその場を逃げ出すのであった。
その夜、帰宅した峰和は「光を返そう」と千鶴に持ちかける。
だが、千鶴は拒否。
さらに、峰和に愛されていないからこそ、子供は離せないと主張する。
「お願い。私、あなたの子供だと思って育てるから」
千鶴のこの言葉が引き金となった。
そのまま家を飛び出した峰和は飛び降り自殺してしまう。
後日、根岸家を訪ねた章代は峰和の遺影に語りかける。
案外、もろかったんですね。あなたは……。
本当はあなたの子供なんかじゃなかったのに。
この子の母親は女子高生でした。
体外受精も嘘。
あなたには子供を持つ資格なんて無かったの。
放心状態の千鶴から光を取り戻し、その場を後にする章代―――『再生魔術の女』エンド。
<ナビゲーションパート・エンディング>
「残念ながら私には彼女のように真相を追及してくれる親戚は居ません。これまでです……」
溜息を洩らす倉敷。
画面が暗転し、幕が下り……かけたところで。
「忘れてました。特注のケチャップです!!」
先の出前持ちが戻って来た。
手にはケチャップを握っている。
「副編集長もケチャップ餃子始めたんですね!!」
どこまでも明るい出前持ち、状況を理解していない様子だ。
一方、呆気にとられる一同。
特に副編集長の顔色はみるみるうちに青褪めて行く。
「ケチャップ?」
ケチャップと言えば、倉敷の専売特許である。
この言葉を聞き咎めた刑事は関係者全員への事情聴取を再開する。
ニヤリと微笑む倉敷。
「ミステリとはこうでなくちゃ!!」―――エンド。
<感想>
「東野圭吾ミステリーズ」第11話。最終話です。
原作は『あの頃の誰か』収録の短編『再生魔術の女』。
過去にネタバレ書評(レビュー)していますね。
・『あの頃の誰か』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
では、感想を。
まさに、最終回に相応しい良い出来でした。
台詞がメインとなる作品だけにキャストにかかる負担は大きかったと思います。
特に章代役の鈴木京香さん、名演でした。
この作品の出来は、鈴木さんにすべてかかっていたと言っても過言ではなかったでしょう。
章代が峰和を騙したあのシーン、同様に騙された視聴者の方も多いのでは?
原作を上手く活かしており、文句なしです。
一方、ナビパートも遂に完結。
こちらは管理人の予想を裏切り、きちんとまとまりました。
そうか、ケチャップがあったか。
「餃子を頼んだから自殺ではない」までは予測していましたが、まさか餃子にケチャップとは……。
おそるべし倉敷の味覚……。
ただ、あれでも副編集長が「ケチャップ餃子が最近マイブームで」とか言い逃れすることも可能なような。
とはいえ、決め手とは云いかねますが、あくまで全員犯人説に向けて疑惑の第1歩としては良かったですね。
あそこから詰め切れるかどうかはまた別の物語でしょう。
最終話を迎えて、これまでの総括を。
一部に改変し過ぎて原型すらなくした物語もありましたが、全体的にはなかなか良かったように思います。
ただ、ドラマ化するならば『踊り子』や『灯台にて』、『虎も女も』、『眠りたい死にたくない』も視たかった。
視聴率が振るわなかったとの情報を目にしていますが、同様の企画が次回もあれば期待したく思います。
これまでにドラマ化された作品についてネタバレ書評(レビュー)ありますね。
興味のある方はどうぞ!!
・『犯人のいない殺人の夜』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『怪しい人びと』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『あの頃の誰か』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
◆「東野圭吾ミステリーズ」これまでの放送分ネタバレ批評(レビュー)はこちら。
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第1話「さよならコーチ〜罠(ワナ)」(7月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第2話「犯人のいない殺人の夜〜欺(アザムク) 完全犯罪殺人!予測不能の衝撃ラスト」(7月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第3話「エンドレス・ナイト〜哀(アイ) 哀しみのラスト…夫の死の謎に迫る女」(7月19日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第4話「レイコと玲子〜心(ココロ) 容疑者は多重人格少女!一体どちらが本物か」(7月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第5話「甘いはずなのに〜過(アヤマチ) 娘の死は他殺?トリックの鍵は二番目の妻」(8月2日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第6話「シャレードがいっぱい〜謎(ナゾ) 謎の血文字Aの秘密!殺された元カレと消えた遺言状の謎」(8月16日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第7話「白い凶器〜悲(カナシミ) 女と相次ぐ不審死…動機無き殺人の謎」(8月23日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第8話「小さな故意の物語〜嘘(ウソ) 謎の死を遂げた親友…真実の裏の哀しい嘘」(8月30日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第9話「結婚報告〜疑(ウタガイ) 写真の親友は他人の顔?ハケン女絶体絶命の危機!」(9月6日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・木曜劇場「東野圭吾ミステリーズ」第10話「二十年目の約束〜誓(チカイ) 秘密抱えた男を愛した女…衝撃結末に号泣」(9月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)
◆関連過去記事
【東野圭吾先生原作ドラマ関連】
・金曜プレステージ「東野圭吾3週連続スペシャル 11文字の殺人 あの日恋人はなぜ殺されたのか?無人島より殺意を込めて…11文字に込められた悲しき殺意!クルーズツアーで何が起きたのか?」(6月10日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「東野圭吾・3週連続スペシャル第二弾!“ブルータスの心臓” 完全犯罪殺人リレー バトンは死体!大阪〜名古屋〜東京をつなぐトリックと殺意!悪女に翻弄されるエリート研究者の運命は!?」(6月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・金曜プレステージ「東野圭吾・3週連続スペシャル第三弾!“回廊亭殺人事件” 最愛の恋人を殺され復讐の鬼と化した女…整形で顔を変え巨額遺産をめぐり欲望渦巻く一族に潜入!愛を奪った犯人は誰なのか?」(6月24日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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・「流星の絆」(TBS系、2008年)
・土曜ドラマスペシャル「使命と魂のリミット(前編) 病院に届く謎の脅迫状…犯人の狙いは?」(11月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ドラマスペシャル「使命と魂のリミット(後編) 極限状況の大手術!結末に待つものは?」(11月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)
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【東野圭吾先生著作ネタバレ書評(レビュー)】
・「探偵倶楽部」(東野圭吾著、角川書店刊)
・「白夜行」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「幻夜」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「殺意取扱説明書(毒笑小説より)」(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「夜明けの街で」(東野圭吾著、角川書店刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「11文字の殺人」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「ブルータスの心臓」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「回廊亭殺人事件」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・「ゲームの名は誘拐」(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『秘密』(東野圭吾著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『犯人のいない殺人の夜』(東野圭吾著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『マスカレード・ホテル』(東野圭吾著、集英社刊)ネタバレ書評(レビュー)
・『使命と魂のリミット』(東野圭吾著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)
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・東野圭吾先生『容疑者Xの献身』がエドガー賞候補に!!気になる結果は2012年4月26日!!でも、何故2012年の今なのか、知りたいと思いませんか!?
・東野圭吾先生『プラチナデータ』(幻冬舎刊)が映画化!!公開は2013年を予定!!
・フジテレビ系列木曜劇場にて東野圭吾先生原作作品を続々ドラマ化!!その名も「東野圭吾ミステリーズ」!!
・東野圭吾先生『○笑小説』シリーズから3本の短編が実写ドラマ化!!
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初めて、東野圭吾ミステリーズを観ましたが、これ〜演出の方がかなりなやり手でしょ!!!
かなり面白かったです!
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
良かったですよね。
東野圭吾先生の別の短編を用いてシリーズ続編欲しいくらいでした(^O^)/!!
ナビパートの予想ハズレちゃいましたね〜
全員が犯人ということであればナビパートの時間的に
解決するのは難しいという中での夢オチを本線にされたんだと
思うんですけど、
まさか解決しないで、その為の第一歩で終わるとは、、、
スッキリはしないですけど
まあ「なるほど」って感じですかね〜
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
個人的には「イイ意味で予想を裏切ってくれた」と思っています。
下手に詰めようとしてグダグダになるよりは、無理せずあの結末の方が絶対にイイです。
予想したものに関しては「これは避けて欲しい」みたいなところもあったので、本当に良かった(^O^)/!!
「再生魔術の女」
これも復讐がテーマなんですね。
復讐といえば、テレ朝で放送した「さまよう刃」もそうですが、クドカンの脚本によるドラマ版も放送された「流星の絆」は、「主人公に突きつけられる現実」がこの2作品以上に残酷な作品でもある気がします。
なぜ、そう思うかというと、それは「復讐の標的」の違いです
「さまよう刃」は、仲間の一人の密告により、すぐに復讐の標的を知ります。そしてその相手の一人を殺しました。
しかし、「流星」は違いました。
主人公は事件から15年経ってから真実を知り、その相手が「親身になってくれた人」だという現実を突きつけられたのです。
意見はそれぞれでしょうが、僕の意見としては、「流星の絆」の「主人公に突きつけられる真実」は「さまよう刃」と比べ物にならないくらい残酷な気がするのです。
主人公は、自分にとって一番許せない相手に心を許してしまっていたのですから。
初めまして!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
なるほど、復讐者と被復讐者の距離感というのはありますね。
憎むべき誰かが近しい人物かそうでないかは割と大きい気がします。
それと、親しい人に裏切られていたとの事実も大きいでしょう。
それと同様に、被害に遭った人物と復讐者の距離感も重要だと思います。
これによって、被復讐者への憎しみ方も変わって来る筈です。
『流星の絆』は両親。
『さまよう刃』は愛娘。
『再生魔術の女』は妹(姉妹より親子に近い)。
「子が親を想う気持ち」と「親が子を想う気持ち」。
同じ家族を想う愛情ですが、親から子、子から親では些か異なるものになるのは仕方がないのかもしれません。
おそらく、3作共に立場に寄って感じ方が異なるかもしれませんね。