2012年10月31日

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第103話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)

「三億円事件奇譚 モンタージュ」第103話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)です!!

三億円事件奇譚 モンタージュ1


登場人物一覧は本記事下部に移動しました。

<第103話あらすじ>

〜〜前回までのあらすじ〜〜〜〜〜〜〜〜

沖縄へと到着した大和たちは、響子と出会うことに成功。
さらに鉄也が沖縄に居たとの情報が……。

同じ頃、鈴木の義父は「鈴本」を名乗り、響子たちに接近。
関口二郎とその双子の兄・欽一は水原と夏美の排除を決意する!!
そして、鈴木は関口弘美に接触、情報を得ていた。

そんな中、正体を現した鈴本に未来が人質にされてしまう。
さらには、真玉橋までが乗り出して来て―――。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

真玉橋と鈴本により窮地に立たされていた大和と未来。
そこへハリーが操縦するヘリコプターが駆け付ける。
響子が大和たちを救うべくハリーに依頼したのだ。

ヘリから下ろされたロープに掴まり脱出を図る大和たちだったが、破れかぶれになった鈴本の銃弾が襲いかかる。
その数、3発。
それは真っ直ぐに大和たちへと向かう!!
迫る死の恐怖に思わず目を瞑る大和たち。

だが、天は大和たちに味方した。
いや、鉄也の想いだろうか……?
強風により折れた樹木が、其処に据えられていたお地蔵さまに直撃。
お地蔵さまが大和たちの前に飛び出したのだ。
銃弾はすべて大和たちの身代わりとなったお地蔵さまに被弾。
砕けた欠片が鈴本へと飛び、額を打たれた鈴本は昏倒してしまう。
この隙に脱出に成功する大和たち。

これには、流石の真玉橋も予想外の出来事の連続に呆気にとられるしかない。
しかし、慌てて自分を取り戻すと部下に追跡を命じる。
一方で、鈴本を拘束するよう指示。

ところが、またも真玉橋の予想を裏切る出来事が起こる。
回復した鈴本が銃を手に、拘束すべく駆け寄った警官を人質にしたのだ。
どうやら、気を失っていたのはわずかな時間だったらしい。

「俺には、俺には沢田が居るんだ!!」
人質の足を撃ち、本気であることを見せつけた鈴本は逃走手段を要求する。

数分後、道を行く1台の車があった。
運転席には真玉橋の部下・島田、助手席には島田へと銃を向けた鈴本が乗っている。
負傷した警官に代わり島田が人質となり、要求に応じたらしい。

危地を脱出した鈴本だが、所詮一時的なものに過ぎない。
依然として、手配されている状況は変わらないのだ。

指示した場所へと車を走らせると、島田を拘束。
予め用意していた逃走用の車に乗り換えるとアジトの廃工場へ向かう。

今後の脱出方法について検討する鈴本。
どうやら、キャサリンを誰かに売り渡すつもりらしい。
それに便乗して逃げ出すことに決めたようだ。

此処でこれまでの心労からか、腹痛を催した鈴本は廃工場の隅でウエットティッシュを手に屈み込む。

(地蔵に隠されている3億円を回収しなければ……)
未だ不敵に思いを巡らせながら用を足した鈴本、そこへ思わぬ人物から声がかけられる。

「大変そうですね、お義父さん」
振り返った鈴本。
その視線の先には、不敵に微笑む彼の養子・鈴木泰成の姿があった―――104話に続く。

<感想>


泰成、降臨!!


沖縄篇第26回。
鈴本最後の攻勢も、天意の前に大和には届きませんでした。
いや、あれは天意というよりもその父・鳴海鉄也の意思か。
コンクリート製の謎の地蔵、それが大和を守った……これには大きな意味があるような気がします。
そして、その地蔵には未だ3億円が手つかずで眠っている筈です。
果たして、3億円を手に入れるのは誰なのか……気になるところですが、少なくとも鈴本自身では無さそうですね。

その鈴本に退場の時刻が迫っているようです。
あまりに派手に立ち回り過ぎましたね。
大和同様に手配がかかるようになったからには、泰成にとってお荷物でしかない。
さらに、泰成にとって鈴本のキャラクターは許し難い存在と映っていた筈。
不要となれば……泰成の手で決着がつけられそう。
鈴本が所持する銃を使って自殺に見せかけ殺害といったところか。

それにしても驚くべきは、神出鬼没な泰成の行動力。
おそらく、鈴本からある程度は連絡を受けていたと思うものの、アジトの位置まで知らせていたとは思えない。
やはり、最初から鈴本を疑い、別の方法で監視していたものでしょうか。
その存在は、関口兄弟に並ぶ大和たちの壁と言えそうです。

大和たちはこのままハリーの助力を得て脱出か。
真玉橋はそれを追う展開!?

ただ、真玉橋さんは事情を知った上で味方になる可能性もありそうだけど。
管理人的には、雄大にとっての東海林の立場のように、大和にとって真玉橋がその役割を果たすと思っているのですが。
これだと、地蔵の3億円も回収できるし。

そして、心の拠所であるバー響子を失った響子。
これで響子が沖縄に居るべき理由は失われました。
大和たちと行動を共にする可能性も出て来たか?
あるいは、これを機にハリーの求婚に応じるのか?
こちらも注目です!!

ちなみに、手帳から北海道という地名が出たことで次の舞台は沖縄から北海道に移動か?
本州には水原と夏美たちが居るし。
とはいえ、水原と夏美には関口兄弟の手が迫っており危機的状況だが……。

さて、103話となっているモンタージュ。
此処で一度、雄大や鉄也の謎あたりについての推論をまとめておこうと思います。
ただ、過去にも同様のことをしながら、割とブレた記憶もあるので、あくまで管理人の予想ということで。

とりあえず、今のところ。

鳴海鉄也が整形した川崎雄大かなぁ……。
年齢の差については戸籍を借りた際に詐称したことも考えられるし。
これで、関口の「今度はその顔」発言や、東海林の「3億円事件の犯人の息子」発言、響子の「鳴海鉄也は3億円事件の犯人ではない」発言との整合性もとれるか。

次に、武雄が施設出身と判明したことから、雄大と和子の子供は彼ではなかろうか。
鉄也が近付いたのもこのため?
ただ、彼は事情を最近まで知らされていなかったと思われる。

そして、葉子が関口弘美の言う「ヨウちゃん」だとすれば、彼女の娘の可能性が高い。
葉子自身が施設出身との事実も、この推理を支持するだろう。
だとすれば、葉子は沢田と関口弘美の娘の可能性も……。

となると、自動的に未来の出自は当事者同然の立場になる。

で、大和はこれまでの爪を噛む描写から、雄大の血を引いていることが示唆されているので、鉄也の子で正解か。
こうなると、母親が気になる……。

泰成も3億円事件関係者の息子である可能性が高い。横溝あたりか。
なお、関口二郎はこの事実を知っているものと思われる。

ちなみに、沢田と雄大は過去に軍艦島で凄惨な体験をしている模様。

こんなところか。
ただ、この前提は現代編で登場した雄大が本物であるとの前提に基づいているので、其処が違ってくるとご破算です……。

管理人的に気になっているのは、和子死亡後に雄大がかなり暗黒面に染まっていたこと。
それが、あっさりと鉄也になれるものなのか……鉄也のキャラはどちらかと言えば竜に近い気もする。
そして、あの暗黒面に堕ちた雄大こそは、その後の沢田のキャラに近いんだよなぁ……。
まさか、雄大が沢田と入替っている可能性ないよねぇ……うむむむむむむ。

結局、はっきりしたことはまだ分からないか。
ただひとつ、今後重要となりそうなのは鳴海鉄也の正体と、大和の母。
此処がポイントとなりそうな気がします。

では、次回以降の各人の状況をまとめておきましょう。

まず、大和と未来は脱出か。
響子がついて行くのかがポイントと言えそう。
真玉橋もそれに絡むのかも注目。
注目と言えば、キャサリンは何時保護されるかもそう。
水原と夏美には関口兄弟が迫る。
泰成は鈴本粛清か。

こんなところ?
危険なのはキャサリンと水原&夏美かな。
どう切り抜けるのか注目。

変わって、現在の勢力図はこんな感じ!?

@大和たち(水原含む)
A沢田たち(関口兄弟)
B雄大一派(雄大死亡!?)
C泰成一派(義父の鈴木)

Aの沢田たちも関口兄弟と沢田の間には含みがある様子。
Cの泰成と義父の間もいろいろあり、決して一枚岩とは言え無さそう。

以上のように争いは3つ巴から4つ巴に。
更なる激化は間違いないか?

とりあえず、今回はここまで。
逃亡し続ける大和と未来の明日はどっちだ!!
104話に期待です!!

ちなみに、2012年10月5日に「三億円事件奇譚 モンタージュ」最新第9巻が発売。
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◆関連過去記事
「ヤングマガジン27号」(講談社刊)より「三億円事件奇譚 モンタージュ」連載開始!!

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「三億円事件奇譚 モンタージュ」第102話(講談社ヤングマガジン連載中)ネタバレ批評(レビュー)

◆登場人物一覧

【現代】

鳴海大和:主人公、三億円事件の犯人の息子と呼ばれるが……
小田切未来:大和の幼馴染み、両親の行方不明後は大和と共に逃亡中

鳴海鉄也:大和の父、五つの首(首、手首、足首)を失くした遺体で発見されるが……
小田切武雄:未来の父、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。
小田切葉子:未来の母、突然姿を消した。関口が行方を知っているらしい……。

鈴木泰成:未来の両親の後輩、要所要所にて不穏な動きを見せていたが……。
水原:福岡県警所属の巡査。上司曰く「検挙率100%男」。15話より登場。
夏美:泰成の塾の教え子。大和に一目ぼれする。14話より登場。

土門:過去編の土門その人。足を洗い東海林とは友情を築いていた。47話時点では既に死亡している、病死らしい。享年70歳。
土門あきら:46話で登場した土門の孫娘。未来より1つ年下の17歳。

響子:現代編の響子。沖縄にてバーを経営していた。80話より登場。
キャサリン:響子が経営するバーの女給。81話より登場。

ハリー・スタンレー:元海兵の幹部。現在ではヘリコプター会社を営む。95話より登場。
ケニー:現役の海兵。

関口二郎:元祖悪徳警官、眼鏡の男の命令に従い大和と未来を追う。
眼鏡男:関口に指示を与えている男、どうも謎の男と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。

沢田幹事長:19話で登場、謎の男を従えているが……。
謎の男:シルエットのみ登場した沢田の腹心。関口に指示を与える人物と同一人物らしい(42話)。88話にて関口の双子の兄・欽一と判明。

松葉杖の男:30話で登場、小田切家を訪ねたシルエットの人物。48話で川崎雄大と判明。

朝霧:46話で登場、沢田の部下らしい。45話で石川を殺害したのは彼。64話で関口に殺害される。

小柳翔太:61話で登場、負傷した大和と水原を助けた。以後、大和と行動を共にする。
茜:61話で名前のみ登場、翔太の彼女で社会人らしい。69話で大和たちを匿う。

真玉橋:ホスト風の男性だが実は警部だった。フェリーにて大和たちと乗り合わせる。
鈴木:泰成の義父。どうにも行動が腹黒い男。泰成すらも信用していないようだが……。
関口弘美:沢田と親しいらしい関口兄弟の養母。過去編で沢田が出入りしていた風俗店の店員か?
島袋:沖縄編で登場した刑事。真玉橋の部下。

森田:1話にて関口と共に現われた捜査員。以降、本編に出番なし。
血塗れの男性:元刑事、1話にて殺害される。これは関口の犯行だった。実は過去篇の東海林。
ボート小屋のオヤジ:軍艦島付近でボート小屋を営んでいた。6話で関口に殺害され、この殺人容疑が大和と未来にかかっている。
土居:18話に登場。ミステリ作家兼コメンテーター。三億円を信じていなかった。
島田:5話より登場。関口の部下だったが、19話で失態を犯し関口に処刑された。
夏美の母:関口と男女の関係にある。
水原の祖母:44話より登場。その自宅は東京での大和たちの活動拠点となっている。
石川:東海林の同僚、45話にて登場。同話にて朝霧に口封じされてしまう。
東海林の息子:45話にて登場。東海林の一人息子だが東海林とは折り合いが悪かったらしい。
高野:65話で登場。関口に協力し証拠を隠滅した。69話で関口に殺害される。

【三億円事件当時】

川崎雄大:22話より登場。三億円事件では白バイ警官役を演じたらしい。和子との間に一子をもうける。
望月竜:23話(22話は名前のみ)より登場。雄大と共に三億円事件を実行した。
響子ギブソン:竜の恋人。竜と共に土門への対策を練っていた。
土門:地元の顔役(地廻り)。竜と対立するが……
東海林:25話にて登場。土門を追う刑事。雄大の機智に興味を持っていた。後に1話で殺害された老刑事が彼と判明(37話)。
沢田慎之介:26話より登場。竜の顔馴染み&雄大の友人、日本の行く末を憂慮していた。28話にて後の幹事長と判明。
横溝:26話より登場。竜の後輩。
和子:27話より登場。雄大と交際中の女性。雄大との子供を妊娠するも事故死。
和子の子供:28話に登場。雄大と和子の子供。未熟児で生まれた。現代篇の誰になるのか?

健:真理のヒモ、関口兄弟を虐待する。後に関口兄弟に殺害される。89話より登場。
真理:関口兄弟を拾った人物、健の恋人。健同様、関口兄弟に殺害される。89話より登場。

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