2012年10月02日

『里親面接』(我孫子武丸著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)

『里親面接』(我孫子武丸著、光文社刊『小説宝石』2012年10月号掲載)ネタバレ書評(レビュー)です。

ネタバレあります、注意!!

<あらすじ>

夫婦を装ったあたしたちは、二匹の可愛い
子犬を谷川夫妻から受取り、里親に
(光文社公式HPより)


<感想>

光文社刊『小説宝石 2012年10月号』に掲載された我孫子武丸先生の短編です。

ネタバレあらすじでは上手く伝えきれていませんが、あるトリックが用いられた1作です。
此処で内容を記してしまうと、本作の魅力が半減してしまうので避けますが、これがなかなか良かった。
是非、本作そのものをご覧頂くべきかな。

我孫子先生と言えば原作を担当された『監禁探偵』が映画化されるとのこと。
こちらも要チェック!!

【噂は事実だった】『監禁探偵』映画化発表される!!

<ネタバレあらすじ>

私こと佐々木翔子は、仲間の宮下と「茂本」夫妻を騙ることになった。
ボスに命じられた、ある目的の為である。

子犬の里親募集掲示板にアクセスした私たちは、其処で出会った谷川夫妻に近付く。
谷川夫妻から子犬を貰うこととなった私たち。
谷川夫妻は大切に育てた子犬を譲るに相応しいか屋内をチェックしたいと申し出て来た。

これに応じた私たち。
家を訪ねて来た谷川夫妻は部屋の間取りや用途などを調べて行く。
最後に「これなら安心して任せられる」と後日を期して別れるのであった。

数日後、約束通り谷川夫妻は私たちに子犬を渡して帰るのだった。

それから数時間後、子犬が体調を崩し痙攣を始める。
慌てて谷川夫妻に連絡をとった私。
夫妻は、かかりつけの医師に引き会わせたいので迎えに行くと伝えて来る。

数十分後、現れた谷川夫妻は異様な雰囲気をまとっていた。
ナイフを突きつけられた私は奥の部屋へと夫妻を通すことに。
ところが、此処でさらなる異変が起こる。

背後より現れた宮下は谷川夫妻に不意討ちを仕掛けたのだ。
同時に私も取り押さえにかかる。
谷川夫妻は私たちの思わぬ抵抗に捕えられるのだった……。

実は私たちは刑事であった。
ボスとは上司のこと。
宮下は刑事仲間であった。

最近、連続して強盗殺人事件が発生していた。
その被害者宅には犬が居ないにも関わらず犬のケージなどが残されていた。
疑問を抱き、被害者たちが子犬の里親掲示板を確認していたことが判明。
そこで真犯人を炙り出す為に、囮捜査に踏み切ったのだ。

結果、谷川夫妻がこうして網にかかったのだった。

私は谷川夫妻に怒りを覚えていた。
罪のない犬を利用したことが許せなかったのだ。
谷川夫妻に利用された犬は毒を飲まされていた。
谷川夫妻は、これまでも同じ手口で里親になった被害者たちを騙し犬を渡した当日に殺害していたのだ。
今回、犬は一命を取り留めた。
私は犬を飼う準備をすることにしたのだった。
当分、結婚は先のこととなりそうである―――エンド。

◆「狙われた病室」関連過去記事

『狙われた病室(監禁探偵2)』1話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

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『狙われた病室(監禁探偵2)』3話(我孫子武丸原作、西崎泰正画、実業之日本社刊『漫画サンデー』連載)ネタバレ批評(レビュー)

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◆関連過去記事

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「狼と兎のゲーム(第2回)」(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

『狼と兎のゲーム(第3回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

『狼と兎のゲーム(第4回)』(我孫子武丸著、講談社メフィスト連載)ネタバレ書評(レビュー)

・[速水三兄妹シリーズ]
「8の殺人」(講談社)ネタバレ書評(レビュー)

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連載が開始された「小説宝石 2012年 10月号 [雑誌]」です!!
小説宝石 2012年 10月号 [雑誌]





我孫子先生が原作を担当したコミック「監禁探偵 (マンサンコミックス)」です!!
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我孫子武丸先生の「殺戮にいたる病 (講談社文庫)」です!!
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同じく「弥勒の掌 (文春文庫)」です!!
弥勒の掌 (文春文庫)





◆我孫子武丸先生のその他の作品はこちら。


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