2012年11月18日

土曜ワイド劇場「広域警察(3)〜奪われた身代金!タイムリミットは3日間!?東京〜神戸〜広島、誘拐犯を追え!!泥で汚れた浴衣美人の悲劇?刑事の執念が真実を暴く(刑事たちの執念が真実を暴く)」(11月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「広域警察(3)〜奪われた身代金!タイムリミットは3日間!?東京〜神戸〜広島、誘拐犯を追え!!泥で汚れた浴衣美人の悲劇?刑事の執念が真実を暴く(刑事たちの執念が真実を暴く)」(11月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です。

<あらすじ>

辣腕弁護士、磯村道雄(渡辺いっけい)の十歳になる息子、秀介(林遼威)が何者かに誘拐される事件が発生。犯人は磯村に5000万円の身代金を要求し、それを持って、東京駅から翌朝始発ののぞみに乗るように告げる。
磯村の妻、弘美(秋本奈緒美)からの通報を受け、動き出す広域捜査課の面々。東圭太(高橋克典)のいつもの相棒、佐伯夏美(山崎静代)は札幌の事件を担当中で不在だった。今回の誘拐事件では秀介の持病が問題に上がる。1型の小児糖尿病を患っている秀介は、インスリンが切れると意識を失い、死に至る可能性もあるのだ。予備として持っているのは丸三日分。救出のタイムリミットは三日間だ。それを念頭に、東は磯村の乗り込むのぞみに同乗する。
犯人からの連絡で新神戸駅に下車した磯村は、指示に従い、公園へ向かう。公園のゴミ箱にある携帯電話を使うように指示され、再びのぞみに乗車した磯村は、犯人からの連絡で広島駅で下車。指定された橋から、指示どおりに身代金の入ったバッグを投げると、オートバイでスタンバイしていたヘルメット姿の男がバッグを掴み、走り去る。急いで駆けつける東。その後ろからやって来たのは、広島県警の刑事、相原真理子(田畑智子)だった。
広島県警の捜査本部に広域捜査課課長の高村順一郎警視正(大杉漣)も合流し、捜査会議が行われる。そのさなか、新神戸の公園にあった携帯電話の契約者が、会社役員の井岡浩二(JIN)だと判明。さらに、秀介を連れ去ったと思われる車と、身代金を持ち去った男のオートバイも広島で発見。ともに所有者は井岡だった。しかも、井岡は三日前から連絡がつかなくなったという。だが、井岡が誘拐犯の犯人グループの一人だとは考えにくい。というのも、井岡にとって磯村は恩人だった。それは、7年前に広島で起こった女子大生殺人事件の裁判でのこと。容疑者だった井岡を弁護したのが磯村だった。県警の刑事の話によると、7年前の夏祭りの夜、大田川放水路の河川敷で、首を絞められ、窒息死した女子大生、川瀬奈美の遺体が発見される。容疑者として事情聴取を受けた井岡と、遊び仲間の増田隆(渡邉紘平)は犯行を自供するが、公判では否認。裁判で磯村は2人のアリバイを証言する目撃者を捜し出し、2人を無罪判決に導いたのだった。無実を証明してくれた恩人の息子を誘拐するとは考えにくい。しかも、井岡は地元の有力者の息子で、金に困ることはない。そんななか、真理子は「増田が井岡を利用した可能性もある」と言い、「増田を追わせてほしい」と強い口調で言うのだった。
一方、磯村は犯人の指示で広島のホテルに待機する。身代金だけが奪われたことや、秀介の身を案じ、苛立ちを露わにする磯村。そんな磯村に再び犯人から連絡が入る。次の要求は、警察に報道規制を解除させ、身代金が奪われたと記者会見させることだった。記者会見を開くということは、警察の失態を公表すること。渋る県警の課長を説き伏せ、高村は会見にのぞむ。
そんななか、井岡の遺体が発見される。死亡したのは3日から5日前で、誘拐事件の前だと推定。井岡の父の証言から増田が井岡につきまとい、金をせびっていたことも判明し、増田の犯行との見方が濃厚になる。だが、井岡の遺体発見場所が、奇しくも川瀬奈美の殺害現場と同じだったことに何か引っかかるものを感じた東は、奈美の父で皮膚科医の透(佐藤B作)を訪ねる。そんな東に透は、無罪判決が下りた後は自分を責め続けていると静かに話すのだった。さらに、川瀬奈美の墓参りに訪れた東は、墓前で手を合わせる男と出会う。元広島県警の刑事で、奈美の事件を担当していた津川哲也(岩城滉一)だった。津川は定年退職した今も事件を気にかけている様子で、事件を解決できなかったと、やりきれない表情を東に見せる。
一方、誘拐事件の重要参考人として指名手配された増田が警察に出頭。疑いを晴らしに来たという増田はアリバイを主張し、誘拐時刻のアリバイが証明される。
しかし、誘拐事件が川瀬奈美殺害事件と深く関わっていると確信した東は、裁判で無罪を決定づけた目撃証言に着目。証言をした有森加奈子(田中美奈子)を訪ねる。偽証を疑う東の追及に加奈子は・・・。
刻一刻と近づく秀介のタイムリミット。だが、真相を解くカギになると思われた加奈子が殺害される!真犯人はいったいだれなのか!?そして、彼らの真の目的とは・・・。東がたどり着いた衝撃の結末とは!?
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……。

井岡に続き、加奈子が死体で発見された。
加奈子は7年前の川瀬奈美殺害時に、2人の容疑者・井岡と増田のアリバイの証人であった。
この事件に、東と相原が挑む。

矢先、インスリン購入の処方箋から奈美の父・川瀬透が秀介誘拐に関与している疑いが浮上。
取り調べを受けた透はこれを認める。

だが、秀介は未だ帰って来ない。
どうやら、共犯者が居るらしい。

さらに、透は磯村に7年前の事件の真相を記者会見を開き明かすよう迫る。
実は、アリバイを証言した加奈子は井岡と増田に買収され偽証したものであった。
磯村はこれを知りながら利用していたのだ。
これを認めることは弁護士生命を断たれることを意味する。
渋る磯村だったが、息子の命には代えられず、遂に記者会見にて認めることに。

その頃、奈美の事件の担当刑事だった津川が増田を拘束していた。
磯村の共犯者は津川だったのだ。
津川は記者会見を受けて、秀介を解放する。
一方で、増田に対しては罪を償うよう迫る。

奈美を殺したことはもちろん、加奈子を殺害したのも増田であった。
7年前の口封じである。

加奈子殺害については特に感傷の無い様子の津川は「あくまで奈美殺害で増田を裁く」と宣言する。
増田は奈美殺害において既に無罪判決を得ており、一事不再理の原則で法的には裁かれない。
其処で代わりに津川が裁こうと言うのだ。

翌日の朝、増田の刺殺体が発見される。
津川の犯行であることは明らかであった。
当の津川もまた死体で発見される。

津川は病を患っており、余命幾許もない状態だったのだ。
自ら薬を断ち、死を選んだと思われた。
苦痛であった筈だが、その死に顔は安らかであった……。

こうして事件は解決したかに思われた。
だが、東はインスリンを購入した人物もまた津川たちの共犯であると考え、この第3の人物を追う。

第3の人物は奈美と関わりのあった人物に違いないと考えた東。
川瀬家を相原と共に訪れる。
其処には浴衣が置かれていた。
これを目にした相原は「奈美さんが殺害された当日に着ていたものです」と述べる。

これに違和感を抱く東は奈美の学生時代の友人を調べ、驚愕の事実に辿り着く。

最後の共犯者こと第3の人物、その正体は相原であった。
相原は奈美と学生時代の親友だったのだ。

だが、殺害前日に喧嘩した2人。
奈美は仲直りも兼ねて相原を祭りに誘う。
ところが、相原は意趣返しの為にこの約束を無視した。
結果、奈美は井岡と増田に殺害されてしまう。
しかも、当の井岡と増田は罪に問われない。

責任を感じた相原はいつか真相を突き止めるべく刑事になった。
そして現在。

余命幾許もなく焦った津川に協力し、7年前の真相を明かすべく井岡と増田を監禁した。
増田は罪を認めたものの、一事不再理を盾に譲らない。
一方、井岡は「奈美が誘った」と主張し始めた。

再び奈美を汚されたと感じた相原は逆上し、井岡を殺害してしまう。
ところが、増田には逃げられてしまった。

津川と相談した相原は次善の策として秀介誘拐を実行に移したのであった。
事態は上手く行くかと思われたが……秀介にはインスリンが必要であった。
困った相原は透に協力を求めた。
ここで、透も仲間に加わったのである。

一方、増田が相原を脅迫すべく出頭して来る。
事態が切迫したことで、透と津川は若い相原を守らねばと考えた。
其処で磯村に真実を告白させた上で、透が逮捕され、津川が増田を殺害し死を選ぶことで事件を終息させようとしたのであった。

この気持ちを汲んだ相原は、そのまま生き続けることも贖罪に繋がると考えたのだそうだ。
だが、東の眼は誤魔化せなかったのである。

川瀬家を訪ねた際、東でさえ知らなかった奈美の浴衣。
これを事件発生当時、学生だった筈の相原が知っていたことが注目させるきっかけとなったのだった。
相原はこうして逮捕された。

東たちは事件を解決し、東京へ戻るのであった―――エンド。

<感想>

「広域警察」シリーズ3作目です。
前作は2011年5月22日に放送ということで、約1年半前になりますね。
前作批評(レビュー)はこちら。

土曜ワイド劇場「広域警察(2)時効廃止が運命を変えた!夫婦の絆と黄色いリボンに隠された女の情念!!松本・小田原・横浜…連続殺人の点と線!」(5月21日放送)ネタバレ批評(レビュー)

土曜ワイド劇場「広域警察・ふたりの刑事 遷都1300年奈良、飛鳥、平城京をめぐる連続殺人事件!阿修羅と美少女に秘められた驚愕の真実!!」(5月8日放送)ネタバレ批評(レビュー)

では、感想を。

殺人については、3人の被害者(井岡、加奈子、増田)に3人の犯人(相原、増田、津川)でしたね。
放送延長分がそのまま相原が犯人であることに充てられた印象かな。
ご覧頂ければ分かる通り、浴衣の件が出て来るまで伏線らしい伏線は無かったように思います。
ちなみに、浴衣が出て来たのは22時45分頃でした。

とはいえ、なかなか良かったように思います。
ストーリー自体は楽しめました。

ちなみに本作を視てて、何故か「ドクター小石の事件カルテ6」を思い出しました。
共通点は次の通り。

・レギュラーメンバーがとある事情で登場しない。
・代わりに登場した主人公サイドの助手的立場の人間が犯人。

他にも似たような構図の作品を目にしたことがあった筈なのですが、出て来たのは何故かこれでした。
何故だろう……。

そんな「広域警察」、次回である第4弾にも期待出来そうですね!!

<キャスト>

東 圭太:高橋克典
相原真理子:田畑智子
中西みどり:小川菜摘
水沢夏彦:南 圭介
磯村道雄:渡辺いっけい
磯村弘美:秋本奈緒美
磯村秀介:林 遼威
有森加奈子:田中美奈子
川瀬 透:佐藤B作
津川哲也:岩城滉一
高村順一郎:大杉 漣 ほか
(公式HPより、敬称略)


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この記事へのコメント
前に同じ土曜ワイド劇場でありましたが、三浦友和さん主演の「はみだし弁護士・巽志郎」の8作目で、実際は殺人事件の犯人だった男が、偽証により無罪となりました。

よって、刑事事件での罪は問えなくなりました。しかし、民事訴訟での損害賠償請求ができることから、巽は行動を起こします。

ちなみに、この民事訴訟は、訴えられた側は出席しないと「欠席裁判」となり、自動的に負け(敗訴)になるということです。

この民事訴訟も裁判ですから、当然報道されます。そして真相を明らかにする舞台が出来るのです。
これにより、社会の厳しい制裁を与えることは可能なのです。損害賠償も、相当な金額を支払うことになるでしょう。
しかも、嘘をついて罪を逃れようとしたことまでわかれば、世間の厳しい視線にさらされることは明白、「こんなはずでは!」となるわけです。

マスコミに相当叩かれ、糾弾されるわけですから。そうなれば、きっと思うはずです。

「無罪になんかならなければよかった・・・」と。

この8作目は、僕も好きなエピソードです。
ラストは、ちょっと切ないですが・・・
Posted by Me at 2012年11月18日 00:56
こんばんは。

かなり面白かったです!

個人的に高橋克典は棒っぽくて苦手なのですが…今回ストーリーが、かなり作り込まれているなぁて感じがしました♪

なんか『一事不再理』をやたらと駄目なごとく強調していましたが、見方によって変わるなぁと思いましたね、今回の場合は明らかに法律的盲点ですが、一事不再理が無くなった場合、無罪なのに怪しいそうな人達は、国家権力の前にお陀仏になってしまうんだろうなぁって感じました。
Posted by ピエロ at 2012年11月18日 23:38
こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

Re:Meさん

なるほど、刑事ではなく民事で罪を問うのですね。

流石は「土曜ワイド劇場」が誇る名シリーズの1つ。
「はみだし弁護士・巽志郎」に意外な形で解答が残されていたと言えそうです。

Re:ピエロさん

東役の高橋さん、熱演でしたね。
良かったです(^O^)/!!

法が人の作ったものである以上、限界があるんでしょうね。
そんな中、如何に不備を補うかが重要なのかもしれません。


シリーズ第4弾となる次回作にも期待です!!
Posted by 俺 at 2012年11月19日 23:48
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