2012年10月01日

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)まとめ

『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)まとめです。

DATA:週刊モーニングでの短期掲載。全4話。
原作は『UFO大通り』収録『傘を折る女』。

<あらすじ>

石岡が耳にしたラジオの奇妙な情報。
雨が降る中、美女がわざわざ傘を折っていたと言う。
これを聞いた御手洗は「何処かで殺人事件が起こったに違いない」と推理する。

翌日、御手洗の推理は的中。
殺人事件の報が伝えられる。
ところが、御手洗の推理を上回る点が1つあった
死体は2つあったのだ。
死体は部屋の住人・宣子と、謎の来訪者・詩子。
詩子が犯人かと思われたが……。

・ラジオで傘を折る女について聞き、その行動に疑問を抱いた石岡は御手洗に挑戦する。
『傘を折る女』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)第1話ネタバレ批評(レビュー)

・御手洗の想定外のファクター、それはもう1つの死体の存在。何が起こったのか?
『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』第2話(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

・御手洗は推理の手掛かりを集めて行く。
『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』第3話(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

・遂に真相を解き明かした御手洗、果たして真実とは?
『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録― 傘を折る女』第4話、最終話(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』4号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

<感想>

『UFO大通り』収録『傘を折る女』のコミカライズです。
正式タイトルも今後を見据えて『ミタライ ―探偵御手洗潔の事件記録―』に変更されました。
次シリーズは2013年1月の連載と予告されています。

ちなみに原作『UFO大通り』ネタバレ書評(レビュー)はこちら。

『UFO大通り』(島田荘司著、講談社刊 収録作『UFO大通り』『傘を折る女』)ネタバレ書評(レビュー)

では、感想を。
全体的に大筋こそ原作と同じでしたが、構成を変更することで色合いが大幅に変わっていましたね。
具体的には原作中盤の「雪子による犯行の告白」を終盤と入替えたことか。

これにより次のような形式となりました。

原作だと「御手洗の推理」+「雪子の犯罪告白」の倒叙形式を採用していました。
コミック版は「御手洗の推理」+「宣子殺害犯の告白」のスタイルを採用。
結果、コミック版は御手洗の推理に比重が置かれると共に、「宣子殺害犯が詩子である」かのようなミスリードが施されました。

原作が「雪子は何処へ消えたのか?如何にして不可解状況が形成されたのか?」が面白さだったのに対し、コミック版は「如何にして不可解状況が形成されたのか?」の1点に絞られたと言えるでしょう。

もともと「活字で伝える小説」と「ビジュアルで伝える漫画」とでは表現の幅が異なると思うので、コミック版のテーマ面を絞り込みつつ、ミスリードを投入したこの方法も正しいと思われます。
この点で好印象でした。

ただ1点惜しむらくは、原作の場合は『UFO大通り』とセットになっており、あるリンクが密かに配されている点も大きな魅力だっただけに其処が惜しいかな。
とはいえ、これは再現不可能な面もあり致し方がないところ。
コミック版は十分にファンの要望に応えたと思います。
次のシリーズにも期待出来そうです、楽しみ!!

そんな次のシリーズは2013年1月予定とのこと、どの作品が漫画化されるのか期待!!

◆関連過去記事
「探偵Xからの挑戦状!夏休み・島田荘司スペシャル『ゴーグル男の怪』(島田荘司著)真夏のミステリーSP夜霧の街に現れた恐怖の殺人鬼・犯人は誰か謎を解くのはあなた!!」本放送(8月5日放送)ネタバレ批評(レビュー)

『糸ノコとジグザグ』(島田荘司原作、原点火画、講談社刊『週刊モーニング』3号連続掲載)ネタバレ批評(レビュー)

『UFO大通り』(島田荘司著、講談社刊 収録作『UFO大通り』『傘を折る女』)ネタバレ書評(レビュー)

2012年1月23日発売「ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1) (モーニングKC)」です!!
ミタライ 探偵御手洗潔の事件記録(1) (モーニングKC)





『傘を折る女』収録「UFO大通り (講談社文庫)」です!!
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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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