2012年11月10日

金曜プレステージ 松本清張没後20年特別企画第3弾「疑惑 夫殺しの疑いをかけられた若き悪妻はシロかクロか?個性派女性弁護士が史上最強の悪女と闘う〜無実だったら覚えていろ!衝撃の真相とは」(11月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ 松本清張没後20年特別企画第3弾「疑惑 夫殺しの疑いをかけられた若き悪妻はシロかクロか?個性派女性弁護士が史上最強の悪女と闘う〜無実だったら覚えていろ!衝撃の真相とは」(11月9日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

<あらすじ>

ある嵐の夜、1台の外車が猛烈な速度で港に入ってきた。スピードを緩めることなく進んでいく灰色の塊。そのまま岸壁をも乗り越え海の中へと消えていく…と、しばらくして1人の女が海面へと浮上してくる。女の名前は、白河球磨子(尾野真千子)。旧姓は鬼塚。新潟で老舗の鍛冶屋「しらかわや」を営む社長、白河福太郎(柄本明)と結婚して間もない後妻だった。必死に泳ぎ、岸壁までたどり着いた球磨子。球磨子は生きている実感をかみしめるように絶叫する…。

翌朝、現場検証に立ち会った越後警察署の岩瀬厚一カ警部補(松重豊)の目の前で、フロントガラスの割れた事故車が引き揚げられた。車内には福太郎の遺体があった。また、助手席にはスパナと靴が残されており、間もなくして事件の目撃者、藤原好郎(田中幸太朗)も見つかる。藤原の話から、車を運転していたのは球磨子らしいことが判明、さらに球磨子にはいくつかの前科があったこともあり、次第にマスコミが、この事故は保険金殺人であると騒ぎ立てるようになる。

一方、東京で弁護士をしていた佐原千鶴(常盤貴子)は、先輩弁護士、原山正雄(竜雷太)に呼び出されて新潟を訪れた。千鶴は東京で住んでいたアパートの家賃を滞納するたび、原山に助けてもらっており、原山の弁護士事務所に舞い込む案件を手伝いながら、原山の家に居候することになったのだった。

しばらくして、有力な物的証拠と証言が集まったことで、球磨子は夫・福太郎殺人容疑で逮捕され、西新潟拘置所に勾留される。

そんな折、原山が自宅で転倒して足を骨折してしまい、原山がやるはずだった球磨子の弁護を急きょ、千鶴が担当することになる。

誰もが“球磨子による保険金殺人”、“球磨子はクロ確定”と見る、注目すべき“鬼クマ裁判”がついに始まった!
(公式HPより)


では、続きから(一部、あらすじと重複あり)……

“鬼球磨裁判”が開始された。
球磨子は無実を主張、原山に代わり担当弁護人となった佐原千鶴もこれを主張する。

一方、担当検事・岡本康之は球磨子のこれまでの犯歴に注目。
事務所として借りた部屋を許可なく居酒屋に用いたことで、オーナーと争いになり怪我を負わせたこと。
恐喝未遂などの罪を挙げた。
さらに、球磨子に暴力団との黒い繋がりがあることに着目し、球磨子ならば殺人までやりかねないと示唆。

そこから、球磨子が福太郎と結婚した目的が財産狙いであると指摘。
さらに、福太郎が3億円もの保険金に加入し、受取人が球磨子となっていたことも重要視する。
保険金目的の殺人であるとの主張だ。

これに対し、球磨子は証拠品とされていたスパナについて触れないのはおかしいと叫ぶ。
実は、福太郎の死亡時に車内からはスパナと脱げた靴が発見されていたのだ。
当初、スパナはフロントガラスを割る為に用意された物と思われたが、フロントガラスは自然に割れたものを判明。
結局、スパナの用途が判然とせず、そのままになっていたのだ。

次に証人が喚問された。

まずは、転落する直前に車を見たと証言した目撃者・藤原好郎。
「彼女と電話で花火について話してて、ええ、見た時には球磨子が運転してましたよ」

さらに、球磨子の知人として旧知の組員の証言。
「適当な保険会社がないが聞かれました。適当というのは管理が杜撰な会社のことでして……」

次に、球磨子の店の元従業員・野島秀夫。
「上手く行けば、また店を始めたいと言われました。近く大金が入るようでした」

福太郎の友人・木下。
福太郎から聞いた話として「死ねと球磨子に言われた」と酒の席で語っていたと述べる。

すべて球磨子の不利な証言である。
だが、検事は攻撃の手を緩めない。
破壊力のある証拠を提出する。

福太郎の手の爪から、球磨子の皮膚片が検出されたのだ。
その証拠に球磨子の肩には、擦過傷が残されていた。
これから、検察側は運転席の球磨子を福太郎が止めようとしていたと主張する。

これらに対し、佐原は何一つ反論しようとしない。
球磨子は、無抵抗な佐原の態度に憤る。

後日、弁護について戦略を練る佐原と球磨子。
しかし、球磨子は佐原を責めるのみである。
これに対し、佐原はすべてを正直に話すよう球磨子に促す。

佐原は球磨子が福太郎を殺害したとは考えてはいなかった。
保険金狙いの殺人にしては、余りにも隙だらけの計画だからだ。
だが、佐原には何故、球磨子が福太郎と結婚したのか……その理由が分からなかったのだ。

佐原の家賃滞納について、週刊誌が取り上げた。
これを契機に、球磨子の弁護士として佐原が批判対象に挙げられる。

気を揉む周囲だが、当の佐原は平気なものである。
今、佐原の頭の中には1つのことしか存在していなかった。
如何にして球磨子の無実を証明するかである。

なんとか起死回生の一手を狙う佐原。
原山が「人生最期の旅行だ」と冗談を口にしたことから、佐原はある可能性に思い至る。

福太郎と球磨子が死亡当日に辿った観光ルートを追体験する佐原。
福太郎が天気をしきりに気にかけていたことを聞き込む。
さらに、球磨子が車を運転していたことを突き止める。

球磨子からは一度も運転しなかったと聞かされていた。
佐原は球磨子が信じ切れず、弁護を降りようとするが……。

球磨子はこれに狼狽。
運転していたのは途中までで、花火を見る為に福太郎と運転を交代したと語り出す。
その際、福太郎は球磨子に指輪をプレゼントしたそうだ。

その指輪を鑑定したところ、1万円のものだった。
しかし、福太郎は死の前日、自身の口座から200万円を引き落としていた。
福太郎が下ろした金は何処へ消えたのか?

その夜、佐原は奉納花火を個人でも購入できることを原山から聞かされる。
なんでも、購入者のメッセージが添えられ打ち上げられるらしい。

まさか……福太郎は花火を購入したのではないか?
こうして調べた佐原は、福太郎が三尺玉を購入していたことを突き止める。

さらに、佐原愛用の自転車のブレーキが壊れたことから、遂に真相に辿り着く。

公判が再開された。

佐原は野島秀夫を再尋問する。
彼の語った「上手く行けば、また店を始めたいと言われました。近く大金が入るようでした」との発言が、あくまで球磨子の悪辣なイメージから導き出された事実と異なるものであると論破する。

佐原は藤原好郎を再尋問する。
「あなたが球磨子さんだと思われた理由は?」
「だって、運転席の人間は黄色い服を着てたので」
当日、福太郎の服は白色。球磨子の服は黄色であった。

これに対し「街灯の色がオレンジだった」事実を指摘する佐原。
オレンジ色の光が当たった為に白い服が黄色に見えたとして、これも論破する。

佐原は球磨子の無実を立証しようとしている……慄然とした岡本は「福太郎さんが自ら海に飛び込んだと言うのですか?」と佐原に詰め寄る。
これに対し、さも当然と受けて立つ佐原。

「無理心中だったんです」
佐原は、車中で見つかった「スパナと片方だけの靴」を持ち出す。
それは「仮に福太郎の意図に気付いた球磨子がブレーキを踏もうとしたときに、踏み込めないように挟み込んだ物」だったのだ。
靴だけでは幅が足りない、そこでスパナを加え幅を確保したのだ。

福太郎の無理心中の動機、それは球磨子への愛であった。
球磨子は福太郎に保険金をかけ、殺そうとしていた。
福太郎はそれはそれで構わないと思っていた。
だが、自分が死亡した後に球磨子が別の男と一緒になることは耐えられなかった。
そこで、球磨子を道連れに死のうとしたのだ。

「証拠があるのか、ええーっ!?くだんない話すんなよ、ああーっ!?」
佐原を脅しつける球磨子。

これに佐原は奉納花火を持ち出す。
奉納花火に添えられたメッセージには「妻に永遠の愛を誓う。その旅立ちを祝して」とあった。

さらに決め手となる証人を呼び出す佐原。
呼び出されたのは福太郎の孫・直樹。
9月23日が誕生日の直樹に、福太郎は9月9日にプレゼント贈っていた。
福太郎はその際に「誕生日には居ないかもしれないから、先に渡しておく」と告げていたのだ。
つまり、福太郎は死ぬ気だったこととなる。

法廷を去る佐原に対し、球磨子は「余計な真似しやがって」と叫ぶ。
あと1週間で3年が成立し、福太郎の保険金3億円が苦も無く手に入るところだったのである。
だが、無理心中となれば保険金が入手できるかどうか怪しくなるのだ。
「それを知っていたからこそ、福太郎さんも死を選んだんでしょうね」
佐原はそう言い置くと、球磨子に背中を向けるのであった。

その頃、会議室では裁判員たちが評議していた。
「釈然としない」との声が上がり、紛糾するが……。

判決当日がやって来た。
球磨子は無罪となった。
疑惑は残るが確たる証拠が無かった為である。

その夜、裁判員の1人・加藤は帰宅するなり妻に責め立てられた。
「なんで、鬼球磨が無罪なの?」
「俺もそう思うよ……」力なく座り込む加藤。
其処へ娘が声をかける。
「疑わしきは罰せず……だからよ」
娘の言葉を耳にしても尚、納得がいかないと言った様子の加藤の姿。

原山のもとから佐原が去る日がやって来た。
佐原は成田屋と名付けたその自転車で東京に向かう。
途中、佐原は福太郎が死亡した港で球磨子と出会う。

佐原の金欠の理由を問う球磨子。
佐原の趣味は歌舞伎であった。
佐原が金に困っていた理由は歌舞伎に注ぎ込んだ為だったのだ。

「なるほどね。私も保険金が手に入らなかったわ……」静かに笑う球磨子。

佐原は、如才ない球磨子ならば1万円の指輪を見抜けない筈がないと指摘。
さらに、花火のメッセージも届いていた筈だ……と。
つまり、球磨子は福太郎の意図を見抜きつつも、自身の手を汚すことなく福太郎を殺せる方法を選択したのではないか……そう疑問をぶつける。

この佐原の問いかけに、球磨子はニヤリと微笑むと答えずに歩き去る。
後ろには海の中に浮かぶ花束。
其処には球磨子が福太郎から贈られた指輪があった―――エンド。

<感想>

原作は松本清張著『疑惑』(文藝春秋社刊)。
過去記事にてネタバレ書評(レビュー)がありますね。

『疑惑』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ批評(レビュー)

ドラマ版は、かなり原作を現代風にアレンジしていましたね。
それに伴い、原作の重厚さは影を潜めました。
これはこれでアリかと思うのですが、個人的には原作の方を推します。
あの衝撃を味わえば、ドラマ版では満足できないでしょう。
それくらい凄い。

原作との比較で言えば、福太郎がブレーキを効かなくした理由も異なっていました。
原作だと「自分が怖くなってブレーキを踏んだ際の対策」でした。
ドラマ版では「球磨子に気付かれ阻止されるのを防ぐ為」。
どちらかと言えば、福太郎の人間らしさや弱さが出ている原作の方がアリだなぁ……。

ただ、ドラマ版も悪くは無い。

アレンジの中でも、佐原の変更は賛否両論ありそう。
飄々とした佐原のイメージ、あれはあれでアリかもしれない。

ちなみに、おそらく本作最大の謎はラストの佐原の問いかけが正しかったかどうか?

これについては「指輪が花束と共に海に浮かんでいたこと」=「球磨子は指輪の価値を知っていた」となり、佐原の指摘が正しいことを匂わせています。
だとすると、球磨子はあくまで福太郎を保険金の対象としか見ていなかったこととなりますが……。

ただ、そうだとすると「保険金を入手し損ねた球磨子がわざわざ港に花束を持って来るか」との疑問も湧く。
佐原の指摘通りならば、氷のように冷たい打算的な女性となるんだし、感傷的な行動はとらないだろう。

かといって、球磨子が球磨子なりに福太郎のことを愛して居たのかと云うと……。

愛していたからこそ、福太郎の無理心中に乗った。
なにしろ、車のフロントガラスが割れるかどうかは確実ではない。
失敗すれば、球磨子自身の命も危い。
如才ない球磨子ならば、この危険に気付かない筈がない。
さらに、福太郎の保険金を狙っていた割には、佐原の指摘通り疑惑を持たれやすい環境にあった。

確かにこちらの理解も可能である。
だが、それまでに描かれていた球磨子像からはかけ離れる。
ラストの印象からすると、佐原の指摘通りになるのか?

ただ、「球磨子は打算的な女性」→「実は、もっと打算的な女性でした」とのオチが果たしてありうるのか?
どんでん返しにもなってないし、作品のテーマの1つであると思われる「報道によるイメージが裁判の過程に影響を与えた」との事実とも反する。
う〜〜〜ん……。

たぶん、ドラマ的にはこの解釈でもOKなんだろうけど、やっぱり苦しい感じはあるなぁ。
ドラマ版については、他にも幾つか気にかかる点もあった。

まず、自転車のブレーキとか奉納花火とか「悩んでいたらハイ、答え」パターンが多かったのがちょっと。

それと、自転車のブレーキから真相に気付いた佐原は深夜に白河家を訪ねていたけど、直樹は深夜に起こされたのかなぁ……酷いような気がする。

う〜〜〜ん、どうも原作のインパクトが強くてドラマ版を素直に視られない。
個人的には「やっぱり原作が凄かった」としか感想が出ないなぁ……。

常盤貴子さんと言えば、2012年12月8日(土)にフジテレビ系列『再会』のドラマに出演されるそうです。
ドラマ向きな作品だけに注目か。

『再会』(横関大著、講談社刊)ネタバレ書評(レビュー)

そして、松本清張先生といえば『十万分の一の偶然』や『熱い空気』がテレビ朝日系にて12月に放送されることが明らかになっています。
そして、『寒流』もドラマ化が決定しており、こちらも目が離せません。

【ドラマ情報】松本清張先生『十万分の一の偶然』が『熱い空気』と共にテレビ朝日系列にて2夜連続でドラマ化!!

『寒流』(松本清張著、新潮社刊『黒い画集』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『十万分の一の偶然』(松本清張著、文藝春秋社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『熱い空気』(松本清張著、文芸春秋社刊『事故―別冊黒い画集1』収録)ネタバレ書評(レビュー)

「家政婦は見た!」がドラマ化決定、タイトルは原作通り『熱い空気』に!!

松本清張先生『寒流』(新潮社刊『黒い画集』収録)がドラマ化されるとのこと!!

<キャスト>

佐原千鶴:常盤貴子
白河球磨子:尾野真千子
岩瀬厚一カ:松重豊
加藤妙子:西田尚美
原山正雄:竜雷太
加藤善浩:近藤芳正
白河福太郎:柄本明 ほか
(公式HPより、順不同、敬称略)


◆松本清張先生関連過去記事
【小説】
「霧の旗」(松本清張著、新潮社刊)ネタバレ書評(レビュー)

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この記事へのコメント
更新早っ!
映画版の桃井さんのふてぶてしさや岩下さんの冷徹さ、ラストのワインぶっかけが強烈に残っていました。
なのに今回のドラマ版で福太郎役の柄本さんが新聞記者だったと
は全く記憶にありませんでしたw

佐原を随分カジュアルな色気なしの女性に描きましたよね。
(設定で女優をダサくしてもダサくしきれてませんけど)
球磨子は悪女のルックスはいいが元気よすぎて見てて疲れる。

金目当てで結婚したものの期待外れ。
打算的計画を推測すると数年は贅沢三昧に暮らしを楽しみ、
それから…が実際、お金はなかったので八つ当たりで福太郎に暴
力を振るう。機嫌取るために3億円の保険に入ったけど本性がわ
かっても球磨子を失いたくなくて無理心中に…球磨子は自分が危
険にあったとしても3億入る可能性に賭けた、とか?

にしてもバラの花束指輪付きをって気持ちは私も疑問です。いか
にも演出っぽい。はじめからしおらしく振る舞っていい子を何故
しないのかとも思ったし。それが球磨子の疑惑を深めて面白い訳
ですが。ネコ被るのは上手な職業のハズ。福太郎がどこに惹かれ
たのかも最初の出会いはよかったけど。疑わしきは罰せずグレー
狙いであって事実の白でもマズかったんでしょう。だから曖昧に
憶えてないだの忘れたで誤魔化していたんですね。3億はムリで
もTV局訴えたらお金少しは取れるんじゃ?逸れましたw
やっぱり映画版の方が迫力が違いますね。長々と失礼しました。
Posted by ジュン at 2012年11月10日 13:48
こんばんは。

自分は、かなり面白かったですね!

管理人さんが仰るように「球磨子は打算的な女性」→「実は、もっと打算的な女性でした」との解釈もできますし、それとは別に、その瞬間瞬間を楽しんで生きている人間だった。だから3億の保険金がおりないことをして怒った!
球磨子自身は心中で死んだら死んだで良かった♪と思っているような人間。
最後花束を海にのシーンは、球磨子も好きだったからこそだと思ってます。

金プレで、こんなに面白かったのは初めてです♪


Posted by ピエロ at 2012年11月10日 23:49
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:ジュンさん

柄本さん、映画版に出演されていたんですね。
知りませんでした。
意外な繋がりがあったとは……。

そして、グレー狙い。
劇中で、球磨子が佐原に指示していたのもそれでしたね。
なるほど、黒でも白でも駄目だったのでしょうね。

Re:ピエロさん

球磨子が何故、一貫していないのか……疑問だったのですが、そもそも一貫していないキャラクターだったとすれば納得です。
そのときの感情で動く、自分に正直な人間だったということでしょうか。


ドラマ版『疑惑』。
管理人も視聴してみて、いろいろ考えさせられたので、ドラマとしてはアリだったと思います。
ただ、個人的にどうしても原作のイメージが強かったので。
Posted by 俺 at 2012年11月11日 00:55
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