2012年10月29日

「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」18話ネタバレ批評(レビュー)

ビッグコミックスペリオールにて連載再開された「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」18話のネタバレ批評(レビュー)です!!

<ネタバレあらすじ>

常元の横槍により、思わぬ形で決着を迎えた劉備と関羽の一騎討ち。
矢を胸に受けた関羽は倒れてしまう。
関羽を助け起こす劉備、状況を把握し駆け寄る張飛、様子を見守る趙雲。
劉備は「お前を死なせはしない」と関羽に呼びかけるのだった。

一方、馬超と諸葛亮に豫洲を奪われた曹操。
奪還を期すが、一時的に兵を休ませる為に拠点を求め冀州へ向かう。
冀州では荀ケが留守を守っているらしい。
荀ケと言えば「曹操の智嚢」と呼ばれた男だが、曹操が献帝を弑したことを批判した為に閑職へと追いやられていた……。

同じ頃、豫洲では馬超と諸葛亮が民を相手に「男女平等」と「職業選択の自由」について流布していた。
民に「官僚でも商人でも兵でも好きな職業になれるのだ」と熱く訴えかける馬超。
さらに「其処に男女の別はなく女性であっても宰相になれる」と述べる。
これを民に紛れて聞いていた荀ケ。
馬超たちの理想は彼の思想と合致していた。
密かに馬超と諸葛亮に近付くと「曹操に引き会わせたい」と告げる。

漸く冀州に辿り着いた曹操と曹丕。
これを出迎えた荀ケの背後には馬超と諸葛亮が。

「謀反か?」といきり立つ曹操だったが、荀ケは冷静そのもの。
「殿、この2人から学ばれませい」と献策する。

荀ケの策に難色を示す曹操。
これを見た荀ケは「もちろん、ただではございませぬ」と短刀を懐から抜き出すと自身の首に添える。
そのまま「漢の忠臣として、献帝をお救い出来なかったことを詫びまする」と、自決してしまうのであった。

残された曹操、曹丕、馬超、諸葛亮。
決断を迫られる曹操だったが……。

「余に不足するものなどない!!」と剣を抜いて否定することに。
「やはり、欠けている」と顔を見合わせる馬超と諸葛亮。

ここで曹丕が動く。
「私は彼らに興味がある」と、曹操の背中に剣を突き付けたのだ。
我が子に裏切られ唖然とする曹操。

その頃、関羽に矢を射かけたことで劉備に追われた常元は次に何処を頼るべきか悩んでいた。

当の劉備陣営はと言えば、関羽が傷を癒しつつあった。
そんな関羽に劉備は「自分は大影に過ぎぬ。漢そのものとも言えるお前に自身の後を託す」と告げる。
まさか、劉備は関羽にその地位を譲る気なのか?
一体、その本意とは―――19話に続く。

<感想>

18話のネタバレ批評(レビュー)です。
キリが良いので、10話からタイトルも本作に準じて「SOUL 覇 第2章」に変更致しました。
新シリーズについては「SOUL 覇 第2章」のコミックス1巻に続き2巻も発売。
読むべし!!

では、今回の感想を……。
何やら新勢力が出て来てはすぐに消える展開が続いているような気が。

馬超と諸葛亮の新勢力は曹丕に与しそうな感じ。
反乱はどうなったのだろうか、理想を実現出来れば誰のもとでも問題ないのだろうか。

そして、関羽の下剋上も劉備が平和的に受け入れることで解決しそうな見通し。
とはいえ、こちらは劉備の言葉に感動した関羽がこれを慰留する可能性もある。
ただ、「SOUL 覇」だと本当に劉備が旅立ってしまうこともありそう……。

一方、常元たちは曹操、劉備と渡り歩いたので孫権こと周瑜のもとへ向かうのか?
ただ、現在の小喬と常元には因縁があるだけに一波乱ありそう。
あるいは別の勢力のもとか……だとすれば蜀の劉璋、漢中の張魯が登場する?

さらに、荀ケの死はショックでしたね。
とはいえ、空箱ではありませんでしたが、漢の忠臣である点は全うされたので良しかな。

それにしても、馬超と諸葛亮があまりに革新的。
その理論が先進的過ぎてあれを受け入れるのは君主として不可能でしょう。
どうなるのだろうか……。

一応、今回も馬超の反乱、荀ケの死と大筋は演義に沿っている感じか。
とすれば、劉備については……どうなる?

では、今回のストーリーを受けて各陣営を再度、整理しましょう。
現状のところ、勢力は6つ。

劉備:倭軍、関平。関羽に地位を譲る?
曹操:曹丕、夏候惇、夏侯淵に黒騎兵残存部隊。諸葛亮、馬超も参加?
孫権(周瑜から改名):西洋兵中心の呉軍を完全掌握。
関羽:重傷を負う。快復後に劉備の地位を引き継ぐ?
諸葛亮&馬超:豫州で反乱を起こすも曹丕のもとへ?
常元:劉備から離脱、流浪中。

なんだか全体的に展開が刹那的かつ流動的になって来ているように感じるのは気の所為か。
そして、消えた鄒氏は何処に?
このままフェードアウトか。

一方、主要キャラたちの目指す国家像はこちら。
果たして、この設定は今も有効か?
そして、誰が最終的な勝者となるのか、あるいは史実通り第3者が勝つのか?

劉備「卑弥呼の血を引く者を王とする単一民族国家」
曹操「半永久的に1つの王朝に固定した上で、皇帝を上に戴く専制君主国家」
周瑜「宗教国家」
諸葛亮「民主主義国家」

今後の展開に―――要注目です!!

この衝撃を体感するには、スペリオール本誌をお読みになることをオススメします。
皆さんも興味があれば、下記アマゾンさんのリンクよりチェックしてみてください。

◆関連過去記事
・1話から10話までのネタバレ批評(レビュー)へのリンクはこちら。
「SOUL 覇 第2章(覇-LORD-)」10話までまとめ!!

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