2012年12月18日

月曜ゴールデン「緑川警部VS“33分の勇気” 美人警察官殺し!事件の鍵は3本指の男と黒い蝶!?心を読む女刑事と哀しき姉妹の絆…検挙率百%の刑事が空白の33分の謎に挑む」(12月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)

月曜ゴールデン「緑川警部VS“33分の勇気” 美人警察官殺し!事件の鍵は3本指の男と黒い蝶!?心を読む女刑事と哀しき姉妹の絆…検挙率百%の刑事が空白の33分の謎に挑む」(12月17日放送)ネタバレ批評(レビュー)です!!

2012年12月20日追記
コメントにてご指摘を頂き、一部を追加、訂正しました。
訂正箇所については感想をご覧ください。
花さん、ありがとうございます(^O^)/!!
追記終わり


<あらすじ>

アメリカで心臓移植の手術を受けて帰国した婦人警官・速水千夏(三津谷葉子)が横浜南署に着任した。緑川警部(西岡徳馬)たちは難病を克服した千夏の復帰を喜び、署は歓迎ムードに包まれる。しかし、その歓迎パーティーの帰り道、千夏は何者かに刺し殺される。千夏が綱島署長(高橋ジョージ)たちと別れてから、見知らぬ女性の叫び声を聞いて廃工場に入っていき、瀕死の状態で第一発見者に見つかるまでの33分。その間に何が起こったのか?
緑川と坪井刑事(魔裟斗)たちが捜査を開始すると同時に、千夏の姉・五月(雛形あきこ)が署に現れた。五月は県警の警察官で、食いついた獲物は喉を噛み切るまで放さない猛獣のようだと評判のスゴ腕刑事だ。五月は妹の千夏とは仲がよくなかったといいながらも、FBIで学んだ技術で捜査に協力するという。
やがて緑川は、千夏が生前複数の男性と関係を持っていたことを突きとめる。その1人、釣具店の店主・達川(板東英二)は千夏が妙なことを口走っていたと証言する。千春は「三本指と黒い蝶の模様の男を知らないか」と言っていたという。聞き込みの末、緑川はその言葉の意味を知っているという元漁師・黒崎(若林豪)に出会う。
(公式HPより)


では、続きから(一部、重複アリ)……

心臓手術した婦人警官・千夏が帰国した。
ところが事件に巻き込まれ、千夏は首筋にナイフを突きつけられてしまう。
「私にはやらなければならないことがあるのよ〜〜〜」
気合一閃、千夏は犯人を逮捕する。

帰国早々、事件を解決した千夏。
千夏を迎えるパーティーは大いに盛り上がるが……。
その帰路、千夏は廃工場の近くで女性の悲鳴を聞き現場へ駆け付ける。
これが21時7分のことであった。 

21時33分、若手市議会議員によるパトロール隊「イエローエンジェル」の井上と野川が廃工場に到着。
すると、中から負傷した千夏がふらふらと現れる。
慌てて千夏に駆け寄った野川。
「えっ、何?助けたかった?誰か中に居るの?」
と叫ぶや、井上に中を確認するよう促した。

21時35分、中に誰も居なかったことを確認した井上が戻って来ると、千夏は背中にナイフが刺さったまま死亡していた。

これが事件の発端である。
この事件に緑川が挑むことに。

目撃者の証言から、千夏が廃工場内に女性を助けに向かったことが判明。
女性を助けようとして、何者かに殺害されたと思われた。

そこで、千夏の姉・五月も捜査に加わり、廃工場から消えた女性捜索が開始。
五月は千夏を嫌っているらしい。
何か理由があるようだが……。

一方、緑川は千夏のプライベートを調べ、彼女に別の顔があることを突き止める。
千夏は多数の男性と交際していたらしい。
中には妻子ある男性も多くおり、恨みも買っていたようだ。

その中の1人、釣具屋を経営する達川に接触した緑川。
千夏が「3本指の男と黒い蝶のシャツ」について調べていたことが分かる。

ところが、緑川が千夏のプライベートを調べたことに坪井や三田村刑事が反発、緑川と袂を分かつことに。
さらに、井上も「千夏の名誉を損なう行為」と緑川を批判する。
ちなみに憤る井上を窘める野川の趣味はハンドボールらしい。

同じ頃、ネット上で緑川への非難が高まる。
矢先、緑川が何者かに襲撃を受け負傷する。

さらに、メディアまでも緑川を攻撃。
暴行事件まで演出され、緑川は謹慎処分を受ける。
ネットの誹謗中傷も含めて、井上の差し金であった。

困った緑川は溝口と共に独自の捜査を開始。
千夏と五月に何かあると考えた緑川は姉妹の過去を調べ始める。

だが、「3本指と黒い蝶のシャツ」について触れると誰も口を開こうとしない。

ほとほと困り果てていたところに、網本の黒崎が現れる。
なんでも「3本指と黒い蝶のシャツ」は黒崎の息子・拓也の殺人事件に関わっているらしい。

拓也は当時12歳だった千夏を連れ秋祭りに出かけていた。
その帰り道、禁漁区で魚釣りをしていた男を見咎めた拓也が殺されてしまった。
千夏は犯人は「3本指と黒い蝶」と証言。
これに基づき捜査が進められたが、犯人は捕まらなかった。

拓也は五月の婚約者であった。
当時の五月は千夏を責めたらしい。

緑川は、千夏が多数の男性と交際していたのは拓也殺害犯を捕まえるべく独自に情報収集を行っていた為だと結論付ける。

一方、五月は遂に廃工場から逃げ出した女性を突き止める。
逃げ出した女性は村上エリカ。
あの日、普段からストーカー行為を繰り返していたルポライターの輪島順平に襲われたらしい。

坪井たちは輪島を逮捕するべく自宅へと向かうが、既に輪島は死亡していた。
何者かによる他殺が疑われ、輪島宅からは裸のエリカと睦み合う輪島の写真が発見された。
輪島とエリカは過去に交際していたのだ。
この写真を取り戻すべくエリカが輪島を殺害したと思われたが……。

輪島宅を調べた緑川。
其処で拓也殺害について輪島が調べていたことを突き止める。
さらに、輪島が大切にしていた「モレスキンの赤いノート」が消えていることを知る。

緑川は五月に千夏が14年前の事件を調べていたことを伝える。
五月は自分の知らなかった千夏の姿にショックを受ける。

その夜、緑川は妻・陽子が輪島と同じタイプの「モレスキンの赤いノート」を持っていることを聞き、中身を見ない約束で借りることに。
その最中、ドッジボールで突き指しテーピングした息子を見てあることを閃く。
さらに、緑川は千夏が何処で刺されたのかに注目。

その頃、坪井たちは井上が過去に千夏に駐車違反で検挙されていたことを突き止める。
一躍、井上が容疑者となるが……。

緑川は井上に接触。
あの日に限り、運転役を井上が担当したこと。
廃工場へは野川の提案で向かったことを知る。
さらに、千夏の背中にナイフが刺さっていたかどうかを確認する緑川。
途端に、井上の表情が変わる。

次いで、緑川は野川のもとへ。

野川の手には、ハンドボールのテーピングが施されていた。
さらに胸元には蝶の痣が……。
緑川は千夏殺害犯は野川だと主張する。

あの日、エリカの悲鳴を聞いた千夏に続き、野川も廃工場へ駆け付けた。
偶然の再会であった。
互いにそれと知らず言葉を交わす2人。
輪島とエリカは既に逃げた後であった。

ところがここで、千夏は野川の手に施されたテーピングと胸の痣に気付き、野川が拓也殺害犯だと気付いた。
焦った野川は千夏を石で殴りつけ殺したと確信すると、井上をアリバイ証人に仕立てようと考えた。

井上と合流し、パトロールに出た野川。
廃工場に誘導するが、千夏は生きていた。
マズイと思った野川は咄嗟に千夏に駆け寄ると「助けたかった」と聞いたと嘘を吐き、井上を廃工場内へ誘導。
1人になったところで、隙を突き刺殺したのだ。
ナイフはパトロール中に没収した物を利用したらしい。

ところが、野川はこの犯行を輪島に目撃されてしまった。
輪島は野川を脅迫し始めた。
其処で野川は輪島を口封じに殺害し、証拠のノートを破棄した。

「証拠が無い」とシラを切る野川。
そんな野川に「モレスキンの赤いノート」を見せつける緑川。
「輪島が念の為、予備を作っていた」と告げたのだ。

これを聞いた野川は豹変。
緑川に襲い掛かるとノートを奪おうと馬乗りになる。

其処へ拳銃を構えた五月が到着。
野川は必死に逃げ出す。

これを追跡する五月。
野川を殺害するつもりなのだ。

緑川はこれを阻止するべく、千夏の真の想いを伝える。
千夏が交際していた相手はすべて釣りに関係する人物であったことを。
それだけ必死に犯人を追っていたことを。

そんな千夏の努力を、姉を殺人犯にする為のものにするのかと叫ぶ緑川。

緑川は野川に千夏の最期の言葉を語らせる。
それは「逮捕する」であった。

これを聞いた五月は千夏の意志を継ぐことに。
こうして事件は解決した。

数日後、緑川は陽子にノートの中身を見たことがバレ、怒られるのであった―――エンド。

<感想>

「緑川警部VS」シリーズ4作目。
前作が2011年9月12日放送だったので、1年3ヶ月ぶりの新作となりました。
これまでのシリーズについては過去記事をどうぞ!!

では、ドラマの感想を。

今回も設定ばかりが先行気味。
前半は説明台詞も多過ぎた。
特に千夏登場時のあの説明台詞は凄過ぎた、斬新。

タイトル的に「33分」と聞き、「33分探偵」を思い出しました。
ただ、33分はやっぱり事件の内容に関係なかった。
別に28分でも51分でも大丈夫。
おそるべし……。

井上は何故、あそこまで頑なに千夏の名誉を主張したのか。
緑川を罠に嵌めてまで行うのはどう考えても異常だ。
だが、それについては説明もない……。

野川だけど、テーピングしたまま釣りをするものなのかなぁ……。
釣りがしづらい気がするが。

それと、千夏は辺りが暗くテーピングで指が見えないのに、胸元の痣がよく見えたのも不思議。
でも、これは恐怖心があった為にテーピングを見誤らせたということか。
ただ、厳しいようだが千夏の証言が初動捜査を誤らせたのも事実。
でもこれを言えばそもそも、事件現場から消えた車のタイヤ痕とかで犯人を追うべきで、あまりに少女1人の証言に責任を負わせ過ぎなような。

併せて、拓也殺害について町の人間が口を噤むのには違和感。
率先してとまでは言わないが、刑事が再捜査に来ているのだから黒崎に好意があれば協力すべきではないか。
黒崎は嫌われているのか?
それとも、黒崎は危険な人物なのか?

14年前とは言え、上記のタイヤ痕など科学捜査を採用していないところからも、黒崎は町の人間に嫌われていた説も浮上しそうだ。

それと、千夏を利用した男連中(達川など)が悪い。
あれは酷い。
手前勝手過ぎるだろう。

ちなみに「輪島が書いたとされる2冊目のノート」は緑川の罠ですね。
時系列的にはこんな感じ。

緑川が陽子からノートを借りる。
そのノートを用い、野川を罠に嵌める。
ラストにて陽子に返却するが、中身を覗いたことがバレて怒られる。

作中で特に明言され無かったので、管理人は「緑川の罠だと思ってたのに、罠じゃなかったのか!?」と激しく動揺してしまいました。
というワケで此処で訂正しておきます。

そういえば「モレスキンの赤いノート」、インパクトあったなぁ。
下記にリンクを用意してあるので興味のある方は是非。

そう言えば、アンジャッシュの児島さんが出てませんでしたね。
どうしたんだろう?

他には、ミスリードしたいのかもしれないけど、カルシウム不足の人も多過ぎた。
緑川一家とその協力者以外が全員、エキセントリックなのには驚いた。
あれは犯罪発生件数高いだろうなぁ……。

気になるところは多いけど、なかなか楽しめたのでアリだと思う。
次回にも期待!!

2012年12月20日追記
花さんよりコメントを頂き、一部を追加、訂正しました。
花さん、ありがとうございます(^O^)/!!

追加・訂正箇所は次の通り。
・ネタバレあらすじ中の「陽子に借りたモレスキンのノート関連部分」を追記。
・感想中の同関連部分を訂正。

追記終わり


◆関連過去記事
・1作目はこちら。
2010年7月26日の「月曜ゴールデン」は「緑川警部VS『16時02分の路線バス』」に決定!!&シリーズ前作「緑川警部VS86人の容疑者」ネタバレ批評(レビュー)!!

・2作目はこちら。
月曜ゴールデン 緑川警部VS16時02分の路線バス「バスジャックの中で殺人が!?市長選の裏に壊し屋の影…謎の香りと匿名の手紙絶体絶命!完全犯罪の罠におちた検挙率100%の刑事!!」(7月26日放送)ネタバレ批評(レビュー)

・3作目はこちら。
月曜ゴールデン「緑川警部VS“殺人トランプ” 絶対絶命!?襲いかかる13人の刺客!!資産500億の女帝−恐るべき復讐劇に緑川警部が立ち向かう!!完全犯罪の先に衝撃の結末が」(9月12日放送)ネタバレ批評(レビュー)

<キャスト>

緑川有一:西岡徳馬(※徳の字は旧字体)

坪井今日介:魔裟斗

綱島大悟:高橋ジョージ
花田 誠:柴田英嗣
三田村幸乃:清水めぐみ

緑川陽子:三船美佳

速水五月:雛形あきこ
速水千夏:三津谷葉子

達川平助:板東英二

黒崎剛造:若林豪

写真館の店主:せんだみつお

溝口孝純:大和田獏 ほか
(順不同、敬称略、公式HPより)


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【関連する記事】
この記事へのコメント
我家では家族で楽しく見ていましたが、千夏の背中のナイフが映った瞬間、
「あれ、建物から出て来たときナイフなんかあった?」
「刺さってなかったよ」
…開始早々判ってしまいました(泣)

アンジャッシュの児島さんはいませんでしたが、アンタッチャブルの柴田さんがいましたね。
同じ事務所の後輩ですね。
柴田さんの役も一介の刑事のようなのに何故、市会議員と一緒に署長室にいるのか謎でした。
Posted by ペロリ at 2012年12月18日 00:11
Re:ペロリさん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

その気持ち、分かります。
管理人も冒頭そのシーンで「この眼鏡の人が犯人(まだ野川の名前が明かされてなかった)だ!!」と視聴しながら断定していました。

あとはどう緑川が突き止めるかにかかっていたので、倒叙物のドラマを視るノリでした。

確かに柴田さん居ましたね。
前作の児島さんのポジションだったのかな?
だとすると、管理職クラスの役だったのかも。
井上の向かいの席に座ってましたよね。
今回からレギュラー化するのかな。
Posted by 俺 at 2012年12月19日 00:42
先に出てますが児島さんの代わりが柴田さんになったのかなと
しかし柴田さんはイヤミだけど本当は…なキャラだと思ってたら本当に最後までイヤミだったという(笑)
証拠の赤いノートはブラフだと思ったのですがどうなんでしょうか
多分あれは奥さんのノートじゃないでしょうか、よく見たらノートの隅っこに可愛いハートのシールみたいなのがあった気がしますし最後のセリフからも緑川がずっと持ってたみたいですし
しかし前から思ってたのですが一口に二時間ドラマといっても局によって特色が違いますね。TBSはなんといっても良い意味でバカミス的なのが多いと思います
基本的に主役が明るくコミカルな人が多いからなのかもしれませんがこちらのレビューや実際に視聴して一番ギャグ的なツッコミをするのがTBSその次がテレ東、昔はフジテレビもコミカル路線は多数あったのですが今は真面目路線が多いなと思ったり、昔のフジテレビの二時間ドラマは基本○○刑事とか○○探偵ってついてた気が…
一番お堅いのはテレ朝ですね
もちろんこれは自分の主観なので異論はあると思います
では失礼しました


Posted by 花 at 2012年12月19日 14:19
Re:花さん

こんばんわ!!
管理人の“俺”です(^O^)/!!

ああ〜〜〜あのラストの緑川夫妻間の会話はその伏線だったんですね!!

陽子から緑川が食卓でノートを借りた後、野川へのブラフで使用し、ラストで「中身見たよ〜〜〜」のオチだったワケだ。
なるほど、納得です!!

早速、訂正せねば。
ありがとうございます(^O^)/!!

各局2時間ドラマに特色があるのも完全に同意です。
こう……カラーがありますよね。
独自色というか。
各局のイメージもほぼ同じ印象です。

2012年12月時点では……。

「月曜ゴールデン」が「硬軟自在、ややバラエティ寄り」。
「水曜ミステリー9」が「旧火サスの後継者」。
「金曜プレステージ」が「大作、テーマ重視」。
「土曜ワイド劇場」が「王道」ですかね。

局によっては路線を変えているところもあるので、あくまで現状となりますが、端的に述べるとこんな感じでしょうか。
Posted by 俺 at 2012年12月20日 00:30
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