2012年11月09日

「ブラックギャラクシー6」外伝最終話(最終回、第4話)「日本語は難しいギャラクシー」(秋田書店刊「週刊少年チャンピオン」掲載)ネタバレ批評(レビュー)

第3巻も好調な阿部共実先生「空が灰色だから」(秋田書店)。
ネット上で話題となっており、1・2巻は今も順調に版を重ねているとの情報も流れています。
1巻が赤色、2巻が黄色、3巻が青色ということで「虹の7色」をイメージしているのでしょうか。
とはいえ、是非とも7巻以上続いて欲しい作品です。

実際、読んでみると不思議な魅力を持つ本作。
面白いものを読んだら語らずにはいられない管理人にとって、十分に語るべき対象となる作品であります。

一方、同じ阿部共実先生による「ブラックギャラクシー6」が「別冊少年チャンピオン」にて連載されています。
この「ブラックギャラクシー6」外伝が、「空が灰色だから」4巻の発売を控えたことと、阿部先生の短編集発売を記念して本誌に逆輸入。
10月18日より4週に渡り掲載されることとなりました。
というわけで、2012年11月8日に掲載された外伝最終回(最終話、第4話)「日本語は難しいギャラクシー」のあらすじをまとめておきます。

これを読んで興味を持たれた方は、是非「週刊少年チャンピオン」本誌連載とコミックスにもチャレンジして貰えればオススメした甲斐があるかもしれません。
直に本作を目にして貰えればその不思議な魅力をご理解頂けるかと思います。

では、本作の魅力を出来る限りお伝えするべくネタバレ批評(レビュー)です。

◆2012年11月8日「週刊少年チャンピオン」掲載 外伝最終話(最終回、第4話)「日本語は難しいギャラクシー」

カレルナ、チョロ、ギドラたちが世間話に花を咲かせている。
話の中心はカレルナ。
ギドラは何処か輪から外れているようにも見える。
ところが、ある一言をきっかけに思わぬ事態に発展するのである。

「おっ、確信犯だね」

「悪い事だと分かって居ながら実行する」の意味でカレルナが口にしたこの言葉。
これにそれまで押し黙っていたギドラが過剰反応する―――鬼の首を取ったように誤用だと主張したのだ。

これにより、その場がシラケてしまった。

「特に正確さとか求めてないし」
「ニュアンスが伝わればそれでイイワケだし」
「そもそもあんたが指摘したのも誤用だし」
実は、カレルナの用途自体は誤用ではあったが、ギドラの指摘自体もまた誤用であった。
一斉に集中砲火を浴びるギドラ。

「ふん、あんたたちにこの話題は敷居が高過ぎたのね」
孤立無援のギドラは自分を守る為に全員を斬って捨てるとの暴挙に出る。
ところが、これがさらにギドラを追い込むことに。

「はい、それ誤用。敷居が高いは、正確には不義理を行った相手のもとへ行きにくいこと」
カレルナの冷静なツッコミがギドラを逆に斬り捨てた。

これにより一層、追い込まれることとなったギドラ。
彼女が最後に取った手段とは―――逆切れであった。
それも、激怒ではなく、ボソリと呟くように脅すのだ。

それまでの押せ押せムードも一転、冷水を浴びせられたかのように静まり返る一同。
もはや、誰もギドラに話しかけることが出来ない。

「だいたい、あんたたちは姑息なのよ。全員で私1人を責めて」
未だ続くギドラの怒りに、カレルナたちはその「姑息」という言葉すら誤用(本来はその場凌ぎの意)であることを言い出せないのであった―――エンド。

<感想>

2012年11月8日掲載の外伝最終話(最終回、第4話)「日本語は難しいギャラクシー」です。
全4回の4回目となります。

実を言うと、管理人は「別冊チャンピオン」は読んでません。
なもんで、「ブラックギャラクシー6」はこの外伝が初見となります。

早速、感想ですが、やっぱり阿部先生のテイストは健在ですね。
まさか、誤用だけで此処まで物語を作ることが出来るとは思いませんでした。
脱帽です。

それにしてもギドラは大火傷しましたね。
話の輪に入るきっかけを窺い、漸くドヤ顔で誤用を指摘したところ、それ自体が誤用で周囲から総攻撃を受けることに。
さらに自己弁護に走れば走るほど、誤用を重ねてしまう。
結果、当初の自分が発した誤用を批判する言葉で自分自身の首を絞める……筈だったのですが、よもやの逆切れ!!
しかも、泣きながらではなく、素で感情を抑えつつ暴言を唱えるとの性質の悪い逆切れ方。
しかし、周囲を黙らせるにはこれで十分でした。
ギドラ、恐ろしい子……。

もっとも、カレルナたちが引き気味なのは言うまでもありません。
さらに、ギドラが最初の段階で過ちを認めていればここまでにはならなかったでしょう。
自身の過ちを認めることの大切さが語られていた……のでしょうか?

それにしても、これまでのサブタイトルが「ブラック」「ギャラクシー」「シックス」と来たので今回は「外伝」かと思いきや、もとの「ギャラクシー」に戻りましたね。
此処も意表を突かれました。

さて、全4回とのことで遂に「ブラックギャラクシー6 外伝」は此処で終わり。
ところが、次回も「空が灰色だから」は掲載されません。
その代わりになんと、阿部共実先生による読切短編が掲載されるとのこと。
次回にも期待です!!

一方、「空が灰色だから」は「週刊少年チャンピオン」に連載中の漫画。
読むと心がざわついて何処となく落ち着かなくなる作風。

この間から何となく感じていたのですが、本作は過去に「週刊少年チャンピオン」にて連載されていた倉島圭先生「24のひとみ」にテイストが似ていますね。

従来の枠に囚われない世界観は両者の特徴と言えるでしょう。
その味は、古典部シリーズ『氷菓』のアニメ化で話題の米澤穂信先生の著作『儚い羊たちの祝宴』に通じるモノがありそうです。

『儚い羊たちの祝宴』(米澤穂信著、新潮社刊)ネタバレ批評(レビュー)

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posted by 俺 at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 漫画批評(レビュー) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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