<あらすじ>
紅蓮次郎(船越英一郎)は、神奈川県美津原市消防署の火災調査官。数年前に妻を亡くし、ひとり息子の俊介は北海道の大学に進学。現在は、アメリカ育ちの姪・キャロライン泉(葵わかな)と同居している。
ある夜、紅の携帯電話に火災発生の知らせが入った。その火元が、殉職した元部下・鳴海一郎(筒井巧)の妻・容子(杉田かおる)が働くレストラン“渚亭”だと知り、紅はがく然! 急いで駆け付けた紅は、容子、そして渚亭のオーナー・須藤みゆき(古村比呂)とその娘・茜(上原美佐)らが、ぼう然と炎を見つめる姿を目の当たりにして、心を痛める。渚亭は、火災で大切な人を失った2つの家族が寄り添うように営んできた、まさに“奇跡”のような店だったからだ…。
実は、12年前、みゆきたち一家が暮らすマンションで、火災が発生。紅は小隊長として現場に出動したのだが、当時中学生だった茜が逃げ遅れ、彼女を助けるために部下の消防士・鳴海が殉職するという悲しい事故が起きたのだ。容子は、鳴海が前妻との間にもうけた息子・拓馬(中島広稀)を抱えて途方に暮れていたが、そんな容子に声をかけたのが、鳴海に娘の命を助けてもらったみゆきだった。みゆきは、夫の残したレストランで働かないかと容子を誘い、以来、共に渚亭を切り盛りしてきたのだった。
ところが、事件は思いがけない方向に進んでいく。なんと渚亭の焼け跡から、男の刺殺体が発見されたのだ。殺されていたのは、結婚詐欺師の西岡牧夫(松田賢二)で、みゆきも容子も知らない男だと証言。いったいなぜ結婚詐欺師が閉店後の渚亭で殺されていたのか、まったくの謎だった…。
そんな中、火災現場を調査した紅は、発火しやすいように布を詰めた怪しいコンセントを見つけると共に、熱帯魚の水槽を利用した驚くべき発火トリックに気づく。その水槽を管理していたのが容子であり、しかも凶器のナイフに容子の血痕が付着していたことが判明。紅は「誰よりも火災の恐ろしさを知っている人間が放火などするわけない」と容子をかばうが、灰田警部(マギー)は容子が西岡を刺殺し、店に火をつけたものと疑う。
その直後、容子が西岡にだまされ、詐欺被害に遭っていたことが発覚! 灰田は容子の逮捕状を請求、紅は彼女の無実を証明しようと部下の白井勇一(河相我聞)と共に立ち上がるが…!?
一方、茜の夫で小説家の三村大介(湯江健幸)は、かねてから渚亭に立ち退きを迫っていた大家、飯塚浩介(つまみ枝豆)、美佐(谷川清美)夫婦を真犯人だとにらみ、独自の調査を開始していた。ある理由から紅に反発する拓馬も大介と行動を共にするが、次々と悲しい事件が起きて…!?
火災で愛する人を亡くし身を寄せ合っていた人々が、火災によってまた引き裂かれていくのを、紅は止めることができるのか…!?
(あらすじ・写真共に公式HPより)
では、続きから……(あらすじと重複あり)
西岡に続き、みゆきまでもが殺害されてしまう。
容疑が容子の息子・拓馬にかかる中、今度は浅田唯までもが殺害されてしまう。
しかも、事件の第一発見者によれば、浅田唯の殺害現場から拓馬が逃げ出す姿を見たと言う。
これにより、拓馬が手配されてしまう。
紅は拓馬を説得、灰田たちに引き渡す。
拓馬によれば、謎の電話に呼び出され、何者かに現場で昏倒させられたそうだ。
意識を取り戻し起き上がったところ、出火したらしい。
拓馬が犯人でないとすれば何かある―――そう考えた紅は拓馬を救うべく調査を開始。
遂に真相を突き止める。
事件関係者を一同に集めた紅。
浅田唯殺害のトリックについて明かす。
それは「梃子の原理を利用した人間スイッチ」であった。
現場から発見されたのは、電線の点いた自転車の荷台、アルミ箔、コイル状のニクロム線など。
コイル状のニクロム線に花火を通し、火薬とする。
その上で、電線の点いた自転車の荷台、アルミ箔を気絶した拓馬の下に敷く。
意識を取り戻した拓馬が起き上がると同時に梃子の原理で通電し発火したのだ。
そして―――これを行った実行犯、その正体は!?
「火元はお前だ!!三村大介!!」
紅が指摘した犯人は三村大介であった。
三村は妻・茜が自分よりも「渚亭」を選ぶことに耐えられなくなり、茜の心を自身のもとに留め置くためにこれを焼いたのだ。
ところが、そこを西岡に目撃されてしまい、これを殺害したのである。
しかし、西岡は死の直前に浅田唯に目撃した内容を伝えており、三村は浅田に脅迫されることに。
今度は、そこをみゆきに目撃された為にこれを口封じに殺害したのだ。
三村にとっては義理の母にあたるにも関わらず、である。
そして、浅田唯を殺害し、その罪を拓馬に着せようとしたのだ。
こうして、三村の罪は暴かれた。
容子と拓馬の仲はこれを機に、真の親子として成熟したものとなるだろう―――エンド。
<感想>
火災調査官・紅蓮次郎シリーズ13作目。
シリーズ前作の放送は2012年1月15日なので、実に10ヶ月ぶりの放送となりました。
前作はネタバレ批評(レビュー)ありますね。
・土曜ワイド劇場「火災調査官・紅蓮次郎 炎の動きが読める!?放火魔からの挑戦状! “たこ焼き”が解き明かす遺産3億円をめぐる連続放火事件!」(1月14日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「火災調査官・紅蓮次郎 二度焼かれた死体と燃えないガソリンの謎消防vs鑑識が全面対決プロフェッショナルな真犯人か!?」(11月20日放送)ネタバレ批評(レビュー)
・土曜ワイド劇場「火災調査官・紅蓮次郎スペシャル 乳母車が突然炎上!キャベツと黒焦げの中の白い足跡秘密の関係…真犯人と超科学トリック対決」(2月13日放送)ネタバレ批評(レビュー)
では、ドラマの感想を。
シリーズらしさはきちんと守られていましたね。
なかなか良かったような気がします。
特に犯人の三村は凄かった……熱演です。
シリーズ次作にも十分期待です。
<キャスト>
紅 蓮次郎:船越英一郎
白井勇一:河相我聞
黒崎 一:平泉 成
鴇田早苗:山下容莉枝
灰田 修:マギー
鳴海容子:杉田かおる
須藤みゆき:古村比呂
三村 茜:上原美佐
三村大介:湯江健幸
西岡牧夫:松田賢二 ほか
(敬称略、順不同)
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容子は、紅のあえて突き放した言い方に一度は反発しながらも、その言葉を胸に刻み、拓馬との本当の親子関係を築く一歩を踏み出しました。
茜ですが、12年前の火災で助かったことに罪悪感を感じていました。サブタイトルの「12年間燃え続けた炎」というのは、彼女の中では、あの火災は終わっていなかった、今も苦しんでいたということだったんですね。
茜にとっては辛いことが多すぎましたね。別居中とはいえ、自分の夫が真犯人で、しかも母親まで犠牲になり・・・、同じ船越さんの主演作品「捜し屋☆諸星光介が走る!6」で、佐藤めぐみさんが演じた木村瞳を思い出します。
ただ、茜はまだ救いがあります。鳴海親子との絆を深めていってほしいと願います。今度は、ちゃんとお互いに言いたいことをちゃんと言い合えるようになってほしいです。
それにしても、灰田は今回妙につっかかりまくってましたね。白井を「灰かき屋2号」と言うわ、その白井に「あんたみたいな人間に理解できるわけがない!」と非難されたりで、なんか鬱陶しさが倍増してましたね。
明らかに部下にも信頼されてない感が見え見えです。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
鳴海親子、茜それぞれの問題がきちんと解決していて視ていて良かったですね。
確かに今回の灰田はこれまで軟化していたのが嘘のように強硬でしたね。
どうしたのでしょうか。
全体的にシリーズらしさは継承されており、次回にも期待ですね(^O^)/!!
姪の泉がアメリカに帰り、息子の俊介が突然帰宅してきます。
俊介を演じるのは、D-BOYSの元メンバー遠藤雄弥さんです。
俊介の設定は、「北海道で仕事をしていたが、ミュージシャンになる夢を抱いて帰宅」というもので、さらに彼が所属するバンドのメンバーも居候するということから、紅家がまたまた大騒動となってしまうそうです。
山下容莉枝さん演じる早苗さんとのやり取りがどんなものになるか、そこも注目して見ていきたいと思います。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
おおっ、「火災調査官・紅蓮次郎」シリーズ最新作が2014年1月25日に放送されるんですね。
しかも、俊介が戻って来て新キャラも登場とは!!
教えて頂きありがとうございます!!
楽しみにします(^O^)/!!
来年の話をすると鬼が…といいますけど、もういいでしょうね。
番宣予告で1日の「相棒スペシャル」2日の「眠りの森」を知り、楽しみにしていますが、もっと先の情報まで知ることができ、ここに立ち寄ると楽しみが増えます。
息子さんが北海道の大学生ということも忘れていました。「火災調査官」も楽しみにします。
でも実は、加賀恭一郎シリーズが一番楽しみですが。シリーズを最初から読みたいなあ。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
管理人も多くの方から多くの事を教えて貰い、感謝の気持ちでいっぱいです!!
そして、2014年1月25日に「火災調査官・紅蓮次郎」シリーズ最新作の放送があるとのことで物凄く楽しみです(^O^)/!!
ちなみに、管理人もドラマ版「眠りの森」放送を控えて、原作シリーズを復習しようと思っています。
きっと、ドラマ版がより深く楽しめる筈。
2014年1月上旬は「相棒」「加賀恭一郎シリーズ・眠りの森」「鍵のかかった部屋」「トリック」などスペシャルドラマが目白押しでこちらも楽しみにしています(^O^)/!!
今度放送の第14作では、さらに新レギュラーが加わるようです。
犯罪心理学者の原田千秋という女性で、白石美帆さんが演じています。
あらすじによれば、「放火を激しく憎む女性」で、「放火絡みの辛い過去がある」とのことです。
息子・俊介が戻り、さらに新たなレギュラーを迎えた紅シリーズの最新作に注目したいと思います。
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!
新レギュラーも参加するとのこと、教えて頂きありがとうございます!!
1月25日の放送が楽しみです(^O^)/!!