2012年10月13日

金曜プレステージ「特別企画 ドルチェ ストロベリーナイトの誉田哲也傑作原作を初映像化!重体の幼児消えた母親…白骨死体その女は聖母?魔女?嘘つく女VS心を読む女、女の壮絶取調室開幕」(10月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

金曜プレステージ「特別企画 ドルチェ ストロベリーナイトの誉田哲也傑作原作を初映像化!重体の幼児消えた母親…白骨死体その女は聖母?魔女?嘘つく女VS心を読む女、女の壮絶取調室開幕」(10月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

練馬北署強行犯係の巡査部長・魚住久江(松下由樹)は、職場で同僚たちとテレビから流れるニュースを見ていた。武蔵野市の雑木林で発見された遺体が、一部白骨化しており、死後半年ほど経過していることがわかった、と伝えるものだった。警視庁捜査一課に憧れる原口(戸次重幸)はそのニュースを片目に、昇任試験のため、道路交通法の参考書を手にしていた。一課の話題には加わりたくない久江は煙草で一服しようと、静かにその部屋を後にした。するとそこへ、警視庁捜査一課の金本健一(田辺誠一)が現れた。10年前は捜査一課でバリバリ殺しを挙げていた久江に、なぜ戻ってこないのか? と聞く金本。自分には所轄の方が性に合っている、と告げて、久江が部屋に戻ると、事件発生の連絡が入っていた。自宅で頭を強打した1歳半の男児が意識不明のまま病院に運び込まれたが、事件性が高いらしいということで、原口が病院へ向かおうとしていた。

久江も病院へ同行すると、けがを負ってベッドで眠っている1歳半の斉藤守のそばに、父親の明(ミスターちん)と、明の母の和代(星由里子)が付き添っていた。この日は、明がいつも通り会社へ行き、和代も夫が入所しているケア施設に行っていた。その間、守を見ていたのは、母親の由子(伊佐美紀)だが、和代が帰宅した時、ぐったりと床に倒れた守を発見したという。さらに、その由子が行方不明だというのだ。病院の診断により、守のけがは誰かに故意に傷つけられた事件と断定。しかも、守の身体には傷がいくつも残っていたが、どれも半年ほど前の古い傷だった。原口は、以前から虐待を受けていたのではないか?と推測するが、久江はまだ分からないことが多く、うなずけない。

久江は、斉藤家を訪ねた。部屋の中はきれいに片付いており、子どもに危険が及ばないよう保護ガードが設置されているなど、守への気遣いが随所に感じられた。そこに矛盾を感じる久江…。

久江と原口は、由子の実母や、昔勤めていた経理事務所などを訪ねて聞き込みに回るが、人付き合いのない由子の周辺からは大した情報は得られない。経理事務所から出ると、歩いてきた若い女(内山理名)と久江が軽くぶつかった。美人だが、地味で化粧気のないその女は、一瞬久江を見るが、すぐに顔をそらし沈んだ顔で去って行った。

そんな時、中央公園付近で男(窪塚俊介)の変死体が発見された、という連絡が入った。原口は、守の事件は母親の虐待に違いない、自分は殺人の方の捜査に行く、と久江を置いて去る。久江は、車の運転ができない由子の足取りをつかむため、斉藤家近くの商店街の防犯カメラの映像を手に入れ、署に戻った。すると、明日から配属になる新人の峰岸(馬場徹)が久江を待ち構えていた。久江は防犯カメラの映像を見る作業を峰岸にも手伝ってもらう。

翌日、久江は由子の私物を調べるため、再び斉藤家を訪ねた。引き出しの奥に、二つ折りにしてしまってあるチラシに目を留める久江。半年ほど前のチラシに、≪パッリーネ、クルミリ、ピニョラータ…≫などの単語がびっしりと書かれてある。首をかしげる久江に峰岸は、それらはスイーツの名前だ、と言う。甘党の峰岸は、すべてイタリアのスイーツでドルチェというのだ、と解説した。そこへガスの修理を依頼された、と作業員が訪ねてきた。一昨日の昼に電話し、今日修理しに来た、と言うのだ。一昨日は守が病院に運ばれた日。その昼に由子が自宅にいて電話に出ていたことがわかった。和代が帰宅したのが13時過ぎ、その間に由子になにがあったのか…?

さらに、公園での殺人事件の被害者が、久江が集めた商店街の防犯カメラに映っていることも判明した。映像をつないでいくと、被害者の男は桜台駅から斉藤家の方面に向かっている。この男と守の事件とに何か関係があるのか? 由子の行方は? そしてドルチェのメモの意味は…?
(「金曜プレステージ」公式HPより)


では、続きから(一部重複アリ)……

武蔵野の雑木林にて女性の白骨死体が発見された。
その足には骨折の跡とプレートの痕跡が残されていた。

一方、練馬北署強行犯係の巡査部長・魚住久江が1歳半の男児・斉藤守の傷害事件を追っていた。
守の母・由子が現場から消えており、犯人は由子と思われたが……。
守の身体には半年前の物と思われる虐待の跡もあり、こちらも由子によるものとされていた。

だが、久江は守が「ママ……」と呟く声を聴き疑問を抱く。
虐待された息子が此処まで母を慕うだろうか?

さらに、斉藤家を訪ねた久江はこの疑問を強める。
斉藤一家は半年前に池袋から桜台へと引っ越ししていた。
由子の夫である明や、姑・和江らは特に由子を恨んでいたような素振りが見られないのだ。
しかも、自宅には守が怪我をしないように様々な配慮が為されていた。

由子の行く先の心当たりを明に尋ねる久江。
明は「妻は車の免許を持っていませんし、そう遠くへは……」と言葉を濁す。

明から由子の写真を借りた久江は、新しく配属された新人刑事・峰岸学と共に斉藤家周辺の防犯カメラ映像を調べることに。
だが、写真と同じ由子の姿は何処にも残されていなかった……。

同じ頃、中央公園付近で男性の撲殺死体が発見され、捜査本部が設置。
金本も捜査に当たることに。

由子の手掛かりを求めて、結婚前の職場である吉野経理士事務所に足を運んだ久江。
吉野は特に心当たりはないと述べるが……。
その帰路、久江は大塚で印象的な女性とぶつかる。

翌日、改めて斉藤家を訪れた久江と峰岸。
そこで久江は由子の物と思われるあるメモを手に入れる。
由子が秘蔵していたメモにはイタリアのスイーツ、ドルチェのメニューが記載され、特に“メリンガ”に二重丸が施されていた。
スイーツに詳しい峰岸に、ドルチェを扱う店に由子が出入りしていたか調べるよう指示を出す久江。

其処へ給湯システムの修理を依頼されたと業者がやって来る。
本当はもっと前に修理する筈だったが、予定が変わったので由子の了承を得た上で本日やって来たらしい。
当初の日付を聞いた久江は驚く。
その日は守が負傷した日であった。
つまり、その昼までは特に異変は無かったことになる……。

撲殺被害者が江畑実という男性だと判明。
江畑は「昭栄ファイナンス」の債権取り立て人であった。
さらに、江畑に浜田知美と呼ばれる風俗嬢の交際相手が居ることが分かる。
知美は江畑のもとから半年前に姿を消していた。

久江は知美が吉野総合経理事務所への聞き込みの帰りに大塚でぶつかった相手であると気付く。
しかも、江畑が守の事件当日に斉藤家へと向かっていたことも判明。

知美を追う捜査本部の金本たち。
知美の元同僚によれば、江畑が「逃げた知美を遂に見つけた」と口にしていたとの情報を入手する。

沢田みどりとの偽名でホテルに宿泊していた知美をキャッチした金本。
だが、知美は江畑については何も知らないと否認。

しかし、久江は斉藤家について知美に告げた際に、彼女が反応したことを見逃さなかった。
何かある……確信を深める久江。

峰岸からドルチェの専門店を調べたが由子らしき人物の証言は得られなかったとの報告がされた。
これを聞いた久江は「由子がネットに頼っていたのでは」と仮説を立てる。
ネット上で「ドルチェ」を調べる久江と峰岸。

結果、「ドルチェ」と云う名のブログを発見する。
其処に“メリンガ”を名乗るハンドルネームを見る久江。
メモはハンドルネームの候補だったのだ。

“メリンガ”は「まーくんのママ」らしい。
由子が守の母であることに合致している。
ところが、不思議なことに「運転は結構得意」と記されていた。
明によれば「由子は免許を所持していない」筈だが。
しかも、メリンガは半年前から登場していた……。

その頃、吉野経理事務所の社長・吉野則之は何処かへと電話を架けていた……。

翌朝、吉野が何者かに襲われ重傷を負う。
なんとか一命を取り留めたようだが……。

吉野の部下の女子社員によれば、吉野は「近く臨時収入がある」と上機嫌だったらしい。
しかも、由子と吉野が過去に不倫関係にあり、由子の結婚後も連絡を取り合っていたことも判明する。
これを聞き考え込む久江。

矢先、知美が江畑殺害を自供する。
しかし、自供内容と実際が異なっていたことから金本はこれを虚偽の物と見抜く。

同じ頃、久江は由子が2人居るのではないかとの疑問を抱き始めていた。
守の服と知美の服に同じ刺繍があったことを確認する久江。
さらに、ドルチェの専門店を訪ねた久江は由子ではなく知美が良く出入りしていたことを突き止める。

久江が知美を取り調べることに。
吉野が一命を取り留めたことを伝える久江。

吉野は半年前から知美を脅迫していた。
吉野が負傷した原因も、脅迫された知美が抵抗した結果であった。

吉野は知美が隠したいある秘密を握っていたのだ。
そして、知美は吉野を殺したと思い込んだ為に偽証したのだ。

運転ができない筈の由子がブログに書き込んだ「運転が出来る」との記述。
江畑は知美を見つけたと周囲に語っていた。
そして、斉藤家へと向かっていた。
さらに、知美と守に共通する刺繍。

これらが意味することは1つ。
知美が由子だったのである。
もちろん、本物の由子は別に存在する。
それこそ、半年前に死亡したとされる白骨死体の主であった。
半年前から知美が由子を演じていたのだ。

知美がハンドルネーム“メリンガ”を名乗り、投稿したブログのコメント。
其処には「守」以外にもう1人、愛情を以て綴られた人物が居た。
その人物こそ「和代」であった。

つまり、知美が庇っている人物の正体は和代だったのだ。

直後、和代が守を連れて姿を消してしまう。
久江は「和代を助けなければならない」と知美に主張。
「刑事として犯人を捕まえるだけが仕事ではない。人を助けたい」と伝える。
これを聞いた知美は「緑ヶ丘公園です……」と思い当たる場所を教えるのであった。

江畑から虐待を受け続けていた知美。
半年前、またも虐待を受け放心状態で公園を彷徨っていたところ、守を連れた和代に声をかけられた。
知美にとって、心救われる出来事であった。

以来、和代が留守の間は知美が守の世話をすることになった。
傷心の知美にとって、和代たちは家族であった。

当初、由子のことは家出したと聞かされていた。
ところがある晩、思い切って和代に由子のことを問いかけると和代は泣き崩れた。
守に虐待を続けていた由子を見かねた和代は止めようとして殺害してしまったらしい。
この告白を受けた知美は自身もその秘密を背負うことを約束。
自分が由子となり、守の母親になると宣言する。

こうして、知美の由子としての生活が始まった。
斉藤家の一員として満たされた日々だったそうだ。
ところが、そこへ知美の居場所を嗅ぎ付けた田畑がやって来た。
田畑は知美と守に暴力を奮った。
守の傷はこのときのものである。
そこへ和代が現れた。
和代は知美を救うべく田畑を殺害した。
こうして、知美は和代を救うべく田畑の死体を遺棄し、和代は守の第一発見者となったのだ。

和代は知美の言葉通り緑ヶ丘公園に居たところを逮捕された。

連行された和代は知美に守を託す。
知美もまた和代を母と呼び、守の母となることを約束するのであった。

白骨死体の身元が由子であることが公開された。
久江は緑ヶ丘公園で斉藤家について思いを馳せるのであった―――エンド。

<感想>

ドラマ原作は『ストロベリーナイト』で知られる誉田哲也先生『ドルチェ』(新潮社刊)に収録された短編『袋の金魚』。
過去にネタバレ書評(レビュー)ありますね。

『ドルチェ』(誉田哲也著、新潮社刊)ネタバレ書評

では、ドラマ版感想を。

メインテーマはそのままに上手く原作である短編『袋の金魚』を膨らませていましたね。
原作『袋の金魚』ではタイトルである短編『ドルチェ』の由来について触れられていないので、てっきり両短編をミックスしたものになるかとやきもきしていましたが、きちんとまとめられており好感を持てました。

原作にはストックもあるので、シリーズ続編にも期待したいところです!!

<キャスト>

魚住久江:松下由樹
浜田知美:内山理名
原口昌哉:戸次重幸
峰岸学:馬場徹
里谷俊彦:菅田俊
斉藤和代:星由里子
宮田洋平:ベンガル
手塚義則:西岡徳馬
金本健一:田辺誠一 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


◆「誉田哲也」先生関連過去記事
【姫川玲子シリーズ】
・シリーズ1作目「ストロベリーナイト」はこちら。
「ストロベリーナイト」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ2作目「ソウルケイジ」はこちら。
「ソウルケイジ」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ3作目、短編集「シンメトリー」はこちら。
「シンメトリー」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズ4作目「インビジブルレイン」はこちら。
「インビジブルレイン」(誉田哲也著、光文社刊)ネタバレ書評(レビュー)

・シリーズスピンオフ作品「感染遊戯」です。
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【ジウシリーズ】
『ジウ 1〜3』(誉田哲也著、中央公論新社刊)ネタバレ書評(レビュー)

【その他】
『ヒトリシズカ』(誉田哲也著、双葉社刊)ネタバレ書評(レビュー)

『三十九番』(誉田哲也著、双葉社刊『痛み』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『帰省』(誉田哲也著、小学館刊『東と西 2』収録)ネタバレ書評(レビュー)

『ドルチェ』(誉田哲也著、新潮社刊)ネタバレ書評

【ドラマ版】
土曜プレミアム ストロベリーナイト「大ベストセラー小説初ドラマ化!!連続猟奇殺人事件のカギを握る感染死体…真相に迫る孤高の女刑事悲しみの過去と驚愕の結末!!」(11月13日)ネタバレ批評(レビュー)

連続ドラマ「ストロベリーナイト」(フジテレビ系、2012年)まとめ

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