登場人物一覧は本記事下部に移動しました。
<第100話あらすじ>
〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜
沖縄へと到着した大和たちは、響子と出会うことに成功。
さらに鉄也が沖縄に居たとの情報が……。
同じ頃、鈴木の義父は「鈴本」を名乗り、響子たちに接近。
関口二郎とその双子の兄・欽一は水原と夏美の排除を決意する!!
そして、鈴木は関口弘美に接触、情報を得ていた。
そんな中、正体を現した鈴本と争いになった未来が負傷することに。
さらには、真玉橋までが乗り出して来て―――。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
大和の罠に嵌り、車で逃走することとなった鈴本。
その前に立ち塞がったケニーを避けた鈴本の車が未来を掠める。
結果、バランスを崩した未来が転倒、脳震盪を起こしてしまう。
意識の戻らない未来。
そんな未来の姿に、大和は大きなショックを受ける。
未来の回復を待ちたいところだが、追っ手も迫っておりその場には留まれない。
未来を抱えた大和は必死に逃走することに。
一方、真玉橋はそんな大和を捕えるべく部下の島袋と共に包囲網を敷く。
さらに、響子とケニーの確保、事情を知ると思われる通報者の割り出しと現在位置の特定を命じる。
的確な真玉橋の指示に島袋は「尊敬すべき上司である」と感嘆するのだった。
追っ手が迫る中、逃げ続ける大和。
背中に未来を抱え、這うように進む大和の目的地は例の地蔵である。
地蔵に3億円を隠していたのだ。
なんとか辿り着いた大和。
地蔵が無事であることを確認すると、その場に座り込んでしまう。
だが、事態が好転したワケでもない。
どう足掻いても脱出の道が思い浮かばない大和は焦りから血が出るほどに爪を噛む。
その視線の先には意識の戻らぬ未来が。
大和はこれまで共に過ごした日々を思い浮かべ「1人では何もできない」と涙するのだった―――101話に続く。
<感想>
大和、落涙!!
沖縄篇第23回。
大和がどんどん追い詰められています。
あの冷静だった大和が此処まで感情を露わにするとは……それだけ未来の存在が大きかったということになるのでしょう。
やはり、大和にとっての未来は、雄大にとっての和子と同じ様子。
もしも、未来を喪えば大和は暗黒化しそうです。
この後の展開としては、次のようなストーリーが妄想できそう。
未来は大和にとって光のような存在。
このまま失うとは考えられないので、意識を回復するものと思われます。
さらに、大和が地蔵に先回りしている点から、強奪にやって来た鈴本により大和が危機に陥るものと思われます。
そこを意識を取り戻した未来が助ける的な展開だと、未来の復活劇としてはかなり劇的かなと思われるのですが……。
これに響子とケニーが加わり、ヘリ会社を営むハリーの手助けで沖縄脱出。
真玉橋の包囲を突破といったところか。
この通りの展開ならば、大和と真玉橋は今しばらく追われる者と追う者として敵対関係にあることになりそうです。
もっとも、最終的には真玉橋は対沢田にて大和と共闘しそうな気もします。
真玉橋は大和にとっての東海林ポジションかもしれません。
そして、心の拠所であるバー響子を失った響子。
これで響子が沖縄に居るべき理由は失われました。
大和たちと行動を共にする可能性も出て来たか?
あるいは、これを機にハリーの求婚に応じるのか?
こちらも注目です!!
ちなみに、手帳から北海道という地名が出たことで次の舞台は沖縄から北海道に移動か?
本州には水原と夏美たちが居るし。
とはいえ、水原と夏美には関口兄弟の手が迫っており危機的状況だが……。
さて、100話となっているモンタージュ。
此処で一度、雄大や鉄也の謎あたりについての推論をまとめておこうと思います。
ただ、過去にも同様のことをしながら、割とブレた記憶もあるので、あくまで管理人の予想ということで。
とりあえず、今のところ。
鳴海鉄也が整形した川崎雄大かなぁ……。
年齢の差については戸籍を借りた際に詐称したことも考えられるし。
これで、関口の「今度はその顔」発言や、東海林の「3億円事件の犯人の息子」発言、響子の「鳴海鉄也は3億円事件の犯人ではない」発言との整合性もとれるか。
次に、武雄が施設出身と判明したことから、雄大と和子の子供は彼ではなかろうか。
鉄也が近付いたのもこのため?
ただ、彼は事情を最近まで知らされていなかったと思われる。
そして、葉子が関口弘美の言う「ヨウちゃん」だとすれば、彼女の娘の可能性が高い。
葉子自身が施設出身との事実も、この推理を支持するだろう。
だとすれば、葉子は沢田と関口弘美の娘の可能性も……。
となると、自動的に未来の出自は当事者同然の立場になる。
で、大和はこれまでの爪を噛む描写から、雄大の血を引いていることが示唆されているので、鉄也の子で正解か。
こうなると、母親が気になる……。
泰成も3億円事件関係者の息子である可能性が高い。横溝あたりか。
なお、関口二郎はこの事実を知っているものと思われる。
ちなみに、沢田と雄大は過去に軍艦島で凄惨な体験をしている模様。
こんなところか。
ただ、この前提は現代編で登場した雄大が本物であるとの前提に基づいているので、其処が違ってくるとご破算です……。
管理人的に気になっているのは、和子死亡後に雄大がかなり暗黒面に染まっていたこと。
それが、あっさりと鉄也になれるものなのか……鉄也のキャラはどちらかと言えば竜に近い気もする。
そして、あの暗黒面に堕ちた雄大こそは、その後の沢田のキャラに近いんだよなぁ……。
まさか、雄大が沢田と入替っている可能性ないよねぇ……うむむむむむむ。
結局、はっきりしたことはまだ分からないか。
ただひとつ、今後重要となりそうなのは鳴海鉄也の正体と、大和の母。
此処がポイントとなりそうな気がします。
では、次回以降の各人の状況をまとめておきましょう。
まず、未来が安否不明。
大和は鈴本と対決。響子や真玉橋もそれに絡むか。
キャサリンは何時保護されるかが注目。
水原と夏美には関口兄弟が迫る。
泰成は沢田を追う。
こんなところ?
危険なのはキャサリンと水原&夏美かな。
どう切り抜けるのか注目。
変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?
@大和たち(水原含む)
A沢田たち(関口兄弟)
B雄大一派(雄大死亡!?)
C泰成一派(義父の鈴木)
Aの沢田たちも関口兄弟と沢田の間には含みがある様子。
Cの泰成と義父の間もいろいろあり、決して一枚岩とは言え無さそう。
以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?
とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
101話に期待です!!
ちなみに、2012年10月5日に「三億円事件奇譚 モンタージュ」最新第9巻が発売。
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◆関連過去記事
・「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第1話から第90話(講談社ヤングマガジン連載中)までネタバレ批評(レビュー)まとめ
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第91話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第92話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第93話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第94話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第95話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第96話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第97話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第98話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
・「三億円事件奇譚 モンタージュ」第99話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)
◆登場人物一覧
【現代】
鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中
鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
小田切武雄:未来の父、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
小田切葉子:未来の母、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……。
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。
土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。
響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。
ハリー・スタンレー:元海兵の幹部。現在ではヘリコプター会社を営む。95話より登場。
ケニー:現役の海兵。
関口二郎:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う。
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。
沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……。
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。
松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。
朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。
小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。
真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。泰成すらも信用していないようだが……。
関口弘美:沢田と親しいらしい関口兄弟の養母。過去編で沢田が出入りしていた風俗店の店員か?
島袋:沖縄編で登場した刑事。真玉橋の部下。
森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。
【三億円事件当時】
川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?
健:真理のヒモ、関口兄弟を虐待する。後に関口兄弟に殺害される。89話より登場。
真理:関口兄弟を拾った人物、健の恋人。健同様、関口兄弟に殺害される。89話より登場。
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